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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
詩書きさんはどうぞ書き殴っていって下さい。感想・批評なども歓迎。もちろん、ぼくの投稿以外に感動されたときもレスポンスをご遠慮なく。
著作権は投稿者の方個々人に属します。無断転載厳禁。
また、詩に関連しない投稿は禁止となります。何かしら関連していれば結構です。

時折、共通のお題に沿って詩作を試みるキャンペーンを行ないます。
こんな縛りでやったら面白いのでは、というご意見があればお便りをお寄せください。

※時折背景色を変えて催しをするために、字が潰れている箇所があります。
お手数ですがそれと思しき作品は、反転をした上でご覧ください。

ライド / シュウ
ぼくはぼくのバスを走らせる
身に余るほどのものを載せて
誰より遠くまで走れるふりをする
No.1015 - 2019/08/26(Mon) 22:06:08
>>ユウトさん / シュウ
ユウトさん、ご感想ありがとうございます。ボンヤリしているうちに4ヶ月もアクセスせず、何とその間にご感想を下さる方がいらっしゃるとは……。ご無礼をお許しください。

これはタイトルを後から決めたのですが、「口づけ」を2回使った以上、何かもうひとつ違った味とか香りを付けて完成させたいな、とひねり出したタイトルでした。気に入って頂けて良かったです。
No.1014 - 2019/04/10(Wed) 19:05:07
花散らす雨のしずく / シュウ
古ぼけたやけどの跡に
いつもあなたは口づけする
みがかれた窓に
子どもがするような口づけ
No.1011 - 2018/12/06(Thu) 13:34:06

Re: 花散らす雨のしずく / ユウト
こんにちは、お邪魔いたします。

タイトルに、「雨のしずく」とあるのですが、作中には「口づけ」が主に出てきまして、読み終わった後に、タイトルと相俟って切なさと透明感とふわっとした優しさを感じました。とても素敵です。
No.1012 - 2018/12/17(Mon) 17:19:46
順番 / シュウ
夜はもう動かせない
眠らないことも選べるから
人のいない国の政
だんだん下手になる
誰も見送りたくなくても
ダイヤは乱れてくれない
もぎられる前の切符を
誰か見たか?

行かないでと簡単に未練を誘えたなら
今よりも隠しづらい所に傷痕をくれたかい
何も色褪せないようにするには
この世界はまぶしすぎる
夜はもう動かせない
森の中で朽ち果てた客船のよう
戻りたい訳ではない
ただもう少しうまくやりたかっただけ
難しい時刻表を見る
ぼくの乗る列車はまだ
No.1009 - 2018/09/19(Wed) 20:18:11

Re: / シュウ
これも曲が付いています。最近そんなんばっかりだな。
No.1010 - 2018/09/19(Wed) 20:18:39
ダンス・マカブル / シュウ
太陽を仲間外れにして
歩くべくして死に歩み寄ろう
八月は誰のものでもない
No.1008 - 2018/07/05(Thu) 13:57:21
花火世界 / シュウ
普通の日が終わる頃にはあなたを幸せにできる
いくらでも換えの効くものだけで宝物も作れる

いつもとはいかなくてもなるべく奇跡を起こして
狂わせてしまおう 下らない奴の頭全部

落ちない花火を上げて古すぎる星座を隠せ
新しくしてしまうのだ 空という空

「懐かしい」とも「いつか夢見たような」とも
言えないところまで行きたいだけだ
小さくていいから正確な地図を作ろう
あなたにしか読めない透明な詩を書こう
全て燃えても灰を撒いたら
それまでより少し町がきれいになるように
No.1006 - 2018/05/04(Fri) 01:31:06

(No Subject) / シュウ
去年ギターを始めて、年末ごろから作曲をし出しまして、これと、これの前に投稿した『春』には曲が付いています。
No.1007 - 2018/05/04(Fri) 01:32:06
I like it / 伊織
純愛を歌ったその曲は
空から降る雫とともに
何事もなかったかのように無表情に染み込む
果たせなかった妄想と
現実が
色の波に流されながら
昨日もその前の日もずっと
同じ場所を歩き続けている
No.1004 - 2018/02/22(Thu) 12:08:57

Re: / シュウ
伊織さん、初めまして。ご投稿まことにありがとうございます。まさかこのような死に体の掲示板に、新たな詩人が現れるとは……。嬉しさと共に驚きを大きく感じています。

「I like it」というタイトルにはデバージのヒット曲を想起させられます。果たして本作の一行目の曲がデバージを指すかはさておき、どこにも移動していけないという静かな叙述へフェードしていく様がとてもきれいです。
「無表情」と「色の波」が対照としてあり、普通なら前者がネガティブ、後者がポジティブないし軽快な語感を持つところ、逆に「無表情」が美しく鎮静的、「色の波」が語り手を害しているように読めるのも印象的です。

普段から頻繁にアクセスしているわけではないもので、感想をお返しするのが遅くなり申し訳ありません。もしよろしければ、また作品を拝読させてください。
No.1005 - 2018/03/15(Thu) 11:13:30
/ シュウ
光が踊り出して ごまかしが効かなくなる
ぼくにためらいを許さないあの匂いがする

冷たいものを飲もう 前に行けるように
濡れた土の中に失くしていた鍵がある
梅も赤白 空に咲いて 花の香は君の額に憩う
早咲きの菫のように恋に落ちて あした桜さんがつ

水が温む朝 歯止めが効かなくなる

錆びついた節々に手を当てて やわらかくするものの名は そう 春
霜柱の貯えは貧しく 芽吹く草の口ふさぐものはもうない
苦い野菜 胡麻でよごして 初めは閑かに酒を飲もう
歌は軽薄なものから唄え 花ざかりのあいだに
はじまりの季節と人が云うなら何も疑わずそれに倣おう
川が凍ることを忘れたように またぼくも歩きつづけてゆく
冬に働き始めた人には一番やさしい眠りを落とせ
ぼくが生まれた春
No.1003 - 2018/01/11(Thu) 20:05:27
せめてあなたへ / シュウ
ココアまみれの菓子が
砂利に落ちていて
ふやけた夜の寒さに
脂を溶かさずにいる
時間は
ショートニングにも
親や子にも
死の迫る患者にも
私にも
コールドテーブルの弁当にも
ながれる
No.1002 - 2017/12/07(Thu) 19:29:40
遠のく / シュウ
金曜日の昼食のような本を読んで
カーテンのことを思い出す
暖かな光で翻った
薄いカーテン
夢に似たテクスチャーの

旧いビルが並ぶ下町に
ラジオでしか聴かないできた
甘口の歌が響いている
悲恋と死別
想い出は緑なりき
この歌手は今もなお
この歌をうたえるのか
今のこころで

カーテンを燃やして
家を焼こう
夢を燃やせば
やっと夜が明ける
No.1001 - 2017/12/07(Thu) 01:25:53
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