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CD芸術 掲示板

〔最近購入したCD〕カラヤン/弦チェレ / ハムラ@管理人 [近畿]
「EMI Classics 決定盤1300」からの1枚、カラヤンのバルトーク作品集を聴きました。「管弦楽のための協奏曲」は、CD聴きくらべ(http://www.geocities.jp/classicalmusicreviews/kikikurabe/bartokorchecon.html)に載せましたので、ここではカップリングの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」を取り上げます。

1960年のカラヤン2回目の録音です。技術的な完成度は高いですが、この作品の演奏にしては美しすぎるように感じます。全体的に雄起伏や躍動感に乏しく、緊張感に不足します。もっと攻撃的なアクセントやスピード感が欲しいです。逆に言えば、バルトークの作品が苦手な人には、おすすめできるかもしれません。チェレスタがはっきり聴こえるのも特徴です。

第2楽章で2回(5分10秒と5分13秒)、カラヤンと思われるうなり声が聴こえます。カラヤンのうなり声はスタジオ録音ではほとんど聴くことができないので、カラヤンファンには貴重な録音と言えるでしょう。

EMIクラシックス TOCE-13152
No.482 - 2006/09/24(Sun) 23:18:36
〔2006演奏会速報〕大阪センチュリー交響楽団 / ハムラ@管理人 [近畿]
大阪センチュリー交響楽団の2006年度シーズンの主催公演プログラムが発表されました。
首席指揮者の小泉和裕が5公演を指揮しますが、専任指揮者の金聖響が主催公演をまったく指揮しないのが気になります。
2005年に続いて、京都特別演奏会が開催されます。

http://mic.e-osaka.ne.jp/century/event/2006.html
No.368 - 2006/01/03(Tue) 22:45:33

金聖響 / ハムラ@管理人 [近畿]
> 専任指揮者の金聖響が主催公演をまったく指揮しないのが気になります。

金聖響は2005年度で大阪センチュリー交響楽団の専任指揮者を降りたようです。

http://blog.eplus.co.jp/seikyo/2006-03-21
http://mic.e-osaka.ne.jp/century/conduct/index.html
No.461 - 2006/09/19(Tue) 00:19:00
〔最近購入したCD〕日本作曲家選輯 大木正夫 / ハムラ@管理人 [近畿]
ナクソスの「日本作曲家選輯」第16弾。大木正夫の2作品を収録しています。いずれも世界初録音。

日本狂詩曲(1938年作曲)は、日本放送協会の委嘱作品。国威を発揚する「国民詩曲」としての委嘱ですが、ヨーロッパの作曲様式を取り入れています。フランス音楽のような華やかさがあり、明るく陽気な作品。戦前の作品とは思えないほど、上品な響きが聴けます。同じ作品名でも、伊福部昭作曲「日本狂詩曲」(1935年作曲)とは大違い。ただ、反復が多いので、少し長く感じます。

交響曲第5番「ヒロシマ」(1953年作曲)は、打って変わってまったく別人のように暗く深刻な作品。丸木位里・俊夫妻が描いた「原爆の図」連作から、1951年から53年までに発表された6枚の絵にもとづいて作曲。絵にもとづく6つの楽章(幽霊、火、水、虹、少年少女、原始砂漠)に、「序奏」と「悲歌」を加えた8楽章からなります。
第1楽章「序奏」からいろいろな素材がうごめきあって不気味。弱奏での張り詰めた緊張感もすばらしい。第8楽章「悲歌」は、怒りに満ちた激しい表情を聴かせます。強烈な鳴き声やわめき声が金管楽器で表現されます。シンフォニックな造りで、重厚な響きが聴けます。最後は息絶えるような終わり方です。

湯浅卓雄指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団による演奏は、作品が持つテンションをそのまま表現した熱演です。

ナクソス 8.557839J
No.449 - 2006/09/10(Sun) 23:13:59
〔最近購入したCD〕横山勝也/尺八古典名曲集成 / ハムラ@管理人 [近畿]
「TOWER RECORDS RCA Precious Selection 1000」からの1枚。武満徹「ノヴェンバー・ステップス」の尺八奏者として知られる横山勝也の尺八名曲集です。1,000円と安かったので買ってみました。1976年の録音で、日本初CD化。

13曲を収録しています。いずれも古くから伝わる伝承曲とのこと。尺八だけで無伴奏。ほとんどの曲がゆっくりしたテンポで演奏されます。「ノヴェンバー・ステップス」に比べると、緊張感や変化に乏しく、ゆるやかに演奏されています。鋭い音圧を聞かせる奏法も予想したほど多くありません。細かな息遣いや節回し、間を味わうことができます。精神状態を落ち着かせるには最適の音楽で、連続して聴くと眠くなってきます。

