現在「葬」題進行中。

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★ 憧葬 / 銀時×高杉

引用

君にあこがれて
僕はあこがれて
憧憬という言葉にすらあこがれて
あこがれて　あこがれて　こがれて

「…憧れすらも殺しちまったんだ、てめえは」

No.131 - 2010/04/11(Sun) 23:28:00

★ 秒葬 / 銀時×高杉

引用

あまりにも素直な表情を見せているお前に向けて
俺は少しでも愛していることを伝えたくて
長い長い時間、言葉もなく彼の瞳だけを見つめていた。
一秒でも長く。僅かでも。俺の愛情を分け与えたい。

No.130 - 2010/04/11(Sun) 23:22:26

★ 凛葬 / 銀時×高杉

引用

何かお考えがあるのだろう、という声がして、
そうならば良いのだが、という声もした。
俺の部下は大層俺想いだと思いながら高杉は頭の中で優しく銀時を抱きしめる妄想を繰り返す。
部下は俺の気が触れるのをきっと待っているのだろう。
いつまでも白い影にとらわれている俺を哀れんでいるのかも知れない。

「銀時、」

その凛とした姿に、どうしても負けてしまう俺を。

No.129 - 2010/02/08(Mon) 13:38:43

★ 乱葬 / 銀時×高杉

引用

あなたの墓場の上で毎晩戯れるのも素敵でしょうか。
もう線香の匂いしかしないあなたに欲情して乱れてまた一日生き延びて。
そんな日々ならば、私も幸せでしょうか。

No.128 - 2010/02/08(Mon) 13:36:54

★ 屍葬 / 銀時×高杉

引用

死ぬときの光景を思い浮かべる。俺はきっと屍に埋もれているだろう。
仲間のものか、敵のものか、それはわからないけれど、
終わりが近づいてくるたびに苦しさは遠のく。それだけがこの世界に最後に残された救いだ。

（さよならだ、銀時）

最後に本当はそれが言いたい。屍の中から、俺を見つけてくれやしないだろうか。

No.127 - 2009/12/22(Tue) 21:07:19

★ 淫葬 / 銀時×高杉

引用

お前の淫らを封じ込めるように抱きしめて、
流れる涙とかそういうものを出来る限り見ないようにした。
汚らわしい、とお前は呟いただろうか。
きっと俺の死体を前してもお前は同じ事を言うんだろう。
生きていても死んでいても俺はお前にとって汚らしい存在で、
けれどそんなおまえ自身だって俺と同じだということにお前は気が付かない。

（お前だって汚いよ）
（そんなに腰を揺らしておいて）（自分だけ綺麗だとでも思っているのか？）

No.126 - 2009/12/22(Tue) 00:16:14

★ 傷葬 / 銀時×高杉

引用

痛むのか、と問われる。
こんなもの、と虚勢を張る。
まだ心は折れていない。

No.125 - 2009/11/12(Thu) 14:51:30

★ 千葬 / 銀時×高杉

引用

戦争をしていた頃、俺達はかつて仲間だったものを何度も弔った。
戦が終わるごとに。誰かが死ぬごとに。夕陽が沈むごとに。
何千回と弔っても、弔われるのは一度きりだということを思いながら。

No.124 - 2009/10/12(Mon) 01:36:57

★ 数葬 / 銀時×高杉

引用

幾千万の亡骸が、降ってくる夢を見た。
空から降り注ぐ数多の死が苦しくて恐ろしくて、俺は身動きが出来ない。
それらは地上に激突して、ばらばらと砕け散る。崩れ去る。
「ぎ、ん」俺は震える声で名を呼ぼうとして、諦める行為を繰り返す。

いつか死骸に埋もれていくのに、どうして恋しいなどと想うのだろう。

No.123 - 2009/09/30(Wed) 12:50:51

★ 埃葬 / 銀時×高杉

引用

初めて彼を抱いたのは納屋の中だった。
埃っぽい場所で時折咳き込みながら俺は必死で、彼も必死で、
さぞかし滑稽な光景だったことだろう。
それでも俺達は微かな幸せを感じていたし、あと後悔もしていた。

No.122 - 2009/09/30(Wed) 12:45:34

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