THE SLICKS BBS

ザ・スリックスの次のライブです。

Bad Moon Rising vol.10
2020年10月18日(日)
場所;浜松キルヒヘア
開場;18:00/開演 18:30
前売/当日;2000円 (+1d 500円)
出演;PHONOSICS , SLEEZ SISTERS(東京),
涅槃(名古屋) , the 1970 ,
THE SLICKS

DJ;pujari



1月19日 / 淳吉郎
部屋の窓から外を眺めると東の空に月があった。
あれは上弦の月だったっけ。それとも下弦の月だったか。ぼくはすっかり酔っちまって。おまけにぼくの髪は肩までまだまだ伸びてないし。なんだか、せんこう花火が欲しい気分。そんな、よしだたくろうみたいなセリフを口にしながら。
さっき、ライブハウスから戻ってきたところ。

19日はキルヒヘアでライブをした。プジャリ企画《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》。来てくれたたくさんのお客さん、ありがとうございました。

トップは妄念忍者。ふたり組が忍者とナースのコスプレで登場。打ち込みサウンドとノイズギターとシャウトする唄。これを若者ではなく、おじさんが演ってる。なんにも感じないわけがない。おもしろかった。

2番目は田中ハドソン。バンド名からはとうてい想像できない楽曲。ハードコアだった。ステージと客席、関係なく縦横無尽に走り回りながら叫ぶボーカル。激しい曲を淡々と演奏するバック3人。ボーカルの方はMCになると普通のおにいさんに戻って、べらべらしゃべる。曲が始まるとまた走り回りながら叫ぶ。だけど曲がいい。演奏もうまい。よかった。

3番目はBABY JESSICA。静岡で英会話の先生をやってるアメリカ人のエレキ弾き語り。80年代ニューウェイブ以降の雰囲気っていえばよいか。そんなオリジナル。途中で日本語のカバー曲もやった。誰の曲かはぼくにはわからなかったけど、しっかりとした日本語で唄っていて。リスペクト具合がすごく伝わってきた。いいね。

4番目はTHE SLICKS。個人的なことになるが、マイ・マーシャル・アンプの調子が昨夏からよろしくなく。お店に修理依頼をして、ようやく年末に戻ってきた。この日はマイ・アンプの復活ライブでもあった。ライブ中、ギターソロを弾いてるときにふっと振り返ると、アンプはぼくに向かってニコッと笑った。そしてぼくを指さして、こう言った「サンキュー、ミスター真空管。これからもよろしくな」。恐縮です。

最後がSISTER PAUL。3年ぶりの浜松とのこと。うねるベース。弾(はじ)きだされるドラム・ビート。絶妙なツイン・ボーカル・ハーモニー。独特な耽美感(たんびかん)と唯美感(ゆいびかん)をまとった歌詞と楽曲。この日もあいかわらずだった。シスターポールはまさに唯一無二。サイコー。

終演後、物販台の前に行列ができた。キルヒヘアでのあんな光景、初めて見た。
誘ってくれたプジャリ、おつかれさまでした。ありがとう。

B.G.M.「DOCTORS OF MADNESS/DARK TIMES」
シスターポールのおふたりが参加している昨年発表されたドクター・オブ・マッドネスのアルバム。41年ぶりらしい。WOWっ! 3曲目、5曲目、7曲目がめちゃくちゃカッコいい。

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ザ・スリックスの次のライブです。

《HIT A TARGET VOL.11》
■2月22日(土) 弁天島MARGARITA
■開場18:00/開演18:30
■料金:¥1500(1d込)
■出演:
Scramble
BEATSEEKER
真っ赤なBODY
SNOW BLADE
THE SLICKS

DJ:
Himitsu Syounen

No.1512 - 2020/01/20(Mon) 23:06:19
世界にまつわる話 / 淳吉郎
はじめて世界地図というものを眺めたのはいつだったんだろう。小学校の教科書と一緒に支給された地図帳の裏表紙だったか。ともだちの家のトイレの壁紙に貼ってあった地図だったか。いずれにしても、当時のぼくにとって、世界地図が「世界」そのものだった。それは、単なる平面上の図形だった、ってことです。