鹿の遠音」は、CD収録曲では一番有名とのこと。というのも、かつて文部省指定の音楽共通鑑賞教材として選ばれていたらしいです。この曲のみ尺八二管で演奏されます。横山勝也の父親である横山蘭畝が演奏。父子共演です。初めて聴く曲でしたが、二管の掛け合いが楽しく聴けました。それにしても鹿ってこんな鳴き声なんでしょうか。
鶴の巣籠」は、尺八が持つ技巧的な奏法が多く取り入れられています。起伏も激しい。

解説も充実しています。尺八には琴のようにいくつかの流派があるとのこと。尺八独奏のCDという珍しさと価格の安さを考慮すれば、買って損はないでしょう。

RCA/タワーレコード TWCL-3027
No.448 - 2006/09/08(Fri) 00:10:15
〔最近購入したCD〕ホグウッド/アパラチアの春 / ハムラ@管理人 [近畿]
ホグウッド指揮&バーゼル室内管弦楽団がアルテ・ノヴァからリリースしている「劇場のための音楽」シリーズ第2作を聴きました。3曲を収録しています。

いずれも少人数での演奏ですが、個人の演奏レベルが高い。スコアに書かれた細かな音符まで表現できている点が、大規模オーケストラではなかなか聴けない魅力です。古楽指揮者のホグウッドの指揮もすばらしく、ノンヴィヴラート奏法を採用して透明感のあるクリアーな音響を引き出しています。

コープランド作曲/バレエ「アパラチアの春」全曲は、バレエ初演時の「1944年室内ヴァージョン(原点版)」による演奏。13人の奏者で演奏していることもあり、響きの見通しがすばらしい。

バーバー作曲/カプリコーン協奏曲は、フルート、オーボエ、トランペットを独奏楽器にした協奏曲形式の作品。3つの楽章から構成されています。不協和音が使われていますが、第3楽章はとても明るい表情の音楽です。

コープランド作曲/劇場のための音楽は、全5曲からなります。随所にジャズのスウィング奏法を取り入れています。リズミカルで楽しい作品です。

選曲がいいので、近代管弦楽作品が苦手な方にもじゅうぶん楽しめるでしょう。

アルテ・ノヴァ 82876 50693 2
No.447 - 2006/09/04(Mon) 00:25:19
〔最近購入したCD〕フルトヴェングラー/交響曲第3番 / ハムラ@管理人 [近畿]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務めたウィルヘルム・フルトヴェングラーが作曲した交響曲第3番を聴きました。

フルトヴェングラーが作曲していたことを知らなかったので事実を知って少しびっくりしましたが、交響曲を3曲作曲しています。一番有名なのは第2番のようで、今回聴いた第3番はあまり人気がないようです。第3番は、1946年から54年にかけて作曲されたようです。4楽章構成で、演奏時間は1時間を越える大曲です。それぞれの楽章に、副題がついています(第1楽章「宿命」、第2楽章「生命の必然的力」、第3楽章「来世」第4楽章「戦いは続く」)。

リズムがはっきりした勇ましい作品で、重厚な造りで書かれています。強いて言うならば、第1楽章と第2楽章は少しブラームスに似ています。ただ、第3楽章「来世」や第4楽章「戦いは続く」では、フルトヴェングラーがあまり指揮しなかったシベリウスやマーラーに似た響きがしました。近代的なオーケストレーションを聴かせるので、あまり古臭さは感じませんでした。

演奏は、G・A・アルブレヒトが指揮するヴァイマル国立管。同じ名前ですが、読売日本交響楽団の常任指揮者を務めるゲルト・アルブレヒトとは別人です。残念ながら、この演奏はおすすめできません。ちょっとプロとは思えないような演奏で、いろいろ不満がたまりました。縦線の乱れなど技術的にも弱いですが、とにかく楽器が全然鳴っていません。響きが薄くて実に貧弱。この作品を聴くにはふさわしくない演奏です。
録音も異常なほど音像が遠く、ボリュームをかなり上げる必要があります。
アルテ・ノヴァでは、このコンビでフルトヴェングラーの交響曲全集を完成させていますが、第3番の演奏を聴く限りでは他のCDも購入されないほうが賢明でしょう。

アルテ・ノヴァ 74321 72103 2
No.446 - 2006/08/30(Wed) 00:06:08
冥王星 惑星から除外 / ハムラ@管理人 [近畿]
今週一番のニュースはこれでしょう。冥王星が太陽系惑星でなくなりました。
しょこたんは喜んでいますが、私は少し残念な気がします。なにしろ76年間も惑星として認知されてきたわけですから。
http://yaplog.jp/strawberry2/archive/9379

