THE SLICKS BBS

ザ・スリックスの次のライブ
☆11月23日(金)
浜松キルヒヘア himitsusyounenθ企画《…go blank》
O/S 19:00/20:00 A/D 共に2000円(1d付)
出演:
Nowhere-s LINE
LIFE BOTANICAL(豊橋)
太田やじのすけ
ピロヂ☆ハンズボン
THE SLICKS

DJ
ヘッドホンいらず
Mr.チューインガム











HE'S A RAINBOW / 淳吉郎
バンドによっては自分たちの演奏開始直前に音楽を流す。S.E.(サウンド・エフェクツ:音響効果)というやつだ。ライブへの景気づけやお客さんの気分高揚をねらった演出でもあったり。歌声なしの映画音楽が選択されることもある。そこはバンドのセンスの見せどころかもしんない。

京都のバンド、スキマノザラシがぼくは大好きだ。楽曲の多彩さとバンド・アンサンブルの響き方、日本語詞の世界観とその歌声、そしてバンド・メンバーのたたずまい。数年前、友達のお勧めがきっかけでCDをバンドのHPから買った。「入金しました」ってメールを送った翌日に我が家に音源が届いた。あれは絶対に入金確認をせずに現物を(ツアー先の郵便局から)発送してたと思う。そんな人情あふれるアホさも気に入った。

2ヶ月後、京都の老舗ライブハウス:磔磔(たくたく)を訪れ、初めてライブを観た。2時間のワンマン・ライブ。磔磔は近隣の一般市民との共存のなか、ライブ終了時間は午後9時ぴったりというお店です。午後7時ジャストでS.E.が流れ始めた。曲を聴いてビックリした。THE ROLLING STONESの「SHE’S A RAINBOW」だった。バンドが持ってるその“センス”に完全にやられた。ライブ自体もすさまじい内容だった。曲が多彩だから聴いてて飽きないんだ。春夏冬って感じ。はい、すんません。

バンドの活動はインターネットSNS上でアップされ続けたし、ぼく自身が実際にライブを幾度か観ても「こりゃスゲぇな。早く3枚目のアルバム聴きたいな」って感じだった。おそらく多くのスキマ・ファンがそうだったと思う。そんな中、昨年2月終わりに悲しい知らせが届いた。リード・ギターでありバンマスのイトちゃんこと糸魚川さんが急逝された。バンドは活動を止めた。

昨年の秋口に浜松の友人から「スキマが磔磔でライブを演るらしい」というメールを受けた。そうか。そうなんだ。いいじゃん。そう思った。

先日、3月10日(土)はスキマの通算66回目になる磔磔ワンマンだった。500人近い満員のお客さんだった。ぼく自身がいろんな思いを胸に京都へ訪れたように、全国各地のスキマ・ファンがそれぞれの思いを胸に集まったんだと思う。午後7時になった。シーズ・ア・レインボウが流れ始めた。いつもとおんなじさ。

アンコール2曲を含む2時間ぴったりのライブだった。「えっ!?もう終わり?2時間経ったの?」って感じ。そうさ、誰かが小細工(コザイク)をして磔磔と近隣の一般市民のみならずニッポン全国の時計の針を、ちょっとばかし後ろにずらしときゃ、もう数曲、俺たちはスキマを聴けたはず。イトちゃんはいなかったけど、そんな気持ちにさせるようなスキマノザラシがいた。たしかにそこにいた。圧倒的なライブだったんだ。

虹の橋を渡って1年を過ぎた彼はどんな気持ちでこの日のライブを聴いていたんだろう。ぼくに言えることはたったひとつ。イカしてるくせに、いっつも酒を飲んでて、だけどライブ前は絶対に酒を飲んでいない、音楽絶対主義の男。
ヒーズ・ア・レインボウ。

☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

〜 AVANTI presents 〜
2018年4月21日(土)
☆豊橋市二川 AVANTI
☆open 18:00/start 19:00
☆前売 2,000円 当日 2,200円(共に1drink付)
☆出演
KYOW-YA
MACA
THE SLICKS