地球儀の存在を知った時にはビツクリした。世界は平面ではなく、球形だった。日曜日や祝日にグラウンドで練習している軟球やソフトボールとおんなじ形。でも「ナニをもって、これ(地球儀)が各国の正確な立地状況をあらわしていると立証できるのか」とも思った。世界はこんなに大きいのに。どんな長さの巻き尺やメジャーでも測ることが難儀なのに。そーいえば、世界地図の段階ですでにそのような疑問をいだいていたような気もする。オーストラリアでは真夏にサンタクロースがやってくる。そんな写真が地図帳に載ってました。

ある日、とあるバンドがいいなと思った。それはロックだった。そっから、いろんなレコードを聴いたり、音楽雑誌を読んだりした。そしたら、日本史や世界史とおんなじようにロック史があった。肌の色や、住んでいる場所や、生活している状況でロックは変化していったらしい。同化していったらしい。なあんだ、歴史の授業で教わったことと似てるじゃんか。「世界」っていうのは地図や地球儀や新聞およびテレビジョンからのニュースだけの存在ではないんだ。ぼくは「ロックの世界」を知ったんです。

1月某日、金曜日。浜松のロック仲間の誕生日祝いを兼ねた新年会に参加。居酒屋で出会うひとたちと新年のあいさつを交わしつつのお祝い会。この日、誕生日を迎えた彼とザ・フーの最新作について語り合った。意見が見事に一致した。アルバム収録曲のなかで一番好きな曲もおんなじだった。そーゆーことさ、俺たちが住んでるロックの世界っつーのは。

1月某日、日曜日。浜松キルヒヘアへライブ観戦。出演順にDEVONAIR、THANK YOU MY BLOOD、Gangliphone、UP-TIGHT。会場で出会うひとたちと新年のあいさつを交わしつつのライブ観戦。全バンド、すばらしかった。それぞれがオリジナル曲を演奏。それぞれの、その「世界観」、それが楽曲とかライブ演奏そのものに出ていたからです。その放出量がすごかった。タコメーターのレッドゾーン振り切る感じ。そんなバンドが俺は大好きだ。

この日のキルヒヘアに限らず、ニッポンや世界各国のライブハウスで、それぞれのバンドの世界がステージ上からぶっ飛ばされてたはず。お客さんのハートの中に入ったり、もしかしたら入らなかったり。でも、いいのです。入国自由。出国自由。パスポート不要。俺たちが住んでるロックの世界(表現の世界)っつーのは、そんな感じじゃないかな。

その日は成人の日の前日だった。浜松市内は成人式を終えた若者であふれかえっていた。黒スーツの男性たち。きらびやかな女性たち。未来しか存在してないようなやつらさ。その夜は同窓会を兼ねた飲み会なんだろう。嬉々としたその表情。「おそらく、この先にはいろんな世界が待ち受けてるぜ。でも、がんばってね。俺の知ったこっちゃないけど」ぼくはそう思いながら終電が待っている浜松ステーションへ歩を進めた。世界は冷たく、そしてあたたかい。

B.G.M.「夏のぬけがら/真島昌利」
写真右。ブルーハーツ全盛期でソロ作を発表したマーシー。ブルーハーツとは違う彼の世界観があふれまくってます。大好き。

写真左はTHE SLICKSのいちばん近い未来の告知フライヤーです。
どんなイベントでもすべての出演者から、それぞれの世界観が放出される。でもこの夜は、とんでもないものになりそう。そんな気がしてます。お楽しみに。よろしくお願いします。

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ザ・スリックスの次のライブです。

《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》
■1月19日(日) 浜松KIRCHHERR
■開場18:30
■前売/当日 ¥1500 (1drink別)
■出演:
SISTER PAUL
BABY JESSICA
田中ハドソン
妄念忍者
THE SLICKS

No.1511 - 2020/01/13(Mon) 22:21:14
光陰矢の如しにまつわる話 / 淳吉郎
光も陰(かげ)も矢のように飛んでっちまう、という。飛んでくというんなら、きっと目的地があるのであろう。ジェット機にだって目的地があるように。関西空港から飛んでイスタンブール。そして、もっと先まで行っちゃうひとだっている世の中です。

西暦2019年が矢のように飛んでった。あまりにも速すぎて、ぼくはなにかを、どこかに、置き忘れてきた気がする。伝え忘れたり。話し忘れた気もする。もし、1000年後にそれが発掘されたとき。それにはマイネームが記されてるのだろうか。氏名であれ、バンドマン名であれ。

