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lunatrium/carmen forum

管理人・シュウの詩置き場です。投稿は自由です。
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お手数ですが反転をした上で、ご覧ください。

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ぬめりが落ちた性器をつかって NEW / シュウ
ゲームソフトを貸してくれるから
僕はあの子と友達
悲しいことをいつも言うから
僕はあの子とも友達

刃物畑で走り回って
教師が何人も動脈を切って
笑えたのは僕だけでなく
友達みんなではしゃいだ
あのとき楽しい気持ちでつながった
誰もが僕の友達

手をつなぐと死んでしまうから
あの子も僕の友達
雪を食べると融けてしまうから
あの子も僕の友達

夏の夕方
すべての衣服を燃やす黄昏のなか
街が携帯電話の振動で
闇を誘致するあの時間を
空中線の上で見通せたみんなが
僕の友達

電気の中で生まれたことを信じている
あの子も僕の友達
両親以外の人間皆からキスを貰ったことのある
あの子も僕の友達

(電車が走っている。電車が走っている、電車が走っている)



あの電車もきっと僕の友達
No.754 - 2009/06/22(Mon) 19:57:31
余剰魂の切売り / シュウ
飢えた者が空腹を売り
阿片中毒が煙管を売る

政府は見るばかり
買うばかり
者どもは売るばかり

僕は両の瞳を売って
貰った金で小説を買って
家に帰って読もうとしている
No.753 - 2009/06/05(Fri) 09:22:29
サルバドル / 太郎

和らげるその指で
中和する胸の中へ
テーブルの上から喉の奥の方へと
切なさはゆく

過去の迷走 ネイル剥いで そうやって
消したがるのはわかるけど
ついには君が自身を失うことを
どっかでまた理解して

苦いのを欲しがって
日々を噛み締め
甘いのを慈しんだら
誓い立てるのさ
名言を吐かせよう

空回る呂律のまま
伝えたい胸の内を
窓の外の世界をまた見送るだけで
隠したくなる

惰性の奔走 デキたハンデ ただずっと
心では薄笑い浮かべながら
必要悪は俺でありお前だったと
そっと確かめ合えたよ

細やかに誉めてくれ
日々この生業を
鮮やかに染めてくれ
視界が霞むまで
名曲を聴かせよう

細やかに欲しがって
日々を噛み締め
この視界慈しんだら
誓い立てるのさ
さあ鮮やかな世界
君だけのものだ
No.746 - 2009/05/27(Wed) 02:48:53

Re: / シュウ
サルバドル、と聞いて思いつくのは国名か地名かダリか、という程度の知識しかないのですが、うまく詩の全体に影響してくる面白いタイトルだ、と思います。

何といっても、

必要悪は俺でありお前だったと
そっと確かめ合えたよ

ここがあまりにも渋く、難解でイイです。
《必要悪》という言葉は、使い方如何ですごく軽薄になったり、また正鵠を射たりもする危うい言葉ですが、果たしてこの詩の《必要悪》は、どういう観点からの必要悪なのか。《俺》と《お前》の関係において要るものか、それとも世界全体において必要なのか。でもとにかく必要ではあるのだな、ということがじんわりと理解できて、摩訶不思議な感触を覚えます。
また《名曲》というのはどういう名曲なんだろう、とも疑問に思ってしまいました。古今東西のどの名曲を、《俺》は聴かせようとしているのだろうと。

二作もの投稿ありがとうございます! これからもどうぞごひいきに……。
No.751 - 2009/05/28(Thu) 10:02:03

Re: サルバドル / 太郎
ありがとうございます!
シュウさんのくれる評価は、いつも自分の求めてる以上のものをくれるので、過去の作品も顧みては省みる次第です。笑

サルバドルというのはコーヒーの種類だそうです。

この詩に関しては、「現実≒幻想」というのが僕の意見で、その生々しさを表現したかったのだと思います。ですから必要悪というのは、社会からの疎外感を皮肉った表現ですね。自分はもしかしたら世界に悪い影響を与えているかもしれないし、世間が自分を食い物にしてるかもしれない。それを踏まえた上でワールドイズマインの考え方を貫きたかったんだと思います。

