小話メモと個人的雑感
本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜@2、53
ハンネローレの貴族院五年生@43
死にやすい公爵令嬢と七人の貴公子@62
冬の狼@16
三周目の公爵令嬢は全力で前世から逃げる@66
冷笑主義@32
本日の重戦士さんを見守るスレ(更新停止)@15
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-@40
俺の人生ヘルモード(更新停止)@41
閣下が退却を命じぬ限り@72
追放された勇者の盾は、賢者の犬になりました。@70




2022/12/05(Mon) 23:23121
水星の魔女 1期

■スレッタ・マーキュリー
 170cm/50kg台
 グエスレミオの重婚してくれ派だが、スレミオは恋愛じゃなくて彼氏より大事な親友ポジで落ち着くと思っている。百合の範囲は広い。
 2話拘留時に精密検査を受けているはずなので、全身義体ではなさそう。
●エアリアル
 人体を模したジョイント(関節)をEMT(電動モーター)で駆動させる基本構造は他企業のMSと同じ既存の規格であり、一般のパイロットにも扱うことが出来る機体ではあるが(ガンド関係ない通常の操縦系統)、スレッタが登場することで従来とは一線を画した性能を発揮する。その力は新鉱物パーメットを媒介とし、人間拡張を目的とするMSシステム「GUNDフォーマット」を採用したGUND-ARM、通称「ガンダム」と呼ばれる禁じられた機体の特徴に酷似するものであった。
●普段はスレッタ自身の意識+従来のGUNDフォーマット+エスカッシャン(ビットステイヴ)の補助AI(?)。
 9話凡庸の時は完全マニュアルモード(ガンド関係ない通常の操縦系統)。
 青目時はスレッタとエアリアルAIの完全同期と並列化? 以降感覚をある程度共有している
 グラスレーの持つアンチドートは、ノンキネティックポッドで力場を発生させて、GUNDフォーマットリンク(人とガンダムの有機的なリンク)を制圧・乗っ取って遮断する(機体自体は動かせる)。
 ガンドフォーマットじゃないと実現できない有機的な動き。パーメットスコア4相当で、常人がやると即死もの(4話ベルメリア)
 青目以降の動きが機械で出来た獣のようにしなやかな動きすぎてキモい呼ばわりされる
●レイヤー33以降の謎
 レイヤー34:境界線が曖昧になって向こう側に引き込まれる感じ?
 レイヤー35:エアリアルのコクピット表示
●決闘の口上
「勝敗はMSの性能のみで決まらず」「操縦者の技のみで決まらず」「「ただ結果のみが真実」」

■ミオリネ・レンブラン
 155cm前後

■グエル・ジェターク
 185〜190cm/90kg近いのでは/右目の泣きぼくろ
 スレッタが唯一「強い」と認めた人。
 どんなに不利な条件でも決闘を受けていた(全勝)
●右目の泣きぼくろの人は情熱的で一途。誰かを好きになったら自分から気持ちを伝えようとするタイプが多く、そのストレートな性格から異性からも人気が高い。また恋愛運に加えて結婚にも縁があり、恋愛したらそのまま結婚に結びつくと言われている。
●アーセナルベースより
「前の決闘無効って、会社の力でゴリ押し?」「大社長の息子も楽じゃない、の方かな? 俺は嫌いじゃないよ、グエル君のこと。どこまでも一直線で、どこまでも不器用だし」(学園の生徒達)
「ベネリットグループ御三家の一つ、スエターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司よ!」「決闘委員会の筆頭で!」「学園最強のパイロット……だったんだけど」「あの水星女ァ!」(学園の女生徒達)
「グエル君の動きが変わったよな?」「最初はなんて言うか……変に戦わされてるみたいだったけど、途中から絶対に勝ちたいって気持ちが出てた」「らしいよね、やっぱそっちの方が」(学園の生徒達)

■エラン(4号)
 180cm前後
 強化人士
「ペイル寮の筆頭だよな、って言ってもあんまり良く知らないんだ。学園内の誰にも心を開かないって有名だし」「それがさ、スレッタには興味あるみたいだよ」(学園の生徒達)
■ジャディク・ゼネリ
 190〜195(グエルよりややデカい)
 養子

■モチーフ
●シェイクスピアのテンペスト
 プロスペラ(プロスペローの女性名)やエアリアル(風の妖精)などから間違いない。
 ミランダと結婚するファーディナンド王子が誰なのか議論が絶えない。
 嫁婿からいえばミオリネを王子に据えてプロスペラが復讐を企てるが、理外のグエル(シヴァ)に計画を破壊されるのでは。

●グエスレミオはインド三主神モチーフ?
 最も関わりが深いのはグエル。ダリルバルデの武装が「イーシュヴァラ=シヴァの別名」肩部シールドが「アンビカー=嫁の別名」なことから、シヴァモデル疑惑。
 ミオリネ=ブラフマー:他二神とは「私はあなた、あなたは私」
 作中のグエルとの対比から『破壊の対となる創造』以外に「ブラフマーの持ち物」を根拠。調べた限りでは三主神のうちブラフマー像だけが「唯一武器を持っていない」。ブラフマーが持つのはヴェーダ、杓子、『水の入った器』でありスレッタと彼女を巡る二人のうち、彼女だけが戦う術を持たず、パイロット科の生徒ではない。更に彼女だけ『肌の色が違う』。シヴァ、ヴィシュヌは青い肌(黒い肌をあらわす)だが、ブラフマーだけは金色(絵では薔薇色?)であらわされる。
 グエル=シヴァ:他二神とは「赤の他人、だが心を分かち合う」
 ヒンドゥー三主神は全て男性神だが、シヴァだけは必ず男の子を当て嵌めないといけない。シヴァの象徴は『男性自身』のため。恋をするのもシヴァに該当する男の子でないといけない。根拠は2つ。グエルの技名「イーシュヴァラ」、本来は特定の神格を示さず『神』という概念であるようだが『マハー・イーシュヴァラ』等、シヴァの別名として使用される事も多い。「イーシュ」は「支配者、所有者、主」を指し「ヴァラ」は「希望、恩恵、祝福」の他「求婚者、恋人、若い女性の婚約者」の意味がある。シヴァに該当し「イーシュヴァラ」を背負う以上、恋、求婚、という役割も彼の分担になる。此処までが「恋をするのはシヴァに該当する男の子でないといけない」根拠の一つ目。
 二つ目の根拠は「シヴァは、己を補完する伴侶の女神がいなければ、成立しない神」であること。その女神が、パールヴァティ。荒々しい側面のドゥルガー、カーリーが出てくるとシヴァでも手が付けられない嫁。自分を強かったと認めてくれたスレッタにグエルは唐突極まりない求婚をするが、彼がシヴァなら「あの場面で出るのは伴侶となることを希う、求婚の言葉でなければならなかった」。でなければ、彼は彼として成立しない。
 グエルくんのもじゃもじゃとした長い髪は、シヴァの特徴の一つ『もじゃもじゃした長い髪』と一緒。ガンジスの流れを表している。普通はジェターク寮のシンボル『ライオン』が連想されるが、そのライオンはシヴァの妻パールヴァティの乗り物。更に、シヴァの化身の一つに『有翼の獅子「シャルベーシャ」』があり元来ライオンと縁の深い神である。シヴァの変化したシャルベーシャは、ヴィシュヌ(私の憶測ではスレッタに該当する)の変化した獅子頭の怪人「ナラシンハ」が暴走し破壊行為に走るのを食い止めている。
 スレッタ=ヴィシュヌ:
 グエルの認識ではパールヴァティ(サティを含む)でもある。シヴァ(グエル)と相似の波打つ長い髪、褐色の肌という容姿(絵画ではこの二柱は波打つ長髪及び青い肌=黒い肌で表現される)。喧嘩に割って入る、調和を維持しようとする。ヴィシュヌの持ち物は投擲武器チャクラ(円盤)、棍棒、ホラ貝、蓮華。シヴァの主要な武器が三叉槍(ダリルバルデの主兵装は何か)なのに対し、いわゆる飛び道具なのが目を惹く。ホラ貝は『女性』と『水』を象徴する。スレッタは女性であり『水』星の出身。
 ヴィシュヌの特徴として『アヴァターラ(化身)』があり、無数にある化身のうち代表的なアヴァターラは10。子供が一つ一つに宿っていると推測されるガンビットの数は11。ガンビットをアヴァターラとみなすならばガンビットが1つ多いように思われるが、ヴィシュヌのアヴァターラには論争がある。9番目の化身を『バララーマ』とするか『仏陀』とするかで意見が分かれている。両方をヴィシュヌのアヴァターラとする場合アヴァターラは11、エアリアルのガンビットと同数となる。更にここにエアリアル本体(エリクト?)とスレッタ本人を合わせて13人姉妹?とするイラストや呟きを見かけるが、ヴィシュヌ自身にある1つの化身を加えると、ちょうど13となる。



2022/12/05(Mon) 23:49122
1〜5話

・5話時点感想
 スレッタは純粋培養なのでお母さんへの盲目的な信奉状態だし、ミオリネはダブスタ親父と反発しつつも逆らいきれない。グエルは親の言いなりと言われていたり彼自身の意思を否定されて過干渉下に置かれている。エランはそもそも強化人士4号なので、境遇から人間不信極まってる。シャディクはお腹真っ黒愉快犯な空気。
・ゆりかごの星
 これは完全にエアリアルの視点であり、お母さんの復讐のレールに引き摺られずスレッタ自身で未来を掴んで欲しい、という想い
・パーメットの赤い光と青い光
 パーメットレベルを上げたことによるデータストームの負荷が一般キャラは赤いラインなのに、エリクトだけが青い。
・4話時点ではスレッタクローン説を支持
・「父親は小さい頃に死んだって聞いてます」
 ここのミソは「聞いた」って部分で、父親の死について彼女自身の記憶には無くあくまで母親からの伝聞でしかないことが分かる。そしてスレッタは盲目的に母を信じており、発言を疑うことをしない純粋培養。
・3話グエル先輩の即堕ち最高だったんですけど、親の支配からの脱却、を根底に考えると納得がいくのですよぉ。ダリルバルデの自動操作AIによって父親から間接的に自己意思を否定されてからの「あなた、強かった……ですッ!」というスレッたぬきの自分だけを見ての評価。そら落ちるわ、と。人が恋に落ちる瞬間を目の当たりにした……と感動すら覚えるキラキラでほんと笑った。4話からは、こんな見本のようなツンデレを見るとは感がすごいw でも寮生からの反応を見るに親分肌として慕われてるし、ミオリネへの謝罪とか先生への対応を見ても品格と教養もある。よいしょで傲慢になってた? MS乗りとしての腕も、視聴者の間でオールドタイプ最強候補では?と真面目にザワつくレベル。しかも実践形式の模擬戦闘で対ガンダム経験つんでるのがもうね…。
・5話はやっぱ頭に血が昇ってたんだろうなぁって感じる。ダリルバルデのAIが補助に特化すれば、ベストマッチに違いない。
 結論:AIがクソ



2022/12/06(Tue) 00:06123
6話 鬱陶しい歌

●グエルくん初手退寮
 パッパの仕事が早すぎる。あとミオリネが普通に地球寮に出入りしてる。精神性が地球寮寄りだからか…
 「ジェターク寮を頼む」のキッパリした横顔が、後悔はしてなさそう。寮生たちは心配そうで慕われてる感すごく好き。やっぱ親分肌だな。
●エラン4号くんのあれこれ
 強化人間にも生き残るルートが、と考えた翌日にこれ。しかも顔変えた時に記憶も失くしちゃってた系かぁ……つらい。でもMS搭乗ももう限界だったし、5号くるなら同じ顔がいるのもまずい。何がツラいって、あくまで顔を整形してるだけだから完全な別人で、記憶の引き継ぎとかフラッシュバックが起きる余地が皆無なとこですよォ! あ、でも、パーメットに取り込まれてたら、パーメット側からの逆流で……
 寮の面々もエランくんのことほぼ知らないってことは、これ学園に入ってからの3年弱で4人目だったってこと? 負荷が思ったよりデカそう。最初の調整画面で現在300弱、PHASE500でレッドラインだったから、戦闘中にパーメット4でそれ超えちゃったのかな……決闘戦績7-0-0だったけど、いくつが今のエランくんの結果だったんだろう。
●ファラクト戦
 スレッタがビットに対して「みんな」って呼びかけが怖かったのよ。しかも「いつもより声が聞こえた」でしょ?? これまさかビットの数だけエリクトのクローン作ったんか? ママ復讐の鬼になりすぎて子供への愛情死んだの??
 戦闘シーン、見れば見るほど、子供たちぃぃ…! スレッタがエアリアルのことを友達や家族みたいな、って言ってたのも分かるかもしれない。だって普通12人も兄妹いるとか思わないじゃん?? あ、でもこれ水星の子供たち(Not血縁)が含まれていたらビットが全部友達…?
●パーメットスコア4の先
 意識がダイブするみたいに逝っちゃうみたいだけど、パーメットの領域に潜りすぎて意識が戻れなくなるとかそういう…? エアリアルに倣うと、ファラクトの中にもエラン×3がいて、ラスト焼きもろこしはそれが×4になった瞬間だった……?
●グエルとラウダ
 仲良い兄弟描写好きだったので3話の「お前も父さん側かよ…!」はちょっと悲しい。でもラウダの性格はリアルにあるあるだし、折れないグエルが強いんだよなぁ
●グエルくん
 育ちの良さが端々に滲んでるのが、お育ち良いッ て気持ちになる。ミオリネへの直角謝罪とか先生への態度、ソロキャン時のコーヒー持つ手とか。そういうのを知ると、1話でのミオリネへの態度も根っからのDVとかそういう訳ではないな、と。
 初見時……俺様系DCモラハラパワハラ役満男かぁー。
 6話後……そうそう女の子に暴力振るう系じゃないし「父親の言いなり」あたりがよっぽど琴線に触れたのかな…ミオリネはド・ストライクのきっつい悪態つくし(例:マネキン王子)
 この人絶対女慣れしてないでそ? シャディクへの「女を賭けるのは〜」て時の冷めた横顔からするに興味も薄そう。大企業の御曹司という立場上での接客とかはスマートにこなすだろうが彼個人としては硬派というかストイックというか、好きな女以外には反応しない空気すごい。学校での態度こそ尊大だけど、根っこが真面目感あるよね。あと勤勉。教養がしっかり身についてる所とかすごい好きなんだぁ……あんなパパだけど、息子の教育は成功してる。グエキャンですごい落ち着いてるのは、スレッタに彼自身を認められたことで自己肯定感が強くなってるからこそ、という意見に禿同。1本芯が入った感がある



2022/12/06(Tue) 00:27124
前半総集編

少し緊張しぃの彼女
こんな顔で罵倒される最悪の出会いだったのだ
この学園には特別な風習があり(決闘が風習呼ばわりで草
「アンタはパパの言いなりだもんね」
まさかのお尻ぺんぺん!
こんなナレーションを俺に読ませるとは、屈辱だ…!
屈辱のお尻ペンペンへの仕返しは決闘で、という律儀な俺。
ミオリネはエアリエルを強奪し(やっぱり強奪だったんだ…)
こうして編入そうそう、水星のMSの性能とやらを見せつけたスレッタだったが

学園内は騒然としたムードに
ガンダムの疑いをかけられ拘束されてしまう(ガンダムの疑いという不思議ワードw)
娘のここまで言われたダブスタクソ親父
親父に少なくとも二度もぶたれたこの俺…
グエルパパが大人の力で用意した
父親が仕込んでいたAIシステムによってそのプライドはズタズタになっていた
さらにビーム威力を半減させる姑息な作戦を実行
グエルは最後の意地を見せ、自らの腕で戦いを挑む

まさかのグエルのプロポーズにより三角関係に陥る青春学園ドラマ的展開を迎えるかと思いきや
そんなツンデレ男子に構っている暇もなく、スレッタは落第の危機に
そして、スレッタはあいつと出かけることに……(ドスきき)
これまでお弁当を届けたり寮に誘ったりしてちゃっかりポイントを稼いでいたマネキン王子ことエラン・ケレス。その正体は禁止されている被検体強化人士4号。スレッタを誘ったのはエアリアルを調べるためだった
自分と同類だと期待していたエラン
そこにデートの噂を聞いて駆けつけたグエル
善戦するグエルだったが

納得いかないスレッタは決闘前日、ペイル寮に突撃
6話戦闘シーンはナレーション無言(ずるい)
自分には何もないと思っていたエランだったが、スレッタとの戦いを経て、あることを思い出す
僕にもいたんだ。誕生日を祝ってくれる人
そして、ガンダム史上最速3連敗かもしれないグエルの行方は――なんだこの原稿は!

●ガンダム史上最速3連敗は草だけど、そもそも他の作品はガチ戦争の殺し合いしてるから基本的に敗北は死なんだよ。学生同士の模擬戦闘ってとこがグエルくんの強さの糧になる!
●ツンデレ男子、ではないと思う
 決闘後うっかり本音が出ちゃったけど、ハッと我に返って会社のこととか親父の言いつけを思い出して冷静になったんだろうなって
●グエルくん
 これまで父から認められたい、褒められたい一心で、グエルパパの理想像に沿って生きてきたんだろうな…。あの父は目標達成しても出来て当然系で褒めなさそう。
一族経営なので正妻は身内から、のベースがあっての政略婚だと思うので真っ当な愛情注がれてないよねこれ……。恐らくグエル自身が言われたことを守れなかったら父からの叱責、体罰を受けてきているのでは…。いつかは認めてくれるの精神で堪えてたんだろうが、3話の自分の事を信じてくれない姿勢にこれまで抱えていた鬱屈が爆発したように見える。そこへ「あなたは」と伝えるスレッタ。おちる。認められたいがゆえ真面目に努力をするグエルと、そんな兄の姿と一向に兄を褒めない父の理不尽な態度を見続けてきたラウダ。
 ラウダくんもパパに反抗する日が来るんですかね?
 1話のグエルくんの温室破壊。あの暴力は、心理学における「両親からの愛情不足」からきてると推察してますねえ。グレてる人は家庭に問題がある場合が多く、愛情により育まれる自己肯定感などが足りない故に、怒りやすく、暴力的になりやすい、というやつ。彼の場合、同い年の異母兄弟がいる時点で複雑な家庭環境が垣間見え、父親の高圧的な指導がある。認められたい、褒められたいが為に、父の求める後継者像になろうと努力してるが、あの自己肯定感の低さからするとどうも褒められた形跡が見当たらない。ラウダや寮生達に慕われていても満足した様子がないのは、自分よりも同等か上位者に認めて貰わなくては恐らく彼の中で意味がないから。庇護下の者だと忖度しそうと思ってるのかな…。だからスレッタに「あなたが」と認められたことは、グエルの心をガツンとぶん殴ってしまった。スレッタは彼が一番必要としているだろう愛情を与えたのではなく、あくまで彼自身を認めただけなんだけど。家庭での愛情が自己肯定感を形作るならば、逆説的に、自己肯定感を初めて与えてくれた人を愛するのもあり得る。つまりあそこでグエルが恋に落ちるのは確定していた……?
 自己肯定感という愛情の一部を手にした以上、彼の暴力的な荒さは鎮まっていくと思ってます。人は愛されていない、認められていないという寂しさから自分を守る為に凶暴になる、と心理学では言われているので、スレッタという愛に触れたグエルはいい漢になるぞ、と。
●グエスレミオでいい
 なお左右はスレにのみ矢印なので夜は交代制。グエミオは性格似過ぎてて間に誰か居ないと無理だろ感ある。立場から性格から似てるのに、父親へのスタンスだけが対極なので当然反発する。



2022/12/06(Tue) 00:38125
7話 シャル・ウィ・ガンダム?

