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大晦日だけ、実家に泊まった。毎年この日だけは家族揃って過ごすというのが不文律になっている。しかし大学入学の時に普段使う私物は引き払ったので、家にいても全くすることがない。逆に、今の生活の場は荷物に溢れて常に片付けが必要だし、漫画もゲームもDVDも手を出してないものが山ほどあるので、毎年大晦日だけ実家に泊まるというあわただしい過ごし方になる。
いつもは年越しそばができるまで自分の部屋で本でも読んでいるのが常だが、今年はたまたま居間で皆と一緒に紅白を見ていた。そこで、あのパフォーマンスを目にした。
レディー・ガガ。
字幕がどの程度親切についていたかは覚えていない。しかし、不思議なほどに彼女が何を言っているのか分かった。 Born this way. 私はこう生まれたんだ。私は、こうなんだ。
ちなみに私は今年TOEIC-IPで860点をやっと超えたが(自慢)、歌の理解は英語の問題ではない。生き方の問題だ。
私はレズビアンでもゲイでもバイセクシャルでもないが、しかしどうにも自分勝手に生きているせいか、マイノリティ側に入ってひとり憤る事が多い。きっとあの歌は、そういう人間のための歌だと感じた。
Born this way. 私はこう生まれたんだ。私は、こうなんだ。 ●意訳●バッカ野郎!世界はてめえだけの考えで回ってるわけじゃねえんだよ!チマチマチマチマひとのあげ足ばっかりとりやがってこのヒマ人!ボケ!カス!まっとうな人間ってのは自分を高めるのに大忙しだからひとをイチイチけなしてるヒマなんかねえんだよ!てめえがヒマなのは勝手だけど俺はてめえとジャレてるほどヒマじゃねえんだよ!近寄るんじゃねえ!しまいにゃボコボコにして便所に流すぞ!●意訳●
また、あのパフォーマンスを見て、「今はそれなりにいい時代なんだな」と思った。多分、もっとずっと昔、宗教が世界を記述していた時代、人々が躍起になって異端を排斥していた時代に彼女がいたら、きっと魔女として火あぶりにされただろう。ああいう形で「神」に関わる歌をうたう事が許容されるというのが、人類の視野が広がった証なのだと思う。
そして、後で歌詞を調べなおして、宗教がこういう役割も果たせるのか、というのが発見でもあった。私は無宗教なもので、宗教はかつて科学がない時代に世界を記述する唯一の方法だったが、今は福祉などの原動力としてのみ有用だ、と思っていた。しかし、彼女のやりかたで神を信じると、自分を無条件で肯定できるのだ。人間が最大の出力を出すには、自分を信じている必要がある。宗教が、異なる価値観を排除するという側面を出さずに、自己の力を最大限に発揮する助けになるなら、それはそれでまた有用なのだろう。
レディー・ガガ。いい歌を創ったなあ。
彼女が色々スキャンダラスな活動で騒がれているのは耳にしていた。しかしとりあえず、彼女の歌に敬意を表して、支持の表明として、私は『Born this way』のCDを購入した。 |
No.40 2012/01/06(Fri) 22:43:39
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