写真は昨年末から今年になって読み終えた会社の昼休みでの読書本。
友人が経営する浜松市浜北区のフェイバリット・ブックスLへ昨夏訪問したときに「あまりにもスタンダード過ぎて読んでなかったけど、この際だでいいら」つって購入。やっぱりスタンダードって、読み続けられる(レコードだったら聴き続けられる)理由があるんだな、って思った。素晴らしかった。でも、野坂さんの小説って戦争という出来事に対する強烈なメッセージを感じるんだけど、出版社が帯に書いてる「感動をありがとう」ってなんだよ、って思いました。“感動”って単語の引用方法ね。ぼくだったら「言葉を失うストーリー」って書くかもな。

No.1374 - 2018/03/12(Mon) 23:20:34
某日日記 / 淳吉郎
3月某日。風が強い日だった。雲が流れてゆく、そんな風景を眺める余裕なんてこれっぽっちもないほどの繁雑業務。いちなん去って、ふっと一息いれて。するとピピピ、また社内の内線電話さ。窓の外はぴゅうぴゅう荒れ狂う風。風よ吹け吹け。風よ吹け。俺をどこかへ飛ばしておくれ。できれば自分ちによろしく。ネコが待ってる部屋へ。レコードが回ってる部屋へ。数本のギターが並んでる部屋へ。だって、ぼくはあたらしい曲をつくりたいのさ。

3月某日。数人の音楽仲間で酒を飲む。店内はぼくら以外にも大勢のお客さん。ぎゅうぎゅう満席状態。店員も対応に大わらわなんでビールはピッチャーで注文。時速150キロ越えの剛速球をミットに収めるキャッチャー。たまにカキーンと木製バットでフル・スウィングするバッター。そんな野球場の風景のように昔話と最近の話が行き交(か)いながら、ビールのグラスも行き交う。気づくと店内はぼくらだけになっていた。バンドを演ってる人たちの典型的な風景のひとつがそこにあった。

3月某日。静岡のライブハウス:UHUへライブ観戦。柳茶屋でGt.&Vo.を担当する古木路子さんのソロ。全部で5つの出演者のうち彼女は2番目に登場。独特な日本語詞とメロディ、ギターや鍵盤を使っての楽曲。感嘆した。まるで満月の夜に黒アゲハ蝶が青白い月光を浴びながらゆらゆらと舞っている。そんな情景だった。すべての出演者の演奏が終わったあと、彼女を含め浜松在住の5人で飲んでいた。気づくと店内はぼくらだけになっていた。浜松でバンドを演ってる人たちの典型的な風景のひとつがそこにあった。路ちゃん、お疲れさまでした。

3月某日。浜松のライブハウス:キルヒヘアへライブ観戦。キルヒヘアでスタッフをやってる鈴木ちゃんや以前ルクレチアというライブハウスでスタッフをやってて現在はノイズ・グループ:庭で打楽器を担当するわっち君を始めとするヤング・ジェネレイション4組が出演。ぶっちゃけ、ぼくのバンドでの楽曲と接点があるかどうか、つったらまーったくないであろう。そんなみなさんの演奏だった。だがしかし、ぼくは楽しんだ。だって、もし、ぼくが彼らとおんなじ世代だったら、おんなじこと演ってる可能性もないわけではない。あるかもしれないかもしれないかもしれないかもしれない(以下同文)。鈴木ちゃん、わっち、お疲れさまでした。

B.G.M.「THE MUFFS/KABOODLE」
☆★☆★☆★☆★
簡単ですが今後のTHE SLICKSやぼく個人の予定を。

☆4月1日(日) 浜松キルヒヘア《上空の中村》
O/S 17:00/17:30 2000円(1d込)
出演:そのひぐらし,SWERVE,Anonism,せんべい,パピコ
DJ:淳吉郎

☆4月21日(土) 豊橋AVANTI
O/S 18:00/19:00 A/D 2000円/2200円(1d込)
出演:KYOW-WA,MACA,THE SLICKS

☆4月28日(土) 浜松キルヒヘア《MODERN PLOT vol.13》
O/S 18:30/19:00 2000円(1d別)
出演:BOYS ORDER,Suicide TV.,PHONOSICS,820光線☆,BEATSEEKER
DJ:PUJARI,淳吉郎