●グエルにとってのスレッタ
 良きにしろ悪しきにしろ、変化をもたらす女。本人は全く意図してないんだけど外野から見たらファム・ファタールだからな。
●魔女
 生徒達の中で一番スレッタを「魔女」と見ているのは、間違いなくラウダくんなんだよなぁ。グエルパパの刷り込み以上に、尊崇する兄さんが突然ドロップアウトした原因ですからな。僕が、あの魔女の化けの皮を剥がしてやるっ……! と思っていても全く不思議ではなく、同時に死亡フラグg。さすが兄さん過激派
 弟まで「お前の事なんか全然好きじゃないんだからな!」を一切信じていない。「なんで兄さんはあんな女を……」
 なんなら「グエル・ジェタークはスレッタ・マーキュリーが大好き」をジェターク寮の誰もが確信してるじゃねえか。どうなってんだ
●ダブスタ
 親父は確かにダブスタだったんだけど、ミオリネ自身もダブスタだったんだよね。反抗しながらも、パパの持つものだけで今の立場を保ってたわけだから。何なら出てきた親の中で一番ちゃんと親してたな……忠告しつつ、娘の本気を認めて背を押したんだし
●スレッタにとってのお母さん
 ワイ的には、世界で一番の神様みたいなもので、自分の話を遮って飲み物を要求されても抵抗ゼロで従うレベルでそれが刷り込まれてる。そう育てられている。たぶんスレッタの世界の中心なんですね。プロスペラの復讐を考えるといつかそれがひっくり返されて、或いは7話ラストみたいにサラッと告げられて、スレッタは自身の価値観とか信じてきたものとかを全部土台から壊される時が来ると思う。そうして呆然自失になって動けなくなったスレッタを
「アンタはお母さんがいなけりゃ何も出来ないの!?」てな感じに叱咤してお尻叩くのがミオリネで
「進めば2つなんだろ? ――お前は何を手に入れてきたんだ?」という感じに励ますのがグエルな気がする。
●ラウダ
 ジェターク兄弟はなぁ……ラウダくんにグエルほどのカリスマ性は無さそうだからな。やっぱトップに立って顔出す人間は、この人を支えたいとか思わせるカリスマ性が無いといかん。グエルが表の顔役で、調整とか裏仕事をラウダが受け持つのは適材適所としか……。ラウダ自身、自分がトップに立ちたいタイプでは無いよなぁ。あれだけ慕ってる描写があるんだから、あくまで兄さんを一番側で支えたいタイプでそ? 参謀系だし。裏仕事についても「兄さんは知らなくていい」とか思ってそう。拗らせとかじゃなくて、純粋に必要ないって考えてるイメージ。



2022/12/06(Tue) 00:52126
11/25 ジェターク兄弟について

 ジェターク兄弟のネーミングについてだけども、ラウダにとってグエルが神てのは分かる。尊敬とか畏敬、親愛をひっくるめて慕わしいという気持ちなんだろうなぁ。
ただ、神は基本的に信者を慮る事はしないので(することもある)、ラウダの思いには気付かない。
 神の意思を第一に考えるなら素直に推しを応援するのが筋なんだけど、現在のラウダは「神を堕落させた魔女め!」でスレッタを見てる。それってつまり、ラウダが見ていたのはグエル自身の意思ではなくて、自分の理想とするグエルの姿、って事にならんか? ラウダは変化を認められないと言うよりは、僕はその変化が嫌です、っていう態度だよなー。左方、フェリペトが「大変っス!」しに来たのは、グエル自身の意思を尊重して推しには好きなように進んで欲しい気持ちの表れに見える。推しの私生活にまで口を出す厄介オタクと良識あるオタクの対比みたい……
 神に自分の理想を押し付けている事を自覚しなければ、神自身から何かしらの反発ありそうだよね……あー、もしかしたらそう言う部分も「父さん側のくせに」と言われた遠因だったんだろうか? ラウダの理想の兄像と、グエルパパの求める後継者像って近そうだから……



2022/12/06(Tue) 01:06127
8話 彼らの採択

●キャンパーグエル
 イジメ描写はアレねとは思うものの、あの偉そうな態度で無敗の王者だった人が退寮までいったら、面白がってからかいに行く連中は絶対いる。いないわけがない。
 グエルくんが激しやすいけど理性的っていうのがよく分かるシーンだった……こうして来てるのって、スレッタ入学までの26戦の相手と、失墜した相手を面白がるカス野郎の集まりだと思うなぁ。前者は自業自得もありますね!!!(例:虫の声で謝れ) ガン無視だったのは想定済みだからだろうけど……シャディクからの施しを受け取らないのは、まあそうですよね。プライドに触りますよね! でもこれが1話時点だったら間違いなく決闘沙汰だろうなって確信できることを思えば、3話でスレッタにもらった「あなたは」と認める言葉がどれだけ彼の芯を強くしたのか。後ろ盾がないからってのも理由の一つだと思うけど、くだらない、と相手にしなくなった感があるよなぁ。
 てか、シャディクが思ってたよりずっとミオリネのこと好きだった模様。
●ミオリネの温室
 聖域だと思ってたけど、ミオリネの心の象徴でもあったんだな
 ミオリネ自身から許可されたスレッタと、勝手に入ってくるグエル、興味ないエラン、入口で立ち止まるシャディク。
●DUEL決闘オッズ
 1位から順に……やっぱシャディクがKP003かー1.3倍。スレッタ1.9倍。エラン2.7倍。グエル3.4倍。
 ラウダもハーレム要因もいるな!! 5位サビーナ6.9倍。7位ラウダ9.1倍。10位レネ13.3倍。
●グエルの評判
 学内からの評判も悪くないし、そこまで粗暴じゃないって明らかになるにつれ、温室破壊にまで踏み切らせたミオリネの尖ったナイフが光る……
●プロスペラとのスレミオ会話
 一週間前にスレッタにとってのマッマの存在考察をしてたけど、この会話シーンの後光がさ、まさしくこの説を補強する感じで「あぁ……('A`;)」と。スレッタから見たお母さんは世界の中心で神様なんだなって。自分の意思とか疑問とか、何もかも放り出して即座に従うような。



2022/12/06(Tue) 01:14128
9話 あと一歩、キミに踏み出せたなら

●グエル退学
 マ???? 親父やめて??? あとラウダが想像通りに兄狂いで笑っちゃった。超過激派二次創作で見たぞww
 ラウダがグエルに向ける感情はやっぱり憧れからの信仰だよなぁ……あくまでも、自分の理想の兄さんの姿を見てる。だからグエルの選択を受け入れられないし、その変化をもたらしたスレッタを憎むんだろうな
 いやでも進路どうするのグエルくん!
 隠した手に力入ってたから、本音は力を貸したかったんだろうにさ……いつも話を聞いてくれず一方的に意見を押し付けてくるパパと、グエル自身の意見を尊重して素直に引き下がるスレッタ。自立の分岐だとは思うけど、思うけどーーーー!
●エアリアルダウン時
 ヘルメットの反射に多分 マニュアルモード て書いてあるな。
「私ひとりでやるの…?」はそう言うことか。使用されているシステム的な定型文での会話が出来るということでよろしいか?? 恐らくスレッタはそれを超訳で翻訳してるんだな。月が綺麗ですね的な連想能力
●青覚醒エアリアル
 覚醒してからのエアリアルを駆るスレッタは、覚悟のキマった戦いをやってると言うよりは友達と一緒にゲームしてる感じだった。たぶんあれが、コクピット内で一緒に遊んでた時の様子だよね。思ったより遥かに意思疎通できてる感じしてたよな…あの通信聞こえてきたらコワすぎない??
●シャディミオ
 ミオリネはもっと早くに気持ちを打ち明けていたら、君を手伝いたいんだ、君が好きだからって素直に言っていたら、受け入れてくれてたと思うのよ……。ミオリネの意思を優先しすぎたのかなぁーーー養子という身分も負い目だったのか。もっと早く言えてたら…という思いはどうしてもあるけど、自分の口から素直な想いを伝えて、断られて。ミオリネ入学前までは、もっと気安い関係だったんだろうなぁ…
●学園の創立って
 グエルくん2年次でも学籍番号の前のアルファベット変わってないので、素直に考えれば学園創立時はAからスタートしたと思われるためKPは11期生になるんだが?
この学園、創立10年ちょっとなんです?? でもま、グループが21年前から勢いついたんだから、不思議ではないか



2022/12/12(Mon) 21:16130
10話 巡る思い

●ガンダム設立2ヶ月後
 時間経ちすぎで驚愕したし、ミオリネの出張時間を16日12時間と即答できるスレッタの気持ちが重い。ヤンデレ化の兆候を感じる。
 ベルメリアさんが嬉しそうに医療ガンド研究に協力してるのがとてもいい。彼女の本当にやりたかったことだもんなぁ…
●5号
 5号は駄目だ。チャランと同じ性格の悪さを買ったというが、それ以前にあの女に手の早そうな感じがだめ!!! スレちゃんの始めて奪われる寸前だったじゃんあぶねーー! やっぱり4号くんが好きでしたわ!! 5号の何がひっかかってるのか考えたけど、あいつチャラン様と違って性的なものを感じるのよ。チャラン様は高慢だけど、それは育ちとか立場からくるもので下品ではなかった。でも5号はジゴロ的な空気がありすぎて、言い回しとか態度が下品だわ……
 花江さんのツイート思わず笑ってしまうなww 自我を乗っ取られた自分の行動を、内側から見てる人になってんじゃん……
 エラスレ民はこれどんな気持ちで見てたんだ……お前じゃねーよ、場所変われよ!!! てグエスレ民のワイですら思ったゾ……
 スレッタが「ちょっと怖い」と5号を評していたので、無垢100%に見える彼女もそういう『欲を感じる言動』を無自覚ながらも察して怖がれるんだなって安心した。本当に子供の精神だったら分からない事だけど、それをうっすら感じるくらいには少女なんだってことだからね!
●グエルくん偽名ボブ
 ラウダやフェルペトの態度からして正式な退学受理じゃなくて、あの電話の後に密航でいなくなったって感じっぽいよな。反論しても聞き入れてもらえず、さりとて学園に残ることも苦しく、親元を離れて飛び出すのが初めての反抗になったのか。あの家出が行方不明で処理されてるってことは、たぶん学校的には休学扱いだよね。退学処分はラウダがパパに手回しした可能性を考えてたから、違ってほっとしたような。戻ってこれるっちゃ戻ってこれるけど、それを今の彼が望むかというと違う気がするなぁ。のびのびしてたもんねえ。
 偽名で働いてたわけだけどさ、家とか会社とか周りの目とかを考えなくていい彼自身だとあんな穏やかな好青年になるんだなって。てことはイコール、あの高圧的な態度は立場を誇示するためのマイクパフォーマンス説が強化されるわけです。苦労してるじゃん……
 表情の違いを見ると、学園でのグエルくんはいつもめちゃくちゃ気を張って、強いジェタークの御曹司を演じてたんだなって分かる。パパが望んだ強い後継者の姿だと思うんだけどさ……。だってグエルくん、あの高圧的な態度を除けたら、めちゃくちゃ素直で礼儀正しくて真面目で努力家な子だよ?? そんな子がバイトに来たら可愛がるに決まってるだろうがッ!!!!
 この年相応の好青年グエルくんなら、スレちゃんは怖がらずすぐ懐くと思うんですどどうなんです??? あの子、懐いたらすぐひっついてくる甘えただから、まじでただの初々しい高校生カップルになってしまうかもしれん。結婚したらあの落ち着いた顔がスタンダードになるのかと思うと、結婚後2次創作捗るな。学園いた頃の雄っぽい顔もバチクソに好きだけど、スレッタが懐くのは絶対今の顔だよね……
 グエルくんはあそこの親っさん達のもとで2ヶ月働いたことで普通の大人の在り方とか優しさを知って、パパが普通とはズレてたことを知ったのかなぁ……自分が得たものを、スレッタに教えてあげる展開はないんですか??? 頭撫でたりとか!!
●ウルとソーン
 シャディク麾下の地球組の戦力と判明したということは、OPで親父の後ろに現れるあれは「ワイらがこのダブスタ親父殺しますよ」という示唆??? そんなことある??
 あと拠点地が加古川、浜の宮小学校とか言われててwww
 でもこの記事見てたら数年前に見た夢思い出した。正夢2号。加古川近辺が聖地になるアニメ記事をツイッターで見てる夢。起きてからそいうアニメあるのか調べて無いよなぁ…ってなったの覚えてる。その頃ツイッター見るだけすらそんなにしてなかった時期だし、たしかこの夢のあとから見るだけでもよく使うようになったはず。あれも水星だったんすね……
 正夢1号はPixivでロボに自我のあるSSとかをブクマしまくってるやつ。ロボもの見てないし、自我あるロボとかANUBISかゼノギアスしか知らん…と思いながら、あまりにもリアルだったので起床後自分のブクマ確認して無いなぁ…ってなったやつ。まさか自分の書いたSSが夢で見たあのSSだったとは…
●スレミオすれ違い
 もちろんミオリネはスレッタのハードスケジュールを心配して手を回してるし親父に認められたことで意固地な子供から抜け出したんだけど、もともと精神的に幼いスレッタが、一人で取り残されてるワケ。築いてきたはずの絆をバッサリ切り捨てられたような気持ちで。からの「やっぱり私いらなかったんですね」とくれば。
スレッタにはもうお母さんしか残ってなくない???ヤバくない? エアリアルを取りに行った先でママと再会して「もちろん私の力になってくれるわよね?」て言われたら即答で闇落ちしない? しかもそのママにも切られるんでしょ?(予想)
 わたし…居なくてもいいってことですか
 そうね
 ですよね。そうでした……わたし、一人で勘違いして
 この「ですよね」が何ていうか、必要とされてないと此処に居ちゃいけない、みたいなのを感じるんだけど気のせい…? 水星でそんな扱い受けてた……? ハァッ! 擦れッタルート開いてしまう!!! 誰かに必要とされていないと居てはいけない。このぽんぽこ、そういう強迫観念じみたものがある。水星にいた頃は人命救助がそれに当たったんだろうけど…。ママが出張とかで傍にいない間は、常にそういう扱いを受けてた…ってコト!? ですよねはまだいいんだよ、現状の同意だけだから。問題は「そうでした」だよ! 過去にそういう扱いを受けていて、スレッタ自身がその認識を持ってるってことだからな。私はそういう扱いをされるのが普通で、当然のことでしたね、っていう……え?? まじで擦れッタな過去があったの???
●次回の展開予想
 グエルくんが3人目の主人公すぎてヤバい。キービジュで手を伸ばしてる男は違うな!
 展開的にはプラント・クエタにエアリアルを取りに来たスレッタとウル・ソーン戦だと思うけど、ガンダム2機かー。押されるエアリアルを見て、助けたい、と思うグエルくんは見れそう。でもそんなすぐにウル・ソーンが破壊されるかというと違うとも思うので、最終的には人命救助を優先して2機を見逃す感じになるのかなぁ……スレッタの人命救助技能は間違いなくカンスト。惚れ直すと同時に、俺もまた乗りたい!て思ってくれ!!
 プラント・クエタでのウル・ソーン戦が、スレッタにとっても初の「実戦」になるのかな。水星で流石に戦闘とかしてないじゃろ。スレッタって「死」を怖いと感じてるのかな? 声が聞こえるから死を怖がってない可能性。ゆりかごの星でも、スレッタ本人が死を恐れる描写ないよな。うーん……エアリアルを信じてるから考えたこともないって可能性もあるけど、スレッタ自身の感覚って、周りから見て相当ズレてそうな雰囲気あるからなあ。そういう歪んだ認知の子、すっっっっごい好きです。
 クエタにママが居たこととミオリネとの心の距離を考えると、これはママの人形として手元に戻るやつでしょ??? スレッタ、お母さんあなたに力を貸してほしいの。頼めるかしら――みたいな!!!
 グエルくんの働いてる輸送艦が足として拿捕されたってことは、プラント・クエタ外からの襲撃じゃなくて、フォドラ側は内からの襲撃を計画してるんだな。
依頼としては総帥の暗殺だけだし、裏で協力下にあるジェターク巡回艦隊とやりあう必要はない。撤退時用に「手薄」にするのか。






2022/12/10(Sat) 16:20129
拾ったのは獣だったはずだが?

■世界設定
 in地球。
●グエル
 ジェターク・ヘビー・マシーナリーCEOの御曹司。アスティカシア学園3年。
 3年に上がると同時に、自立の一環として高級マンションの高層階にて一人暮らしを始めた(なお同じ階に同様の理由でラウダも在住)。
 学園には学生寮も存在するが、家業の手伝いでたびたび外出する必要もあり、手間を考えて外住まい。
●スレッタ
 たぬきの完全獣化型。激レア。パパナディムがたぬき、ママエルノラが狐(両者とも一部型)。
 両親とともに田舎暮らしだったが都会への憧れが強く、『エアリアル』と一緒なら、という条件でママからOKが出た。アスティカシア高等専門学園への編入生。本人確認と学生証(学内の売店で提示することで制服やその他支給品を受け取れる)の受け取りのため向かう途中でブローカーに探知され、逃げ出す。が、途中で怪我をして、結果グエルに拾われた。
 学園の一般寮に編入予定だが……?
●獣種
 「獣化」という素養を持つ人間が極少数ながら存在する。古くからある血統で総称として『獣種』と呼ぶ。
 身体の一部獣化が一般的。獣化の種類・程度は個人により様々で、獣種側の経験則として種族の遺伝が知られている。その特異体質から、極まれに発見された獣種は好事家向けに闇オークションなどで売買されており、そのあまりの高額に目のくらんだ獣種の拉致・ブリードを専門に行なうブローカーも存在する。獣種の異なる型同士で何が生まれるか、など、ヒトヒトブリードをする連中もいる。
 そのため、獣種は基本的に人との接触を避けて田舎暮らしをする者が多く、自身の獣化については親子間くらいでしか共有されない。
 獣種は基本的に鼻が良く、共通の苦手とするにおいが存在する(とてつもなく苦くて渋い形容し難いにおい。なお一般人には分からない)。そのにおいにはフレーメン的に反応してしまうため、幼い頃から反応しないよう訓練を行なう。が、ブローカー連中はそれを香水のように身に付けているため、不意に嗅いだりすると反応してしまい、発見されて追われることになる。
■すけべ
 こういうケモ←→人の設定で、逆にナニを致す段階になってビビってケモ化して抵抗するも「さっさと人の姿になれ。じゃないと、そのままするぞ(目がマジ)」って言われてヒィィしながら人の姿になるスレちゃん…w(スレちゃんの負け)

?@拾う(土曜)
?A翌朝、経緯を聞く(日曜AM)
?B身長は目測で、他はお任せで一式購入した服を渡す(サイズ聞くの忘れたので)。経緯は聞いたが、なんでこのあたりにいた?アス高編入を聞き、連れて行く。途中でラウダに遭遇。「なに、その女」
?C学生寮へ入るスレッタ。何か御礼を…! あー、じゃあ明日の昼食を学食でおごってくれればいい
?D転入初日、人の多さにビクつきつつ過ごす。食堂に行くと入口にすでにグエ。目立っている。急いで駆け寄ると「走るな」と怒られる。ごめんなさい、人が沢山いるのに危なかったですよね。……怪我に響くだろうが。それを密かに観察するラウダ・フェル・ペト。