記されてなくっても、まあいいら。1000年前の浜松で暮らしてた市井(しせい)のひとのうちのひとりである、ぼくの忘れものだから。それは、きっと、『当時のひとの暮らしを伝える物品もしくは気持ち』なんてなタイトルで博物館に常設展示されるはず。されるかな。

でもよ、後先(あとさき)を考えずに他国を攻撃したり、自分の都合でいろんなことをないがしろにする政治家、そんな輩(やから)が多い世の中です。1000年後、はたして地球に人類は生存してるんだろうか。してますように。

西暦2020年が矢のように飛びはじめた。さまざまなイベントにおけるタイム・スケジュールのように、日々の生活でも時間を気にしているわたしたちを尻目に、光も陰も矢のように飛んでいる、らしい。飛んでるというんなら、きっと目的地があるんだろう。

プライベート・ジェットを所持していないわたしたちの目的地は、案外、今年の大みそかだったりして。天災や物騒な人災が多いここ昨今。無事に生きてれば、それだけでなにより。そう思います。来年の干支は牛か。モウモウモウ。それじゃあまるで、ジェネレイション・エックスの後にソロ活動を開始したビリー・アイドルのヒット曲みたいじゃないか。レベル・イェル。いろんなことに抗(あらが)ってゆければ。

B.G.M.「SLEEZ SISTERS/COLLECTION」
東京で活動するバンド、スリーズ・シスターズのアルバム。昨年末に購入。パンクやロックンロールやロックを消化した楽曲は鋼(はがね)のような強さを持っていると思います。筋金入りって言葉がぴったりのバンド。サイコー。

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ザ・スリックスの次のライブです。

《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》
■1月19日(日) 浜松KIRCHHERR
■開場18:30
■前売/当日 ¥1500 (1drink別)
■出演:
SISTER PAUL
BABY JESSICA
田中ハドソン
妄念忍者
THE SLICKS

No.1510 - 2020/01/10(Fri) 16:13:30
年末日記 / 淳吉郎
12月29日(日)は岐阜のライブハウス、キング・ビスケットまでライブ観戦。
東海道本線で訪岐。『ホウギ』だなんて、こんな言葉あるのか。あるかもしんないが、ないかもしんない。ニッポン語の素晴らしいところのひとつが、ここで発揮されてます。漢字それぞれが醸(かも)し出す語感、それが筆者の言わんとするところを見事に表現してくれる。訪岐を和訳すると「ぼくはサイコーなロック・ショウを体験するために岐阜を訪れたんだ」ってことです。

季節は年末。帰省客がごった返す駅。定刻どおりプラットホームにやって来たのは《東海道本線下り・快速大垣行き》。幸運にも座席をゲットできたぼくは、キヨスクで購入した黒ラベルの封をさっそくパチンと開ける。そして、購読中である伊坂幸太郎さんの文庫本を開き目を落とす。目を落とすと言っても眼球がぽとりと落下したわけではありません。だって、そんなことしたらせっかくのコータローの文章が読めなくなっちまうぜ。ニッポン語の素晴らしいところのひとつが、ここでも発揮されてます。ぼくたちニッポン人は語感で想像できるんだ。

インターネット情報によるとJR岐阜駅からキンビスまでは徒歩25分らしく。でも、いろんな体格や性格のひとがいるので、「徒歩25分」という算出方法には甚だ(はなはだ)疑問が生じるところではある。とにかくぼくはステーション北口から歩き始めた。しばらくしたら味わいのあるアーケード街に出会った。味わいと言っても、まさかアーケードをばりばりと食べたわけではありません。そんなことをしたら、せっかくの年末にお腹をこわしてしまいます。てくてくと進んでゆくと昭和風な喫茶店があった。店内の正面にはショートケーキが陳列されてる。入店したい気持ちになった。だがしかし、断念。だって、これからぼくが食べるのはケーキじゃなくって、キングなビスケットなんだよーん。

たとえば、もし、入店したとして。モンブランとイチゴ・ショートとチョコレイト・ケーキがあったとする。俺は迷わずモンブランとモカ・コーヒーを注文しただろう。上述した「いろんな体格や性格のひとがいるので徒歩25分という算出方法に甚だ疑問が生じるのはこの点なんだ。25分じゃ収まりきれないよ。ネット情報をまるごと信じていいのかな、って話さ。