☆6月17日(日) 浜名湖弁天島WEST HOUSE《FOOLISH HEART》
詳細後報,THE SLICKSにて出演。

☆7月28日(土) 浜松G-SIDE《BAD MOON RISING vol.7》
O/S 18:00/18:30 A/D 2000円/2500円(1d別)
出演:THE PRIVATES,Ryochan&The RichBuzz(Feat.Sally from Baby It’s you),DJ ABE(over lord 65),PHONOSICS,THE SLICKS

☆8月26日(日) 浜松メスカリンドライブ
詳細後報,THE SLICKSにて出演。

写真は本日、自治会のお手伝いで公民館へ行ったときに発見。消防庁による消防団員の勧誘ポスター。ホントか?ってビツクリした(笑)
おんなじ名前ですが、俺や俺のレスポール・カスタムはTHE SLICKSのステージ上で燃えてるしー。

No.1373 - 2018/03/05(Mon) 21:16:30
ファイヤーバードは燃えている / 淳吉郎
22日(木)にぼくのバンド:THE SLICKSはスタジオ練習をした。
スカ、淳三郎、淳吉郎の3人(ヤング・ジェネレイション順に列記)はおでこをこすり合わせつつ、ひざを突き合わせながら、それぞれの演奏装置の前に鎮座する精神状態のまんま、実際は演奏および唄やコーラスをしやがる、という離れ技をやってのけた。ロックンロール・オリンピックに出場可能なレベルかどうかは不明でありますが。でも、俺たち3人は確実に燃えている。

これまでの投稿でも記しているようにドラム担当のスカとはご近所。都合がつく限りぼくのクルマで一緒にスタジオに向かっている。その日の帰路の中途でとあるラーメン屋の前を通過した。
「わぁ〜駐車場、すごいクルマ。この時間でもこの店は繁盛してるね」
「あ〜、ジュンさん、この店で飲んだルイボス・ティーがサイコーでしてね。そっから俺はルイボス・ティーにハマった」
「なに?ルイボスって」
「ルイボスってのはですねぇ・・・」
と助手席のスカはその後、10分間以上にわたりルイボス・ティーについて語ったのであった。彼の熱弁のおかげでルイボス・ファンになりつつあるおいらは帰宅後、家内にルイボスのことを訊いた。
「あ、それって、わたしが毎朝飲んでるじゃん」
あ〜そうか、毎朝、食卓でビミョーな香りを漂わせてるアレがルイボスだったのか。『灯台もと暗し』最新映像の実写版だった。

24日(土)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。サンセット・バリカンズのタクミックス企画。
出演順にSWERVE、SUNSET BARIQUANDS、THE LADSBEAT、the 1970。ホントにビートが効いたイベントだった。「ビートが効いてる」つってもぼくのビートとあなたのビートは違います。チンチンに燃えてるフライパンの上でぼくが炒めるキャベツとあなたが炒めるそれの違いのように。硬いキャベツが好きだな、俺は。お好み焼きには愛知産キャベツがサイコーに合います。そんなキャベツのようにジャキっ!ジャキっ!と硬派な音があふれてた土曜日のキルヒヘアだった。企画のタクちゃん、お疲れさまでした。

25日(日)は浜松メスカリンドライブへライブ観戦。京都のバンド:地獄の季節が出演とのことで。
地元バンド3つを含む全5バンド出演。ぜーんぶ観たけど、いろいろ感じた。年齢を重ねてくると日常生活のうえでいろいろと忘れっぽくなる。けど、ライブを演ったり、観たりして感じたたくさんのことって後々でも覚えてるんだよね。この日も、俺の脳裏のロック・メモ帳にいろんな事が記された刺激のある夜だった。前日のキルヒでサイコーなライブをしたthe 1970のギター弾き:一葉くんとも再会していろいろロック談義して楽しかった。

この日、ぶっちぎりのライブをした地獄の季節でVo.&Gt.を担当するのはおんなじ京都で活動するスキマノザラシのVo.ミズカミさん。
来月3月10日にスキマノザラシは久しぶりのライブを京都磔磔で演る。もちろん観に行く。彼に会ったら磔磔のことをいろいろインタビューしようと思ってたけど、会っても「イェ〜い!」こっちも「イェ〜い!」なんて感じだから。だからいいんだ。それでいい。それがいい。俺はスキマの最新ライブを待つだけさ。

B.G.M.「スキマノザラシ/ミルキィウェイ」
♪よく笑う猫 ふぬけたトカゲ 煙のように あおい羽根 ミルキィウェイ♪
よぉ!イトちゃん!キミのファイヤーバードはまだ燃えてるぜ!俺ん中でね!