名曲に関しては・・・
この詩を読んでくれた人にとっての名曲です・・。逃げでごめんなさい。笑
でも音楽ってふとした時に、誰でもいいから聴かせたくなる時があると思うんです。「自分はこの曲を聴いて今こんなにハッピーなんだ」ということをはっきりさせることで、人間性も高みにいけると信じています。だから我々は音楽と付き合っていけるんだと思いますよ。
No.752 - 2009/05/28(Thu) 19:05:28
バタフライ / 太郎

絡み合う筋で 延々 
シナリオの結末は根っからの逃避行
迷子 伏線 顰に倣う  

次の話題で
古傷だなんてナンセンス
いつもそうだった 君はそうだった
今にもいってしまいそうな目

残したくない形のままで
憚りを利かす往来
もう届かないのも承知さ
ある意味憧れだった
少々飛んだ様なバタフライ

はじめようぜ 銘々
オルタナの未来は生来のカラフルで
嫌悪 結構 顰に倣えったら 

次の休みで
郷愁だなんてデカダンス
確かそうだった 踏んづけてやった
今にもいってしまいそうだね

叶わない理想郷の傍らで
蟠りを燃やす凡才
結局これだけは抜けない
振り解こうとして 

ただ 永遠を感じたかった
そう さよならしかないんだ
じゃあJust Fly
No.744 - 2009/05/24(Sun) 17:22:48

Re: / シュウ
毎度投稿ありがとうございます! 以前の作に満足なレスポンスをできず、まことに申し訳ありませんでした。

『顰に倣う』『顰に倣えったら』がものすごくかっこいいですね。こういうレベルでの意識とか感情の動きって、詩でやられるとすごくかっこよく映ります。
音韻的な魅力がとても明快で、太郎さんの作品としては「親切だ」なんて思ったのですが、作品全体に感じる《ぶっきらぼうな憧憬》とでもいえそうな切なさは、やはり「らしい」という感じがします。
No.750 - 2009/05/28(Thu) 09:47:02
号令 / dive。 [ Home ]
123で旅立つ
君の顔見つめてる
膨れ面弾ける夏
午後は遠ざかった 今は雨

優劣を決める それは誰
くんずほぐれつ 敵は誰
みんな新しい顔をしてるね
散る水しぶきのような目で
輝いてるね

123で歩き出す
思い出の夏に潜入
夕焼け眩しいのに
雨ざらしに打たれた 目を覚ませ

空白を埋める 今の君
見境無い友情 もう止めて
みんな新しい顔でやってくる
近づく無常の夜 逃げる気満々の
軽薄な気持ち 僕たちは
輝いてるね

今なら言える
みんな仲間さ



------------------------------
便乗します。お久し振りです。覚えていらっしゃいますかね。
最近自分主体でバンドをやっていまして、
機会があればお聴かせしたいなと思ったりしています。
No.741 - 2009/05/16(Sat) 21:26:20

(No Subject) / シュウ
お久しぶりです、投稿ありがとうございます! ブログも拝見しました、いつの間にか聴いておられる音楽がかなりコアな方へと……。ぼくは最近COMBOPIANOというバンドが大好きなんですね。バカウマキーボーディストがフロントマンの技巧バンドなので、趣味に合うかもしれません。『Sign Of Teenager』とか、七尾旅人と山本精一が参加してる『Mirror Ball』などがユーチューブに落ちてますが、どちらもオススメします。


しばらく拝見しないうちに、言葉がずいぶん変形していたので驚きました。結びの形なんかは昔の面影を感じますが、全体的にすごく新鮮で、かなりオリジナリティを感じました。
《今は雨》《目を覚ませ》の押韻なんかもそうなんですけど、モノローグ調でするすると実感が綴られていたのに、急に《目を覚ませ》と強い言葉が入ってくる。こういうちょっと暴力的なんだけど優しいインパクトは、かつてのdive。さんには感じなくて、かといって「らしくない」わけではない。不思議な感じです。
サウンドと併せて、これからのご投稿など楽しみにしています。
No.743 - 2009/05/23(Sat) 19:06:19