2020/07/05(Sun) 20:3187
薬の魔物の解雇理由シリーズ Twitter

■更新コメント
20190130 JW。黒い馬車の秘密を知る人は、思いがけずサラの近くにいたのかもしれません。
20190219 JW。喪失の先で血族を見つけたダーシャと、サラにだけ聞こえる不思議な喝采。ハロウィンにだけ繋がるかもしれない橋の向こう。
継続27 ほこりの誕生日
 実は送迎担当のジョーイはノアの事をとても警戒しています。ジョーイは(ネアとウィリアムの関係に近い)過激派の保護者のような存在で、時折ルドルフが自分の資質のままに悪さをするので、思っていたよりも目が離せないのが解せない部分も。
継続29 人形飾りの祝祭と桃の実。ロリネアさま
 元々は収集癖のある魔物(以前は、手に入れられない人々の魂の欠片なども集めていた)な、ウィリアムの箍が外れかねない危険が…
 ウィリアムの白にはかなりの数の開かずの間があったようです。魂の欠片以外にもまずいものを収集していたのかもしれませんが、一昨年くらいから大掃除が行なわれ、誰が遊びに来てもいいように準備が進んでいるのかも。
継続35 それはもはや薔薇では〜
 昨年までは花束を贈っていたアルテアでしたが、ウィリアムの一点豪華(過剰)主義に少し思う所があったのか。
継続62 甘い夜と旋律〜
 終焉の色や香りは様々ですが、甘い香りだと感じるリシャードは生粋の死の精霊なのかもしれません。
継続67 春は出会いの〜
 魔物達との交流が一過性のものではないと知られる事で、ネアの前に現れる生き物達にも、同伴者の人間に対する気まぐれな興味から魔物達因縁由来の来訪へと少しずつ変化が。
継続71 春の夜と花影〜
 悪食としての勘の良さでダナエだけが気付いているネアの秘密がありますが、それが明かされることはないのかもしれません。
継続167 墓守の魔物と〜
 なおアルテアは、自宅の庭にも欲しいので真剣にコヤシシを増やそうと密かに奮闘しているようです。
 現時点で開示できる伏線は二つ。一つ、とても善良で無自覚な悪意を持つ厄介な魔物の存在。二つ、失われた筈の竜の王族の居場所。どちらもよく目に触れる表記に紛れていますが、まだきちんと登場はしていません。
継続179 満月と薔薇〜
 五年に一度、満月の夜に開かれる夜会。花の系譜との共同開催。なお、ネビアは王の粛清を間近で見てしまい、とても怖い思いをしたようです。
継続209 王子と〜2
 魔術的な景勝地や特異点をどれも楽しめなかったネアと、とても辛いので早く帰りたいウィリアム。
継続230 夜食の後〜
 ギナムの指輪はかつて自身の歌乞いに持たせていたものを作り直したもの。実は自慢の宝物なのかも。
継続245 冬告げの〜
 今年のウィリアムの選んだドレスは例年より控えめ。その代わり、魔物達の心を揺さ振る本気仕様の仕上がりになっているもよう。
継続258 贈り物と〜
 リンデルの贈り物が嬉しかった魔物。本文中の「指輪」という表記はアルテアの無意識の表現。(20191214)指貫を寵愛中のアルテア。アルテアにとってこの指貫は初めて触れる選択でもあります。感情的な執着以外の要素としても、選択の魔物の貴重品なのかもしれません。
継続290 箱馬車〜6
 なおアルテアは落ち着いている様子を演出するべく最初は椅子に座って待っていましたが、途中から立ち上がりました。クライメルとは何度も取ったり取られたりとしてきているため、かなり心配だったようです。
継続295 ビーズと〜
 なお、呼び出されたアルテアは、隣国の駒のお手入れ中だったのだとか…
継続315 砂漠の薔薇〜
 なお二人の就寝時には勿論可愛いパジャマが素知らぬ顔で用意されました。抱っこで膝に乗せたり、椅子に座らせて足がぷらんと浮くのを愛でるのも復讐です。
継続322 薔薇の灯り〜
 今回のウィリアムからの薔薇には、支払いを考慮してもアルテアにとって得るべきものがあったようです。
継続330 リノアール〜
 弱ってしまったディノに代わり、買い物に付き合ってくれたのは偶々買い物に来ていた砂糖の魔物。そして使い魔の許せないお買い物が始まる。
継続344 舞踏会の夜〜
 なおウィリアムは、頑張って寝かしつけられた風を装ったもよう。
継続345 春の小道と〜
 遠い日の思い出を大事に整える為に、音楽の障りは許さない魔物と、きちんと危機管理しようとした魔物、ばりんとやろうとした魔物が揃います!
継続350 砂塵の薔薇〜
 一人の魔物から見た興味深い人間の姿で、同時に、一つの選択肢を奪われた魔物の小さな諦観だったのかもしれません。
継続365 小箱と街と山猫〜6
 祝福を強請られた魔物は、とても混乱しているようです。
継続374 チーズのお裾分け〜
 春闇の竜の訪問から繋がり、とある野望を果たそうとする人間と、思わぬ展開に少しだけ落胆する魔物との駆け引き。その後ネアは義兄から、使い魔はすぐに拗ねるので要求は直球で、と指南を受けました。
継続376 その火を剥離〜
 ウィリアムやアレクシスの耳にどんな囁きが落ちたのかは内緒ですが、ネアの内側を覗けるだけの、なかなか精度の高い仕掛けだったのかもしれません。
継続404 月光の灰色熊〜
 伴侶を傷付けられかけて荒ぶる残忍な人間と、大事な王を傷付けられかけて激昂する魔物が、ウィームに存在しない筈の生き物の伝承を残したようです。
継続408 大聖堂と林檎〜
 ガゼットの騎士達による襲撃の裏側で、鳥籠の中の戦場にいたウィリアム。そんなウィリアムが我が身で抑え込んだのは、国を滅ぼす、懐かしい形をした災いでした。食事を与える行為は求愛の一種になりますので、昼食の提案は正解だったようです!
継続409 復活祭〜3
 今回は大きな心労を抱えたウィリアムですが、仕事を抜けられなかったアルテアもストレスを溜めたようです。
継続411 マリエルダ
 なお指揮妖精は数が少なく、音楽の系譜であるのと同時に選択の系譜でもあります。
継続413 瓶の中の〜
 小瓶の中の鉱石のように、何でもないお土産として渡される品物は意外に多いようですが、ご主人様は獣が棒を咥えて来るようなイメージで見ています。

■小ネタ
20190308
 完成した姿で派生する魔物には、幼児化して大事にされることで幸せにくたくたになってしまう魔物と、無力感や気恥ずかしさに本気で心が儚くなりかける魔物に分かれます。これは試してみるまで本人にも分からないので、魔物の幼児化は実はなかなかの賭けかも。
20190423 ドラゴンの日
 人型を持たない大型の竜の体には、小さな妖精達が共生していることもあります。原因不明で弱っている竜がいる時には、ボラボラの幼体が毛皮や鱗の隙間に入り込んでしまっていることもあるのだとか。ダナエや(竜だった頃の)バンル達、闇の系譜の竜は実はとても綺麗好きです。
 なお、小さく無垢なものを好む竜達には、お気に入りの子供を背中に乗せて飛んだり、お腹に抱え込んで一緒に寝たいという欲求がありますが、伴侶にできる年齢の相手を抱いて寝ると求婚になってしまうので、竜達にとっては相手が子供でいてくれる間だけの楽しみのようです。
20190716 虹の日
 「ディノ、その姿でぎゅっとして下さい」
 「ネアが虐待する…」
 「いつもと違う雰囲気が、とっても素敵なのです! その姿でぎゅっとして下さい!」
 「ずるい、弾むなんて…」
 「わーお、虹が出たぞ…」
20190828 バイオリンの日
 はたはたと白いケープが風に揺れる。
 全ての人間が死に絶えた戦場の丘の上にある古びた教会で、一人の美しい男がバイオリンを弾いていた。白い軍帽の下の白金の瞳は冷淡に戦場を見ていたが、彼は密かに絶望していたのかもしれない。
 その音色はどこか慟哭のようであった。
20191007 ミステリー記念日
 「私の寝台に、誰かが忍び込みました」
 「浮気?」
 「シルハーン、この場合はネアは被害者ですよ。ネア、怖かったな」
 「ありゃ、何かいるね」
 「犯人の立ち寄った先に、フルーツケーキの包み紙が落ちていました」
 「…………フッキュウ」
 「ふむ。今のは犯人の声ですね」
20191109 運命の日
 冬の前の寒い夜だった。もぞもぞと寝具に包まった少女に溜息を吐き、ずり落ちてしまった毛布を直してやる。
 「…先生?」
 「部屋を暖めるか?」
 「寒い部屋で、毛布に包まるのが好きなの」
 「我が儘め」
 「先生は、何でご機嫌なの?」
 「さあな」
 それは、静かで穏やかな夜だった。
20191120 毛皮の日
 「ネア、それはどうしたのだ…」
 「あら、エーダリア様。毛皮比べですよ。右からムグリスディノ、アルテアさんなちびふわ、ウィリアムさんなとろふわ竜さん、そして竜さんのお腹の下で毛皮を堪能している狐さんです」
 「…リードはやめないか」
 「むぅ。ちびふわが逃げようとするのです」
 ■
 「おや、ネア様寒くありませんか?」
 「ヒルドさん、毛皮比べなのでここは薄着で挑みませんと! ですが、ウィリアムさんな竜さんが抱っこしてくれているので、暖かいんですよ」
 「とは言え、冬も近いですからね。羽織るものを持ってまいりましょう」
 「ほわ…」
 「キュ」
 「フキュフ」
20200110 本日のウィーム
 「ぐぬぬ、ぎゃん泣きでお空を曇りにした方のせいで星祭りが延期です!」
 「そんなこともあるのだね…」
 「おい、足をしまえ。暴れるな」
 「バタ足で星祭りの鍛錬をするのです!」
 「はは、ネアは可愛いな」
 「ありゃ、やけ食いしながらかい?」
 「おや、では紅茶を淹れましょうか?」
 「…ヒルド、私の紅茶は…」
 「少々お待ち下さい」
 「わーお。ネアを優先したぞ」
 「ったく、落ち着いて食え。どうせ星屑は役に立たないぞ」
 「パイ…」
 「うーん、俺が並べばいいのか?」
 「ウィリアムさん、前に並んでいる方を倒してはいけないのですよ?」
 「ネア、パイならきっと食べられるよ」
20200111 塩の日
 「え、僕の城に来ちゃう?」
 「むぐ。このほくほく冬芋にかける美味しいお塩はありますか?」
 「わーお。僕の妹が調味料扱いするぞ」
 「ノアベルトを…」
 「そうだなぁ。ボール遊びをしてくれるなら最高の塩をあげるよ」
 「あなたはそれでいいのですか…」
 「青いボールだな、分かった!」
20200207
『Music of the night』はアルテア、ディノの歌のモデル。
ネアが好きなのは『エグモント序曲』。
20200320 春分の日
 「で? これは何だ?」
 「ノアのお土産の春果実のタルトでふ」
 「ありゃ、敏感だなぁ」
 「アルテア、それはこの子のおやつだよ?」
 「アルテアは最近口煩くなり過ぎじゃないですか?」
 「むぐ!」
 「ほお? ついさっきムースを作ってやった筈だが? 春告げのドレスは着れるんだろうな?」
20200326
 「いいか。今日一日はパイもタルトも休みだ。いいな?」
 「こうしてタルトを授けながらなので、特段問題はありません。森でのんびりして下さいね」
 「その森設定をやめろ」
 「ウィリアムさんも、今日はのんびりですか?」
 「ああ。リーエンベルクで一日のんびりするさ」
 「おい。テントに帰れよ」
20200401 エイプリルフール
 「使い魔さんを解雇…」
 「ネア、それはやめておこうか」
 「わーお。残虐だなぁ。因みに僕、本当は狐なんだよね」
 「は? 何が言いたいんだ?」
 「…ありゃ。不発だった」
 「本日は好きなだけ魔術書を読んでも構いませんよ」
 「本当か!?」
 「ただし、晩餐後から就寝までです」
 ■
 「嘘か、…難しいものだな」
 「ウィリアムさんへのものは、一つ間違えると事故りそうなので、本当の事しか言いません!」
 「ネアが、…可愛い…可愛い」
 「まぁ、嘘なのです?」
 「本当に可愛い…」
 「アルテアさん、新しいパイが欲しくありません!」
 「そうか、いらないんだな」
 「ぎゃ!?」
20200416 本日のおまけ
 「ヒルドさ、何回かわざと立とうとしてたでしょ?」
 「おや、何の事ですか?」
 「何かあったのか?」
 「こちらの問題ですので、どうかお気になさらず」
 「…ノアベルト、ヒルドがとてもいい笑顔なのだが」
 「うん。まぁ、僕も何かいい気分だったからね!」
 「ノアベルト?」
20200420 本日のおまけ
 「ディノ、膝枕をしましょうか?」
 「凄く虐待する…」
 「ったく、後にしろ」
 「なぜやる気満々なのだ」
 「お前は、俺に何か言うことがあるだろうが」
 「ネア、アルテアは放って置いていいからな」
 「ありゃ、ウィリアムはもう帰ってもいいんじゃないかな」
 「はは、そうだね」
20200426
 「ヒルド、今夜は一緒に飲まないか?」
 「やれやれ、準備を全て済ませてから、声をかけ忘れていた事に気付きましたね?」
 「ありゃ、やっぱりばれたぞ」
 「後からネアとディノも来るらしい」
 「おや、アルテア様はお帰りに?」
 「よく分からないけれど、寝込まされたらしいよ」
 「そ、そうなのだな」
 開発中のきりん編みぐるみを見てしまったアルテアは、目が覚めたら参加予定。
20200505
 アルテアは気付かない間に銀狐用のブラシを買ってしまっていたり、リーエンベルクの食卓では、銀狐がいると誰に言われなくても銀狐分を切り分けていたりするので、その瞬間の衝撃は計り知れないと思います…
20200508 本日のおまけ
 「むぐ!?」
 「キュ!?」
 「…なぜ私は、ウィリアムさんとアルテアさんにがっちり挟まれて直線になって寝ていたのだ…」
 「…キュ」
 「ま、負けません! こんな魔物達など、敷布団にしてくれる!」
 「キュ!?」
 「…っ、おい!? その足はなんだ!」
 「…ネア? こっちに来るか?」
20200510 二人で食べるならどんなご飯?
 ウィリアムとアルテア。二人で食事をするのは稀ですが、今はウィームやネアの事で時々。直近ではガゼッタのお惣菜屋さんで。
 統括な魔物は実は作中に出てこないような所でも、とても細やかに手入れしているんですよ。忙しい日は朝のパイ作りから始まり、統括の仕事や自身の領域の手入れをし、夜の葡萄ゼリー作りまでと息をつく暇もありません。
20200527 本日のおまけ
 「ありゃ。ヒルド怒ってる?」
 「ダリルは心配ないと話していましたが、ザハに寄るくらいには負担を感じられたのでしょう。やはり、断らせるべきでした…」
 「今、ネアから連絡が入った。祟りものを討伐して帰路についたらしいのだが…」
 「え? ザハでお茶してたんじゃないの!?」
20200529 グレアムの幸福な休日画(継続372)
 グレアムは今も普段の食事程度のものは美味しく作れますが、器用な魔物なので、学べばアルテアのように料理上手になる可能性も。
20200704 アルテア野生時と懐いている時の画に
 ご主人様に懐いている姿は外部には秘密なのですが、春告げなどから徐々に周知されてきましたので、本人が思うより知られているのかもしれません。



2020/07/14(Tue) 15:4788
20190222 猫の日

「ディノ、猫耳なるものを入手しました。装着すると周囲の人に大事にして貰えると聞いたので、つけてみますね」
「…………ご主人様が」
「なぬ。褒めてくれると思っていたのに、なぜに怯えるのだ……」
「………ネアにその耳が付いても、私は君が可愛いと思うよ…」
「合成獣的な…」

「耳は兵器になってしまうので、尻尾にしました!」
「わーお、それどうやって着けてるの?」
「腰ベルト的なもので装着し、服でふわっと隠しています」
「獣の尻尾ってさ、本来この辺りからだよね」
「むぎゃ!? 痴漢!」
「ネア様、ネイは私が一晩預かりましょう。それと大変お可愛らしいですよ」

「ウィリアムさんは、猫はお嫌いですか?」
「俺が近付くと、獣は怯えてしまうんだ。撫でられた事は一度もなかったな…」
「……まぁ。毛皮の会としてはとても悲しいですよね」
「ああ。だから、こうやってネアを撫でられている事で、やっと夢が叶った気がするよ」
「ふふ、臨時にゃんこです!」

「エーダリア様、尻尾を着けてみて下さい! きっと、その冷たい感じに整ったお顔に似合う筈です」
「や、やめないか! ……尻尾などなぜ……こ、こら! 尻尾で戯れるのもやめないか!」
「ほら、こうすると狐さんが、ずっとエーダリア様の尻尾を追いかける可愛い光景が」
「……おや」
「ヒルド…」

「ところでアルテアさん、私は、罪の告白をしなければなりません」
「ほお、また何かやらかしたのか?」
「実は今朝方、居眠りしているアルテアさんの髪の毛をにゃんこ耳風にアレンジしてしまい…」
「……は?」
「まさか、魔物さんがお昼まで気付かないとは思わなかったのです」
「…………は?」



2020/07/14(Tue) 16:1889
20190403 大浴場の更衣室もしくは浴室での開けられ事故でびっくりお風呂編

■ネア
「ぎゃ! こっちは女性更衣室ですよ!! しかも、なぜ加害者のディノが死んでしまうのでしょう。…アルテアさんも立ったまま死んでおります」
「じゃあ一緒に…」
「丸い玩具を永久営業停止処分にしますか?」
「ごめんなさい」
「ネア、取りあえず羽織ろうか」
「ウィリアムさんのシャツが…」
■ディノ
「………まぁ。なぜか男性更衣室です」
「…………ネア」
「ディノ、ごめんなさい。間違えてこちらの扉を開けてしまいました」
「……一緒に着替えるのかい?」
「いえ。単純な間違いですので、以後気を付けますね」
「ネアが虐待する…」
「解せぬ」
■ノア
「ありゃ。ネアは大浴場の出現に敏感だなぁ」
「………浴室着を着ていません」
「うん。僕は着ない主義だからね。二人きりなんだから、気にしなくてもいいよ」
「去るのだ。裸の魔物よ」
「わーお、女の子はみんな喜ぶのに僕の妹は冷たいなぁ。恥ずかしがらずに……鏡にきりんを描くのはやめ…」
■ヒルド
「おや、………ネア様」
「………この命でお詫びいたします」
「そんな風に恐縮されずとも、大浴場ですからこうしてご一緒するのもまた楽しみの内でしょう。冷たい果実酒を如何ですか? 天窓からの月光が美しいですよ」
「まぁ、月見酒のお風呂ですね! 是非ご一緒させて下さい……む?」
■エーダリア
「……っ!? 待ってくれ、ここで何があったのだ…」
「やれやれ、なぜ狐姿のまま一人で入浴を試みたのでしょうね」
「……あれは、遭難なのか?」
「浴槽の浮きとして持ち込んだのでしょうが…」
 大きな浴槽の真ん中には、森結晶の桶に入り、けばけばの涙目で漂流している銀狐がいた。
■ウィリアム
「………おっと。……ああ、逃げないでいいぞ」
「………ふぎゅ。お一人の時に開けてしまいましたので、浴室着がありません…」
「湯気に当たってから出ると体が冷えるだろう。俺は浴槽に浸かっているから、そのまま入ってくれ。こうして、仕事終わりにネアと話せるのはいいものだな」
■アルテア
「何をしたのか白状しろ」
「言いがかりです。謎の葉っぱマークを触ってなどおりません」
「薬湯の蛇口だな……目盛りは見たのか?」
「……原液?」
「文字が読めたようで一安心だ。いいか、それは薬湯の原液を出す目盛りだ。この惨状を見てみろ」
「緑の使い魔さんに出会いました」



