45124
「葬」題進行中です。配布元:http://www.geocities.jp/monikarasu/
★
糸葬
/ 銀時×高杉
引用
きれない糸がこの世にあるとしたら
きっと緩やかに乾いていくだけなのだろう。
ピンと張り詰めているものほどすぐに壊れてしまう。
「だから俺はこの手を伸ばさない」
伸ばせば、糸はすぐに切れてしまう。
だからつかめない。その着物を。その心を。
俺はお前との縁を切りたくない一心でお前を斬ると言った。
No.91 - 2009/02/25(Wed) 18:34:31
★
絵葬
/ 銀時×高杉
引用
「突然紙とペンを渡されても、困るぜ」
「俺の似顔絵を書いて欲しい」
「どうして?」
「お前にとって俺はどう見えているのか知りたいから」
「どうして」
「どうしても、だ」
「……無理だ、描けねぇ」
「どうして?」
「俺にとってお前は名前を呼ぶのも躊躇うほど怖いものだから」
「怖いの」
「怖いよ、怖い。似顔絵なんて描いたら、きっと死んじまう」
「どうして…怖いの」
「そんなの、わかるだろ。わかってるだろう。紙とペンを返すから、これに書いてみればいい」
「何を?」
「……俺の、似顔絵さ」
No.90 - 2009/02/13(Fri) 03:12:03
★
影葬
/ 銀時×高杉
引用
俺は見てきた。
光の進行を遮る結果、生まれる領域が影だ。
そして、同時に死んでいくのも影。
その繰り返しと滅亡と静寂と歓喜を、ああ、ああ、君にも見せてあげたい。
No.89 - 2009/02/13(Fri) 03:07:14
★
色葬
/ 銀時×高杉
引用
お前を好きな俺は悪い子。
叶うわけないって知りながら、願ってた。
ずっとずっと。
俺の色がお前にうつれば良いのにって、願ってた。
洗濯物が色移りしてしまうみたいに。
ずっとずっと。
お前の色を染め
CENSORED
俺は悪い子。
No.88 - 2009/02/13(Fri) 03:04:28
★
星葬
/ 銀時×高杉
引用
星が見たいと言うので
君を山のてっぺんまで
連れて行ってあげたのは
あの日の僕。
「今日が晴れで良かったなぁ、高杉」
「そうだな」
嬉しそうに星を見上げる瞳の中には
星がうつりこんで輝いて
やけに素直だったあの日の君。
あの日の星。
No.87 - 2009/02/06(Fri) 17:07:29
★
羽葬
/ 銀時×高杉
引用
坂田銀時という男には、不思議な魅力があったと思う。
それは何かと聞かれても、明確には答えられない。
死んだように生きている男だった。
けれど、誰よりも鮮明だったように思うのだ。
ふわふわと、まるで羽のような身軽さでもって、彼は生きていた。
大事なものを抱えて尚、あの人は自由だった。
No.86 - 2009/02/06(Fri) 17:03:53
★
悪葬
/ 銀時×高杉
引用
意気地がないのは昔からです。
そういう部分を伸ばしながら生きてきたのです。
それを生き恥というのなら、そうなんでしょう。
だって君が全ての罪悪を背負ってかっこよく生きている傍らで、
僕は終ぞだらだらと悪事を重ねて死んでいくだけなのだから。
No.85 - 2009/02/06(Fri) 17:01:28
★
夜葬
/ 銀時×高杉
引用
美しい彼の身体を、太陽に焼かれたくなかった。
だから夜に葬る。
陽が沈んで、街の明かりも消えた頃に、僕の力だけで葬るのだ。
(だからさよなら)(君に最後の口付けを)
No.84 - 2009/02/03(Tue) 18:50:11
★
緑葬
/ 銀時×高杉
引用
僕らの境界線はどこにあるのだろう。
芳しい世界に包まれて僕らは眠る。
互いの身体を繋げて、溶け合いながら。
狂おしいほど春に焦がれて、視界を緑で染めながら。
No.83 - 2009/01/26(Mon) 17:39:16
★
蛍葬
/ 銀時×高杉
引用
ちらちらと、電灯より儚く、月明かりより脆く点滅する。
そんな蛍の光が唐突に恋しくなった。
お前を思い出したからだろうか。
そのふたつは似ても似つかないけれど、夜になると思い出すことが度々あった。
遠い過去、蛍の光る道。
歩いていた二人と、その後の幻を。
No.82 - 2009/01/25(Sun) 01:01:08
以下のフォームに記事No.と投稿時のパスワードを入力すれば
投稿後に記事の編集や削除が行えます。
記事No.
パスワード
記事編集
記事削除
画像削除
151/200件 [ ページ :
<<
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
...
16
>>
]
-
HOME
-
お知らせ(3/8)
-
記事検索
-
携帯用URL
-
フィード
-
ヘルプ
-
メール
-
環境設定
-
Rocket Board Type-LS (Free)