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「葬」題進行中です。配布元:http://www.geocities.jp/monikarasu/
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雨葬
/ 銀時×高杉
引用
濡れて濡れて濡れて濡れて濡れて
もう上下左右もわからなくなるほど雨に溺れた。
雨に殺されて、雨に弔われて、雨に葬られる。
(そんな最期は彼を喜ばせるだけで)(僕も嬉しくなるだけだ)
No.11 - 2008/06/01(Sun) 01:26:00
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雪葬
/ 銀時×高杉
引用
冷たくなっていく身体が雪みたいだ。
雪みたいに、何もかもが白くなって、いづれは溶けてしまうんだろう。
No.10 - 2008/05/31(Sat) 00:35:35
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密葬
/ 銀時×高杉
引用
誰にも知られずに君は死んでしまった。
僕しか知らない君の亡骸が嬉しかった。
嬉しくて哀しくて涙が止まらなかった。
誰にも見せたくない。君を見せたくない。
知られたくない。知らせたくない。
何も知りたくない。君を見たく な い。
No.9 - 2008/05/31(Sat) 00:28:55
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風葬
/ 銀時×高杉
引用
千切れた鳥の羽根が風に舞うのを見た。
ついて来いとばかりにみるみる遠くまで行ってしまうのに、
追いかけようかどうしようか、迷っている俺を臆病者だと君は笑う。
勇者になんかなれないことを、知っているから、生きていただけで。
No.8 - 2008/05/30(Fri) 15:51:46
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鳥葬
/ 銀時×高杉
引用
「綺麗な、終わりだねェ」
鳥に啄ばまれることで一欠けらずつ消えていくお前は、こんなにも自由だ。
No.7 - 2008/05/30(Fri) 15:37:46
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光葬
/ 銀時×高杉
引用
この世に降り注ぐ光の正体は薄暗いものだと高杉が言ったので、
俺はきっとその薄暗さの中で
CENSORED
たら幸せなんだろうと思った。
(眩しいものなんて信じられないから)
あかるいものがうつくしいなんて嘘だ。俺達はその正体を知っている。
No.6 - 2008/05/28(Wed) 01:42:35
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土葬
/ 銀時×高杉
引用
ざくざく、ざくざく。
墓を暴くという行為を、人は忌み嫌う。
しかし気になるではないか。
お前はちゃんと眠っているのか。
この冷たい重力の中で。
魘されてやしないだろうか。
それが気になって、俺は眠れないというのに、何故じっとしている必要があるのか。
ざくざく。
ざくざく。
掘り起こして、棺を開けて、きっと俺は、後悔するに違いないけれど。
No.5 - 2008/05/28(Wed) 01:36:32
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闇葬
/ 銀時×高杉
引用
生まれてから今まで一度も闇に溶けたことがない僕らは
けれど絶望も希望も知ったつもりでいたので愚かだった。
本当の闇はそんなものじゃないのだと知りながら知らないふりをして
闇に染まるのが怖くて偽りの黒で身体を汚して繕って誤魔化して嘯いて
でもある日の君が「もう何も怖くない」と言って笑ったので、
僕は安心して意識を手放してしまうことにしたのだった。
No.4 - 2008/05/27(Tue) 00:53:45
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空葬
/ 銀時×高杉
引用
空に還るという名目で僕らは初めて足並みを揃えた。
そうしたら、今まで出来なかったことがすっと出来るようになった。
同じものを見て、同じことを同じように思うことが、こんなに簡単だとは知らなかったよ。
(君と最初で最後の瞬間を看取るなら)(そう、これが空想だって構わない)
No.3 - 2008/05/27(Tue) 00:43:17
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火葬
/ 銀時×高杉
引用
優しく抱きしめてやりたかった。
もう出来なかった。
くるむように、絶え間なく、炎は俺の代わりに彼の全身を愛していく。
その様がひどく羨ましかったような気がするけれど、もう覚えていない。
残った骨に口付けるだけで、俺はすっかりと満足することが出来たので。
No.2 - 2008/05/26(Mon) 02:44:32
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