| 皆さん、こんにちは。 昨日放送分、第42回「中将姫」ネタバレです。
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亮くん、いつもながらにこやかに登場(多分、當麻寺の中)。 今回は775年。 この年、中将姫がが亡くなりました。 今回のテーマは『中将姫』です。
亮くん、中将姫ゆかりの當麻寺(たいまでら)に向かいます・・・が、 その前に、門前町のお餅屋さんに入っていきます。 迎えてくれたのは、店主の竹本宏子さん。 こちらには、中将姫から名前を頂いた中将餅というお持ちがあるそうです。 亮くん、食べさせていただきます。 よもぎ餅に餡が乗ったお餅を、一口でパクリ! 亮くん 「旨いっ! 鼻からよもぎの臭いが凄いですね、これ。」 中将姫について竹本さんや他の店員さんに尋ねてみると、皆さんよくご存知です。 小学校や中学校で教えるそうです。
亮くん、當麻寺に向かいます。 當麻寺奥院副住職の川中教正さんにお話を伺います。 本堂のすぐそばに尼の姿をした中将姫の銅像があります。 中将姫は、貴族の藤原家に生まれましたが、幼い頃に生母を亡くし、継母にいじめられ、命をも狙われました。 姫が、身を隠した山寺で1000巻もの写経をすると、阿弥陀如来が現れ、當麻寺へ導いたと言われているそうです。 當麻寺は女人禁制だったのですが、姫は入門を許され、その後、『當麻曼荼羅』という織物を作り上げたのです。
亮くん、その『當麻曼荼羅』を拝観します。 4m×4mの曼荼羅が、ご本尊として本堂に掛けられています。 亮くん、まずはその大きさに圧倒された様子。 曼荼羅は、お経に説かれている極楽浄土を絵で表した物。 阿弥陀如来を中心に、たくさんの菩薩様が阿弥陀様のお話を聞いている様子が描かれています。 亮くん 「曼荼羅ってやっぱり、こういう言い方正しいのかわかんないですけど、カッコいいですよね。カッコよさの中に、見てて安らぐっていうか・・・。」
奈良時代に織られた実物は損傷が激しく、現在掛けられているのは室町時代に作られた複製品。 もちろん実物もお寺に保管されています。 一日数センチしか織れないと言われる綴れ織りの絹織物の曼荼羅を、中将姫はたった一晩で織り上げたという伝説があります。 曼荼羅は、文字で書かれたお経では伝わりにくい内容を、ビジュアルで分かりやすく伝えました。 亮くん 「凄い画期的ですよね・・・。」
中将姫が曼荼羅に込めたもう一つのメッセージは、女性も極楽浄土へ行けるということでした。 奈良時代には、女性は救われ難いとされていたのだそうです。 ところが、この曼荼羅は「極楽浄土の救いに男女の差別は無い」と説き、女性の信仰を集めたそうです。 女性には閉ざされていた仏教の世界に女性を導いたのです。
當麻寺・中の坊院主の松村實昭さんの案内で、亮くんが次に向かったのは、霊宝館。 こちらには、中将姫が剃髪に使った剃刀が展示されています。 さらに、中将姫が自分の毛髪で刺繍した凡字(阿弥陀如来の意)も展示されています。 亮くん 「髪の毛で刺繍をされたというのを聞いて、ちょっと怖い感じがしたんですけど、全然違いますね。」「決意を感じますよね。」 中将姫は29歳で極楽浄土へ旅立ちましたが、 姫の残した曼荼羅は、たくさんの写しが作られました。
最後に亮くんが訪れたのは、中の坊内の写仏道場。 曼荼羅に描かれた仏様のお姿を写す、写仏を体験します。 下絵を墨でなぞるのですが、出来上がりには、自分の心の顔が出てくるそうです。 着ていたジャケットを脱ぎ、手を合わせてから筆を持つ亮くん。 眉からなぞり始めました。 書道四段の腕前の亮くん、筆づかいはさすがです! とてもきれいな線で仏様を描きました。 なのに、松村さんにどうでしたかと訊かれた亮くん、 「まだ修行の余地がありますね・・・(笑)」 「いや、穏やかないい顔じゃないですか。」とお褒めにあずかっていました。
亮くん最後に一言、「ここに来て、人生、楽なことなんて少ねえよ、みたいなこと教わった気がする。」
今日の旅はここまで。 ラストは當麻寺の本堂を後にする亮くんでした。
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いや〜! 亮くんの写仏、見事でしたね! 私は書道や絵画に詳しくないので、何と表現したらいいのかわかりませんが、 筆の入りと出がとても丁寧で、線が美しい! 目は生きてらっしゃるし、手の部分の立体感なんてもう、今にも動き出しそうな感じがしました! なぞればいいって言っても、なかなかあれだけ描けないですよ。 亮くん、凄ーーーい!
それと曼荼羅ですが、写しとはいえ、室町時代のものでしょう? それはそれで大変な価値がありますよね。 |
No.7408 - 2010/04/28(Wed) 16:14:35
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