| suze様、こんばんは。 既に帰国して1週間が経ってしまいましたが、簡単に現地見たままのご報告を。 訪問した鉄道はFGV(バレンシア州公営鉄道)のFGVバレンシア(バレンシア市と郊外)とFGVアリカンテ(アリカンテ市と郊外)、そしてマジョルカのFS(ソーリェル鉄道)、SFM(マジョルカ鉄道)です。お天気は大まかに言えばバレンシア市では曇り、アリカンテでは春霞の掛かったような晴れ、マジョルカではモコモコ雲の湧く不安定な空模様でした。
先ずFGVバレンシアですが、”メトロ”と呼ばれています。バレンシア市の北側に2方面、南側に1方面あったメーターゲージの電化私鉄路線を地下鉄で結び(第1系統)、さらに地下鉄新線(第3,5系統)やLRT新線(第4系統)を加えた路線網を持っています。 郊外も走る第1系統では車内クロスシートの電車が使われており、主力は2体連接車で通常はこれを2本繋げて4連で運行されています。また、メトロになる前から走っていた釣掛駆動の3連の電車(バスク鉄道でも同型が冷房化等の小規模な更新を受けて活躍しています)も少ないながら走っています(ボディを乗せ代えた更新車もあり)。対してメトロ区間のみの3,5系統ではロングシートの4連の電車が使われています。LRT路線ではリスボンのシーメンス製の3体連接低床車と同型のものが主に使われていますが、suze様の写真にあるリンツの新車と同じものも見かけました。 ここではバレンシア南駅(かつての南側のターミナルでFGVバレンシア本社や車庫施設ある。因みにRENFEのターミナルは北駅)のホームで、来る電車を撮影していたら駅常駐の警察官から撮影禁止を言い渡され、パスポートの提示まで求められました(^_^;)。RENFEの駅では撮影禁止は毎度のことですが、私鉄では初めてですしパスポートを要求されたのも初めてです。撮影した場所が悪かったんでしょうか・・・。
次にFGVアリカンテですが、元々はFEVEの支線だった非電化のメーターゲージ路線ですが、LRT化してアリカンテ中心部とダイレクトに結ぶ工事が順次進められており、こちらは”トラム”と呼ばれています。現在のLRT区間である、市内中心部からエル・カンペリョまではやはりリスボンと同型のLRVが使われています。車両は片運転台タイプなんですが、アリカンテ中心部のLRT延伸区間の終点にはループ線が無いので、到着した電車は一駅手前のかつてのターミナル駅ラ・マリナ(車庫施設あり)まで車両後部のシートの下にある簡易運転台を使って戻り、構内のループ線で方向転換して再び簡易運転台で終点まで戻っきて客扱いをするというややこしいことをしていました。 LRTと鉄道区間と乗換駅になっているエル・カンペリョはLRV用の低床ホームが並ぶ路面電車のターミナルの風情ですが、一部のホームが簡易嵩上げされており、そこにちょっと古めかしい気動車がやってきます。LRT化工事はさらにこの先のビラ・ジョイオサ辺りまで進んでおり、既に架線が張られていました。 それにしても気動車はどれも落書きが酷くて辟易しました。中にはオリジナルの塗装が何だか分からなくなってしまうほど全面に落書きがしてあるのも有ります(LRVは落書き無いんですけどね)。訪問中、アリカンテのラ・マリナ駅でまだ運用に就いていない新型の気動車(ビルバオのFEVEの電車と同じボディ)2連1編成をみました。LRT区間の延伸による運用減と新型車両への置き換えを控えて、在来気動車は余り大切にされていない様です。 運休中のレモンエクスプレスの車両は、同列車の基点のベニドロムのほか、アリカンテのラ・マリナに留置されていました。
長くなりましたのでマジョルカの話は後ほど書かせていただきます。長文失礼致しました。 |
No.972 - 2006/03/01(Wed) 23:50:42
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