2020/07/14(Tue) 16:3690
20190418 お花見事故

■エーダリア
「すまない。花見どころではなくなってしまったな…」
「あなたは何故、よりにもよって禁術書を持って来たのですか…」
「……っ、私の愚かさのせいで、ノアベルトを失ってしまった」
「エーダリア様! 桜色になったひよこの大群再びな惨事ですが、あちらにノアの手が見えました!」
■ノア
「ごめんなさい…」
「ノアベルト、何を飲ませてしまったんだい?」
「巨人の酒じゃないんだけど…うわ! ネア、落ち着いて!」
「むぐるる!」
「お前は何で全裸なんだよ」
「ほら、僕飲むと脱ぐからさ…」
「外でも脱いでしまうのだね…」
「シル、ここ一応リーエンベルクの中だから!」
■ヨシュア
「こらっ、枝を折ってはいけません!」
「ほぇ、僕が欲しいからいいんだよ」
「ヨシュア…」
「ふぇぇ! イーザが怒ってる! だって、ポコのぬいぐるみを忘れたんだ。ポコにも綺麗な桜を見せるんだよ」
「仕方ないですねぇ、この枝だけですからね?」
「わーお、僕の妹が枝を折ったぞ…」
■某会長
「ええ、こちらで。縄の持込みは取り違えの原因になりますから、今回は禁止にしましょう。祭壇を作るのも不可とします。……いえ、姿絵を飾るのは構いません。料理は、イーザが最近の彼女のお気に入りを集めたようですよ。…祝春告げの女王の垂れ幕ですか…あちらに飾りましょうか…」
■ウィリアム
「ん? どうしたんだ?」
「ウィリアムさんはなぜ剣を出していたのでしょう…?」
「ああ、この前の件でアルテアを叱っておいたからな。さぁ、花見を続けようか。ネア、そこは木の根が危ないから手を繋ごう」
「ウィリアムなんて…」
「ほわ、アルテアさんが桜の樹の下でお亡くなりに…」
■ディノ&ネア
「ほら、満開の桜が綺麗ですよね」
「人間はどうして桜の木の下で食事をするんだい?」
「素敵なものを見ながら食事をすると、幸せな気持ちになりませんか?」
「ネアかな…」
「猟奇的なのでやめましょうか」
「ご主人様…」
「そしてふと気付いたのですが、ここはどこでしょう?」
■アルテア
「アルテアさん、枝の上にぴかぴか光る結晶石があるので取って下さい!」
「桜の祝福石か…取ってやるから登るな…」
「そして、その上の茂みに謎毛皮が見えるので獣さんがいるのかもしれません」
「…毛皮? …っ!?」
「……木の上に潜んだまま、降りられなくなったボラボラでした…」
■ヒルド
「おや、桜の森に惑わされてしまいましたね」
「……ここはあわいでしょうか?」
「私がついていながら、申し訳ありません。でも、二人きりで花見が出来るのなら役得かもしれませんね」
「ふふ、私も綺麗な桜の中のヒルドさんを独り占めですね」
「では、はぐれないように羽の内側にどうぞ」
■ゼノーシュ
「…あのね。さっきの妖精のせいで道を間違えたって言ったの、本当は嘘なの!」
「嘘なのか?」
「うん。僕、もう少しだけ、グラストとお花見したかったんだ…だめ?」
 そう言うと、こちらを見たグラストは優しく微笑んで手をぎゅっと握ってくれたから、今日はとってもいい日だと思う。



2020/07/14(Tue) 17:0791
20190511 酔っ払いにお持ち帰りされて、朝起きたら隣に…

■エーダリア
「……本当に申し訳なかった。どうやってお前に詫びればいいのか…」
「エーダリア様は酔っ払って魔術書を読むと、私を拉致して防壁代わりにします…」
「防壁…?」
「本から何かが現れる度に私が狩るのですが、眠り羊が現れ我々は敗れました」
「そ、それでだったのか!」
「笑顔…」
■アイザック
「…私とディノをお家に帰して下さい」
「申し訳ありません、ネア様。昨晩は少々酔っておりまして。いやはや、お恥ずかしい話ですが、ランシーンの織物と…小さな毛皮の生き物を身に着けておられたので、友人だと思ったようです」
「だから、もてなされたのですね…」
「キュ…」
■ゼノーシュ
「ごめんねネア、僕のこと嫌いになる?」
「ふふ、可愛いばかりでしたよ?」
「コルヘムチョコで酔っ払っちゃったの。ネアにクッキー貰おうとしたんだと思う」
「グラストさんがご実家に行かれて寂しかったのかもですね?」
「…うん。そうかも」
「クッキー食べますか?」
「食べる!」
■野良1
「誰かが隣に寝ています…」
「…ネアが、ずるい」
「むむ、こちらはこちらでへなへなではないですか」
「一晩中三つ編みを離さないなんて…」
「まぁ、握ったまま寝ましたね。そしてここに潜り込んだ酔っ払いは…」
「フキュ…?」
「の、野良ちびふわです!!」
「え…野良がいるんだね」
 なお野良ちびふわはリーエンベルクの仕掛けにひっかかった騎士の一人だったようで、お菓子を貪り食べて酔っ払っていたので、幸い、新婚な白持ちの魔物と厄除けの神の部屋に潜り込んでしまった記憶は残らなかったのだとか。
■ギード
「…俺は、寝ていたのか」
「…っ、飲み過ぎたな」
「ウィリアム……ネア!?」
「ああ、こっちにシルハーンもいる…ギード?」
「彼女の隣で…お幸せそうだ」
「はは、涙目だぞ」
「あんたもな。俺はもう帰ろう」
「…君の司るものは二人を傷つけないんだぞ?」
「ウィリアム…」
■師匠
「あらやだ、酔っ払って寝ちゃったわ」
「…ようやく目が覚めたか」
「お父様?」
「彼を解放してやってくれ。解こうとしたが結び目が難しくてな」
「え、やだ! 酔っ払ってムガルを縛るとか一生の不覚! でもお父様を縛らなくて良かったわ…」
「何か食べさせてくれ…」
「あんたは黙ってて!」
■ドリー
「…隣で寝たのか」
「寝たのはお前だ。早く出て行け」
「ヴェンツェル? 昔はよく一緒に寝ただろう」
「それは子供の頃の話だろう。おい、寝直すな!」
「俺は隣にいれば、ヴェンツェルもゆっくり眠れるからな。今日はのんびりするといい」
「ドリー! …まさか、本気で寝直したのか?」
■ウィリアム
「……ぎゅ」
「ネア? もう少し眠るといい。俺の腕の中から出ないようにな」
「…寝ぼけたウィリアムさんに捕獲されております」
「…ん、どうした? 眠れないのか?」
「上半身裸ですし、一見起きている風なのがとても厄介なのだ…」
「…」
「なぬ、寝ました」
「ウィリアムなんて…」
■ベージ
「も、申し訳ありません!」
「森で酔い潰れていたベージさんを拾って来たのは私なのです。先程までぱたぱたちびふわで、元に戻ったばかりです」
「ここは、客間ですか…っ!?」
「元に戻ると寝言で縄がなくなったと魘されていたので、こちらの縄を握らせておきましたからね」
「ご主…」
■ヒルド
「おや、目が覚めましたか」
「ヒルドさん…? 私はどうしてヒルドさんのお部屋で、羽に包まれて一緒に寝ているのでしょう」
「ネイの運試しの酒壺で、部屋の外はひよこの群ですからね。魔物方もファルトティーで意識がなかった為、保護させていただきました」
「何が起きたのだ…」
■ノア
「ありゃ?」
「…私の寝台で、元の姿に戻るのはやめて下さいとあれ程…」
「わーお、ヒルドとそうなったみたいになってるぞ…」
「しかも何故あなたは脱ぐんですか。すぐに部屋に戻り…」
「ヒルド! 部屋の前を通ったら物凄い音が…っ!? す、すまなかった!!」
「エーダリア様!?」
■グレアム
「………む」
「ああ、目が覚めたか。用心の為に隣で寝かせて貰った」
「お外の襲撃者さん達は…」
「もう外は安全だからな。安心してくれ」
「壊滅してます…」
「…もう落ち着いたようだな。では俺はシルハーンが起きる前に朝食を作っておく。ああ、好きなだけ寝かせて差し上げような」
■ディノ
「…ネアじゃない」
「キシャー!」
「ディノ、起きましたか? ふふ、昨日はほろ酔いでしたものね? …む、何を隠したのだ」
「変な生き物がいたから森に放してくるよ」
「…まさか、ご婦人を」
「ネアが虐待する」
「ではその包みを見せて下さい」
「獰猛だから少しだけね」
「レインカ…」
■野良
「驚かせてしまいましたねお嬢さん。お連れ様とベンチで居眠りされていましたので、心配になって隣に座らせていただきました」
「まぁ、ご親切にありがとうございます!」
「いえいえ、げぼ…同じ領民として、当然のことをしたまでです。おっと、会の追っ手が来たようだ…」
「何者だったのだ…」
■ヨシュア
「ほぇ、何これ」
「あら、目が覚めたようですよ」
「ヨシュア、あなたは酔っ払ってその獣を抱き締めて寝たんですよ。ネア様にまたご迷惑をおかけして…」
「…ふぇぇ、怒ってる!」
「白けものさんもやっと解放されましたね。尻尾がけばけばです」
「ほぇ、これってアル……僕帰る!」
■アルテア
「…は?」
「…ぐぅ」
「おい、この屋敷にどうやって入った!? …ったく、そのまま寝る奴があるか。これに着替えろ」
「むぐ、パジャマを強要する魔物め!」
「同じ寝台で眠るならそれなりの覚悟はあるんだろうな?」
「キュ?」
「…シルハーンがいて、どうしてここで寝たんだよ…」



2020/07/14(Tue) 17:1792
20190530 どちらか一人が死なないと出られない部屋

■ディノ
「……ここでずっと一緒にいていいのかい?」
「ふむ。そうなると思いました」
「私の権限で空間を練り直して、厨房に繋げたよ」
「この空間の意味が瞬殺されましたね…」
「君がどこにも行かないのなら、今日は何をしようか?」
「フレンチトーストでも作りましょうか?」
「ご主人様!」
■アルテア
「あの術符は使うな」
「む?」
「すぐに出してやる。いいか、おかしな真似だけはするなよ?」
「しかし、それではおやつの時間に間に合わないので…」
「…おい」
「焼きたてのスフレが萎むより残酷な事があるでしょうか」
「…十分で解決する。パイもつけてやるから絶対に動くなよ!」
■エーダリア
「出るのは、どのような術式が敷かれているのか調べてからでもいいだろうか」
「…もしかして簡単に出られるのです?」
「何種かの術式を同時展開すれば、半刻程で出られるとは思うが…?」
「一般人の仮面をかぶるのは今日限りにして下さ…聞いてない!」
「これは珍しい術式だな…」
■ヒルド
「……部屋壁ごと壊せそうではありますが、ネア様を危険に晒す訳にはいきませんので、ディノ様に迎えに来ていただくしかありませんね」
「…ヒルドさん、その…ここにも立派な魔物さんが」
「ネア様、残念ながらそちらの狐は先程買ったばかりのボールしか見えないようです」
「ほぎゅわ…」
■ウィリアム
「さて、もう少し二人でいても良かったが、少し離れていてくれ。多分蹴れば崩れるだろう」
「…もはや剣も抜かないのですね」
「はは、このくらいなら簡単に壊せると思うぞ。俺の資質を使われるのも不愉快だしな」
「ぎゃ! まさかの一撃です!」
「うーん、思っていたより脆かったな」
■? ずっと昔
「世の中には、こんなものもあるんだな」
「はは、まさか閉じ込められるとはな」
「ウィリアムが蹴れば壊れるんじゃないか?」
「ウィリアムがいれば出られるのかい?」
「我が君、もう少し中にいたいですか?」
「いなくていいかな…」
「この白い壁は絵を描いたら楽しそうだ」
「ギード!?」



2020/07/15(Wed) 22:4093
20190613 もしタジクーシャに一緒に落とされて宿を探すなら

■ディノ
「怖くないかい? 宿をとったら、空間を調整して厨房に繋げようか」
「もはや何でもありですが、ディノがいれば安心ですし、一緒に冒険を楽しむべく普通にお宿で過ごして街に繰り出しませんか?」
「ずるい。可愛い…」
「初めてのところですからね」
「初めて…」
「儚くなりました」
■ウィリアム
「困ったな。一部屋しか空いてないらしい」
「他の宿を探しますか?」
「いや、あまり動き回らない方がいいだろう。嫌かもしれないが今夜は同じ部屋で我慢してくれ」
「よく考えたら、怖い事があるといけないので同じお部屋を所望します! …ウィリアムさん?」
「はは…大胆だな」
■グレアム
「まずは我が君に報告をしようか。これを使うといい。部屋は一緒になるが、俺は見張りに立つから安心して休んでいてくれ」
「ディノのお話をします?」
「…では、そこにある飲食店に入ってから宿に戻ろうか」
「はい。この前ディノは、初めてお気に入りのペンを見つけたんですよ!」
■ノア
「わーお。同じ寝台で寝ちゃう?」
「むむ、狐さんならいいですし、ノアは家族なので中央に防壁を設ければ同じ寝台でも構いませんよ?」
「……あれ、何だろう。ちょっと泣けてきた」
「むむ、防壁は少し言い過ぎたでしょうか…」
「僕達さ、家族になったんだよね…」
「そっちでしたか…」
■エーダリア
「一部屋しか取れないのか。…い、いや、警戒せずとも私はお前を脅かすような事はしないぞ!?」
「…分かりません。真夜中にこっそり抜け出して本屋さんを訪ねるに違いないのです」
「そ、それは…しないと誓う」
「朝早くもいけませんよ?」
「…っ、ではいつ書店に行けばいいのだ」
■ヒルド
「一部屋なのですね…」
「おや、寝台からネア様を落とすような真似はしませんので、安心していただいて構いませんよ」
「ヒルドさんに窮屈な思いをさせるくらいなら、私めは長椅子に…」
「このような時は甘えていただいた方が嬉しいのですが…」
「む、む? 妖精の粉をくれるのですか?」
■アルテア
「続き間のある貴賓室を押さえたからな」
「ご飯は…」
「ったく、それは店を予約してある。土産物屋までの経路も確認済みだ」
「アルテアさんはお隣の部屋なのですか? 寝ている間に攫われません?」
「…怖いのか?」
「大事なちびふわが攫われたら一大事です!」
「…は?」



2020/07/15(Wed) 22:5094
20190625

■ウィリアム
 それは静かな夜だった。
 やっとテントに戻って一息吐くと、ウィリアムは身に纏っていた軍服をばさりと脱いだ。
(リーエンベルクの浴場に入りたいが、今夜はこれも悪くはないか)
 うだるような熱帯夜。砂漠の夜がここまで暑い事はあまりないが、今夜は火の系譜の精霊達の祝祭舞踏が行われており、青くどこまでも続く砂丘は真夜中の陽炎に霞んでいた。
 テントがある遺跡の近くには、白藍色の葉を茂らせる木が生えている。その木に実った枇杷に似た実をもぐと、宝石質なその実を砂漠の砂に投げた。
 すると、そこにはいつの間にか清廉な泉が湧き出ている。
 着ていた服を全て脱ぎ去ってしまい、冷たい泉に浸かると、こぼれ落ちそうな星空を見上げた。肌に染み入る冷たさはどこか心地良く、目を閉じて瞼の裏側に残る星の煌めきに唇の端を持ち上げる。
 ああ、君がこんな夜を愛おしむだろうと思うから、見慣れた美しさにその面影を映す。
「それだけで、今夜はいい夜に思えるんだ。また君に、話す事が出来たからな」
■ノアベルト
 真夜中に目を覚ました。
 リーエンベルクは明るい。その幸福なランプのような暖かな明るさに、ノアは胸が苦しくなった。
 この屋根の下には沢山の宝物が息づいていて、あの雨上がりのラベンダー畑で出会った君に手を引かれて、ここまで来た。幸せで、幸せで、弾みたくなるような安堵に唇の端を持ち上げる。
「僕は贅沢ものだなぁ」
 ああ、ここには僕の家族がいる。
 僕を置き去りにしない君がいて、僕を大事にしてくれる仲間がいる。
 そう考えると、お気に入りのグラスととっておきの葡萄酒を持って、誰かに会いに行きたくなった。こんな夜中にだって、きっと誰かと一緒にいられるのがリーエンベルクなのだから。
(もし今の僕に尻尾があったら、ご機嫌でぶんぶん振っちゃうよね!)



2020/07/15(Wed) 22:5495
20190701

■ヒルド
 プールサイドに落ちるのは、柔らかな木漏れ日と湖面の光の影だ。
 森と湖の系譜の妖精であるヒルドは水浴びを好むが、このプールを貸して貰えるようになると、忙しい日にもリーエンベルクの中で気分転換が出来るようになった。
 さわりと柔らかな風が吹く。
 胸の上に執務用の手帳を広げたまま居眠りしているエーダリアの無防備な姿を見れば、安堵と喜びの獰猛さに胸の奥が苦しくなる。こんなにも安らかな表情をするようになった大事な子供の姿に、どれだけの絶望と苦痛が洗い流されることだろう。
 ふと気紛れに手を伸ばしてそっと髪を撫でてやると、当たり前だが、小さな手を差し出した幼い頃の髪とは違う手触りだった。
 ああ、その手を掴んだからこそ。
 木漏れ日のように光り煌めく穏やかさに、ヒルドは幸福を噛み締めた。



2020/07/15(Wed) 23:0596
20190704

■エーダリア
 ふと、遠い夜の暗さに心が震えた。
 安息日の前日の夜は穏やかで、開いたばかりの魔術書は美しい術式の薔薇を咲かせている。
 それなのに、身を守る知識を得るために、物置部屋のカーテンの影に隠れて魔術書を読んでいた幼い自分の怯えた息遣いが、耳元で聞こえたような気がしたのだ。
 深い溜息を吐き、無様に軋んだ心の圧を逃そうとしたその時、ふさふさしたものが足にぶつかった。
 机の下を見ると、ぼろぼろになったタオルを咥えた銀狐が尻尾を振っている。もう一人で怯える必要などないのだとその温もりにほっとしたのも束の間、口元のタオルを見て凍り付いた。
「こ、これはヒルドの私物だな!? すぐに返して…」
「エーダリア様、ここにネイが来ていませんか?」
 凍えるようなヒルドの低い声が戸口から響いたのは、その直後のことだった。
■グレアム
 風に煌めき落ちる星影の下で、美しい夜を見上げた。
 しゃりんと涼やかな音が聞こえたので、どこかに星屑が落ちたのだろう。
 膝の上に頭を乗せてすやすやと眠る少女の髪を撫でてやり、その少女の首元に体を丸めて幸せそうに眠る真珠色のムグリスを指先でそっと撫でた。
 大切な王の幸せそうな寝顔は、いつまででも見ていられる。
 遠いあの日、狂乱して壊れてゆく視界の向こうに立っていたシルハーンは、淡く微笑みながらも泣いているように見えた。孤独に食い荒らされながらも泣く事すら知らなかった大切な王が、今はこんなにも無防備に安らいでいる。
「俺は、もうどこにも行きませんよ」
 そう呟くと微笑みが心を満たし、美しい夜の静けさに深く感謝した。
■ゼノーシュ
 暗い窓の外から、暖かな光の灯る部屋を見ていた。
 それはいつかの孤独を彷彿とさせる光景だったが、今はもうあの優しい微笑みを独り占めしてもいいのは自分なのだ。でも今日ばかりはこうして息を潜め、なぜ自分だけが呼ばれなかったのだろうと不安に心を震わせる。しょんぼりと窓辺から離れようとしたその時、大好きなグラストがこちらを振り返った。
「ゼノーシュ?」
 窓を開けて、身を乗り出したグラストが手を伸ばしてくれる。
 くしゃりと髪を撫でた大きな手に、萎れかけていた心が少しだけ弾んだ。
「いいんだ。僕に内緒の話なんでしょう?」
「そうだな。今日は急な休みだったから、ゼノーシュに白いケーキを作る材料があるかどうかをこっそり調べていたんだ」
 そう微笑んだグラストに、ぱっと明るくなった心を弾ませて微笑む。
「僕、今日でも明日でもいつでもいいよ!」
 そう答えれば、柔らかな心が滲むような優しい目で微笑んだグラストに、胸が一杯になった。



2020/07/15(Wed) 23:1097
20190710

■アルテア
「ったく、よく眠れるな」
 深い森の中を歩きながら、トナカイの背に揺られている。先程までこの氷雪の系譜のトナカイの青い毛皮にはしゃいでいたネアは、今は貸してやった毛皮のコートに包まれて幸せそうに眠っていた。
 森の木々は、見上げても空が見えない程に高い。
 腕にその重さと体温を感じ、無防備な頬にふと口付けを落とした。そうして触れた温度に、ざわりと揺れる感情がある。もう少し深く、と心の何処かで小さな声が揺れた。
 もう少しだけ、と。
 その時、体勢を変えて体を傾けたからか、胸元に寄りかからせていたネアの体が僅かに滑った。
「…ぐるる」
「やれやれだ、寝言の情緒もなしか」
 まだまだ森の出口は見えないようだ。
 どこに迷い込んだものか、長い一日になるかもしれない。



