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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
詩書きさんはどうぞ書き殴っていって下さい。感想・批評なども歓迎。もちろん、ぼくの投稿以外に感動されたときもレスポンスをご遠慮なく。
著作権は投稿者の方個々人に属します。無断転載厳禁。
また、詩に関連しない投稿は禁止となります。何かしら関連していれば結構です。

時折、共通のお題に沿って詩作を試みるキャンペーンを行ないます。
こんな縛りでやったら面白いのでは、というご意見があればお便りをお寄せください。

※時折背景色を変えて催しをするために、字が潰れている箇所があります。
お手数ですがそれと思しき作品は、反転をした上でご覧ください。

hooray / シュウ
最後に爪が剥がれたのはいつ
初めて嘘を見破ったのはいつ
全ては一文も思い出せない本
頁をめくれば
読んだ日の匂いなら思い出せる
No.978 - 2015/06/05(Fri) 08:17:06
化粧の手 / シュウ
守れないルール
拭えない雨
いつも君は雁字搦め
滑らない車輪
懐かないピアノ
嫌いなふりを装いながら
人生讃歌を書いてるつもり
日々はいつでも軋み出す
No.977 - 2015/05/09(Sat) 14:36:49
背の低い孤峰 / シュウ
針が十三時を指した
崩れかかっていく全てを
夢だと思って落ち着いてもいい
爪が剥がれて流れる血を
汗のように舐められるのなら
No.976 - 2015/05/02(Sat) 16:31:38
Dawn / シュウ
野菜を乾す手を止めて
小説が身体から起こってくるのを見る
生きるための水
生きるための火が
そこに同時に存在する
好きな風に似合いの歌を
見つけられずに苛立つ人は
冬のない街のように貧しい
No.975 - 2015/03/13(Fri) 08:08:27
呼び鈴の歌を聴け / シュウ
熱い雪が吹きつける夜
爪も燃えぬ夜を
渦巻く戦禍の音が削り取ってしまう
「幸せに遭遇できなくてごめんなさい」
誰が責めた 誰が謗った
どこにも洞窟がない
不確かな危険さえどこにもない
No.974 - 2015/03/08(Sun) 15:59:35
初春 / シュウ
いつかのどこかを見つけたから
お土産にして君を訪ねよう
空を切った拳が殴りそびれた
本当は当てどのなかった熱いものを
融かすにはそれしかないので
行く末に幸あれ 来し方に花よ咲けと
歌って歩けばそこがまほろば
ああ僕が生まれた春だ
No.973 - 2015/02/16(Mon) 09:26:52
此岸 / シュウ
霜を踏む辛さ
湯を沸かす喜びが
死んで春が咲く
No.972 - 2015/02/12(Thu) 19:12:02
関係 / シュウ
冷たい風が吹いて少し気が軽くなった
CENSOREDにも踏み切れそうな
熱のない朗らかさ
生きたさと死にたさとの折衷で
ほとんどの人が息をしている
そう知ってからつまらなくなったけれど
朝でも夜でもない時を手に包めば
誰より幸せになれるということが
失われたわけではない
ずっと
ずっと
夢まぼろしの舟は沈まず
この海は塩辛く
ぼくは溺れながら笑っている
No.971 - 2015/01/09(Fri) 17:28:38
波の浚いの / シュウ
いつも同じ場所のことを
同じ時のことを話したいまま
季節が変わっていく
語られなかった言葉が
そのまま毒になって
心を壊死させるのが怖くて
遠くを見ることも忘れて
暗がりに転がり込む
光は強いから嫌いだ
No.970 - 2014/10/24(Fri) 09:06:51
引きこもりの獣 / シュウ
生きざまを完成させるのが
死ぬことと同じ意味ならば
そう思って花を真似て朽ちていったら
誰か僕を愛してくれるのか
No.969 - 2014/10/18(Sat) 18:08:23
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