キンビスに到着。出演順にプラムバス、スーサイドTV、ビートシーカー、ブロークン・ハーツ、ザ・シーソー。
開演した。キンビス店内を縦横無尽に響くバンド・アンサンブル。揺れる赤い壁(キンビスの壁は赤色なのです)。盛り上がる客。サイコー過ぎる出演全バンド、そしてナイスな選曲のDJ。気づけば22時を超えていた。「時間を忘れる」とはこの事か。時間をどっかに置きっぱなしにしていたわけではありません。腕時計もはめてたし、携帯電話も時刻表示をしていた。音楽空間は時を止めるどころか時空を超えるのです。年末は世界各国でベートーベンの第九交響曲が鳴り響いてるし。フロイデー・シェーネル・ゲッテルフンケン。いい夜だった。

この文章を2019年に読んでくれたみなさん、本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。この文章を2020年に読んでくれたみなさん、昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いします。

B.G.M.「THE WHO/WHO」
大好きなバンドが新作を発表することが大好きだ。

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ザ・スリックスの次のライブです。

《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》
■1月19日(日) 浜松KIRCHHERR
■開場18:00
■前売/当日 ¥1500 (1drink別)
■出演:
SISTER PAUL
BABY JESSICA
田中ハドソン
妄念忍者
THE SLICKS

No.1508 - 2019/12/31(Tue) 13:13:14
借りてきたネコにまつわる話 / 淳吉郎
今年の出来事の中で、記憶に残るもののひとつがラグビーだった。
4年に1回の開催というのは他のスポーツにおけるスーパーイベントや、うるう年と一緒である。ぼくを含めたできたてホヤホヤのにわかファンは、4年後もその熱さを保ち続けているのだろうか。コンビニエンスでチンしたばっかりなお弁当のように、ホカホカなまんまだろうか。そして、イベントいかんにかかわらず、ぼくは今と変わらぬ生活を続けているのだろうか。いれたらいいのに。自然災害がとても多いここ数年、そう思います。

2年に1回のイベントが先日、開催された。個人的なカー・イベント、車検である。クルマを所有しているひとにとっては避けては通れぬイベント。マイカー・ライフの関所といってもよかろう。ひところにはそれを新車で購入し、車検が近づくと手放し、また新たなそれを購入する、なんていう生活を送っている人々がいた。関所が見えたから横道にすすっと移動。そして、わき目もふらず、なにげに通過する感じか。そんな歩行戦術を用いるひとは今もいるのだろうか。45回転のシングル盤の魅力はなにものにも代えがたい。だがしかし、33回転のアルバムだってすばらしい魅力がある。それとおんなじだと思うんだけど。おんなじクルマに乗り続けるってのは。

そんな車検でも楽しみがある。クルマがきれいに清掃されて戻ってくる、とか。いつもと違うクルマ、いわゆる代車に乗れる、とか。代車ってのは、なんらかの事情で他人のギターを弾くと不思議な感覚にとらわれる。あの感じに似ている。先日の代車は自分のクルマよりちょっぴり豪華、しかもスポーツ・タイプだった。いいクルマをあてがって、その気にさせる。お店の営業戦略なのだろう。低い車高。時速220キロメートルまで印字されたスピード・メーター。エネルギッシュな加速感。背中に感じる加速G。どこまでも行けそうな気がしてきたぜ。ぶぅぶぅどぅ。

リスナーとしてスピードのある音楽が好きだ。ジャキジャキのイントロから印象的なAメロ、ギヤチェンジをするように突飛なBメロ、そしてオーヴァー・ドライブするようなCメロ。そんな展開の楽曲も大好きだ。だけど、高速度でクルマを運転したり、タイヤを泣かせながらカーブを曲がることは苦手なのです。わたしは今、そのために生まれてきたような代車を運転している。お店の担当者のバカ野郎。人の顔つきを見てクルマを選べっつーの。
THE SLICKSはミドル・テンポが多いのです。

