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記事No.1420に関するスレッドです

DJにまつわる話 / 淳吉郎
DJと呼ばれる存在が「カッコいい」なんていうニュアンスで語られ出したのは、いつからだろう。
自身が所有するサングラスを自身の両目の前方に設置した状態のまんま、簡単に言うとサングラスを掛けたまんま、レコードプレイヤー上のアナログ盤を行きつ戻りつ、ぞうきんみたいにゴシゴシこすりながら音を発生させている、そんなひとたちの姿がテレビ画面で普通に放映されだした頃からか。

DJというのは西暦1967年生まれのぼくにとっては「ディージェイ」ではなくって「ディスクジョッキー」でした。ラジオのダイヤルでチューニングをキュってあわせるとチャンネルグーな放送局にセッティングされるんだ。そこで放送開始時間をじっと待つのさ。

ぼく自身の51年7ヶ月間に渡る時間のなかで「これ以上はない」っていうぐらいの台風が9月30日の夜、浜松にやってきました。キース・ムーンやジョン・ボーナムを始めとする世界中のドラマーがひとつになってスネアやタムやフロア・タムやバスドラを叩き続けたとしても敵(かな)わないような爆音の暴風雨がぼくのうちの雨戸をダンダンダンって連打し続けたのさ。スゴかったぜ。

翌日、浜松市内は大停電と大渋滞。職場から帰宅後も我が家は真っ暗。非常食での夕食。懐中電灯や非常用ランプで室内照明。そして、いつもとおんなじようにニャアと言いながらいつもとおんなじカリカリご飯を食べたあとは室内をいつもとおんなじようにグルグルと徘徊する飼いネコ。それはミック。いいね。ブレない男はカッコいい。もちろんブレない女も。家内が知らぬうちに購入していた非常用ランプは自分でクルクルとハンドルを回して充電ができるスグレものだった。おまけにラジオも聞けるというじゃないか。すごい時代、そう思った。ぼくはクルクルとハンドルを回し始めた。

非常食での夕食を終えるとラジオを聞くことにした。静岡県内のAMラジオ局。何年ぶりだろう、県内のAMラジオ局なんて。おそらくぼくと同年代かちょっと上ぐらいのお姉さんがしゃべっている音楽番組だった。つまり彼女はディスクジョッキーさ!イェイ。そして、お姉さんの声がもうラジオの放送にピッタリな声質だった。選ばれたひとは選ばれた場所にいるべきだと思う。ミック・ジャガーがザ・ローリング・ストーンズのヴォーカルであるように。そんな気持ちになりました。ぼくはさらにハンドルをクルクルしたのさ。想像つくかな、この風景。ついたらいいけど。

番組は古き良き音楽をチョイスしていた。アンディ・ウィリアムズの『ムーン・リバー』、ポール・アンカの『砂に書いたラブレター』、ジョーン・バエズの『ドナドナ』、そしてジャニス・ジョップリンの『ミー&ボビー・マギー』。AMラジオから聞こえるジャニスの声は半熟タマゴをぱちんって割ってツルって飲み込むように耳の中に入ってきたんだぜ。感動した。そしてこの番組、サイコーなDJがいるライブハウス・イベントのあの感じだった。
そう、真っ暗闇でも、サイコーな音楽があればおれはダイジョブダイジョブ、そんな気がした夜でした。

10月2日の夜9時で我が地区の停電は復旧されたので急いで執筆し投稿した次第です。
今回の台風に限らず、これまでの全国各地での様々な天災で被災されたみなさんの生活がいちはやく元に戻りますように。今まで以上に身をもってそんな気持ちをいだいてます。

B.G.M. 昨日(10月1日)とおんなじようにAMラジオを聞いてんだけど、今夜はまったくダメだね。どっかのアイドル・グループの番組だけど自分らの曲しか流さねえんだ。彼らが悪いんじゃなくって事務所側か番組側の担当者のセンスだね。カッコ悪いなあ。明日からはやっぱり自分のレコードを聴ぃこぉおーっと。

No.1420 - 2018/10/03(Wed) 00:28:08