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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
詩書きさんはどうぞ書き殴っていって下さい。感想・批評なども歓迎。もちろん、ぼくの投稿以外に感動されたときもレスポンスをご遠慮なく。
著作権は投稿者の方個々人に属します。無断転載厳禁。
また、詩に関連しない投稿は禁止となります。何かしら関連していれば結構です。

時折、共通のお題に沿って詩作を試みるキャンペーンを行ないます。
こんな縛りでやったら面白いのでは、というご意見があればお便りをお寄せください。

※時折背景色を変えて催しをするために、字が潰れている箇所があります。
お手数ですがそれと思しき作品は、反転をした上でご覧ください。

躁鬱問わず / シュウ
どこまでも真摯に生きていけたらいい
ただしテンポだけはあまりにも不埒に
No.913 - 2012/08/08(Wed) 16:29:20
証す / シュウ
孤児院
澄んだ嘘
拍動の乱れ
季節の花
ふつうの愛
季節の雨
濡れても乾いてもいないまなざし
No.912 - 2012/07/11(Wed) 21:29:48
冷たい水を今宵ふたりに / torimochi [関東]
久しぶりに食事でもと
好き嫌いの別れる言葉で誘って
いつもの店のドアを叩いた

気心の知れた人への貌さえも
席に着くなりクロスで包み
睫毛にメニューを辿らせたなら

傾けるだけ 傾いていく
たまにバランスを摂ろうかと
水を向ければ 笑みがこぼれる
床にそのまま 積もる話に
チーズの花が咲く店で

冷たい水を今宵ふたりに
No.911 - 2012/06/07(Thu) 22:52:29
郵便 / シュウ
浅い眠りの夜
どうしてか君のことが
頭から離れなかった
きれぎれの言葉が瞼の裏
きらめいては砕けて散った

愛することと愛されることが
同じに思えていたころに
ぼくが幸せだったように
君も幸せだったというのなら
それだけで良いのだけれど
もう確かめられやしない
君にそれを問えばすべてが
あのころ書いた下手で綺麗な詩のように
踏み石同然になってしまう

君が好きだった歌は押しなべて
音が高すぎてぼくには歌えないけれど
違うかたちに組み換えて
ぼくだけのものにする力を
今も育て続けている

手紙はたまに誤配される
ただ
特別な大事さを持った一通は
正しい宛先に届くものだと
信じているのなら
間違いない
ぼくら未だ愛し合っている
かつてとは違うやり方で
時間が甘味を帯びなくても
もっと豊かに教え合える
世界とダンスを踊り
祝福を疑わないこころを持つこと

黒猫は月の裏側を歩く
そこに何もないことを月が恥じても
闇を見る猫の目は新元素を発見する

珈琲を飲むといい
ぼくは蒸留酒を飲もう
香りに想い出を溶かし
それぞれの時を過ごそう
自分で付けた傷は
呆気なく癒えてしまう
帰納を望めぬその強さを
誰にともなく誇ってほしい
恐らく弱さと呼ばれるその強さが
君の魂を美しくしているから
No.910 - 2012/06/04(Mon) 17:53:36
お祭り騒ぎ / シュウ
ぬかるみの花
どうして赤い
底で誰ぞ
刺されでもしたか

見知らぬ海
冷たい砂
賢い鴉
ひずんだ人

野花を束ねるようにして
どうして愛を贈れないのか?
問わず語りの成れの果て
酒もなく酔えるようになる

星の息
面倒な殺人
吹く風に何を探し
腐る水に何を隠す
正当な果実
狂った言葉
殴る訳を説明するとき
真実を語ることは出来ない
No.909 - 2012/05/30(Wed) 19:20:03
冬の次の季節 / シュウ
心がぎりぎり音を立てて
不埒な孤独を嫌がったら
携帯電話を手に取ればいい
胸の奥 写真で撮って
友達に見せてやればいい

大きすぎるシャボン
歌え小さな積乱雲
花の散ってからが春さ

信じて僕は話している
「陽の光は大概の物を洗える」
深海に碇泊した帆船も
透明になった恋も
愛が全てと宣う奴の食う
寿司にコーラをかけろ
あいつらグロテスクなんて知らないんだ
月がきれいだって思ってるんだよ
愛せないだろ?
No.908 - 2012/05/14(Mon) 07:55:41
排泄上手 / シュウ
河にそうされるように
分かたれているものなどあるだろうか
ふざけて話した言葉の奥に
全財産をつぎ込んだような宝飾があることを
どうして疑わずにいられるのだろうか

ぼくのあこがれるディストピアは
日ごと愛でている音楽やビールや
物干しにはためくある種のTシャツを見るような気持ちと
大して変わりのないものであり
自分の心をほぐせない友達は
きっと同じことを考えている
想うことを忘れて
体の言うとおりに生きていけたらと
夜に刃物を向けられるたび願ったけれど
もうどうしようもないところまで
ぼくは沈んでしまった気がする
息が出来るようになってしまった 泥の中でも
No.907 - 2012/04/24(Tue) 12:47:11
甲板を小火で飾って / シュウ
泡立つ水面は
僕たちの酔いを砕きはしない
いつまででも
踊ろう
夜警国家に在りながら
自由を部屋に漲らせることは
出来るはずだよ
航海は続く
同じだけパーティを続けよう
死ぬには生きることさ
ダークラムをオレンジで割ったら
誰もが飲まずにいられない
アルコール 巡る
代謝のダイナミズム
踊れよ
融けながら何かに突き刺さるには
踊るしか方法はない
No.906 - 2012/04/21(Sat) 10:46:13
愛の骨相 / シュウ
隠れてしまえ
泥をかけてくる人間からは
しかし無視してはいけない
奴らが(きっと今も)滾らせている
悪意の温度を軽んじてはいけない
自分が火傷をするとも限らないから
そんな安っぽい理由からではない
あるものをないように生きていては
死んだように生きてしまいかねないのだ
目に映るものが全てだ
目に映し
眼差しがそれを刳り抜いたら
もうそれはお前の全てだ
どうして誇らいでか
それがお前なのだ
No.905 - 2012/03/20(Tue) 16:47:05
ごく小さな叫び / シュウ
僕は軽蔑を恐れる
人の中に
僕への蔑みが育まれると
その背丈の分だけ
僕の魂が下らなくなっていく気がする
No.904 - 2012/03/15(Thu) 10:18:05
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