写真:浜松はだんだんと暖かくなってきました。土曜日の日中は大広間解放してた中村家の図。

No.1372 - 2018/02/26(Mon) 23:35:51
某日日記 / 淳吉郎
☆2月某日
10年以上使っている腕時計がこわれた。円形の盤面に1から12までの数字、その上をクルクルとまわる秒針、分針、時針の3つの針。いつでも、どこでも現在時刻をおいらに教えてくれてたアナログ・スタイルな腕時計。それがこわれてしまった。演奏後に「サンキュウ、サンキュウ、サンキュウ」と観客に対し3回もお礼を言っているライブ盤『D.T.K.』でのジョニー・サンダースみたいにぼくも「今までありがとう、ありがとう、ありがとう」と腕時計に対しお礼を言った。日曜日の夜に放送されていた映画番組の終了間際に「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」って言っていた淀川長治さんみたいにぼくもお別れの言葉を3回くりかえした。大切なことは3回くりかえさなきゃいけないのさ。死んだおじいちゃんの遺言です。お気に入りの時計だったのさ。

☆2月某日
新しい腕時計を買いに出かけた。ネット販売ではなく、ぼくが幼少の頃から営業している実家近所の時計屋へ。現代では携帯電話やスマートフォンを時計代わりに使用してるヒトが多いと聞く。そんな時代の流れのためか、以前よりも店頭販売アイテム数が減っているように感じた。残念だ。個人的には腕時計もファッション・アイテムのひとつと考えている。なのでデザインが最優先。少ない店頭在庫の中から、なんとかひとつを選んで購入した。店主や奥さんとあれやこれやのよもやま話をしながらのひととき。それはまったく楽しい時間であった。時計屋なのに時間を忘れてしまうぐらいに。

☆2月某日
開催中のオリンピックでニッポン選手が金メダルを獲得した。4年前の大会に引き続き連続での受賞は66年ぶりの快挙とのこと。翌日の新聞で彼に関するいろいろな話を知ることができた。なかでも興味をひいたのが彼は小学2年生のころから「研究ノート」を書いてるということ。上手くいった時や、そうでなかった時のことを記録してそれぞれの共通点を絞り込んで自分が求めるすべり方に近づいていったらしい。そういえば、ぼくらバンドマンもスタジオ練習を録音したりする。練習当日の帰宅後や翌日に部屋で聞く。「ははあん」とか「ん〜〜〜」とか「うぉ〜〜〜」って声が出る。部屋は感情音声の百貨店みたいになるのさ。そして、ぼくはぼくであって、ぼくはぼくではない。客観的に自分を観察するのは大切なことだと思う。

☆2月某日
本年になって初めての開催となるフクちゃんとの飲みーティング。4年ごとのオリンピックと違って不定期開催だが恒例行事。エイトビートに乗っかる正確なリズムギターもいいけど、ちょっとタイミングはずして♪ギャっ♪って刻み込むカッティングの感じかな、ぼくらの飲み会は。3月20日にめでたく発売開始されるフクちゃんのバンド:PHONOSICSの1stアルバムに関する話題に始まりあれやこれやのバンドや、曲や、バンドが音楽を演ってゆく上での姿勢の話題などなど。ふたりはロックンロールについて語り合いながら、ぼくはそれを心ん中にメモする。それは羽生選手の「研究ノート」にちょっと似てるかもしんない。ぼくらはとっても似ていて。とっても違うから。その違う部分もおもしろいのさ。1stアルバムがすごく楽しみ。

B.G.M.「ROD STEWART/NEVER A DULL MOMENT」
FACESとかロッドのソロ・ワークの時代でギター弾いたり曲を作ってたロン・ウッドって、とんでもない才能を爆発させてると思う。不謹慎な言い方をかえりみずにしちゃうと、ロニーはフェイセズのあとにストーンズに入っていなかったらどんな活動をしてただろう、とも思っちゃいます。