(No Subject) / dive。 [ Home ]
さり気なく宣伝してすいません。最早何がコアなのかよくわからないですけど(笑)。COMBOPIANO聴いてみましたがよいですね。無機質な感じが好きです。ギターの方はくるりのサポートもされてますよね。ただ僕がそれより気になってしまったのはそのギターの方が参加してる「渋さ知らズ」というバンドでして…。関連するとこにあったので見てみたんですが、凄く格好よくて、はまりました。変な話ですが。多分ご存知ですよね。
あと、ブログには書いてないんですが、細野晴臣が今年くらいから好きで、南洋三部作とか、Tin Pan Alleyとか、非常に素晴らしいので、ご存知でなければお勧めします。

「目を覚ませ」のとこは、後で見直して書き直したところなので、確かに以前と比べ意識の変化はあります。僕も自分の詩としては新鮮だったので、投稿させていただきました。
No.745 - 2009/05/26(Tue) 16:54:18

(No Subject) / シュウ
そうなんですよね、趣味を広げてると、結局コアって何? と思っちゃいますよね。まあいまどき「コア」っていう表現も危ういんですけど。ポスト・パンクとかインダストリアル聴いてたら、あるとき「サイモン&ガーファンクルってコアなんじゃね?」と感じたことを思い出しました。
ギターの方の名前・来歴を結局探し出せずにいたのですが、くるりのサポートや渋さ知らズに参加! 知らずにいました、こちらこそありがとうございます(笑)。

細野晴臣はすばらしいミュージシャンですね。バック・バンドやプロデュースが出来るミュージシャンって、やっぱり高等な存在なんだと痛感します。ぼくはユーミンのファーストとセカンド(松任谷ではなく荒井時代ですね)、『ひこうき雲』と『MISSLIM』という盤なんですが、バック・バンドに細野氏と鈴木茂氏がいるというとんでもない有様でして、フォークとしてもロックとしてもすばらしいんです。特に『ひこうき雲』はタイトルチューンがあまりに秀逸で、大好きなアルバムです。

最近は自分にわかりやすい・人に紹介しやすいようにこういうのを作ってます。dive。さんに限らず皆さんよろしければどうぞご閲覧ください。
http://www.youtube.com/view_play_list?p=793BA7198D5356ED
No.747 - 2009/05/27(Wed) 13:53:06

(No Subject) / dive。 [ Home ]
聴き難いのがコアなんですかねえ。まあニュアンスですかね。全然関係ないですけどこないだ爆オン見てたらネタでサイモン&ガーファンクルがボケに使われてて、客の反応がいまいちだったのを見て、コアなのかなと思ったりしました。
僕も名前までは知らなかったです。音楽に限らずこういう繋がりを見つけるのは嬉しいですよね。

細野さんの歴史が物語ってますもんね。荒井由実は丁度僕も最近借りて聴いていて(「ひこうき雲」〜「コバルトアワー」まで)、素晴らしいなと思っていました。確かそのバックバンドがTin Pan Alleyという名前だった気がします。鈴木さんのソロもわりかし好きです。

拝見しましたが知らないのが沢山…オストナンデルは聴いたことあります。最近ああいう音作りが流行なんでしょうかね。好きですけど。
No.749 - 2009/05/27(Wed) 20:25:13
ニュータウンまで / シュウ
「風情のある殺人だね」って
女の子が言うのを聞いて
電話ボックスの中
その言葉がいっぱいになった
僕は弟に電話して
これから帰るから
風呂桶半分の僕の血を
綺麗にしておけと話してただけ

ビルみたいな駐車場に
貼りしきられた
公務員の募集広告
その写真
グラビア・アイドルと
ライフセーバーが
愛玩犬に食い殺されてる
あのコはそのことを言っていたのか

7002階で車を盗んで
早く家に帰らなくちゃ
7002階で

どうしても弟は
電話越しに
泣きながら
僕の言いつけを断るばかり
愛してやらなきゃいけないね

7002階で車を盗んで
早く家に帰らなくちゃ
5015階じゃ駄目なんだ
7002階で

何時までに帰れるか
親にも姉にも伝えていない
弟はまだ泣いていることだろう
誰か慰めろよ
他人じゃないだろ

7002階で車を盗んで
早く家に帰らなくちゃ
7002階で
No.748 - 2009/05/27(Wed) 19:38:12
存在 / 水散る [関東]
存在なんて案外に単純な痛み
引きずって掻き毟って朝に消える
存在なんて大概は限りなく零で
行きたくて行けなくてここで独り