2020/07/15(Wed) 23:2598
20190719 誘惑事件

■ウィリアム
「ネア、もう少し近くへ来られるか?」
「砂風呂の接近は若干お肌が…」
「俺が寝ている間に何かあったら困るからな。よし」
「ち、近いでふ」
「この後の串焼肉で、何を食べるか考えておいてくれ」
「むむ、それなら…みぎゃ! 捕まりました! 寝ぼけてます!」
「うーん、柔らかいな」
■ヒルド
「ネア様、少しお時間をいただけますか?」
「はい! お手伝いですか?」
「おや、私と秘密を重ねる約束を忘れてしまいましたか?」
「こな…じゅるり」
「夢中になられてしまわないよう、今日はゆっくりと、少しずつにしましょうね」
「こな!」
「…っ、ネア様、内羽に触れる際には、一言…」
■ベージ
「ネア様、それは…」
「紐です! 竜さんは紐で遊ぶのですよね? ささ、こっそりどうぞ」
「…っ、理性が危ういので、どうかそれ以上は」
「時には自由にはしゃいでいいのですよ? えいっ」
「ネア様!?」
「…ほわ、なぜ私は、ベージさんを縛ろうとしているのだ。まさか、栞の祝福が…」
■アイザック
「では、星がけの回廊は如何ですか? お連れしますよ」
「前に話していたところかい? 羊達の毛刈りが終わったら行きたいな」
「おや、ではお手伝いしましょう」
「あ、またあの蛇かな。ごめん、まずはあれを駆除しないと」
「蛇ではなく、咎竜ですね…」
「最近、夏だからよく出るなぁ」
■グレアム
「とっておきの酔っ払いちびふわです!」
「フッキュウ…」
「…触ってもいいか?」
「ええ。それにムグリスディノや、ウィリアムさんちびふわもいますよ。もふもふまみれで眠るんですよ」
「…ネア、今夜は俺と一緒に寝ようか。皆その姿だと不用心だからな」
「なぬ!?」
「キュ!?」
■ディノ
「ネア、今日はしないのかい?」
「む…今日は、その普通の夜にしましょうか」
「…うん」
「ぐぬぬ! しょんぼりされてしまうといけません! 魔物を椅子にします!」
「ご主人様!」
「…ぎゅ?」
「今夜はゆっくり過ごそうか…」
「は、話が違います! それだとは思いませんでした! ふぁ…」
■アルテア
「ほぉ、それなら勝手にしろ。その代わり、後悔するなよ」
「…なぜ、寝台にぼすんとされたのですか?」
「…は?」
「夜食の誘惑についての話では?」
「…は?」
「お腹がどうなってもいいとは言いましたが、寝かしつけは許可していません」
「…ったく、どうして主語を言わないんだ!」
■ヨシュア
「一緒に入らないのかい?」
「お風呂はご一緒しません」
「アヒルをがあがあさせるんだよ…」
「む、なぜ泣いているのだ」
「僕は一人は嫌いなんだ。一緒に入るべきだ!」
「ぎゃん泣きではないですか…仕方がありませんね、大浴場が開いたようなのでみんなで入りましょうか」
「ほぇ」



2020/07/18(Sat) 10:2299
20190801 パイの日

■現場1
「今日は、なぜだか何としても美味しいパイを食べたい気分です」
「パイなのだね」
「使い魔さんを呼びたいのですが最近呼びすぎなので、そこはかとなく来ざるを得ないようにしましょう!」
「そこはかとなく…」
「カードにメッセージを書き、誘き寄せるのです!」
「来てしまうのかな…」
■現場2
「…は?」
「おや、レイノとのものですか? メッセージが不自然に途切れていませんか?」
「…文字は普通だな」
「文字までおかしかったら救いがないだろうが」
「すみません、遅くなりました。ナインとアンセルムもいたのか」
「ウィリアム、ネアから何か連絡があったか?」
「ネアから?」
■現場3
「ありゃ。ウィリアムから、ネアがリーエンベルクにいるか連絡が来たんだけど?」
「…すぐに見て参りましょう」
「ヒルド…もしや、また何かに巻き込まれたのだろうか…」
「さっき、パイが食べたいって言いながら普通に会食堂にいたよ?」
「アルテアが来るかもしれないな…」
「わーお」
■現場4
「…ネアに何もなかったようでほっとした。それと、ガーウィンの後処理も終わったようだ」
「…恐らく、アルテアに何か食べ物を作って欲しいんじゃないか?」
「俺も、グレアムと同じ意見だ」
「それなら、そのまま言えばいいんじゃないか?」
「ウィリアムは言うんだろうな…」
「ギード?」
■現場5
「ミカ?」
「あそこで買い物をしている男性は、選択の魔物ではないか?」
「市場でよく見かけるぞ。俺はどうしても海産物の店の方ばかりだが、チーズや果物の店のあたりで見かけるな」
「そう言えば、兄君に会いに行くそうだな」
「今度の週末にな。ネア様のお側を離れたくないのだが…」
■現場6
「夏の果実のパイのバニラアイス添えが現れました。これはもう、時間との勝負ですね!」
「おい、弾み過ぎだぞ。それとこの狐をどうにかしろ」
「アルテアは、来てしまうのだね…」
「…シルハーン?」
「ディノ、アルテアさんは偶然来てしまったのですよ! わななどしかけていません!」



2020/07/18(Sat) 10:26100
20190808 猫の日


「え、ネア。それどこから持って来たシュプリなのかな!? お兄ちゃんには荷が重すぎるよ!」
「むぅ。会食堂のテーブルの上に、飲み給えな感じで置いてありました」

「……にゃ、ご主人様」
「グラスト、僕、語尾がおかしくなっちゃった…にゃん」
「はは、可愛いと思うぞ」
「わーお、やっぱりグラストは飲まないで済むんだなぁ…」
「それは、封印庫に送るつもりだったのだにゃ」
「…エーダリア様」
「ありゃ、ヒルドも無事かぁ」
「…アルテアさんが喋りません」

「さっき、シュプリを飲んだ筈です! 喋るのだ!」
「…っ、…」
「ぐぬぬ、喋りません! きっと撫で撫でしたくなる使い魔さんになるはずなのに…」
「うーん、語尾くらいならいいにゃ…かな」
「…ウィリアムさんが落ち込んでしまいました」
「ったく、馬鹿だな……にゃ」
「む。自爆しましたね!」



2020/07/18(Sat) 10:31101
20190809 ハグの日


「…おい、何だその手は」
「ハグの日なので、使い魔さんを捕獲します!」
「やめろ。お前のそれはハグとは違うだろ」
「何故でしょう? 捕獲のうえに、この壺で無力化しなければと思ってしまうのです…」
「やめろ」

「ディノ…?」
「はぐ、の日なのだろう?」
「ふふ、なぜか今日のディノは甘えたですねぇ。どんと来いなのです!」
「…うん。君はもう、どこにも行かなくていいのだからね」
「…ディノ?」
「…ネア、こっちにおいで」
「ふむ。大事な魔物をぎゅっと抱き締めますね!」
「ご主人様!」

「…む。どなたでしょう?」
「シル。ネアが虐待するんだけど…」
「なぜか今日は、ノアのことがよく思い出せないので、ここでぎゅっとハグしますね! なぜだか、暫く会えないような気がします」
「ありゃ、複雑だけど役得かな。あ、もっと体をずらしていいよ」
「……ネイ?」
「ごめんなさい…」

「ウィリアムさんを、ぎゅっとします!」
「ああ、ハグの日だったかな。こうすればいいか?」
「むふぅ。なぜだか、とある場所に絶対に迎えに来て欲しいので、ぎゅっとしておきますね」
「うーん、何でそう思うんだろうな。落ち着くまでずっとこうしてようか」
「むぐ」



2020/07/18(Sat) 10:35102
20190814 キリン

■エーダリア
「エーダリア様、そのお絵描きは…?」
「お前のきりんより、威力の弱い絵を模索していたのだ」
「量産して片っ端からノアに見せてみます?」
「え、やめて…」
「これはどうだろう?」
「くまさんです…」
「ありゃ、普通だね…」
「…そ、そうか」
■ダリル
「そう言えば、ネアちゃんのきりんさ、騎士達に持たせる為に量産化しようとしてたの覚えてる?」
「はい。カード型のものですよね?」
「そうそう。あれ、制作現場の職人がばたばた死んでさぁ…」
「…きいておりません」
「あ、いいのいいの。潰す用の奴使ってるからさ」
「…ぎゅわ」
■ヒルド
「おや、新しいものですか?」
「ヒルドさん、これはエーダリア様による新作なのです。足長狐さんなのですが怖いですか?」
「恐怖などは感じませんが…狐……?」
「ふむ。ではやはり、私が一手間加えますね」
「わーお、危ないからここで書くのはやめ…」
「…む。ノアが死にました」



2020/07/18(Sat) 10:44103
20190901

 廊下にムギャワーという声が響き、ネアは眉を持ち上げた。
「…あら、狐さんとちびふわが」
「何かを取り合っているのかな」
 よく見れば、二匹の本当は魔物なふわふわ達は、エーダリアが買ってきたチーズ入り玩具を巡って死闘を繰り広げている。
「あらあら…普段は仲良しなのに困りましたねぇ」
 ネアが近付くと二匹はけばけばになったが、どちらの前足もしっかりと玩具を押さえている。
「実は予備もあるので、もう一つあげましょうか? でも、二つだと一緒に転がして楽しく遊べませんよ?」
 そう言われてしゅんとした二匹は、ネアの後ろから現れた終焉の魔物の姿にぴっと飛び上がる。
「いっそ真ん中で切り分けるか?」
「なぬ…」
 その一言に呆然としていた二匹だが、ウィリアムが一歩踏み出すと銀狐が動いた。
 ちびふわを背中にひょいと乗せ、大事な玩具を咥えるとしゃかしゃかと逃げ去ってゆくではないか。
「苔玉にきりん方式ですね」
「アルテアとノアベルトが…」

 あんまりな場面を見られたアルテアは、その日はウィリアムに会えませんでした。



2020/07/18(Sat) 10:53104
20190914 みんなで眠るハンモック部屋で真夜中に目覚めた魔物達の小さな秘密

■ウィリアム
 安らかな夜の中で目を覚ました。こうして心許せる者達に囲まれて眠る事はあまりない。
 月光の下でゆっくり体を起こし、近くのハンモックで眠っているシルハーンを見つめた。
 幸福そうなその寝顔になぜか溜まらなく幸せな気持ちになり、ふっと微笑みを浮かべる。
「ふふ」
「…っ、ネア、起きていたのか」
■ノア
 目を覚まして隣を見ると、気持ち良さそうに寝ているヒルドと、その奥に寝ているエーダリアが見えた。
 いい気分でそれを見つめ、そろりと手を伸ばしてヒルドの頭を撫でてみる。
「…ありゃ、見られた」
「ヒルドを撫でた者を、初めて見た」
「よし、エーダリアもやっちゃおう」
「わ、私もか!?」
■アルテア
 花明かりに瞬きをして隣を見れば、なぜ目を覚ましたのかの理由が腑に落ちる。
 ネアが、ハンモックから片手を落としていた。
「…ったく。どれだけ目を離せないんだ」
 起き上がり一度抱き上げると、その額に口付けを落としてハンモックに戻した。
 ふと視線を感じて戸口を見る。そして絶句した。
「は?」
■ネア
「…むが? …なぜ私のハンモックに、アルテアさんが入っているのだ」
「…くそ、あの部屋を誰かが開けたな?」
「…ネアが浮気する」
「ディノ、なぜかすっかり怯えた使い魔さんと寝てあげてくれます?」
「え…」
「やめろ…」



2020/07/18(Sat) 11:02105
20190917 夜会に向かう魔物達のお出かけ前の一幕

■ディノ
「ご主人様…」
「やはりそこには、美味しいものが沢山並んでいるのですよね」
「持って買えって来ようか?」
「むむ! 是非にと言いたいところですが、魔物の王様は夜会のお料理を持って帰ると噂されたら切ないので、ぐっと我慢しますね」
「主催者に言えば問題ないと思うよ?」
「お土産希望です!」
■グレアム
「シルハーンがお一人で夜会に出られるようなので、俺はそちらに向かうつもりだ。リーエンベルクの事は任せてもいいだろうか?」
「ああ。念の為にネア様のお近くに控えていよう。夜の座の管轄の時間で良かった。騎士達を通して、何かあれば連絡をくれるよう伝えておこう」
「すまないな、ミカ」
■ウィリアム
「これでひと区切りか」
「あれ、ウィリアムはこれからあの子の所ですか?」
「いや、夜会だ」
「ああ、ナインも参加するみたいですよ。満月の夜会は、死の静謐を司る僕はあまり好みませんけれどね」
「今年は薔薇の夜会らしい。俺も気は進まないが、出ておいた方がいいみたいだからな」
■ヨシュア
「ヨシュア、今夜は夜会なのでは?」
「ほぇ、行かないよ」
「…満月の夜会は、収穫と豊穣の為の大事なものでしょうに」
「ターレンの魔術師なら遊んでもいいって、ウィリアムに言われたんだ。魔術師が外に出る満月の夜だし、僕はターレンで遊ぶんだよ」
「…ターレンであれば、良しとしましょう」
■ノア
「ネイ、夜会なのでは?」
「ありゃ、僕は行かないよ。シルはさ、諸事情から参加必須になっただけ。ネビアがいい情報をくれたよね」
「ディノ様はご事情が?」
「ネアに厄介な執着を持った馬鹿な奴がいたから、壊しに行くんだよ。伴侶がやるのが一番だからね」
「おや、それは行かねばなりませんね」
■アルテア
”シルハーンは満月の夜会か?”
”む。なぜ知っているのだ”
”今年は薔薇の夜会だ。まず間違いなくウィリアムを連れて帰るぞ”
”…ウィリアムさんに何かがあるのですか?”
”あいつを、心底憎んでいる男が来るからな”
”では私はディノにその旨を伝え、ウィリアムさんのお泊り準備をしておきますね!”
■ネア
「ありゃ、ネアどうしたのさ?」
「エーダリア様、今夜ウィリアムさんがこちらにお泊りしてもいいですか? ディノも参加の夜会に、ウィリアムさんを虐める嫌な奴がいるようなのです」
「構わないが、本人から連絡が来たのか?」
「アルテアさんから一報が入りました!」
「わーお、過保護だなぁ」



2020/07/18(Sat) 11:14106
20190919 もし予防接種に連れて行かれたら

■ディノ
「キュ…」
「むむむ! ちびこい三つ編みがへなへなで震えていますが、しっかり指にしがみついてくれているので、頑張ろうとしてくれているのですね?」
「…キュ」
「大好きなムグリスディノが病気になったら悲しいので、少しだけ我慢して下さ…むぅ…」
「わーお、動かなくなったぞ」
■ウィリアム
「フキュ…」
「ウィリアムさんなちびふわも、予防接種が必要なのですよ」
「ありゃ、固まってない?」
「かちこちになっていますし、この世に絶望したような眼差しですが、大切なちびふわなので注射するのですからね?」
「…フキュ」
「まぁ、頬っぺたにすりすりしてくれました」
■エーダリア
「エーダリア様な狐さんも、…予防接種するのでしょうか?」
「わーお。やめておかない?」
「いえ、擬態している場合も必要だそうですよ」
「ヒルドは容赦ないなぁ」
「しかし、きりりとしていて注射は全く怖くないようです」
「キュウ!」
「魔術反応が見たいとか思ってそうだよね…」
■ヨシュア
「ギャワン!」
「っ、待つのだ! 綿犬も予防接種を受けるのですよ!」
「ギャワ…」
「ヨシュア?」
「…ギャ、ギャワン」
「まぁ、イーザさんは流石ですね! すぐに捕まえてしまいました」
「あひるの模様の首輪なのだね…」
「ちびアヒルチャームが可愛くて、堪らない愛くるしさです!」
■ワイアート
「竜さんにも必要なのですか?」
「竜はほら、ボラボラ用のワクチンがあるからね」
「ボラボラ用の…。そしてなぜ私なのだ。お身内でどうにかして下さい」
「注射嫌いで受けてなかったらしいんだよ。ネアちゃんが連れて行ってくれるなら、大人しく縛られるってさ」
「解せぬ」
■ベージ
「ベージさんも、ワクチンを受けていないのですね?」
「…っ、すみません。効かないこともあるので、つい…」
「さぁ、行きますよ! ベージさんがボラボラにかぶれたら大変です」
「ネア様…?」
「怖くないように手を繋いでいますから、頑張りましょうね?」
「この命も惜しくありません」
■ヒルド?
「ノア、どうしたのですか?」
「僕の悲しみを知って貰うためにさ、ヒルドを狐にして予防接種に連れて行こうとしたんだけど……僕まだ生きてるかな?」
「相当な抵抗を受けた模様です…」
「それで、ヒルドはどうしたのだ?」
「ありゃ、いないや」
「僕、さっき見かけたよ。凄い怖かった」
■ゼノ?
「グラストは、僕がノアベルトみたいに狐になったら予防接種に連れて行っちゃう?」
「ゼノーシュを怖がらせたくはないが、病気を避ける為であれば行くかもしれないな」
「僕ね、注射は怖くないよ。でもね、獣に擬態してグラストがそっちの僕の方が良くなったら困るから、もうしないの!」
■アルテア
「フキュフー!?」
「めっ! 逃がしませんよ! 予防接種は必須なのです」
「フキュフ!」
「尻尾でぱすぱすされても、ちっとも痛くありません。暴れるようならお尻を叩いてしまいますよ」
「フキュフ…」
「アルテアが…」
「あら抱っこですか?」
「フキュフ!?」
「さぁ、行きますよ!」



2020/07/23(Thu) 14:40107
20191003 見られたくない場面で遭遇したらの魔物達

■ゼノーシュ
「…あのね、この竜が、グラストに契約して貰おうとしたんだよ。僕、グラストが取られちゃうと思って捨ててこようとしたの、怒る?」
「言ってくれれば俺が自分で断ったのに、一人で竜と戦ったのか。怪我はしていないか?」
「うん! 弱い竜だったから、グラストのことも守れないよ!」
■ノア
「ありゃ。ここから先は僕の大事な女の子に見せたくないから、僕も一緒に帰ろうかな」
「修羅場を放置して逃げるのはやめるのだ。そして、私を巻き込まないでいただきたい」
「ええと、ほら、僕も男だからね。色々とあって…」
「新しい彼女さんと、前の彼女さんとじっくりと話し合って下さい」
■グレアム
「ネア…恥ずかしい所を見られてしまったな」
「…ほわ、野生のムグリスを撫でようとして、逃げられてしまったのです?」
「…ああ」
「ここにムグリスなディノがいますが、お腹を撫でてみます?」
「キュキュ!?」
「っ、シルハーンを…」
「むくむくお腹ですよ!」
「では…」
■ギード
「…っ、これは事情があってだな…」
「むむ、泥遊びですか?」
「いや……ああ。泥遊びだな」
「狐さんにつられてしまったのでしょうが、まさかのギードさんまで泥んこです…」
「狼に擬態している事が多いのでつい…」
「ギードとノアベルトが…」
「シルハーン、驚かせてすみません」
■ヨシュア
「ほぇ、どうしてここにいるんだい?」
「む、ウィリアムさんです」
「……ネア、どうしてヨシュアと大浴場にいるんだ?」
「最新のアヒルさんの性能を、広いお風呂で見せて貰っていました」
「そうか。少しヨシュアを借りてもいいか?」
「ふ、ふぇぇ!」
「ネアがアヒルに浮気する…」
■ウィリアム
「…っ、起きてたのか」
「むぐ。なぜ拘束されたのだ」
「すまない、少し寒くてな」
「…むぅ。お仕事が忙しいのに風邪を引いたら大変です。湯たんぽになりましょう」
「はは、それなら遠慮なく。ネアは柔らかいな」
「…は! 上を着ていません! 何か羽織って下さい! ぎゃ! 寝てる!」
■アルテア
「おい、何のつもりだ」
「お隣にいた方は恋人さんですか? 何て綺麗な方なんでしょう」
「便宜上の同伴者だ。お前はさっさと帰れ」
「ふふ、私とて男女のいい雰囲気は分かるのですよ。照れなくても…むが! 鼻を摘まむなどゆるすまじ」
「出口で待ってろ。屋敷に戻ってパイを焼いてやる」



