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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
詩書きさんはどうぞ書き殴っていって下さい。感想・批評なども歓迎。もちろん、ぼくの投稿以外に感動されたときもレスポンスをご遠慮なく。
著作権は投稿者の方個々人に属します。無断転載厳禁。
また、詩に関連しない投稿は禁止となります。何かしら関連していれば結構です。

時折、共通のお題に沿って詩作を試みるキャンペーンを行ないます。
こんな縛りでやったら面白いのでは、というご意見があればお便りをお寄せください。

※時折背景色を変えて催しをするために、字が潰れている箇所があります。
お手数ですがそれと思しき作品は、反転をした上でご覧ください。

冬はいたるところに / シュウ
夜道往くひとの影の身動ぎ
風の震えを冷たく聴きながら
外灯もない痩せた農道を温めて
自分はいっそうの凍り付きを感じている
人気のない広い空間に
法律などありはしない気がして
いくつかの狼藉が頭に浮かぶ
ぼうっとしたおかしみと鋭い嫌気と
そのどちらも簡単な気持ちだと気付けば
雪のような霧が降ってきて
遠くにある我が家の闇を濡らし
帰り道と同じほど悲しくしてしまうのだった
No.946 - 2013/11/16(Sat) 09:41:39
明日を知って / シュウ
小さな生き物になったら
ぼくを食べる一つの命があるだろう
大きな屍になったなら
ぼくを食べる多くの命があるだろう
そのあいだに優劣があると思うなら
君は眼を治した方がいいだろう
No.945 - 2013/11/11(Mon) 18:10:50
夢よ / シュウ
匂いで出来た壁
色を塗りたい
聞いたことのない風
爪痕を知っていた
雨宿りは好き?
膏薬のぬめりは好き?
燕の巣を壊すのは好き?
家族は嫌い?
根掘り葉掘り尋ねてしまって
問わず語りも止まらなくて
いつの間にか友達しかいない
遊ぼう
手に手を取って回ろう
遊ぼう
革命からなるべく遠くで飛ぼう

血走った歌
考え抜かれた乳房
忘れられがちなアイドル
さっきまで嘘をつかされてた
呼吸も好きにできず
朝にしか眠れず
この世の誰もをケーキにしたがってた
気が付くとぼくは魔法使いで
危険を顧みずに奇跡をばらまいて
帰り道も忘れている
どうしようもないや
煙草がないから歩けないや
夜には種も仕掛けもない
街灯 本当に遠くの街灯
ぼくの目をとらえて離さない
見たことのない鳥が三羽
闇を切り裂いて落ちてくる
目をつぶってCENSORED者さながら
うってつけの塔がその下に立つ
死ぬなよ

こうした上下動
ありふれた行ったり来たり
ルール無用の立ち回りで
皆が翻弄されっぱなし
それでもぼくは好きなんだ
どうせ目を開いたら
まっすぐ歩けと誰もが叱る
それならばそれなら

合図もなくまたいつも通り
一度くらい
さよならと言って別れたい
また会えるにしても
No.944 - 2013/11/06(Wed) 15:16:02
笑って震えろ子供たち / シュウ
次の遊びばかりだ
いつまでも今を見つめようとせず
スラングをどんどん好きになっていく
隕石の雨も凌ぐような
必殺技がぼくらの支えだ
魚 魚
ぼくらは鳥で魚を食らう
鱗が青くても骨がまっすぐでも
飛べるから海を滑って魚を食らう
No.943 - 2013/11/04(Mon) 16:00:51
明日降る雪 / シュウ
いつまでも苦しいなら
幸せか
いつまでも愛しいなら不幸か
いつまでも楽しいなら
つまらないか
いつまでも夢のようなら白痴か

それとも結晶するようにCENSOREDるか
No.942 - 2013/10/29(Tue) 13:59:11
振り返っては / シュウ
反射材の家に住んだら
もっと夜が好きになるだろう
隙間風の毛布にくるまって
嘘つきの練習をしながら夢に逃げて
朝まで呼吸を忘れるんだ
君の鼓動が聴こえなくても
君の愛が死んだことにはならない
唱えるよ
でたらめにではなく
癒えないで嬉しい傷
普通の奇跡をたくさん起こそう
No.941 - 2013/10/26(Sat) 15:00:58
時々は電灯の下で踊りをおどって / シュウ
香る雪の思い出の中に
残像が付きまとって離れないように
木製家具の加齢は美しい
ただ電波の跡を追って
友達の家へ辿り着けるまで
停まりたくはないのだ
浮揚なしの人生に価値があるか
罪深いと思いながら
食べる菓子は甘いばかりでない
自分の焼き色を良くしたいから
卵は忘れずに盗んで帰ろう
No.940 - 2013/10/23(Wed) 16:22:16
虹色 / シュウ
さざめく街
慎み深いパーティ
必然の事故
突拍子のない愛
海岸のような音楽
遠くの空
朝と夜のあいだの線
No.939 - 2013/10/18(Fri) 15:14:16
宵の素早い踊り / シュウ
夏が冷たい穴に落ちていく時
君は愚かに遠吠えしろ
No.938 - 2013/10/14(Mon) 19:37:24
かなり個人的な巡行 / シュウ
過ごしづらい街に
良い風を吹かせるように
誰もかれも働いている
信じられなくても
たぶん本当
信じられないけれど
たぶん本当
荒れた天気の日には
皆わくわくして
ありったけの音楽を思い出す
航海を始めようと
自分で地図を描き始める
忘れてはいけない
遠くに行きたいことを
いつか見たい景色が
どこかに広がっていることを
No.937 - 2013/10/01(Tue) 13:53:19
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