翌日の通勤途中のことである。ふと、あくびをした。その拍子に口をふさぐように顔に触れた。あれ?ふたつの鼻腔のななめ下に数本の毛が伸びてる。そんな気がしたんだ。ルームミラーで見てみる。うぉ、これはヒゲだぜ。あれれ、手の甲にも体毛が伸びてきたぞ。いい感じに焼けてきたアジの開きを裏返すように、手の甲を裏返す。手のひらを見た。5本の指の先端にはマシュマロのようなふくらみが。手のひらの真ん中にはハート型のマシュマロもあるぜ。こ、これは、も、もしかして肉球かも。交差点での信号待ちの真っ最中、ふと気づくとわたしは自分の舌で二の腕やわき腹をなめていた。いわゆる「ネコの毛づくろい」ってやつかもしんない。

「そうか、こんな慣れないクルマに乗りながら、借りてきたネコのような気分だった俺は、いつしか・・・」にゃあ。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの来年のライブです。

《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》
■1月19日(日) 浜松KIRCHHERR
■開場18:00
■前売/当日 ¥1500 (1drink別)
■出演:
SISTER PAUL
BABY JESSICA
田中ハドソン
妄念忍者
THE SLICKS


《HIT A TARGET VOL.11》
■2月22日(土) 弁天島MARGARITA
■開場18:00/開演18:30
■料金:¥1500(1d込)
■出演:
Scramble
BEATSEEKER
真っ赤なBODY
SNOW BLADE
THE SLICKS

DJ:
Himitsu Syounen

写真:西暦2020年令和2年2月22日。おいっ!ネコっぽいなあ!おいっ!
久しぶりの自主企画を浜名湖弁天島でやります。
よろしくお願いします。
もちろん、大好きなシスターポールとご一緒できる1月19日も!

No.1507 - 2019/12/26(Thu) 00:19:13
G-SIDEのエンジンにまつわる話 / 淳吉郎
寒い季節になると吐く息は白く、身体はこごえる。一歩を踏み出すのもおっくうだ。右腕をピート・タウンゼントみたいにぐるぐると回す。身体を温めて歩き出す。若いころ、ちょっとばかしクセのある四輪車に乗っていた。こんな季節は暖機運転をしてから発車。今の四輪車みたいにオート・チョークなんて機能はないから。暖機運転、これは腕をぐるぐるするのとおんなじ。
エンジンの回転が上がる。ボディが揺れる。

15日(日)は浜松G-SIDEにてライブをした。THE JASON BLUE-RAY企画「OiOi!!弾丸NIGHT!! #2019 -浜松編-」。
全7バンド出演。たとえば、ぼく以外の出演者全員の平均年齢を算出したとする。その数値はおそらく、ぼくの実年齢の半分ぐらいだったんじゃないかと思う。つまりヤング・ジェネレイション・ナイトだったってことさ。ヤングは若い。ジェネレイションは世代。ナイトは夜。ぼくもがんばらないと。

まさしくその夜は、若者による激しいビート・ミュージックが繰り広げられた。「若さというものはなんなのだろう」そう思った。「平均年齢の2倍であるこのぼくには絶対にあんなことできない」そう思った。フライパンで目玉焼きを作るとして。生卵の殻を割る。彼らは熱したフライパンの上に広がったばかりな白身と黄身みたいなものなのかも。どんな形に広がってゆくのかも想像できない。未来しかないってことさ。そして、程なくして出来上がる目玉焼き。平均年齢の2倍であるそいつは決して元の状態には戻れないんだ。
すごい刺激をもらった夜だった。やっぱりこの世の中にはお金で買えないものが存在してる。

年末の忙しい中、しかも日曜日。来てくれたたくさんのみなさん、ありがとうございました。
誘ってくれたジェイソンのしょう君、おつかれさまでした。どうもありがとう。
ライブのあいだ、お店は揺れていた。暖機運転中の四輪車のように。そうか、お客さんや出演者全員はG-SIDEのエンジンだったってことさ。

B.G.M.「The弾丸ノイズ/秒速15センチメートル」

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ザ・スリックスの来年のライブです。

《FIRST! LAST! ALWAYS! vol.13》
■1月19日(日) 浜松KIRCHHERR
■開場18:00
■前売/当日 ¥1500 (1drink別)
■出演:
SISTER PAUL
BABY JESSICA
田中ハドソン
妄念忍者
THE SLICKS


《HIT A TARGET VOL.11》
■2月22日(土) 弁天島MARGARITA
■開場18:00/開演18:30
■料金:¥1500(1d込)
■出演:
Scramble
BEATSEEKER
真っ赤なBODY
SNOW BLADE
THE SLICKS