2020/07/23(Thu) 14:57108
20191014 小さな後悔

■ディノ
 一つだけ後悔している事がある。
 それは多分、彼女の心が欠片もこちらに落ちて来ていなかったあの頃にしか、聞き出せなかった事。
 ネアが殺さなければならなかったその男と、一度でも共に生きてみようと思った事があったのか。
 あの頃の自分には、それを知りたいと思う余裕がなかった。
■エーダリア
 窓の外を見ている事が多い人だった。
 その半分以上は死者の国に魅せられてしまっていた美しい人に、自分は一度でも祖国の事を尋ねただろうか。言葉一つが漏れても危ういのだとしても、あの人が誰かを愛する事が出来たのかを知っておくべきだった。
 母の心に触れる事は、終ぞなかった。
■ヒルド
 自室に帰ると、扉の外に息を潜める小さな子供の気配を感じた。ぎくりとしたが、血に濡れた手を清めるまではその来訪に気付かないふりをした。
 今なら分かる。
 あの時、何もなかったふりをするのではなく、罪悪感に打ちのめされた小さな王子に、自分は救われたのだと伝えてやるべきだった。
■ネア(ジークの死後)
 あの雨の日、会場から通りに出た直後に、自分を追うように店を出た誰かの強い視線を感じた。パーティの窓辺で、ふと、背後に煙草と檸檬のコロンの香りを感じた事も。
 ニュースの訃報を見て病室の白い薔薇を思い出し、何度か考えた。
 振り返り手を伸ばしたなら、違う未来もあったのだろうかと。
■ウィリアム
 彼女に夫を殺したのはあなただと詰られた時程、窓辺にいた子供の視線に顔を上げた事を悔いた事はなかった。
 二人きりでダンスを踊り、彼女であれば自分を救えるのだろうかと考えた我が身の愚かさよりも、最初から出会うべきではなかったのだ。
 君は多分そうではなかった。
 だからこそ。
■アルテア
 失望したと思って線を引いた。不愉快なものはそちら側で、利益を見込めない選択には愉快さが必要なのだと。
 けれども、静謐な湖のような瞳でこちらを見た人間に感じた例えようもない不愉快さに、思い知らされた。
 あの歌を歌った人間を、雪食い鳥の巣に置き去りにするのではなかったのだ。
■バンル
 その望みを叶えたりせず、ウィームからどこか遠い国に攫ってしまうべきだったと考える夜もある。そうすれば自分の宝はまだ生きていて、記憶を消してしまって閉じ込める事も出来たのだ。
 そう願うことは、共に過ごせて幸福だったと言ってくれた彼への裏切りのようで、胸が潰れそうになる。
■バーンディア(現国王)
 取り返しはつかなかった。
 滅びの夜に生れ落ちた赤子を妻にと言われても、貧乏くじを引いたという思いしかなかった。
 けれど、彼女があっという間に失われてから、何度その横顔を思い出しただろう。
 だがあの人は、自分のような男に愛されずに逃げられてきっと幸運だったのだ。
■ノア
 彼女はきっと自分を選ぶと思っていた。呆れたようにこちらを見て、ここで何をしているのかと声をかけてくれる筈だと。
 けれどもそんな事は起こらず、もう一度会いにも行かなかった自分が顔を背けていた間に、彼女は燃える王宮に閉じ込められている。
 結界を掻き毟っても、手は届かなかった。
■ネア(進水式直前)
 子供じみた憧れで、美しい人は恐ろしくても良い人と思っていた。
 勘の良さは父と結婚する前の母そっくりだと言われていた私が、あれは良くないものだと気付くべきだったのだ。
 もう誰もどこにも行かないでと言うべきだった私を殺したのは、あの夜に生まれた愚かで小さな恋だったのだろう。



2020/07/23(Thu) 21:43109
20191030 トリックオアトリート

■エーダリア
「トリックオアトリート!」
「待ってくれ。銀狐にお菓子の入った籠を持ち去られてしまってな。すぐに捕まえる」
「ふむ。悪戯ですね?」
「ネア!?」
「さてここに、私をちびころにした恐ろしい桃のジュースがあります」
「そ、それは駄目だ! ヒルド! 早く銀狐を捕まえてくれ!」
■ヒルド
「ヒルドさん、トリックオアトリートです」
「では悪戯にしましょう」
「ふふ、その手はやはり、ちびころエーダリア様をご希望なのですね? なお、ディノがリーエンベルクの魔術には影響が出ないようにしてくれました」
「おや、エーダリア様、随分と可愛らしくなりましたね」
「ヒルド…」
■ノア
「僕もあの悪戯がいいな」
「ぐるる。私のお菓子はどこなのだ」
「任せて。そっちの準備も万全だから!」
「南瓜のプリンです!」
「それで、エーダリアは?」
「ヒルドさんが堪能中なので、暫しお待ち下さいね」
「じゃあその間に、妹からの刺激的な悪戯を…」
「ネイ?」
「ごめんなさい…」
■ウィリアム
「ここに桃のジュースがあります」
「ネア、ザハの林檎と紅茶のスコーンだ。お返しは悪戯でいいぞ」
「桃のジュース…」
「スコーンじゃない方が良かったか?」
「むぐぅ。スコーンをいただき、悪戯します!」
「よし、そのジュースは置こうな」
「ふぎゅ、ちびころウィリアムさん…」
■グレアム
「トリックオアトリートです!」
「ザハの試作品のケーキを沢山持って来たんだ。シルハーンに悪戯してやってくれるか?」
「ほわ、ケーキの楽園が現れました。どんな悪戯でも請負います」
「それなら…」
「ディノ、悪戯ですよ。えいっ!」
「虐待…」
「背中に抱きついたら滅びました」
■ドリー
「むむ、ドリーさんです」
「ネア、そのハロウィンのやり方を教えてくれるか? ヴェンツェルにも体験させてやりたいんだ」
「では、概要をまとめますね」
「仮装も必須なのか?」
「基本は、お菓子と悪戯の運用で事足りますよ」
「という事は、俺が菓子を貰いに行ってもいいのか」
「なぬ」
■ギード
「トリックオアトリートです!」
「可愛いスカートだな」
「む、初めて私のハロウィンコスチュームに触れてくれた人が!」
「菓子は、こんなものしかないがいいか?」
「まぁ、林檎飴です!」
「シルハーンは、どうしたんだろう」
「背後からぎゅっとしたら、儚くなってしまったのです…」
■アルテア
「トリックオアトリートする側とされる側の準備をしてきました!」
「…おい、裾丈が短過ぎるぞ」
「お菓子をよこすのだ」
「ったく…。で? 俺のものはあるんだろうな?」
「桃ジュースを作りました。ささ、お味見して下さい」
「絞っただけだな」
「ふむ。飲みましたね?」
「…っ!?」



2020/07/23(Thu) 21:54110
20191113 ちょっとした贈り物

■グレアム
「これが福音のリボンで、こちらが前奏曲と夜霧のリボンなんだ」
「こ、これは買取らせて下さい!」
「はは、土産だから気にしないでくれ。ただ…」
「ふむ。何でもない日に、ディノへの贈り物として忍ばせるのですね?」
「ああ。シルハーンはそれが一番喜ぶからな」
「任せて下さい!」
■ヨシュア
「イーザ、これを受け取るといいよ」
「ヨシュア? …っ、これは!!」
「偶然シルハーンとネアに会ったんだ。使い終わった空の術符らしいよ。僕は偉大だし君の友達だから、ネアから貰ってきたんだ」
「こ、これが、噂のちびふわ符…」
「アルテアに使ったみたいだね。ほぇ、泣いてる…」
■アルテア
「これが新しいクリームだ。おい、何だその顔は」
「むぐ、お顔には化粧水で充分なのだ」
「そのあとにこれを塗るだけだろうが」
「む! ふわっと霧葡萄のいい匂いがします! じゅるり…」
「ったく。お前でもこの香りなら使えるだろう。いいか、くれぐれも食うなよ?」
「食べません…」
■ウィリアム
「ネア、シュタルトに寄ったから買っておいたんだ。一緒に飲まないか?」
「まぁ、湖水メゾンの葡萄ジュースです! 実はウィリアムさんが送ってくれたポストカードを受け取ったところなのですよ」
「ネアが好きそうな絵だったからな。今度、その町に連れて行こう」
「ぜ、絶対ですよ?」
■バンル
「ドロシー、土産だ」
 もうそこには誰もいないが、バンルは時々、最愛の使い魔が使っていたクッションに話しかける。
「エーダリア様の行なった式典の公式資料だ。俺達の大切なウィームの子は、随分と立派になっただろう?」
 そうすると今も、ブニャゴと鳴くその声が聞こえる気がした。
■会員
「手に入ったのか!」
「リドワーン落ち着け。ネア様のお気に入りの無花果の焼き菓子だが、注視するべきはこの紐だ」
「ミカは落ち着いているのだな」
「ワイアート、それならご主人様から何本もの縄を賜ったベージの方だろう」
「はは、それでもこの焼き菓子は嬉しい」
「ああ。違いない」



2020/07/23(Thu) 22:09111
20191203 セール

■ヒルド
「おや、セールですか」
「チーズ…」
「ネア様、少し高い位置からであれば、欲しい物が見えますか? 失礼、抱き上げますよ」
「はい…ぎゅ!? と、飛んでます!」
「品物を指定していただければ、私が買ってきましょう」
「あの丸いチーズと、杏のものが欲しいです!」
「お任せ下さい」
■グレアム
「ネア、これとこれだな?」
「な、なぜ見ていただけで欲しいものが分かってしまったのでしょう…」
「人混みは危ないから、そこでシルハーンと待っていてくれ。これは、祝祭限定の紅茶らしい」
「飲み物まで…」
「それを飲んで待っていてくれ」
「グレアムが…」
「行ってしまいました」
■ウィリアム
「…凄い混雑で前が見えないな」
「む、倒してしまうのは無しなのですよ?」
「はは、流石に俺でもそんな事はしないぞ?」
「そして、持ち上げられてしまいました」
「はぐれるといけないからな。これからあの中に入るとなると、しっかり掴まっていてくれ」
「はい。ぎゅっとしますね!」
■ギード
「まずは欲しい物を絞ろう。どの店から見るんだ?」
「むむ。てきぱきしています」
「あんたの体だと、この店は竜が多いからはぐれない方がいい。手を繋ぐぞ」
「はい。ギードさんはセールは得意なのですか?」
「祝祭の前のセールは時々行くんだ。絶望の声も聞こえるからな」
「絶望…」
■ノア
「よーし、お兄ちゃんに任せていいよ」
「ノアは、人混みも得意そうです!」
「うん。女の子達が沢山いるから、ぎゅっとなると楽しいよね」
「ノア、私がしゃっと行ってきますのでここで待っていてくれますか?」
「え、なんで!? 絶対に一緒に行くよね?」
「狐さん姿でも、ぎりぎりです」
■ダナエ
「…沢山いるね」
「くれぐれも、お客さんを食べてはいけませんよ?」
「ネアの欲しい物を取ろうとする相手だけ、食べればいいのかな?」
「…む」
「なぜ黙るんだ!? ダナエ、それでも駄目だぞ?」
「これはいいのかな?」
「なぬ。もうお口に入っていて、何を食べたのか分かりません!」
■アルテア
「おい、うろちょろするな」
「むが!」
「そのセーターはどっちかにしろ。絶対に片方しか着ないだろうが」
「お母さん…?」
「やめろ。それと、何だその薄着は。俺から離れるなと言わなかったか?」
「ぎゅ。沢山叱られます…」
「ったく。買っておいてやるから、お前は水分補給しろ」



2020/07/23(Thu) 22:18112
20191218 ケーキの食べ方

■ノア
「前にさ、ケーキを頭に押し付けられた事があって…」
「むぅ。その方に何をしたかによりますね」
「でも、今はこうしてネアと燃えるケーキを食べられるから幸せだよ」
「おい、…何だこの会は」
「ええと、将来を見越した賄賂かな……。冬の内に僕の秘密を分かち合えるといいなぁ…」
「は?」
■ウィリアム
「おっと、かなり甘めだな。ネア、俺にこれは荷が重いから少し手伝ってくれるか?」
「ほわ、いいのですか? む、お口にケーキが届きました?」
「どうだ?」
「美味しいです!」
「二人だと、ネアと一緒に食べられるからいいな」
「むぐ、私のケーキも食べてみます?」
「じゃあ、一口」
■アルテア
「まぁ、取り分けてくれたのですか?」
「どうせお前は全部食べるんだろうが」
「むぐ、前種類盛りです!」
「それと、紅茶はこれだ。くれぐれもチョコレートタルトを先に食べるなよ? 全て二個までだ」
「お母さん…」
「やめろ」
「…この、苺のタルトはもうないのです?」
「…ったく」



2020/07/23(Thu) 22:34113
20200205 出かける前に

■アルテア
「カードはあるな? 出かける用事があるのなら、ここに書いておけ」
「むぅ…」
「作り置きのパイはこれだ。こっちは食事用のオリーブとベーコンの焼き菓子になる」
「パイ様とおかず菓子が!」
「いいか、余分は増やすな。妙なものを狩るな。分かったな?」
「お母さん…」
「やめろ」
■ウィリアム
「ネア、暫く鳥籠に入るが、今回の国は最悪潰せるからな。何かあったら遠慮なく呼んでくれ」
「つ、潰してはなりません…」
「それよりも、ネアに何かあったら困るだろう。それと土産は何がいい?」
「お肉様…」
「肉系だな、分かった。期待していてくれ」
「はい!」
「行ってくる」
■グレアム
「ネア、少しの間こちらに来られなくなる。シルハーンを頼むな」
「はい!」
「もし君やシルハーンに害を成す者がいたら、この術符を使ってくれ」
「ちびふわ符ですか?」
「それはこちらだ。これは殲滅用だな。後腐れが無い方がいいだろう」
「せんめつよう…」
「任せたぞ」
「ふぁい」
■ヒルド
「では、行って参ります」
「はい。気を付けて下さいね。…む」
「不在の間、他の妖精に目を付けられませんよう」
「ふふ、ヒルドさんの祝福があれば安全ですね!」
「本日はザルツの会議ですから、ザルツクーヘンを買ってきましょう。この時期は限定の味がありますからね」
「クーヘン様!」
■アルテア2
「なぜいるのだ…」
「ったく、案の定事故りやがって。少しも目を離せないのか」
「珍しい竜さんを狩っただけなので、特に問題はないのです」
「そもそも、何だその格好は?」
「砂風呂なので、水着なのは当然のことなのでは」
「アルテア、ここは俺がいるので帰ってくれていいですよ?」
■アレクシス
「暫くまた旅に出るが、これを作っておいたからな。危険回避用に選択の魔術も入れてある」
「アルテアさんが…」
「二人で飲めるものになっている。それと、疫病が出たと聞いたので疫病の全封じのスープを作っておいた」
「全部封じてしまうのです…?」
「ああ、これで安心だからな」



2020/07/23(Thu) 22:41114
20200211 料理

■アルテア
「いいか、手を出すな。座って待ってろ。盗み食いも禁止だからな」
「むぅ、オーブンの中を見てもいけないのですか?」
「そこから動かないと約束出来るか?」
「勿論です! …む、海老さん…」
「ほお、早速出来ていないようだが?」
「わたしはおりこうなのですよ?」
「…ったく」
■エーダリア
「その、フライパンを動かし過ぎでは?」
「完全な魔術の火の管理をするには、こうする必要があるのだ」
「わーお。凄い管理だなぁ」
「ヒルドは、少し半熟めのものが好きでな」
「ふふ、きっと喜んでくれますよ」
「だといいのだが…」
「やれやれ、隠れて何をしているのかと思えば…」
■ネア
「今日は紅茶のシフォンケーキの檸檬クリーム添えですよ!」
「ネアがずるい…」
「わーお。求愛かな」
「…まずまずだな」
「ネアのケーキは世界一だな」
「一緒に食べると良いのだな」
「ネア様、とても美味しいですよ」
「…ネアのケーキが虐待する」
「むぅ、まだ死なないで下さいね」
■ヒルド
「…ヒルド」
「まったく、時には根を詰めるのも結構ですが、食事はして下さい」
「すまない。料理人にも無理をさせてしまったな。…いや、これはお前か…」
「彼等は休ませたいのでしょう? 私とて、サンドイッチくらいは作れますよ」
「ああ。王宮でも、お前が作ってくれた事があったな…」



2020/07/23(Thu) 22:47115
20200219 とある日の夜のおやつ

■ヒルド
「では皆には秘密ですよ?」
「はい! ほかほかケーキです!」
「蜂蜜と牛乳のバターケーキですね。紅茶を淹れましょうか?」
「では、ポットを持って来ます」
「おや、ネア様は座っていて下さい。お持ちしますよ」
「ふぁ、ケーキからほかほかの湯気が…」
「いただきましょうか」
「はい!」
■エーダリア
「ヒルドには秘密だぞ?」
「わーお。こりゃ美味しそうだ。パウンドケーキかな」
「厨房から、蜂蜜と牛乳のケーキはどうかと連絡を貰ってな」
「おっと、魔術書には気を付けようか」
「ああ。この頁は閉じておこう。明日が安息日でよかった」
「紅茶でいいかい?」
「ああ。そうしよう」
■ウィリアム
「あれ、あなたが珍しいですね」
「厨房からだ。…おい、自分で頼めよ」
「それなら俺も頼もうかな。名前はあるんですか?」
「蜂蜜と牛乳のケーキだそうだ」
「それは、これはネアには扱えるんですか?」
「魔術階位を考えれば、こちらだ」
「ええと、蜂蜜と何でしたっけ?」
「おい…」
■アルテア
「…このレシピは、聞いておいた方がいいだろうな」
「ネア用ですか? 確かに好きそうだな…」
「お前はいい加減に部屋に帰れよ」
「嫌だな。俺に質問をしたのはアルテアですよ?」
「これから俺は仕事だ。もういいだろうが」
「うーん、このケーキの再現ではなく?」
「そんな訳あるか」



2020/07/23(Thu) 23:02116
20200304 我慢出来なかったこと

■ヒルド
「…久しぶりに、この姿を拝見しましたね」
「わーお。寝ている隙に飲ませるとか、さすがヒルドだなぁ」
「おや、居眠りをされていたのでこちらを飲んでいただき、長椅子に移しただけですよ?」
「ヒルド、すごい笑顔だからね!」
「あの頃は、甘やかせませんでしたからね」
「膝枕だ…」
■エーダリア
「なぜこの姿に…ヒルド!?」
「こちらの手違いで、あのジュースをお出ししてしまったようです」
「確か、習得済みの魔術は損なわれないのだったな」
「そのような変化は出ないよう、調整済みだそうですよ」
「では、認識型の魔術を試してみるか…。ヒルド、付き合ってくれ!」
「ええ」
■ノア
「やっぱり、これがないとだなぁ」
「なぜ羽織物になったのだ」
「もう一週間も触ってない」
「あら、恋人さんと会えていないのですか?」
「違うよ。そっちはまぁ、適度に嗜んでるからね。ほら、ヒルドに禁止されてたからさ」
「ボールのおねだりでした…」
「念の為に三個持って来たよ!」
■グレアム
「…ふむ。これくらいか」
「あんたでも鍛錬するんだな」
「と言うより、時折無性に体を動かしたくなるからな」
「大きな武器は扱いが難しいのか?」
「いや、俺はこのくらいの方がいい。華奢な武器はすぐ壊れるからな」
「使い方が…」
「いや、元々脆弱なんだろう。あれは駄目だな」
■ウィリアム
「むぎゃ、裸!?」
「おっと、すまない。さっきまで寝ていたからな」
「寝る時は、いつも裸なのです?」
「ああ。服を着ているとなぜか疲れが取れないんだ」
「むむ。であれば休める装いでいて下さいね」
「それとこれもだな。ネアを見ていると、つい撫でたくなる」
「はだか…」
■アルテア
「くそ、何だあの仕上がりは!」
「苛々アルテアさんです」
「加熱不十分などころか、あの女、妙なものを入れやがったな…」
「手入れ先で、何か食べさせられてしまったようです」
「暫く相手は出来ないぞ。大人しくしていろ」
「キッシュ様は…」
「キッシュから作る。それを食べていろ」
■ネア
「にゃこ…」
「いけないよ。それはジルクだろう?」
「ぎゅ。ちびにゃんこを、お膝の上に乗せてはいけないのですか?」
「ジルクは捨ててこようか」
「森で見つけたので、捕まえてにゃんこにしたのです」
「わーお。むしろ被害者かぁ」
「ふわふわにゃんこを、撫で回したい日もありますよね!」