写真、右が旧、左が新。ぶっちゃけ右側の今までの時計の方が好み。でも使ってくうちに「まあ、これもいいかもしんないなあ」なんて、だんだんと染まっていっちゃうんだよね〜人間って。最初に聴いたときダメだったレコードがだんだん聴けるようになるみたいに。

No.1371 - 2018/02/19(Mon) 22:46:50
夢と現実の話 / 淳吉郎
昨年8月末と10月中旬に生涯初、そして2回目となる体験、内視鏡検査(通称:胃カメラ)を病院で施術。初回の時のことは当時の投稿文でもあらわした。通う病院は麻酔で眠らしてから検査をするスタイル。まったく無痛なのだ。
初回時は胃かいようの存在が胃壁2ヶ所に発見され、ピロリ菌も♪ぴろ〜りぴろり♪とハイ・トーンで唄いながら胃フィールド内をクネクネと徘徊している。そんな診察結果だった。処方された薬は1週間の禁酒をともなう強力薬でピロは無事に除去できた。けども、知らぬ間にそれは復活することもあるらしく。10月の再検査の時、年明けでの再々検査を勧告された。先生が2月のカレンダーを開くと「あ、この日にします」ぼくは14日のわくを人差し指で押さえた。仕事を休んで自分自身のことに没頭できるのに2月14日はうってつけの日。突破するのにうってつけの日。

当日は朝、開院してすぐの午前8時半から検査はスタート。もう2回体験してるから慣れたものさ。ポトンポトンと落下する点滴液を見ながら診察台に昇り左向きに寝そべる。目の前には検査で使うOA機器。スクリーン・セーバーっつー機能なのか、たくさんの熱帯魚がさまざまな色合いで青っぽい水中の中をひゅるりひゅるりと泳いでる動画が放映されている。
「はぁ〜世界には実にいろんな魚がいるものだなあ。見ろよ、あの魚、形が崩れた目玉焼きが泳いでるみたいじゃんか。そーいえば先日、100均で《必ずできる!丸い目玉焼き作成》みたいな用具が置いてあったっけ。世界は広いし、海は深い、富士山は3776メートル、100均にはアイデア商品が山積み、だもんな」。
機器の四角い画面は、軍事パレードで行進する兵士たちのように無表情のまま映像を垂れ流し続けてる。

「はい、それじゃあ中村さん、お待たせしました、始めますね」
「あ、先生、よろしくお願いします」
「はい、マウスピース噛んでくださーい。麻酔を入れますね〜」
【眠れないときはヒツジの数を数えて眠る】と昔から聞かされてきた。ぼくはロックンローラー。他人とおんなじことをするなんて、まっぴらゴメンさ。「え〜っと、熱帯魚が1匹、2匹、3匹・・・おいっ!てめぇ!3匹目!おめぇだよ!おめぇ!赤いヤツっ!ちょろちょろ泳いでんじゃねぇ!このヤロー!こっちは数えてる・・・さい・・ちゅ・う・・・・・・zzz」

「は〜い、中村さん、起きましょうね」
「あ〜〜〜ありがとうございます。あ、ちょっとフラフラしますね、まだ」
「気をつけてくださいね。では、ちょっとこちらに座ってください。これが今回の写真です・・・ん?・・・」
「先生・・・ど、どうかされたんですか」
「ん〜〜〜」
「?」
「ここを見てください、中村さん。アルファベットのようなものが写ってます」
「は、ふんとだ」
「左がW…これはIに見えるけどLだな、きっと、…んでここが、S…A…TでRか、最後がF、だね」
「W・L・S・A・T・R・Fですか・・・」
「初めて見ました、こんな症状。要チェックです。1ヶ月後に再検査しましょう」
「またやるんすか!」
「しょうがないですね。でも、このアルファベット、なにかの暗号のようにも見えるし・・・」
「あ、あの、先生、もしかして、ぼくが世界で最初の患者になると、ぼくの名前が付きますかね・・・付きますよねっ!センセーっ!」
「いやいやぁ〜やっぱり発見したわたしの名前かな〜」
「あ、先生、ちょっと今、微笑んでましたよね、ねぇ」
「いややや、そんな事ありませんよ・・・」

