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現在「葬」題進行中。

「葬」題進行中です。配布元:http://www.geocities.jp/monikarasu/

曲葬 / 銀時×高杉
無残な死体は踊りつかれて眠る子供のような顔をしていた。
その死体には腕が無く、両足もない。
きっと踊る間に磨り減って、消えてしまったんだろう。
そんなに楽しい曲なら俺も聞きたいと思ったけど、
彼は俺に秘密を作るのが好きだから、教えてはくれないんだろうな。
No.111 - 2009/07/24(Fri) 17:29:23
侍葬 / 銀時×高杉
ここには既に侍と呼ばれる何かはいなくなってしまって、
その傷跡をいとおしそうになぞる指先すら疎ましい惨劇。
激しい雨音に誰かの声が掻き消されていく抒情詩みたいな尊大さで
俺は俺が悲しむよりもっと沢山のことを喜んでいた。
ああなんて綺麗な結末。ここには他の誰の介入も許したくない。
No.110 - 2009/07/18(Sat) 23:20:45
曇葬 / 銀時×高杉
曇天の薄暗さに責められているような気持ちだった。
きっと責めて欲しかったのだろう。
目の前のお前は既に息がないので俺を責めてはくれない。
雨もなかなか降り出さない。こんなにも雲は厚いのに。
No.109 - 2009/07/10(Fri) 21:46:43
涙葬 / 銀時×高杉
どうして人は死んでしまうんだろう。
悲しくて、でも涙は出なかった。
こんなに悲しいのに。
(どうして俺は泣けないんだろう?)
No.108 - 2009/07/10(Fri) 21:43:57
命葬 / 銀時×高杉
彼の命が消えていく。それは俺にとっての不幸。
生きている彼が命そのものだったなら、
今目の前で死んでいる彼は何なのだろう。
もう、何でも無いんだろうか。
「高杉」
呼んでも応えない。それはもう高杉ではないから。
不幸なのは俺一人だった。
No.107 - 2009/07/04(Sat) 01:56:18
病葬 / 銀時×高杉
まだ しにたくない。
No.106 - 2009/07/04(Sat) 01:53:08
墓葬 / 銀時×高杉
「俺の墓穴を掘るのはお前の役目だ」と銀時が言うので、
その台詞に感動した俺は今まさに肉体労働の真っ最中だ。
あいつの屍が入る穴を、俺が作る。
それは俺の中の何かを満たすにはあまりに充分過ぎた。
だから、この穴を掘り終えたら、俺は満足して死んでしまうかも知れない。
だとすればこれは俺の墓穴なのか。俺が眠るための。あいつを想いながら。
No.105 - 2009/07/04(Sat) 01:41:40
姫葬 / 銀時×高杉
俺だけのお姫様。
私だけの王子様。
そんなものでなくちゃ誰かを愛せないのだろうか。

高杉はそれら全部殺したいときっと言うんだろう。
「また物騒な事を言って、」と俺は諌めながら
本当はこの世の誰よりもお前に共感しているのだ。
No.104 - 2009/07/04(Sat) 01:37:13
世葬 / 銀時×高杉
いっそ世の中ごと滅んでしまう事が出来たなら
世界中全ての悲しみを救えるのかもしれない。

「そうしたら、お前とこうして会うことも出来ないな」
「別に……構わないだろ?」
「寂しいよ…」

銀時はそう呟いて、高杉を抱きしめた。肌と肌が重なって熱い。暑い。
珍しい台詞を聞いたと思って、高杉は抵抗しなかった。
No.103 - 2009/06/29(Mon) 23:48:17
溺葬 / 銀時×高杉
おまえのかみさまにあうのがこわい。
まるで海の底にいるみたいに、
息が出来なくて、
苦しいという事の限界を叩き込まれて
生きたいなんて思う間もないんだろう。

泣いたって無駄だよ。
そこは海の底だから。
No.102 - 2009/06/29(Mon) 23:46:20
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