2020/07/23(Thu) 23:09117
20200310 ダンス

■エーダリア
「…なぜ、私が女性の側なのだ」
「おや、花の呪いの靴を試してみたいと仰ったのは、エーダリア様ですよ」
「だからと言って…このステップだと、花びらが舞い上がるのだな」
「よりにもよって、最も長いダンス曲とは…」
「ヒルド、こちら側からのターンも試してみたいのだがいいか?」
■ノア
「よーし、沢山踊るぞ!」
「ノア、髪の毛がくしゃくしゃですが何がありましたか?」
「馬鹿な花の精霊にさ、どうせお前はまだ誰とも真っ当な付き合いが出来ていないんだろうって言われたくらいかな」
「おのれ、沢山踊るしかありません」
「うん。僕には妹がいるし、家族がいるからね!」
■ヒルド
「…エーダリア様、そろそろ半刻になりますが、もしや第六楽章までの音楽を設定しておりませんか?」
「ああ。ゆっくりと魔術の動きを見たいからな。お前なら体力も問題ないだろう」
「成る程。それでネア様を誘わずにこちらに来られた訳ですね。やれやれ、いい鍛錬にはなりそうですが…」
■ウィリアム
「ん? どうしたんだ?」
「…ファルゴを踊ろうとすると、恐ろしい記憶が甦るのです」
「では、一般的なものより少し南方のものを踊ってみようか。リードは俺に任せてくれ」
「ふぁ! 体がぐいんとなりました! ウィリアムさんのファルゴ服も素敵です!」
「昔よく、酒場で踊ったからな」
■アルテア
「…おい、…俺に何をした。っ、…お前の部屋か…」
「へべれけちびふわを、砂糖菓子を持った指先でくるくる誘導し、踊って貰っただけですよ?」
「…は?」
「ちびちびふわふわと踊ってくれて、きゃわわでした!」
「いいか。二度と、やるな」
「むぅ。とてもしっかり発音されました…」



2020/07/23(Thu) 23:16118
20200318 ガーウィン編に纏わる話

■ネア
「ありはころしていません」
「ご主人様…」
「はは、それは俺とネアの秘密だものな」
「むしろよくあの場で踏み殺したな」
「そ、そうです! あれはウィリアムさんに来て貰うための供物でした!」
「浮気…」
「ディノは、側に居てくれましたものね?」
「怖くなかったかい?」
「はい!」
■ディノ
「アンセルムなんて…」
「あら、ディノの思い出はそればかりなのですか?」
「君が、こちらに逃げて来てくれたかな」
「ふふ。どんなディノでも、やはり私にはディノなのですね」
「グラタンを焼けなくてもいいかい?」
「あら、我等には使い魔さんがいるので心配しなくていいですからね?」
■アルテア
「西の教区で流行りの信仰には、少し剪定が必要だろう」
「ありゃ、あのくらい奇抜な方が政治に興味を向けなくていいんじゃない?」
「あの手の信仰を拗らせると、薬の術式に凝り出す事が多い。余計なものを生み出されても厄介だ。あいつが事故りそうだからな」
「あ、その理由なんだ」
■ウィリアム
「ガーウィンは、昔馴染みが少なくない土地でもあるな」
「まぁ、ウィリアムさんのお友達ですか?」
「いや、階位落ちさせたり少し削ぎ落とした連中が、なぜか信仰の領域に下る事が多いんだ。そういう意味では、少し煩わしい土地とも言える」
「…多分ですが、心をやられたのでは」
■ノア
「あの土地は、僕のウィームに手を出さないように手入れはしてるよ。例えば、喧騒と黎明の教区はこっそり魔術基盤から変質させておいたかな。…うん。あの教区の枢機卿はいい耳だ。僕はアルテアみたいに組織を動かせないから、内側に仕掛けを入れた。…でもこれは、君と僕の秘密だよ?」



2020/07/23(Thu) 23:22119
20200327 リノアールで一緒にいけないお買い物

■ウィリアム
「ネア、これも買うのか?」
「…アルテアさんには、内緒にしておいてくれます?」
「もしかして……ちびふわ用か?」
「はい。あまり人間のお菓子は良くないと思うので、獣さん用の砂糖菓子なんです」
「うーん、人間と同じでいいと思うけれどな。…ネア」
「むぐ! お口の中に苺が!」
■アルテア
「…っ、この店は…」
「むぅ。何をしでかすか分からないからと、ついて来たのはアルテアさんなのでは」
「妖精の粉を買う必要が、どこにあるんだ! 情緒もなければ危機感もなしか!」
「美味しい市販のこなこながあるやもしれません」
「くそ、すぐに店を出るぞ!」
「ぎゃ! 離すのだ!」



2020/07/23(Thu) 23:28120
20200330 落とし物

■ヒルド
「やれやれ、あなたはいつも…」
「ありゃ、僕のボールだ」
「少し歩いただけで、七つも落ちておりましたよ?」
「うーん、もう僕にもどうしようもないかなぁ」
「おや、では一月ほどボール断ちをしてみましょうか。確か、誓約の魔術にそのようなものがありましたね?」
「お願いやめて…」
■エーダリア
「こ、これは…」
「むぅ。エーダリア様が動かなくなりました」
「雪くぐりの妖精の落とし物ではないか! これは、魔術的には…」
「誰か助けて下さい。エーダリア様が落とし物に捕まりました」
「ネア、こちらは金鉱石の精霊のものだぞ!」
「金鉱石様!」
「わーお。二人共かぁ…」
■ウィリアム
「まぁ! 落とし物なのですか?」
「ああ。この前の戦場でな。新しい本のようだし、もしまだ読んでいなければと思って持って来たんだ」
「…ほわ、新刊です。知らない間に発売しています」
「それなら、喜んで貰えたかな?」
「はい!」
「っ、体当たりは、シルハーン用じゃないのか?」
■アルテア
「…おい、これは何だ?」
「ひ、拾いました。檸檬色のもふもふです」
「今すぐに捨てて来い! そもそも黎明竜は、狩らない限り落ちてはいない筈だが?」
「おとしものです」
「ほぉ? そいつは必死に逃げようとしているようだぞ?」
「きのせいなのです」
「ったく、目が離せないな」
■ネア
「最近、時々道に人が落ちているので困っているのです」
「…落ちていたのかな」
「先日はうっかり踏んでしまい、なぜかお礼を言われました」
「わーお。野良だぞ」
「かいなどありません」
「踏まれても生きていたのだな…」
「おや、そのまま駆除されては?」
「ヒルド…」
「かいなど…」






2020/06/29(Mon) 23:5279
薬の魔物の解雇理由シリーズ

■ざっくり年の時系列
前時代 万象(女性) ほか高位者も女性が多かったという女性の時代。
数千年前 先代万象が伴侶の事故死により発狂し、世界が更地に。万象>塩>終焉(自害)>選択>終焉 〜 と派生。終焉と選択はクラヴィスの日に同日。塩は派生は早かったものの3年ぐうたらしてからやっと起きた。
2000年前 新代になって初の大国であったラエタ滅亡。死者の国の一区として世界の終わりまで燃え続ける。
?年前 前代林檎の魔物死亡(白百合ジョーイの伴侶)。
1000年前 ノア、ディノに心臓を取られる。
数百年前 小国セーラス滅亡。終焉を手中に収めようとしたため。
?年前 ウィリアムの恋。擬態中でも死者の王が見えてしまうシーメアと幼馴染でのちに夫となるローレイ。ノアの一言が棘になって残っている。
300年前 ウィリアム、ロクサーヌからの求婚の最中に寝て別れる。
?年前 下記のさらに少し前。 クライメルと物語の魔術によって戦火エヴァレイン・犠牲グレアムが狂乱。公爵五名死亡、三名負傷(うち一人が片腕を捥がれた砂糖)。討伐したアルテアは以後数年灰被りに。なお司るものを不在に出来ない魔物の特性から、最短で翌朝には新代の犠牲が再派生の可能性。
統一戦争の数年前? アルテア灰被り期間にグラフィーツにより『ナチャカの災い』がガーウィンで発生。林檎の盃が埋められる。
200年前 ウィーム統一戦争
     ウィームの歌乞いと塩の魔物の悲恋。塩の魔物によるヴェルリア王家への呪い。終結間際に誕生した第三王女がエーダリアの母。この時期数年、グラフィーツはサラを人間に戻すための療養期間で姿が見えず。
100年前 チェスカの感傷のラベンダー畑が戦争で焼失。
54年前 エーダリア誕生
45年前 ヒルド、故郷を滅ぼされ虜囚としてヴェルクレアに。エーダリアに庇護を与える。
24年前 エーダリア、ウィーム領主兼塔の長ガレンエンガディンになる。
数年前 ディノ、両親の復讐後に家に戻ったネアが最初に行なった「屋敷の壁を塗り直した」日から観察開始。以後毎日。きっかけはニケの前歴(ジーク)の記憶に登場したネアが気になったことから。
2年前 ロクマリア滅亡
    灰羽妖精が自ら望んで仮面を付替え。
秋の初め ネア召喚。翌日の夜中にディノと契約。
1年前 ディノ、ネアをどのように練り直すのか一ヶ月考えるも、今を失うことを勿体無く感じて結果一年躊躇う。
10日前 グラスト、8歳の娘を亡くして少し、翌日からエーダリアの護衛として復職予定の日にゼノーシュと契約。
2ヶ月後 ガレンの魔術師にして蔓草の魔物の歌乞いグエンが死亡(解雇38)。
3ヶ月後 バベルクレア二回目。第1〜3席と見学。祝い事の花火を見るのは初めてのウィリアム(解雇141)。

■種族別寿命や成人年齢
 人間
最も短命な中階位魔術稼動域で150年。上位魔術師は妖精と同じくらいもいて、永遠の子供は300年。魔術稼動域によって成人年齢は異なり、最低20なければ永遠の子供とされて成人認定をもらえない。歌乞いとなれば爵位持ち(伯爵位まで)相手ならば二〜三年、爵位無しの下位相手で十〜十五年の寿命と一般的に言われている。第三席となればネアだと2〜3日。

 魔物
高階位は派生した時点で成体で、事象系は成人男性型が多い。己の司るものの衰退等での自然消滅が寿命と言える。基本的に身長は高めでしなやか体形が多く、成人男性型は平均してエーダリアより頭一つ高い(ネアより頭1と1/2くらい?胸あたりに頭のてっぺん)。

 妖精
普通で500年程度、シーが1000年くらいだが階級によってかなり幅がある。紅色の羽は非常に淫奔、青や緑の羽で戦闘に長けたものは生涯一度しか番いを選ばず、その中でもシーは特に身持ちが固い。羽は獣の耳や尻尾のようなもの。

 竜
 200年で成人。

 精霊
最高位になると形を無くして気体化する。最終的に自然に溶ける。

■求愛行為
 妖精は自分の羽に触らせる、あるいは触れる。特に内羽だと恋人達の愛撫の一環。妖精の部屋に行くことは、その妖精に身を捧げる、という意味。 また、手作りの食べ物を渡す事も求婚の作法(菫の砂糖菓子)。
 望まれた事に応えるのが竜で、望まれない事でも手を尽くすのが、魔物や妖精(解雇655)。
 ハートマークを描いた食べ物を与えるのは、求婚相当の熱烈な求愛になる(解雇656)。
 髪の手入れをすることは、魔物にとって愛情表現の一種(解雇736)。
 食事を与える事はおおよそが求愛や求婚にあたり、同じ皿のものを分け与えるのは親愛や求愛の意味。作り与えるとなれば求婚と、それへの同意と変わりない(失踪2)。

■魔物の事情
 歌乞いは魔物が生涯に唯一つだけ得ることが出来る恩寵。その魔物の、誰にも叶える事が出来ない願いを叶えられる唯一の手段(解雇106)。魔物と歌乞いの契約は本当の意味で生涯一度限りのもの(失踪5)。
 「契約したくない」というのは魔物にとって拒絶宣言に等しい。「面倒だから関わらない」を越えて、それでも一緒にと望んで欲しい。気に入った歌乞いの寿命を削りたくなんてない(解雇8)。
 一人の魔物はだいたい暇(解雇46)。
 暖炉は扉になりやすく、火を入れていると浮気かとよく騒ぎ立てられる(解雇62)。

■妖精の事情
 妖精が羽を光らせるのは、恋をした時と、激怒した時。光らせたうえに妖精の粉を落とすのは、恋をした時と幸福な時。
 外羽への接触は、恋を乞う口づけとされ、内羽への接触はより濃密な求婚の口づけとなる(解雇64)。
 内羽に触れ求婚し、内羽に触れさせてその求婚に応える。これが人間でいう婚約。番いにするには何の捻りもなくただ相手を自分のものにする必要がある。羽(の付け根)が色づくのは、恋人や伴侶など生涯をかけて庇護するべき相手を得た妖精だけの特徴。
 寄る辺なく、無垢なものがとても好き(森守り)。

■理関係
 国の滅びる夜に生まれた子供を殺さずに庇護すると、その一族が栄えるという魔術的約定。終焉の高位者が設けた(森守り)。

■人間の魔術階位
 0. ウェルバ(復活薬を生み出した功績とその魔術から。10年限定)
 1. アレクシス(失踪9の五年前に直近の可動域計測)スープの魔術師
五年前の計測時で、髪と爪に白を持つ。人間という生き物の肉体に複数要素の白を固定させるのは理論上不可能に近く、怪物じみた条件。スープから摂取した魔術を蓄積することで人間そのものの内側から派生した白持ち。人間の中の変異体に近しい(失踪9)。アルテアは五年後も生存していることから身に宿す白を少なからず削ぎ落としたと考えているが、実際には加えて血も白になっている(失踪6)。
 ? ニケ(前代白樺と魔術勝負をし、白を奪った)
 ? エーダリア(サムフェルに入場できるので12位以上確定)



2020/07/01(Wed) 23:5580
考察

■ウィーム王家の血筋
 ウィームには建国時の古い王家筋と、クライメルの辻馬車の毒を背負ってそこから独立した家(グレアム統括時代)、そしてエーダリアが継ぐ新王家筋の三つ王家があり、辻毒以外の二家が王家を継承していた。
 古王家の方は広く在野に下りているので、表立っては語られないが今でもウィーム住民の中に残っている。魔術稼動域の極めて高い人物は先祖返りに近い(アレクシス、パン屋のジッタ、ハツ爺等)。新王家の方は統一戦争でヴェルリアによって血族殲滅術式を掛けられたため、死者の国にまで手を伸ばす執念深い術式によりエーダリア以外に現存はいない(逃れるためには伯父にあたるダーシュ=ドロシーのように転換と、真名の廃棄が最低限必要)。

■前々代白夜クライメルの辻馬車

■ネアの入手した品々
1年目イブメリア
  ディノ(厨房の鍵)、アルテア(血薔薇を使ったオルゴール)
 ⇒アルテア(純白のポケットチーフ)



2020/07/02(Thu) 00:2881
魔物達

■基本
 高位の魔物は、基本的に生まれた時から姿を変えない(解雇129)。魔物の髪質はその魔術の器の形。とても素直そうな艶さらのウィリアムと、ウェーブしたアルテア(解雇131)。
 特化され、事象として多いに振るう魔術は、男性型の魔物に多い。逆に、癒やしや育成などの魔術を持つのは、女性型の魔物。結果として、最も潤沢な力を有する若い男の姿をした魔物は、滅多に歌乞いに連れ合うことのない高階位のもの。妙齢の女性に、お相手として相応しい姿の異性の魔物が付くことが珍しいのは、このため(解雇036)。
 甘やかな火照りを分け与えようとしても、夜明けまで彼の肌は冷たいまま(解雇056)。
  → 心を許している、気持ちを寄せていると体温が上がる?

■白持ち(特等)
 纏う色彩の多さでその属性を伸ばす。色の透明度で深さを示し、鮮やかさで鋭さを謳う。何を治める者であるかその持ちえる意味で可動性を広げ、総体的にある程度の階位を決める。白持ち以外は。生粋の白を持つ魔物はほとんど存在せず、白が一筋混じっただけでも公爵位相当。例外的に、色相そのものが白に近しい公爵もいる。
 大抵の場合、多いものを少なく偽装する方がとても難しく、高位の魔物が人間に擬態するのも同じく。可能であるのは、最高位のものと、最も下位のものに限られる。
 公爵位の魔物の死は国一つ滅びるほどの魔術汚染をもたらすため討伐された例はなく、司ったものが改めて新しい後継者を生むかが曖昧。稀なものほど後継者は生まれ難く、公爵位はその筆頭。
 公爵位は、統括するべき自国ではない領土を持っている。ゼノーシュは歌乞いを得たため、隣接する土地を統括する公爵に役目を譲渡した(解雇107)。

■席次
1. 万象 ディノシルハーン
2. 終焉 ウィリアム
3. 選択 アルテア
4. 欲望 アイザック
5. 塩  ノアベルト(元はアルテアより上の王族相当。1000年前に階位落ち)
6. 雲  ヨシュア(5席に上がった所で塩に負けた為)
■?な面子達
白薔薇ネビア(ロサ) 白夜ルドルフ 白百合ジョーイ 絶望ギード 見聞ゼノーシュ(中堅) 言の葉 白本 白虹 白樺 雪
犠牲グレアム(今は侯爵だがいずれ上がるのは間違いなし)

■登場した高位の魔物達
001. 万象:ディノシルハーン
005. 見聞:ゼノーシュ(青年) 7.ゼノーシュ(公爵中堅-解雇146、本来)
  白混じりの水色の髪。排他的な気質。主人以外、他の魔物とも会話らしい会話をしている姿はレア。
006. 仮面(公爵、灰被り)
  限りなく白に近い灰色の髪を持つ。
009. 煉瓦、酵母、木通(あけび:擬態)、仕立屋
026. 選択:アルテア(第3席)
030. 鹿角の聖女(修復、公爵):
  ゼノーシュの隣の領地だった。
040. 黒煙
049. 調香(死亡)
056. 黄菊:エマジュリア(子爵)
067. 灰被り(侯爵、先代犠牲の通称)
076. 雪:ニエーク(公爵)
099. 歌劇場:アレッシオ(元ウィーム王族)
  百年程前の歌姫カテリーナが歌乞いとなるも、祝祭の季節の土曜に独占欲により殺される。あわいで百年かけて魂のひびわれを修復し、近々従属の使い魔にする予定。
102. 塩(公爵、元第2席?)、砂糖(伯爵。灰被りとの戦いで片腕になり公爵から階位落ち)
103. 送り火:グレイシア
105. 信仰:レイラ
106. 終焉:ウィリアム(王族相当、第2席) 貪食:ムガル(侯爵)
  ヴェルクレア前統括ムガル失恋にて五年引き篭もり → アルテアが後任
658. 船火:バンル(元夏闇の竜の王子、カルザーウィルの呪いの壺)
663. 白樺(先代は栗色の髪に鹿の子供のような白い斑点。ニケに敗北)

■現在の統括達
選択 雲 ほこり 白夜 犠牲 砂糖 豊穣
(元)貪食 白百合 見聞 故:修復 冬の剣



2020/07/03(Fri) 00:4083
アルテア話

■性質
 第三席。選択の魔物。煩わしいので普段は仮面の魔物。
 人間と添い暮らす契約の魔物にとって、多くのものを壊すためとても不穏な存在(解雇129)。
 買い物好き。洋服、その他のものも何でも。屋敷、庭の監修もする(解雇132)。

■20190212-RT
アルテアの好きな色
 衣服: 黒、白
 家財: 青灰色
 花 : 赤、深紫
 似合わないと理解してるけど好きな色: サンドベージュ、ラベンダー
趣味
 料理、園芸、屋敷の模様替え、魔術研究(魔術書解読、術符作り、調薬など)、音楽鑑賞
得意料理
 何でも

