フィデル、かく語りき 〜2004年メーデー演説より〜
これ以上ない豊かさを手にした人びとがいる。その一方で、虐げられ貧しさに苦しむ人びとがいる。そんな社会システムを人間社会と呼ぶことはできません。
グローバリゼーションというキャンペーンは、とてつもなく大きな不平等を隠蔽する必要から生まれました。しかしこの不平等は、世界に強要されたこの経済システムがなくならないかぎり、けっして克服できない。それを知る私たちこそが真の人権の担い手である。
豊かな社会を持つ北の隣人は、なぜ人権について、あんなに厚かましく発言できるのでしょうか。合衆国では、4400万人の市民が医療を受ける権利を持っていません。何百万もの市民が貧民街で生活し、夥しい数の乞食が橋の下に住んでいる。字を読むことがまったくできないか、満足に読むことができない市民が何百万もいる。仕事を失った市民も何百万もいる。刑務所は、もっとも貧しく恵まれない階層に生まれた市民で溢れている。
世界の豊かな国で何が行われてきたか。そしてキューバでは何が行われてきたか。ひとつひとつ比べてみればわかる。キューバは、他の諸国がついになしとげられなかった平等と博愛を手にしました。そして万人への支援を実現した。
私たちは祖国の現状がよくわかっています。なしとげたこと、手にしているものをよく知っています。しかし、それがわからない愚かな人びとがいて、キューバの内政に干渉しつづけ、民主主義について説き聞かせようとする。この寛大な人びとに報いるために、私たちから教えてあげましょう。どうすれば平等を実現することができるか。どうすれば特権をなくすことができるか。革新的な民主主義を築くために何をすべきか。 |
No.4761 - 2009/11/23(Mon) 00:36:22
☆ Re: 私たちから教えてあげよう / ふたば [来年] | | オバマさんの書き込みに呼応して、と言うことですよね。 フィデルのユートピア、アメリカのユートピア。うむむ。
りーどさんのこのタイムリーに記事を出せるスキルもさすが。敬服。 |
No.4772 - 2009/11/25(Wed) 21:36:38
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