はじめて投稿させていただきます。48歳男性、アメリカ在住です。
「冬の夜空にガラスの円盤」で検索していて、
こちらの掲示板に巡り合いました。
私が陸奥先生の作品をはじめて読んだのは今年の春で、
とんでもなく遅れてきた俄かファンです。
年齢で言えばリアルタイムよりも少し遅れているくらいで、
もちろん名前は存じておりましたし、
何度か手に取ろうとしたこともあったのですが
自分などが「立ち入ってはいけない世界」のように思え(笑)
結局開かずじまいに終わった記憶があります。
こんな素晴らしい作品世界を知らないまま、
何十年も人生の時間を無駄にしてきたとは、
全く愚かだったなと後悔しております。
そうこうするうち、過去の単行本がまとめて復刊されるとのことを知り、
これはもしかすると運命の出会いなのかも、と勝手に大喜びしてしまいました(笑)
発売と同時に、電子書籍版で最初の1冊を購入し、3度読み直し、
次の1巻を買ってまた3度読み直し・・・という具合に進んでいきました。
一気に全巻読んでしまうのはあまりにももったいなく思えたからです。
「こんぺい荘のフランソワ」までたどり着いたところで、
単行本の収録順は雑誌発表の順序と違うことを知り、
もう一度「獅子座うまれのあなたさま」から、雑誌発表順に読み直し、
現在、「歌い忘れた一小節」の途中まで来たところです。
単行本未収録の作品がいくつもあることを知り、
「セプテンバー•ストーリー」を読みたいがために文庫版の
「たそがれ時に見つけたの」を購入し、日本から現在取り寄せ中。
まもなく届きそうで、自分への最高のクリスマスギフトになりそうです。
話は私事にわたりますが、陸奥先生とその作品に
個人的に深く感謝していることがあります。
私は詩を書いている人間なのですが、
2004年に最後の作品を書いて以来、全く書けなくなってしまいました。
それ以前にも数ヶ月くらいのスランプはあったので、
いつかまた書けるだろうと思っているうちに、10年が過ぎてしまいました。
思えばその時期にちょうど生活環境や人間関係が大きく変わり、
いろんな意味で過去の自分を捨ててしまったのですが、
それと同時に大事なものも捨ててしまっていたのでしょう。
そんな折も折、去る9月に、古い文学仲間の親友が
宿願かなって初めての文藝批評集を発刊し
大いに嬉しくもあり、非常に触発もされたのですが、
それでもまだ、自分が詩人として復活できるという気はしませんでした。
変化を感じ始めたのは、陸奥先生の作品を読みふけるようになってからです。
陸奥先生が描く、今の世の中で見かけるどんな人間よりも人間らしいひとびとの
まごころの美しさ、純粋さ、優しさに触れているうちに、
たとえは悪いのですが、マヒして動かなくなっていた脚が
少しずつ感覚を取り戻すような感じで、心の働き方が変わっていきました。
「ああ、これは書けるかも。。。」という予感があり、
ある時、最初の一行がすっと心に浮かび上がってきました。
その後は嘘のようにスムーズに書き進め、
今月の初めに、11年ぶりの新作を完成させることができました。
つい先日も、復帰2作目が完成したばかりです。
それもこれも、陸奥先生の作品に出会うことができたお陰です。
いつかちゃんとした詩集を出して先生の書棚に置いてもらうことが
人生の大切な目標のひとつになりました。
ほんとうは、このような話は先生に直接お手紙差し上げるべきなのでしょうが、
どちらに送ればよいのか見当もつきません。
でも、陸奥先生の作品を人生の一部のように大事にしておられる方々に
こういうこともある、というのを知っていただくのは無意味ではないだろうと思い、
厚かましいのを承知で、長話を書かせていただきました。
もし、不愉快にお感じになられた方がいらっしゃるようでしたら、お許しくださいませ。
これからも、こちらには楽しみに立ち寄らせていただくつもりですので、
どうぞよろしくお願いいたします。乱筆乱文失礼いたしました。
thetatoshi
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