全国のプラネタリウムや出版社は対応が大変みたいですが、クラシック音楽界にも大きな影響があります。
それは、ホルストが作曲した組曲「惑星」に追加して作曲されたコリン・マシューズ作曲「冥王星 再生の神」です。2000年に初演されて、いくつかのCDでは「海王星」のあとに続けて演奏されていますが、今後は演奏機会が減少することは必至でしょう。
「惑星」の解説文も今までは「太陽系惑星のうち、地球と冥王星を除いて作曲」と書いてあったのを「地球を除く」に変えないとダメですね。CD聴きくらべの「惑星」の紹介文を変更しておきました。
http://www.geocities.jp/classicalmusicreviews/kikikurabe/holstplanets.html

また、このタイムリーな時期に、冥王星付きの「惑星」のCDが発売されました。ラトル指揮のベルリン・フィル盤ですが、冥王星以外にも今回惑星への昇格が見送られた「セレス」をタネージが作曲しています。
http://www.toshiba-emi.co.jp/classic/release/200608/toce55855-56.htm
No.444 - 2006/08/26(Sat) 22:01:23

冥王星付きの「惑星」 / ハムラ@管理人 [近畿]
>ラトル指揮のベルリン・フィル盤
このCD売れているようです。
ラトルはツイてますね。

http://www.oricon.co.jp/news/ranking/32870/
No.445 - 2006/08/29(Tue) 23:37:28
(No Subject) / アニー [北陸]
ハムラさま
こんばんは。ご無沙汰しております。アニーです。
小沢征爾さんの まさに『復活』コンサートに行かれたのですね。興味深く演奏会レポート拝見させていただきました。ありがとうございます。全国ニュース(名古屋公演)で見ても溌剌つた彼の表情が伺えましたので、生でご覧になった姿は頼もしささえもあったのではないでしょうか。今後の活躍が楽しみです。
また遊びに来ますね。
No.442 - 2006/08/03(Thu) 23:19:21

小澤征爾の復活 / ハムラ@管理人 [近畿]
アニー さん、書き込みありがとうございます。

>小沢征爾さんのまさに『復活』コンサート
予想以上にお元気だったので安心しました。初日の名古屋公演はニュースでもずいぶん取り上げられていましたね。

今度は12月の新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴きに行きます。またレポートします。
No.443 - 2006/08/06(Sun) 01:30:38
〔2007演奏会速報〕大阪シンフォニカー交響楽団 / ハムラ@管理人 [近畿]
大阪シンフォニカー交響楽団の2007年度のプログラムが発表されました。今年もおそらく日本のオーケストラで一番早い発表です。

定期演奏会
http://www.sym.jp/program/07.html

いずみホール定期演奏会
http://www.sym.jp/program/07i.html

名曲コンサート
http://www.sym.jp/program/07m.html

特別演奏会
http://www.sym.jp/program/07a.html
No.441 - 2006/07/30(Sun) 09:17:44
〔2007演奏会速報〕来日演奏家速報 / ハムラ@管理人 [近畿]
『音楽の友』誌恒例の「来日演奏家速報」が、8月号に掲載されています。私が注目する来日公演をいくつか挙げます。

*スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(4月・9月)
 読売日本交響楽団第8代常任指揮者に就任。就任披露演奏会の曲目に注目。
*エリアフ・インバル指揮/フィルハーモニア管弦楽団(7月)
 今秋、東京都交響楽団をひさびさに指揮しますが、スケジュールの都合で聴きに行けないので、これで罪滅ぼし?
*イ・ムジチ合奏団(10月)
 まだ一度も聴きに行ったことがないので。京都府民ホール「アルティ」に来てくれたらうれしいですが。
*ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮/読売日本交響楽団(10月)
 読売日本交響楽団名誉指揮者。毎年客演していますが、まだ聴きに行けていません。来年こそは。
*マリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団(11月)
 2005年に続く来日。ぜひ京都コンサートホールに来てください。
*ワレリー・ゲルギエフ指揮/マリンスキー歌劇場管弦楽団(11月)
 ロシア音楽作品によるプログラムを希望。
*ヴァレリー・アファナシエフ(11月)
 ピアニストだけでなく指揮者としても公演する予定。どこのオーケストラを指揮?

ちなみに、ベルリン・フィルとウィーン・フィルの来日は、いまのところ予定されていないようです。
No.440 - 2006/07/24(Mon) 00:00:57
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