DJ:
Himitsu Syounen


写真:この日は共演したTHE JASON BLUE-RAYとThe弾丸ノイズのダブル・レコ発の意味合いもあったらしく、音源購入。
まーさーに、若さ爆発。ぼくはくやしさのあまり、顔面をひょっとこのようにするばかり。
特に弾丸ノイズの音源1曲目に収録の『秒速15センチメートル』は名曲。素晴らしすぎる。ぼくはくやしさを通り越して笑うしかないんだ。

No.1506 - 2019/12/16(Mon) 23:03:59
指で作ったエアガンにまつわる話 / 淳吉郎
よく言われるのが、仁侠映画を観たあとの風景。自分が主人公のような気になっちゃって。気づくと肩で風を切って歩いてる、という風景。肩にカッターを装着しているわけではありません。かと言って、風が紙製なわけでもありません。気が大きくなっているのだろう。ぷくぷくと膨張しているのです。この際だで、どこまでも歩いてってくれよ。上空高く、舞い上がっておくれ。どっち道、片道切符なんだから、ぼくたち生命体は。

ジミ・ヘンドリックスのワウ・ペダルは魔力だ。いろんな想像をかき立ててくれる。仁侠映画を観終えたばっかりな彼のように、俺はジミヘン。俺はヴ−ドゥー・チャイル。エア・ギターもエア・ワウペダルもそこそこのできばえ。ノリノリでクルマに乗ったら、さあ大変。クルマは急発進をし、やがてエンジン・ブレーキで急減速。アクセル・ペダルがワウ・ペダルなのさ。ぶぅぶぅどぅ。

ひとつの空間の中に居続けるというのは、どんなことなのだろう。忍耐か。辛抱か。がまんか。悟りがひらけたらラッキーか。奈良や鎌倉の大仏さまに多くのひとびとが祈りをささげます。写真機で撮影。インスタグラム。ほら、ごらん。大仏さまの口元がちょっとゆるんできた。あきれてものも言えないのかも。もしかしたら。

グラム・ロックのスターと言ったらマーク・ボランとデヴィッド・ボウイ。どんな世界でもふたりのスターがいる。大相撲にて大鵬柏戸時代、プロレスにて馬場猪木時代、プロ野球にて王長嶋時代、があったように。あれれ、どうやら忙しい合間をぬってボランとボウイはふたりで映画を観に行ったもよう。人目につかないロンドン郊外のちっちゃなムービー・シアターさ。おそらくボランはペプシ・コーラ、ボウイはジンジャー・エール片手に。

映画が終わったようだ。ぽつりぽつりシアターをあとにする一般人。やがて、ふたりが出てきました。肩にカッターを装着しているわけではなく、ましてや、風が紙製なわけでもないのにあいつらは肩で風を切って歩いてる。わおっ!いきなり銃を取り出したぜ、ふたりが!「そんなことしちゃダメ!銃刀法違反で捕まっちゃうよ!」ぼくの声は届くわけもなく。ふたりは銃をかまえ、なんと唄いだした。
ひとりは『ZIP GUN BOOGIE』。
ひとりは『RUNNING GUN BLUES』。
あ、そうか。ふたりはきっとギャング映画を観たんだろう。
よく見りゃ指で作ったエアガンじゃないか。
なんだ、俺たちと一緒じゃんか。

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今週末はザ・スリックスのライブです。
昭和な言い方をすれば「ヤングなビートが満載な夜」そんな感じです。

「OiOi!!弾丸NIGHT!! #2019 -浜松編-」
■12月15日(日) 浜松 G-SIDE
■開場/開演 17:00/17:30
■前売/当日 ¥2000 (1drink付き) 高校生 \1500(1drink付き)※学生証提示
■出演:
SNEAKIN’ NUTS (from TOKYO)
THE JASON BLUE-RAY
The Re:mones
Konare
NOZU
The弾丸ノイズ
THE SLICKS

写真:左は1975年発表、T-REXのアルバム「BOLAN’S ZIP GUN」。B面5曲目に『ZIP GUN BOOGIE』収録。
右は1971年発表、DAVID BOWIEのアルバム「世界を売った男」。B面1曲目に『RUNNING GUN BLUES』収録。

No.1505 - 2019/12/10(Tue) 00:14:18
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