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記事No.1413に関するスレッドです

ジュンキッチーのレコード紹介I / 淳吉郎
10枚目のアルバムは1977年発表「THE CLASH/THE CLASH」です。
このレコード紹介シリーズのいちばん最初はアナーキーの7枚目のアルバムでした。でも衝撃という意味では彼らの1stになります。発表された1980年当時、そのアルバムのクレジットを見ると数曲で数人の外人名が表記されていた。その中に【JOE STRUMMER/MICK JONES】という英語があった。ザ・クラッシュのGt.&Vo.担当:ジョー・ストラマーとGt.&Cho.担当:ミック・ジョーンズの存在をまだ知らない少年には、それはまだひとつの英語なのです。
「アナーキーいいに!アナーキーいいに!」と遠州弁を最小限で駆使してクラスの中で宣伝活動してるうち、次第に女のコたちが「ジュンくん、アナーキー載ってたよ」つって明星や平凡など芸能雑誌の切り抜きをくれるようになった。インタビューでメンバーの口からクラッシュ、ピストルズというカタカナが登場している。やがて、クラッシュやピストルズはロンドンのバンドなんだということを“パンク”ということばと一緒に知った。そして、アナーキーの1stを聴きだしてから1年後に今回紹介するクラッシュのこのアルバムを買いました。初めての洋楽レコード購入さ。
レコードが回り始めた。「ん・・・ん〜〜〜?」ピンと来なかった。おそらく「歌詞の内容がわからない外国人の音楽を初めて聴く」という緊張感も手伝ったんだと思う。そして4曲目が始まった瞬間「うぉーーーーーーっ!」両足の裏っかわにあるツチ踏まずのところからぶおぶおぶおっと火柱が出てきたかと思うやいなや、ぼくのからだは天井を突き破り天空へと舞い上がってゆきました。4曲目はアナーキーの『ホワイト・ライオット』とおんなじだったんだ!
やがて、ぼくのからだは無事に部屋へ戻ってきました。なぜならこの星は重力を持ってるからです。この星に生まれてよかった。ふんとに。するとすぐにA面の8曲目が始まった「♪ロンドンズバーニ〜!♪ うぉーーーーーーっ!」アナーキーの『東京 イズ バーニング』が『ロンドン・イズ・バーニング』に変わった! もしかして、両足の裏っかわにあるツチ踏まずのところから再びぶおぶおぶおっと火柱が出てきて「また天空旅行できるかな」って思うぼくの淡(あわ)い期待もむなしく、部屋で立ち上がるのが精一杯だったのさ。だって、さっきの飛行で燃料切れを起こしていたのです。スタートから調子こいて走ってたくせに途中で疲れちゃって棄権した長距離ランナーの感じ。かな。たぶんそうだろう。バランス感覚ってあんがい大切かもしんない。
こうして無事にクラッシュ・リスナー・デビュー&洋楽リスナー・デビューできました。おまけに音楽で上空に舞い上がる体験もできたぜ。イェイ。おそらく、みなさんにもそんな体験があるのでは、そう思います。
ぼくにとってのクラッシュってパンクであり、ロックンロールでもあるんだけど、それ以上に“初めて聴いた、そして感動もできた、サイコーな洋楽”って気持ちです。だって、こん時の感動がなくて「やっぱ邦楽だよな」なんて思っていたとしたら、今の俺はバンドやってるけど、もしかしたら邦楽しか聞くことができないひとになっていたかもしんないじゃん。
ありがとう、ザ・クラッシュ。昔も今も、これからも、ずーっと大好きです。

No.1413 - 2018/08/23(Thu) 21:51:52