ニャァ!いきなり耳元でミックの声。「ジュンちゃん、起きるに。今日は胃カメラだら」。家内の声だ。
あ、そうだった、今日、2/14は3回目の胃カメラの日。昨夜は夜9時以降、飯も喰ってないし酒も飲んでない。今朝は朝飯抜き。Tシャツはシーナの絵柄、その上の長袖はターゲット・マーク模様、ラコステのパーカーを羽織って、リーバイス606の黒、靴はドクター・マーチン。
ぼくは徒歩10分弱の超近距離にあるクリニックに向かって午前8時15分に玄関を出発したのさ。

B.G.M.「シーナ&ロケッツ/女・バタフライ」

胃壁にW・L・S・A・T・R・Fの文字。病名は、
『WE LOVE SHEENA AND THE ROKKETS FOREVER』
で決まり!

No.1370 - 2018/02/14(Wed) 17:37:06
冬季競技にまつわる話 / 淳吉郎
☆インターネット上で、一時期こんな広告がよく視界の中に入ってきた。
「あなたの年齢でその年収は適正?」みたいなやつ。まあ、ぼくは身長160センチメートルですから。1970年代から現在の2010年代にいたる各時代において「あなたの背丈は平均以下です」という烙印をぺたんと押され続けてきた。だがしかし、いつしか、そんな判定には慣れっこになっていた。そうさ、トラウマなんて言葉をスキーのジャンプ台からシュバっと幾度も飛ばし続けてきたんだ、おいらは。

☆気づかぬうちに「トラウマ」は「慣れっこ」に言語変換されてゲレンデに着地するようになっていた。
すべては気の持ちよう。そう思います。だから、ネット上で「自年齢における自年収の数値が適正かどうか」なんつー診察の打診を受けてもサラリと、かつキッパリとかわしてきた。すべては気の持ちよう、であると同時に、ダメージはゴメンだぜ。そして、平均値や適正値っていったいなんだ?って話。スラッシュ・メタルはシカゴ・ブルースよりスピードが速い。けど、シカゴ・ブルースもリズム&ブルースもソウル・ミュージックもイイ感じで揺れている。グッド・ミュージックはいつでも自分のスピードで回ってる。

☆2月10日(土)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。
「HAMAMATSU BROTHERS 卒業編」。浜松近辺で活動する若手バンド、にわかあめ、NOZU、THE JASON BLUE-RAYのスリーマン・イベント。おそらく年齢的には25歳までいかない出演者のみなさんだった。だからお客さんもそれに準ずるわけで。高校生の出演者もいたから、当日の会場平均年齢だって25歳未満だと思う。ライブが始まった。3バンドともスピードのあるロックをガツンとかましてきた。WOWっ!って感じ。みんなニッポン語のオリジナル曲だし。観ててうれしくなった。「俺があいつらの年齢の時に、あんな事、演れてたっけ?いや、演れてなかったよな」みたいな気持ちもチョビっとあったり。お酒がすすんだ。

☆四半世紀を超える年下のキッズたちの演奏、それはおいらをくやしがらせる素晴らしいイベントだった。
印象に残ったシーンの中にこんなものがありました。2番目に出演したNOZU、ハイロウズのカヴァーを演ったあとに「ジョー・ストラマー!」ってヴォーカルのコが叫んで曲を始めた。歌詞を聴いてるとジョーが登場するのがわかった。終演後に訊いたら彼らも高校生なんだそうだ。ヒュウ!この時代にジョーの事をオリジナル曲で唄ってる高校生がハママツにいるぜ!サイコー過ぎるら。

☆ぼくたちバンドマンがいる場所って、クルクル回り続けることが可能な音楽のスケート・リンクだと思う。
速さを競ってるんじゃない。平均値も、適正値もカンケーない。自分のスピードでクルクル回ってりゃぁいいのさ。仕事があったり、育児があったり、家庭があったり、いろいろあって休んだってかまわないし。氷上でツルンと転がっても問題なし。減点もなし。だって、俺が演ってるのはロックンロール。ロールしてこそ上等!なのさ。

B.G.M.「DAVID BOWIE/BLUE JEAN」
よ〜く聴いてると、小学校のころに音楽室で叩いてた木琴(もっきん)みたいな音が鳴ってるんだよね。この時代(1984年)にこのセンス、モダンすぎる!