待ってるような顔で
何にも満たされなくて

存在なんて案外に単調な鼓動
見誤って泣き叫んで夜に融ける

知ってるような顔で
真っ直ぐ立てなくなって

空を仰ぐ
なんだか寝静まったせいで
気が狂う
きっかけを失って
空を睨む

存在なんて案外に単純な痛み
引きずって掻き毟って朝に消える
存在なんて大概は限りなく零で
行きたくて行けなくてここで独り
No.739 - 2009/05/13(Wed) 02:24:43

Re: 存在 / 水散る [関東]
お久しぶりです。お元気そうでなによりです。
No.740 - 2009/05/13(Wed) 02:25:37

(No Subject) / シュウ
投稿ありがとうございます! 前回はせっかくのご投稿にろくすっぽレスもせず、失礼をいたしました。

《行きたくて行けなくて》から、詩の主体が持て余すどうしようもなさのエネルギーをものすごく感じます。
「今、自分は存在している」ということをはっきりと認識しようとするほど、人って狂っていくものだというような気がします。それは生き物としては確かに把握する必要がないことなんだけれど、ある種の人間は「今、自分は存在している」ことにいろんなこだわりを持ってしまって、苦痛とか喜びを見出すものだと。
そういう感覚にまつわるシーンが小気味よく散発するようで、とても好きな詩です。
No.742 - 2009/05/23(Sat) 18:53:48
青い果実 / もん
熟しきって弾けた果実

土に落ちる横顔は誇らしげに

虚勢を張っていた未熟な僕を笑っていた

誰にも見つからずに

誰にも啄ばまれずに

音も無く砕け散って

果たした使命の先に華が咲く
No.736 - 2009/04/29(Wed) 11:51:42

Re: / シュウ
こういった、《整った因果》というものに、創作のひとつの理想形を感じています。
現実というのは、善い行いが何かの流れや誰かの思惑によって相応のリターンを得られない世界であって、作品というのは、相応のリターンを得させたり、現実よりもこっぴどい仕打ちを与えることで見る人を楽しませるものです。「ものです」、と言い切ってしまうと乱暴ですが、少なくともそういう一面は存在するかと。

残酷にも《未熟な僕》を笑った《果実》は、孤独に朽ちていくわけですが、しかし作品の末尾では美しい輪廻を強調させられるまでに報われています。それは、もんさんが《使命》を掬い取ったから起きている現象なのだなと思うと、沁みるものがあります。

ただいまPC絶不調につき返信・更新が滞っている中、投稿ありがとうございます! これからもどうぞごひいきに……。
No.738 - 2009/05/12(Tue) 17:44:06
夜道にあると思しきもの / シュウ
稲妻の分解

乞食が執り行う宴

可視化された理由

棘を食う人たち

野原で行なわれる罪人拘束
留置
禁錮刑
檻を開ける合言葉は
「ユビキタス」
そんな皮肉

セイタカアワダチソウにカーソルを合わせ
ダブルクリック

モーリス・ラヴェルの小指

祖父の杖
誰かの腕
僕の
君たちの
喉笛


枯れた藤の花で出来た城址
水面にしか建ちえない街
厳かな街路と楽しげな市民

無限の光

人が焼け死ぬ傍らの静寂

携帯電話の種

標本箱

スカイ・フィッシュの先祖
音響
空気


地球の肌

感情のほつれ

地球の肌
宇宙からの拒絶

過剰修飾

一瞬の呼吸
No.737 - 2009/05/02(Sat) 20:58:53
色彩の欠片 / シュウ
金曜日にうたわれる
不謹慎な替え歌を
君は笑える子どもだった
僕も笑える子どもだった

それを嫌う大人と
礼讃するコメディアン
大人の真似して僕らを叱る
良く出来た同級生

あの頃の夜と
今日のこの夜と
同じ道を歩いたら
時を曲げられるだろうか

すべての失敗をやさしく包んで
すべての成功と
まったく結びつけられるのか

僕はきっと
君は恐らく
今でも死にたい
けれど弓引くあの人たちを
もう愛してはいられない
No.735 - 2009/04/28(Tue) 09:52:32
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