| 皆さん、こんにちは。 先週金曜日放送分、第15回「セレブ」ネタバレ です。
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「今回は、セレブ。」と、少しおどけて平城宮跡を出発した亮くん。
今回は729年。 元号が「天平」になったこの年、長屋王がCENSOREDしました。 長屋王は、今の総理大臣のような地位にあった人物です。 今回は、この長屋王の生活に迫ります。
イトーヨーカドー奈良店(旧奈良そごう)前に登場した亮くん。 この建物を建設するにあたり行われた発掘調査(1986年〜1989年)で、10万点以上の木簡が見つかったのです。 それにより、長屋王が究極のセレブだったことがわかりました。 亮くん「今は、おっきい、おっきいショッピングセンターですなぁ。」と言って、長屋王邸跡の外周を歩き始めました。 周囲、なんと1km! 元の場所に戻った亮くん、「はい〜〜〜、着きましたあ。」
亮くんは長屋王の生活を知るため、奈良文化財研究所を訪ねました。 以前木簡クイズを出してくださった、史料研究室室長・渡辺晃宏さんにお話を伺います。 早速、出土した木簡を見せていただきます。 「鮑」などの高級食材、「大根(なぜか『根』がにんべん)」などの野菜、「お米」などの文字が。 なんと、子生犬(子供を産んだ母犬)に対して一日600gのお米を食べさせていたことがわかる木簡があります。 亮くん、ムッとしたような顔で、 「ちょっと・・・カチンと来たのは僕だけでしょうか?」 犬だけではなく、鶴に米を支給したという記録もあると渡辺さんに聞いた亮くん、 耳を疑うように、そして静かに怒りをこめたように、 「白米を?」 「(頭に手をあてて搾り出すように)へぇー、ちょっともう想像できないなぁ・・・。多分、今のセレブの方々より凄いんじゃないですか? 当時の庶民レベルの生活からいうと・・・。」 また木簡には、「牛乳」の文字もあり、研究者は驚いたそうです。 牛乳は煮詰めて『蘇』という食べ物に加工して食べていたそうです。
その『蘇』を求めて、亮くん、次に橿原市にある西井牧場を訪ねました。 西井利易さんにお話を伺います。 西井さんは、研究者の協力を得て、『蘇』を復元されました。 絞りたての真っ白な牛乳を釜に入れ、何の調味料も入れず、 機械で攪拌しながら煮詰める作業を始める西井さん。 牛乳を10分の1になるまで煮詰めます。 『蘇』の製造方法はシルクロードを通じて伝わったもので、日本独自の食べ物ではないそうです。 また『蘇』は当時、食べ物というよりは、薬のような扱いだったとのこと。 一般人には手の届かない高価なものだったようです。
『蘇』が出来るまでの間、大和野菜を栽培する三浦雅之さんを訪ねました。 三浦さんによると、奈良時代には「御薗(みその)」と呼ばれる、今で言う契約農家のような所がたくさんあったとのこと。 長屋王邸にも毎日そこから新鮮野菜が届けられました。 木簡はその納品書だったのです。
日が暮れてから、西井牧場に戻った亮くん。 奥様の清美さんが冷蔵庫から出した『蘇』を見て、 「色が白じゃないんですね。」と、ちょっとびっくり。 「キャラメルみたいな色になるんですね。」 小さくカットされた一切れを手にして、まずは香りを。 「あ、ミルクの匂いが、ちゃんと。」 口に入れて、 「何だろう・・・ベイクドチーズケーキみたいな・・・凄い濃厚。 あっ、でもキャラメルみたいな味もする。」 「牛乳だけでこんなに甘みって出るんですね。」 「凄いよ、奈良時代のことやってるのに、これなんか西洋な感じがします。」 西井さんは、牛乳の美味しさがすべてここに出てくるのだと仰います。 亮くん「これは知らない人ホントにいっぱいいると思うんで、ぜひぜひ、奈良に来たら食するべきですね。」 と強く一言。
長屋王は政権争いで濡れ衣を着せられ、CENSOREDに追い込まれたのですが、 グルメで豪華な生活を羨まれてのことだとの説もあるとか。
今日の旅はここまで。 ラストは、田んぼの中の道を歩く亮くんでした。
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なんか凄いですね、長屋王って。 どんだけお給料もらってたんでしょうか? 『蘇』は、復元された方がいらっしゃるということは知ってたんですが、食べたこと無いですね。 そこらへんで売ってないですものね。 でも、いつかは食べてみたいですね。 |
No.7294 - 2010/03/26(Fri) 12:28:27
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