昨日、待ちに待った「顔」、やっと拝見しました。
渋い、大人の時代劇でした・・・。 水がひいた広沢の池は、殺伐とした枯野のようで、闇世界の人間模様とマッチしていました。荒涼とした風景画、娘の寝顔を描いた絵、そして、十蔵の娘が描いたお父さんの顔、折々に挿入される「絵」によって、表と裏の「顔」、そして「心」が垣間見えるドラマだったと思います。
十蔵役の松平さん、仕掛人としての非情な太刀裁きが新鮮でした。やっと手に入れた「家族」という幸せを宝物のように慈しみながらも、それを守るために人を殺めなければならないという葛藤。切ないです・・・。 まぁ、難点と言えば、辛酸をなめた浪人にしては貫録ありすぎなところかと・・・。
個人的には、終盤の展開が想像と違っていて、ちょっと意外でした。オリジナルとどう違うのか知りたいので、池波正太郎さんの原作をこれから読もうかと思っています。 |
No.10527 - 2016/06/05(Sun) 13:24:59
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