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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
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HOLA NEW / シュウ
雪の中に住む
やさしい人に
誰のギターも届かない

雨つぶの裏に
隠れている女の子に
誰のギターも聴こえない

HOLA
強い力でなく
穏やかにでもなく
HOLA

それは言語
HOLA
唯一上等なセンテンス
HOLA
H O L A

HHHHHHHHHHHHHHHHHH
OOO
LLLLLLLLLLLLLLLL
AAAAAAAAAAA

H
  O
 L

 A

いくらでも生まれてすぐ消える
けれど 何かに愛されたとき
すべてに通じて滅びない
HOLA
No.711 - 2008/09/20(Sat) 11:16:35
THE END / 太郎
風に煽られ はためくのさ
予感と共に 空も焼き払われ

一度だけの 約束は破られ
崩れていく リズムで踊れば

手を牽こう 偉大な逃避行
我々の足跡さえ 宛を定めやしない
雨の憂いに 卑猥な蜃気楼
全てを濡らせば 生まれたての世界

悲むのなら 慈しむべきと
呆けながら 森も焼き払われ

二人だけの 場所は侵され
嘆くのなら 絵になる程憐れ

孤独だと
わかりもせず 覚醒しよう
僅かなクリエイションで

息を止める 大いなる祝祭
かの亡者でさえ 君を奪えやしない
廃退の故に 迷い良ろし候
閉じ込められるも 終わらず仕舞い

手を牽こう 偉大な逃避行
我々の足跡さえ 風が浚うのだろう
雨の憂いに 卑猥な蜃気楼
全てを濡らせよ 生まれたての世界へ
No.710 - 2008/09/18(Thu) 01:19:31
/ じめん
顔 顔 顔 顔

灰の香り 人の匂い

肢体

蟋蟀鳴く瞬間のこころ


永遠に張り付いた笑顔
No.704 - 2008/09/10(Wed) 20:39:42

Re: / シュウ
タイトリングの勝利だと思います。『街』でなければ、この羅列はうまく制御されなかっただろうと。
『香り』と『匂い』のすごくムダな使い分けが、とても鮮やかです。こういうムダなことは詩でこそやられるべきなんだけど、ぼくはどうにもトチりがちで手をつけられていません。
かと思えば「笑顔」のくだりは一切のムダが無い端的な表現。こういうところでキレとかスマートさが増している気がします。
No.707 - 2008/09/16(Tue) 00:13:34

Re: / じめん
おひさしぶりです。おれも卒論やばい。もう書き方がわかんない。です。

えっとタイトルがあってこそというのは本当で、
街の様子だけを、ぼくの感情抜きにやってみたかってこうなりました。
誰が何を感じるか、どう思うかではなくて、なにがそこにあるのかというのが最近の課題です。
No.709 - 2008/09/18(Thu) 00:11:47
むずかしい号令よ / シュウ
流れは垂直にもなるし
平行にもなる

ビル群はそこに屹立して
人の歩みを牽制する

区画された傷
ぼくたちはふさぐ
与えられないと悟っても
奪う暇を作らないように

壁のなかから君を見ている
笑わない水をせき止めている

銀色の味のする水をせき止めていたい

区画された傷
君はふさぐ
笑わない水を飲んだりしたら
君も傷になってしまうから
No.708 - 2008/09/16(Tue) 00:23:19
天球震動せず / シュウ
きらめきひとつのためになら
血の三割も零せる季節に
すこしの暴力も見せないのでは
呼吸する価値は無い

肺から虹を出せ
骨に種を植えろ

あばらを弾く光など
大気に触れれば
淡くほどけてしまうのだ
No.697 - 2008/08/19(Tue) 17:31:28

Re: 天球震動せず / 太郎

言葉の表現から少し距離を置いて、何も言わずにROMってました。お久しぶりです。
シュウさん独特の『シニックな表現を読む者にイノセンスとして捉えさせる』その技量に感動した作品がこれです。
『肺から虹を出せ』
という様な弾けるほどのポップな表現は前述されていた暴力を言い換えた形ではないかと思います。イノセンスがそこに係わりあうと、恐ろしくキレた手応えになると思いますね。

余談ですが最後の3行に生まれたイメージはシャボン玉でした。シャボン玉が弾けて、液が滴り散る様な、不完遂な昇華、そういう淡さ。
No.705 - 2008/09/14(Sun) 00:31:29

Re: / シュウ
いつも感想をありがとうございます!