写真は、この文章を執筆中の筆者とネコ。まぁ〜いわゆる共同執筆と言ってもさしつかえないであろうか?

No.1369 - 2018/02/12(Mon) 23:44:14
節分の日の話 / 淳吉郎
☆3日(土)はニッポン全国で節分だった。
♪鬼は〜外っ 福は〜内っ
鬼平は〜サンハウスのドラムっ フクは〜浜松を代表するパンクっ
聞くは〜いっときの恥っ 聞かぬは〜いっしょうの恥っ
菊は〜サンハウスのヴォーカルっ キアヌ・リーブスは〜外国の俳優っ♪
そんな言葉を発しながら、我が家では毎年その日が来ると豆やら落花生をぱらぱらと庭やら部屋に大放出している。商品大放出なバーゲン期間中のお店のように。飼い猫:ミックは屋内にまかれた豆に反応するけども、くんくんと匂いを確認すると「ダメだ、こりゃ」つって長さんよろしく「次、行ってみにゃぁ〜」なんて言ってる。

☆今年の節分は家内のバンドが静岡県内東部の都市で遠征ライブだった。
我が家はぼくとミックの男性陣ふたりで留守番。季節の換わり目だからね。ナニが起こるかわからん。ふたりでお留守番さ。インフルエンザだって大流行だし。超大国のトップが「あの国もその国もスゴいの持ってるから、ぼくの国も小型のヤツを作るぜ。そうすりゃあ、あいつら黙るだろ」なんてな発言を平気でしてるし。ケンカ両成敗(りょうせいばい)って言葉がある。でも、このままじゃ、第三者が争いを成敗する前に、みーんな一緒に星になっちゃう日がいきなり来るかもしれん。悲しき問答無用の風景さ。ソファーにむにゅっと座りながら、新聞のそんな記事をじっと読みながら、いろんな事をあれこれ考えながら、サッポロ・ラガーをぐびぐび飲みながら、横で寝ているミックをちらっと見たら、「うにゃ」ってつぶやきながら彼は寝返りをうった。そこにあったのは、平和というたしかな景色だった。ぼくは「こんな風景がいつまでも続けばいいのになあ」って思った。

☆前述の通り、節分当日である2月3日(土)、家内は静岡県三島市のライブハウスで生演奏だった。にもかかわらず、彼女は前日の仕事終了後、節分用の豆や落花生をスーパーマーケットにて購入した。「あしたはキミ、ライブだから(豆まき)できないら」「うん、そうだけどお酒のツマミにサイコーじゃん。だから買ってきた」「うん、その通りだね」。正当な目的がある上で流行に飛び乗るのは悪いことではないと思う。

☆菓子袋を開封するとビール片手にふたりしてポリポリ。落花生を喰うときは手間が掛かる。固い殻を割ると薄皮に包まれたピーナッツ。この薄皮をつるっと脱がす。親指ともうひとつの指でスナップしてるSTAXレーベルのトレード・マークのように。そしたら、剥がされた薄皮が右手のあちらこちらに付着しました。そう、静電気です。T-REXだったら「ELECTRIC WARRIOR/電気の武者」。RAMONESだったら『BLITZKRIEG BOP/電撃バップ』。OASISだったら『She’s Electric』。RCサクセションだったら『俺は電気』。THEクルマだったら「エレキトリックの感染源」。ね、み〜んな電気でヤッていながら、同時に電気にヤラレちまってるのさ。これがホントのケンカ両成敗だと思うけど。あ、違うな、ケンカ両成功だね。

B.G.M.「THE クルマ/証明」
クルマが昨年末に4枚目のアルバムを発売した。先週の節分の日に、我が家に到着。ずーっと聴いてるけど、スゴいね、このアルバム。ニッポン語でロックを演っているスリーピース・バンドが進化してゆく姿をまざまざと見せつけられました。くぅ〜〜〜っ!

No.1368 - 2018/02/05(Mon) 23:39:36
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