| タワーレコード渋谷店10周年記念企画第2弾としてリリースされた「TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION」からの1枚。イーストマン・ウィンド・アンサンブルによる20世紀にの作曲家によるウィンド・アンサンブル作品集です。1969年の録音ですが、今回が世界初CD化となります。価格は1枚1,000円。すばらしい!
ペンデレツキ作曲/ピッツバーグ序曲(1967年作曲)は、序曲という名称以上に内容の詰まった作品。金管楽器が強奏でグリッサンドするのがペンデレツキらしい。打楽器も派手に鳴ります。
黛敏郎作曲/彫刻の音楽(1961年作曲)は、4分程度の小品。木管楽器主体の音響で、その和音の変化を楽しむ作品と言えそうです。
J.ウィリアムズ作曲/管楽アンサンブルのためのシンフォニエッタ(作曲年記載なし)は、3楽章構成。十二音音楽を応用したとされる難解な作品で、緊張感あふれる音響の連続。各楽章でシンフォニックな盛り上がりを見せます。「スターウォーズ」などの映画音楽作曲家というイメージがあるジョン・ウィリアムズの作品とは思えません。こんな前衛的な作品を作曲していたとは驚きました。技術的にもかなりハイレベル。
ドナルド・ハンスバーガー指揮による演奏は、吹奏楽にありがちな音量がただ大きいだけという粗い演奏に陥ることなく、引き締まった音響を聴かせます。木管楽器のソロなど繊細な弱奏も聴きもの。
グラモフォン/タワーレコード PROA-24 |
No.353 - 2005/12/11(Sun) 00:04:08
|