太郎さんのおっしゃる『シニックな表現を読む者に……』という技術が自分にあるという自覚は、持っていませんでした。久しぶりに、「自分の表現はこうとられていたんだなあ」と感動してしまいました。
おっしゃるとおり、『肺から虹を出せ』は、「然るべき暴力を行使せよ」といった意味合いの表現です。タイトルはそこに絡ませているのです。
自分の中の感動の表明や決死の咆哮も、空を震えさせられやしないんだから、もっと必死になれよ、と。なにかそういうことをやたらと言いたかったんですね。
イノセンス、というのは表現の中に織り込みたい、というか作品の核や主軸に置きたいと思っているので、言及して頂けると、とても嬉しいです。
No.706 - 2008/09/16(Tue) 00:10:29
ソニック / シュウ
戸惑いを故と云うなら
僕の人生は出来損ないだね
まじめに振り返ろうとすれば
たちまち竦みかえってしまう

ひとりの夜では誰もが死にたがる
月に意識があったなら
もっと何とかなるはずなのに

血は凍るよ
愛や時間とおなじように
血は凍る
何もしなければあっというまに
No.703 - 2008/09/10(Wed) 19:29:15
朦朧 / dive。
膨張した痕を見て
失せる偽の余裕
いつも迷子ぶっている
それが事実である今

裂いたりしながら
抉るけど至って清潔
妄想はいつも穢れてる
結末を無理に壊して

脆さのなかの均衡を
仕留める無駄な事実を省いて
君は延命を続ける
暗い日差しの中

ないはずの過去を生んで嘆く
冷たいバックアップに触れて
何一つ気付かないでいる
恨む伝手も途絶えて

回帰させる思い出に
触れては温度について語るが
そこには誰もいない
No.699 - 2008/08/30(Sat) 04:06:08

Re: / シュウ
投稿ありがとうございます。

ここ最近のdive。さんの詩は、敢えて散漫な形になることをいとわないスタイルを徹していますが、なかなか今回は解釈に迷いました。
「裂いたり抉る」「嘆く」「温度について語る」、さまざまな動作が作中でとられますが、そのほとんどに主体が描かれず、ひとかけらの手がかりとして「延命を続ける」《君》が存在している。この《君》で理解を狂わせてしまっていたのですが、何度も読んでいるうち《君》が作品の輪郭として機能しているようにも見えてきました。
そうすると確かな意味をかたちづくらない動作のコラージュも一定の色合いを帯びてくるように感じられます。
No.701 - 2008/09/06(Sat) 23:00:52

Re: / dive。
指摘された「主体が描かれていない」というのは、恐らく感覚的に書いたからだと思いますが、多分これには語り手が居て、その人はどこかを錯綜しながらも誰かを認識しようとしている、という感じかな、と書いた後に僕は思いました。散漫なほうが本質に近づけるのではないかと思ってはいますが、それもどうなのかなあと悩んでいます。まあ続ければ展望が開けるのかもしれませんが。
自分は作曲をするんですけど、やっぱり纏まりのない曲が多いです。創作物は本当に作り手を映しますね。
読んで頂いてありがとうございました。
No.702 - 2008/09/07(Sun) 20:06:55
鉄塔、呼吸器 / シュウ
煙草に火が点くその際の
うつくしくはない 甘い匂いが
あなたの強靭な肺をよごす

ひとかけらの深みもないべに色の
唾液腺まで錆びさせてゆく甘いガムが
果実まねびの退屈しのぎになる

ぼくたちは間違っても口づけなどしない
ぼくたちは永遠に舌をからめない
ぼくたちは呼吸を交換しない
ぼくたちはまじわらない

あなたはぼくを見ない
ぼくは時折あなたを見る

ぼくはあなたの朝を知らない
あなたはぼくの夜を知らない
あなたはぼくの朝を
ぼくはあなたの夜を

関係は稀薄
交わす情も無く
一掬いの挨拶も言わず
ノー・ウェーヴが始まる
満ち足りた凪
熱を持ち始める静寂
始まっていく
No.700 - 2008/08/31(Sun) 15:10:58
満ち足りてなお / シュウ
洗剤の泡が立つ夕暮れと
テルミンの音が摩擦した

波は絆す!

風景は断裂する!

東から滅ぶのが世の常か
風が止むのは実りの季節か

黄昏は潤む!

橙の実は透き透る!

決められた順番どおりに
教えられたシークェンスどおりに
直感した形式どおりに
反証と憂慮が終わる
つまらない音楽が
乾燥した水が
透明な蕾が
凡才が
僕が
死ぬ
No.698 - 2008/08/22(Fri) 11:23:46
星と屑 / 太郎
消えて無くなる
忘れてしまう
何を 誰を それは遠い昔のこと

あと少し話そう
二人で話そう
何を 誰と 友達が欲しいだけさ

流されていく光 見送る横顔
ほんの一瞬のすべてに
手を振ろう
言いたかっただけ
言えなかっただけ
さよならを

消えて無くなれ
忘れてしまえ
何も 誰も それは遠い昔のこと

Oh,Receive This Star Or Dust
君次第だ

消えて無くなる 前に
No.695 - 2008/08/08(Fri) 21:13:11

Re: / シュウ
作為というのは、たぶん詩を書く人間がかなり気を遣う行為だと思うんですが、太郎さんはとても上手に作為的な表現をなさっていると思います。
というのは「消えて無くなる〜」の段を命令形に変化させるというパターンを指してのことなのですが、こういう技巧は、ぼくは中々恐くて出来ないですね。ここまで自然には出来ないです。
星屑ということばを面白く分解なさってる訳ですが、今回の作品は宇宙的というよりむしろ地上的で、平易なボキャブラリーもあいまってか、とても朴訥としながら濃密な雰囲気が襲い掛かってきます。

ご投稿ありがとうございました。
No.696 - 2008/08/14(Thu) 08:43:23
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