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現在「葬」題進行中。

「葬」題進行中です。配布元:http://www.geocities.jp/monikarasu/

恋葬 / 銀時×高杉
冷えていくキスが欲しい。
そうすればきっと、俺は恋の病でCENSOREDるのだ。
No.101 - 2009/06/22(Mon) 21:31:42
葬葬 / 銀時×高杉
葬式・告別式の席で、弔辞して欲しいという依頼を断ったことがある。
普段が便利屋だからと言って、そこまで図々しくはない。
俺は人を葬る器ではない、という旨を理解いただいて、お引取り願ったのだけど。

と、高杉はその話を聞いて笑う。機嫌が良くなったようだった。

「刀で斬って捨てるのは簡単なのに、死んだ後を弔うのは難しいか?」

白夜叉ともあろうものが、と言って笑う。
そういう言葉は好きではないけれど、高杉が機嫌よく笑うので、俺は反論せずに黙っていた。

「葬式なんてもんは、生きてる人間が区切りをつけるためにやるもんだろ……」

どこか遠くを見て、高杉は続ける。(思い出す葬式など、彼にあるのだろうか?)

「生と、死を、区切るんだよ。簡単だろ。お前の器でだって…そう、簡単さ」

だから、引き受けてやればよかったのに、とは、高杉は言わなかった。
実際、俺がそんな場面に立ち会う事は今後も有り得ないだろうし、
どうしてもと言われれば止むを得ず参加したかも知れないが、気乗りはしないだろう。
白夜叉は、人を葬る器ではないのだ。生と死を区切ることなんて、出来ない。
No.100 - 2009/06/11(Thu) 21:42:30
紙葬 / 銀時×高杉
僕たちの愛はどこへ行くところだったんだろう。
紙切れ一枚で人間をどうにか出来るなんて、本当に思っていたのか。
愚かしいという言葉はすでに擦りきれてしまったので
僕はこの憂いを誰かに表すことが出来ない。

どこにも行けなくて、何にもなれなくて。
No.99 - 2009/04/26(Sun) 14:58:45
銀葬 / 銀時×高杉
俺が死ぬ瞬間、その視界を染めるのは銀色であって欲しい。
あの色は、あの輝きだけは、俺が唯一好きだと思ったから。

「お前の髪は不調法のくせに、色だけは綺麗だな」
「それ、褒めてんの?」
「褒めているように聞こえるなら」
「……ああ、そう」

其の言葉に、銀時は笑って、少し照れて、誤魔化すように頭をかいた。
褒めているように聞こえたのだろう。
だとしたら、それは正解だ。
この世の何よりも美しいと思う。強くて、眩しくて、鋭くて。
(俺の言葉全てを捧げても追いつかないほど)(好きだった)

あの光。あの色。死に際に一瞬、俺のものになってくれたら良い。
そうしたら、他には何もいらない。もう要らない。こんな世界。
No.98 - 2009/04/05(Sun) 12:56:56
人葬 / 銀時×高杉
人をCENSOREDために人を殺そうと思った。
死にたくないから生きるのと同じように、
殺したくないからCENSOREDしまうのじゃ可哀相だから。
せめて俺だけは純粋な殺意で葬ってあげようと思う。
せめて俺だけは、其処に快楽も苦痛も見い出さずに。
No.97 - 2009/04/05(Sun) 12:36:22
蝶葬 / 銀時×高杉
祭の夜のあまりにも唐突な再会。
彼の着物に蝶の刺繍があるのを見て、俺は震えた。
あの子はいつから蝶々が好きだったろう。
その美しい瞬間を思い出すことが出来なくて、悲しい。
No.96 - 2009/03/31(Tue) 17:03:40
名葬 / 銀時×高杉
あいつがもう俺の名を呼ばなくても良いように、
俺の名前をCENSOREDしまおう。
あいつに呼ばれるたび大切になったこの名前を。
今では枷でしかなくなったこの名前を。
No.95 - 2009/03/19(Thu) 00:53:50
銃葬 / 銀時×高杉
銃創を見ると心が弾むと高杉は言った。
それを聞いて、こいつはばかなんだなぁと銀時は思う。
ばかなんだなぁと思いながらそれでも、何で弾むの、なんて尋ねてみる。
それは高杉の言葉ひとつひとつがとても可愛くて、もっと聞きたいと思うからだ。

「皮膚がひきつれていて、とても醜い。醜いからこそ求める価値がある」
「……お前の探究心には恐れ入るよ。なに、お前撃たれてぇの?」

その身に銃創が欲しいのかと重ねて問えば、高杉の瞳が揺れたような気がした。

「銃で死ぬのは、本望ではない」
「うん」
「でもその熱を欲しいと思う俺を、てめぇは愚かだと笑うんだろう」

そうだね、とは言わないけれど、無言の肯定。
ばかだなぁ。銃弾がお前の身体に捻じ込まれていく様なんて想像もしたくないよ。
熱いものが欲しいなら、俺の熱をいくらだってわけてやるのに。
なんてばかな子。なんて可愛い子。
(拳銃で致命傷。俺の刀でとどめ。そんな最期でどうだろう。)
No.94 - 2009/03/13(Fri) 02:14:14
天葬 / 銀時×高杉
「俺はお前を恨むよ」

もう声を聞くこともなくなった人に、銀時は一瞥をくれた。
どんなに恨み言を言ったって、憎まれ口を叩いてくる事は、もうない。
にやりと笑って刀を抜く事も、銀時、と俺の名を呼ぶ事も。
全ては二度とありえないのだと、その白い顔は継げている。

「恨むよ」

その目は何も映さない。その耳は何も聞かない。

「死ぬまで恨むからな……神様」
No.93 - 2009/03/13(Fri) 01:58:16
髪葬 / 銀時×高杉
お互いがお互いの髪の毛に触れて戯れるのが好きだった。
あたたかい肌のぬくもりを感じながら、くるくると、するすると。
(どちらともなく)きもちがいい、と呟いた。
だから最期に触れるものは君の髪でありたい。僕を気持ちよくしておくれ。
No.92 - 2009/02/25(Wed) 18:37:54
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