■解雇
026. 初登場。パーシェの小道にして遭遇。槿(ムクゲ)の精に色合い、見た目、声、雰囲気がそっくりらしい。
035. 二度目。夢の中から迷い込む。第3席であり、仮面の魔物の正体。グリムドールの鎖を知らずに毟る。ウィンク。
042. 三度目。〆切りから逃げる人用脱出路から迷い込む。魔術稼動域4に絶句される。
044. 『もし、世界を壊したいと願うなら(映画主題歌)』を初聞き。通常仕様の音痴にも納得。
048. 歌唱実験。堕ちるにせよ、抗うにせよ、定めて膝を屈するまでが魔物の意思。仕込み作業(西の大国の王女)。
057. 四度目。夢の中で命を狙う。他の魔物に殺されるくらいなら、自分でCENSOREDみたかった。自壊術式仕込み済み。
067. 灰被り(前代犠牲)の死に際の呪いで灰被りにされ、数年程、髪色に灰色が混じっていた。白は惜しくないが、経緯が屈辱。
125. アルビクロム勉強会に巻き込まれ。
126. 心がそちらを向いているから気にかけ、気になるのだと。
127. 定例会。
129. 定例会inアルビクロム。お財布にされる。ネアはこの時が初ザハ。
134. 寝ぼけたネアに「ジーク?」と。



2020/07/04(Sat) 11:5385
ウィリアム話

■性質
第二席。王族相当。人間のことは大好きな魔物だが、だからこそあまり人間とは長く付き合わないし付き合えない(解雇129)。
資質云々もそうだが、あの気質で伴侶を得ることがそもそもかなり難しい(失踪15アルテア談)。
■20190212-RT
好きな色
 特に意識する色はない(ディノ、ネアを連想させる色は好き)
趣味
 睡眠、掃除、バイオリン、人間のふりをして大衆居酒屋に行くこと
得意料理
 ペペロンチーノ的なオイルベースパスタはアルテアも唸る得意の一皿がある

■解雇
106. 初登場。大聖堂の影絵にて会合。
114. クラヴィスの夜の大聖堂から鳥籠のガゼットに転落。
115. 初対面。ネアは直感でグレアムの伴侶を殺したのがウィリアムだと気付く。
116. サラフを正当防衛で殺しかけるネアを止める。「嬉しいものだな。俺が撫でても死なない人間は珍しい」
121. 終焉の子供。雨の日に亡くした誰かと、愛した誰か。
122. 名前を呼ぶ許可と、呼び出し方。薔薇かヤドリグを蝋燭の火で燃やして名前を呼ぶ。派生したての頃にあちこち連れ回してくれたアルテアに年長者の感覚。
125. アルビクロム勉強会。ネアを少し縛る。



2020/07/04(Sat) 20:1786
ヒルド話

■解雇
025. 初対面。身の性質を見抜かれる。「きっと、あなたはとても強いんでしょう」
064. 世界が傾く雨乞いの酒『グローヴァー』によるネアの暴虐。内羽に触れる。
065. 妖精の外羽と内羽に触れる秘密と無自覚の求婚。
070. 羽が色づくのに伴侶がいないのは、受け入れてもらえないから。
075. 夜の盃初使用。求婚の意思表示をもらう。
078. 盃での薬作り。無自覚の求婚を受けてからの心の動きと執着の生まれ。
079. ダリル目線。羽の庇護どころか、婚約させてると確信。生涯一度の権利をネアに。
084. 抱きつかれて思わず動揺。
090. 寝ぼけたネアに覆い被さる
092. 泉の妖精がネアに粉をかけたため、羽を毟る
094. 耳飾りを贈る。魔物の指輪と同じく妖精にとっての婚姻の証。
113. 交接による魔術汚染や術式に添付の調査。
136. ネアの膝枕。






2019/11/15(Fri) 19:2972
閣下が退却を命じぬ限り

■ルート選択
?@リリエンタール閣下(聖魔王)の覚醒ルート = 本編
?Aキース = IF。イヴの初任地が北方司令部だった場合
?Bヴェルナー = IF。E..006でイヴと別行動にならない場合
?Cサーシャ = ?
?Dエサイアス = イヴ未覚醒の場合の大本命。あるいは士官学校卒業時に立ち止まらなかったら。
?Eピー = 無理。真っ直ぐに表現する家庭で育ったイヴには無理。
?Fオスカー = 従兄弟。二年くらい前に結婚を前提にお付き合い申し込んでいればいけた。

■閣下のランク
?@閣下(イヴ覚醒)
 イヴに愛される。神も忖度してイヴを異世界転生させる級の一介の貴族。
?Aアントン七世
 イヴを手に入れる。ロシア帝国最盛期+ソヴィエト連邦全盛期級国王
?Bアンソニー王
 イヴが手に入らない。大英帝国絶頂期級国王。なんの障害も無く即位した王なので、閣下の底力が引き出されていない……的な感じです。底力が発揮されていなくても、歴代最高の名君にはなれました。手の付けようが無い全盛期大英帝国レベル。



2019/11/15(Fri) 21:4873
BLOGより抜粋 2018

■2018-06-06
 閣下はしれっとした顔で、外堀を埋めまくってます。というかむしろもう埋まった感すらある。
 風呂に関しては「あ、入浴するのか。では一緒に入るか」……という予定らしいです。
 むっつりの可能性も捨て切れませんし、否定できないのですが。

■2018-06-10
 今日のイヴ更新(026)、閣下「少しは異性として見られているだろうか?」と呼び出したら、真面目な少尉がやって来たの回。
 あの後、執事がお労しい言いながら忍び笑いするんや。

■2018-06-14
 上官、全力で部下の恋を応援していますが、キースにはキースなりの考えというか「恋愛成就したら、危険から遠ざけられるよな」という目論みがあってのことです。
 キース、両片思いなの分かっちゃったんだ。

■2018-06-17
 閣下が聖職者の権利を所有していたのは、夜会など女性を伴わなくてはならない面倒なシーンで「聖職者だから」という理由で女を遠ざけられるので。欲する女性をこの手に……となれば、ストラの一つ二つぶん投げますとも。

 落とせる時に落とすのが閣下の信条であり、そのためならば堕ちるのも厭いません。
 周囲の人たちは、閣下の陥落にすごく好意的です。
「あの美貌によろめいたのか。あの完璧聖魔王さまも、人の子だったんだな」と。

 即刻結婚話になってしまったのは、閣下の育ちのせいです。
 完全に王者として育った閣下は、恋人が妃に昇格するというシステムなど思考にないので。閣下の中では恋人は恋人、妃は妃、ポジションは不動。

 イヴに告白されたあと、執務は中止になりました。
「フランシス、中尉に告白されたのだが」
「良かったね、リヒャルト。なに好きな子に告白されて動揺してるの? 君そういうキャラだっけ? 二百万を越える絶望的な兵力差にも、眉一つ動かさなかった君が動揺してるの?」
 きっとイヴより動揺してた。

 閣下の恋愛感覚はズレております。帝王の感覚そのままなもので。
 ただ女性扱いをしたらイヴが落ちるのは、気付いていましたね。
 なにせ偽装恋人計画の際、オルフハード少佐「に」助言しています。だからナンパ成功して、次に会う約束まで取り付けられたのです。
 当時は何とも思っていなかったので……でも複雑ではあります。

■2018-06-20
 今回の更新(036)、実はこれキース最後の死亡フラグを折った回になります。
 本来はキースがフォルズベーグ出兵の指揮を執っておりまして、向こうでインフルエンザに罹り、熱冷ましを多用しインフルエンザ脳症、更に肺炎を併発して異国の地で亡くなるのです。どんだけ苦しい死に方だよ!

■2018-07-01
 閣下は本気を出して囲い込んでおりまっす。
「中尉はきっと派手なものを嫌うであろうな。問題なく身に付けられる美貌の持ち主なのだが」
「そろそろお嫁さんのこと、名前で読んだら? リヒャルト」
「……いずれな」

■2018-07-02
 皆での食事回をデートと称する――キースは若い頃、よくその被害を食らってました。
 それなりの年になってからも。なので女性を避けるようになりました。

■2018-07-08
 閣下は生まれて初めて「雄の本能とはこういうものか」と、感じ入っておりました。
 人並み外れた理性でなんとか収めましたが。
>お嫁さんが顔を赤くして
 肌を上気させ、潤んだ瞳を向けられておりました。よく我慢したな、閣下。

■2018-07-09
 キースと少佐(仮)が同時期にインフルにかかった理由は、イヴが病原菌を所持しているのです。
 イヴに気付かれぬよう近づき護衛していた少佐(仮)が感染し、仕事で接触のあったキースに移っただけです。

 閣下はあの変態を極秘裏に処分することは可能でしたが、そこは教えないとまた被害に遭う可能性があるので。
 もちろん閣下が全力でそれらを潰しますが、被害に遭う当人が自覚していないと、どうしても大変なことになりますから。イヴが今まで無事だったのは、弟のデニス、彼の頑張りもありました。姉に近づく変なのは排除しておりました。

 閣下とイヴは、イヴが覚醒しない限りは、結ばれることはないですね。
 閣下はなんとなく気になるのですが、イヴは閣下をそのような対象として見ないので。なにせ身分が違いすぎて。閣下は未覚醒イヴの幸せを見守る形で終わってしまいます。

■2018-07-12
 結婚後「出会った頃のような、髪の長いイヴをもう一度見たい」と閣下に頼まれ、イヴは髪を伸ばすことになる……という設定があります。
 閣下、自分で依頼しておきながら、悩殺されまくります。

■2018-07-07
>イヴコレクション
 全く秘蔵していないと言えば嘘になってしまうかと。
 あの軍服はちゃんと処分させましたが、往路で貸したパジャマなどは着るに着られず、捨てるなどできず……で、保管されております。

 閣下がこの国に来たのは、旧ルース帝国からの亡命者を救うためです。財宝と名前と共に責任も引き継いだので。
 ゲーム内でエンディング後に国を去るのは、その国ですることが終わったからになります。優秀な分、見限るのも早いのです、閣下。

 カリナはなかなかの政治的な能力を持っており、閣下に目をかけられ、のちに閣下の後継者となります。
 大陸初の女性大統領カリナ・クローヴィスです。

■2018-07-27
 イヴは容姿は本当に男です。ただ美醜になるといささか。「男に間違われる=美人じゃない」と考えているので、自分が綺麗だとは思っておりません。女性なのに男性に間違われて生きてきたので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。
 もっとも、イヴは自分の美しさを自覚する日は来なさそうですが(そして周囲が胃痛)

■2018-07-29
 閣下は代役を立てたくて仕方ありません。
 嫁の戦闘能力は信頼していますが、諜報能力はあまり……なの知ってますし。さらに騙されやすい性格なのも知っているので。
 かつてオルフハード少佐(仮)偽装恋人作戦に許可出した閣下としては、イヴが騙されてしまうのではないかという心配も。閣下はイヴ本人も気付いていないイヴの好みも分かっているので、余計に心配なのです。

■2018-08-02
 イヴの好みは身長高めな男性に、女扱いされると弱いです。この身長高めは自分より大きくなくてはいけないということではありません。少しくらい低くてもよいのです。あと仰るとおり、自信家は好きですね。自分の容姿に全く自信がないので、容姿に自信がある人、もしくは容姿を全く気にしない人に惹かれる傾向があります。

 閣下の避妊は、本気度マックスです。
 閣下にとって子供は本当に必要なく、女性は性処理相手でしかないので、若い頃からこの姿勢を一切崩しておりません。
 この生き方を変えてしまったのがイヴです。
 妻として迎える前、妾の段階でも、子供を作ろうと考えてしまいます。

>良い奴紹介するよ
 本当に閣下のところへ連れて行くつもりでした。
 もう閣下のお気に入りなのは、分かっていたので。

■2018-08-14
 閣下嫉妬するの回でした。約四十年間嫉妬などしたことがなかった人が、嫉妬したため酷い事に。室内で大暴れし、冷水を浴びていなかったら、イヴに強引に手を出し酷い有様になっていたことでしょう。……まあ、イヴが本気で抵抗したら、違う意味で惨劇になるわけですが。
 イヴは恋愛に関して非常に自己評価が低い。人生=男に間違えられる+声を掛けられたことがない、がかなり効いています。
 もっとも同年代の男子としては「自分より身長高い」「顔綺麗(男だけど)」「自分より成績優秀」「裕福な中流階級のお嬢さん」「自分より将来有望」ともなれば、易々と声をかけられないのも、なけなしの男のプライド上、仕方ないのですがね。

■2018-08-18
 カリナはちょっと婚期は遅くなるかな……ですね。政治が面白くて気付いたら「あ゛」みたいな。

 残念と言いますが良かったと言いますが、過去に一度もアントーシャと呼ばれたことはありません。
 別の愛称(トニー)と呼ばれた事はあるのですが(閣下としては不本意なのですが)アントーシャは初めてです。完全に思考停止でしょうね。
閣下「…………っ、!」
執事「膝ついてどうしたんですか!」
閣下「息をするのを忘れて、苦しくなった」
執事「まじか! 遠隔で魔王を縊ってくるお妃さま凄い!」
 体に触るレベルの驚き。それをもたらした嫁は、軽やかに去って行ってしまいましたが。

 愛称で呼ばれた後の閣下は、良い感じに使い物にならなくなっておりました。
 眼光鋭い聖職者なので、不機嫌そうに黙っていれば大方の人は誤魔化せますが……室長とか、ヒースコート准将とかあたりには気付かれ、閣下も「愛称で呼ばれてキスしてもらえた」と自慢して……酒宴はさぞ盛り上がったことでしょう。

 閣下の嫉妬暴発ぶりからすると、キスした大佐の身が危ないですね。
 たしかに一発くらいで済ませるでしょうけれど、部下殴った事もない閣下が殴るくらいですから、その嫉妬ぶりは……もう大変です。

■2018-09-02
 閣下の溺愛ぶり、閣下本人は溺愛しているつもりはない、という恐ろしさ。
 でも最近周囲から「溺愛です。それを溺愛と言わないでなんと言いますか」と諭され、ならばさらに溺愛を――自重する気はないようです。

■2018-09-07
 そうです、スコーンを宝石箱(閣下の手元にある箱がそれしかなかった)に入れて、枕元に置きました。
 今までの人生において、大事な品物という物がなかったので、力加減が分からないといいますか、扱いが不明で心赴くままにしたところ、幼児レベルの行動になりました。

■2018-09-12
 ほぼあらすじ状態のIFですが、七世とイヴの間に子供はできますよ。
 もちろん帝位は継げませんが全員公爵となり、良い領地を貰って幸せに生きていきます。皇后と七世の子は、半数以上が夭折してしまいます。生き残った子たちも普通に大公・大公女として扱いましたが……どの子も賢く、絶対に寵妃とその子供達には近づきませんでしたよ。その辺りは七世の子かと。
 あとIFではイヴの家族はおりません。

■2018-09-20
 大佐(仮)の死亡フラグラッシュは無事終了いたしました。ちなみに最後の死亡フラグは、海に落下して意識を失い溺死――
大佐(仮「(意識が遠の)…………うわああ! 妃殿下のトランク! 放置しておいたら、大事にしていた妃殿下が飛び込んでくる! サメのように泳いで回収しにいく! あれだけは回収しなくては! あそこまで泳がなくては! 急げ! 妃殿下は遠泳40kmの記録保持者だ! 来たら越される! 急げー!」

■2018-09-21
 更新要約
儚い詐欺「聞いてねぇぞ、おい」
閣下「言ってないからな」
儚い詐欺「シャフラノフ!」
閣下「ん? 誰の事を言っているのだ? 私はリリエンタール」
儚い詐欺「ふざけるな!」
 大体いっつもこんな感じ。

■2018-09-23
隊員A「隊長、綺麗っすよね」
隊員B「そうだな。女には見えないけどな」
隊員C「本当に女なんですか」
隊員B「性別を偽る意味がないから、女なんだろうよ」
隊員A「でもあのキース中将の親衛隊隊長ですよ」
隊員C「それなー。キース中将が許可したってのがな」
閣下「……」
キース「……」
 いつまでも男性疑惑が晴れない理由の五割くらいはキースにある。

 閣下、我慢ができなくなり嫁を連れて帰国いたしました。
 無理矢理連れて帰ってきたことにかなり腹を立てているキースの目も光っているので、結婚までは清らかな関係が続行されます。
 イヴは上官の貞操に注意を払い、上官はイヴの貞操に注意を払う関係。

■2018-09-24
 閣下の結婚の第一報を聞いた時の、各国首脳は「は?」でしたね。
 外交筋とか外交官とか外務大臣なんかが呼び出し食らって「おいおいおい、あの男の結婚話を掴めなかったってどういうことだ」と騒ぎに。
 そして写真は、メールに書かれていた通りのことが起こるかと。
「これは嫁の兄弟の写真(イヴの写真)」→「弟がいます」→「これは、それじゃろ!」デニスが絶世の美男子と勘違いされる→欲しいのは姉妹の写真だ!と号令がかかる→カリナの写真入手→「少女? 十二歳? ロリコン?」→閣下ロリコン疑惑……とかいう地獄の情報錯綜が。

■2018-09-27
 閣下の懐刀はほとんどキースに近づきません。元襲撃犯的なことも当人言っていますので、なんとなく「仲悪いんだな」くらいに思っていただけますと。

■2018-10-13
 現在イヴはキースの後ろに立っています。閣下の席は、キースのほぼ正面です。だってイヴを見たいから。私的感情で席順決めた人。
キース「(この人、本当にクローヴィスのことを気に入っているのだなぁ)主席宰相閣下」
閣下「なんだ? キース」
キース「あなたを正面において話を聞かなくてはならない、私の身にもなってください」
閣下「説明会に潤いが欲しいか? では私の背後にサーシャでも立たせるか。見目は良いぞ」
キース「あれは要りません」
 ヴェルナー大佐は立ち位置からイヴの横顔は見ることが出来る。それはそれで満足らしい。
イヴ「(閣下だ、閣下だ)」
 もちろんイヴの内心なんてバレバレである。

 夫人用の浴室に関しては、何もいえません。捕らえる気に満ちあふれている頃の閣下なので。閣下が本気出したら、逃れるのは不可能ですから。
 あと周囲は「絶対君主に春が来た(おもしろー)」で……ストッパーらしいストッパーはいないので、被害が甚大に。

■2018-10-18
 イヴはもともと「他人の懐には頼らない」派なので。
 そして閣下は何でも買ってあげたいのですが……
閣下「一度も欲しいと言われた事がないのだが。どうしたらいいのだ」「だから自立してる娘だって言っただろうが(ヒースコート」みたいなやりとりが。

■2018-10-20
 閣下は自分の過去に関して、知りたければ知っておけ……というタイプなので、執事はそれを知っているので、気を利かせてイヴに閣下の過去を語っておりました。
 アディフィンで黒ビール飲みながら自らの幼少期を語るなど、閣下の人生にはなかったことです(後に知った執事が驚愕)。

■2018-10-22
 ババア陛下が変更したいと言ったところで、君主国の首脳陣だけでは力不足。国際規定というか時代的に、女にスポーツなんて……という時代。ですが
閣下「乗馬と射撃のみならば、わたしが改定してやろう」
 嫁が得意……金を取る種目なので、閣下が女性将校の参加ができるようにしてしまいました。
首相「……(いつも思うが、最後の絶対君主は魔王だよなあ)」
閣下「妃には苦労をかけるが、わたしの妃なので世界中にお披露目せねばならぬのだ」
ババア「世界中に嫁を見せびらかしつつ、手を出すなと厳命するのよね」
閣下「当然。妃が誰のものか、世界中の男にしっかりと教え、時には処刑込みで躾けてやらねばな」
ババア「大いにやりなさい! それでこそ、絶対君主よ!」
閣下「珍しく意見が合ったな、ババア」
ババア「グロリアーナとお呼び! トニー」
閣下「トニーと呼ぶな」

 キースはイヴと閣下の子供、きっと可愛がると思います。でもやっぱり心中は複雑骨折したままでしょう。
「信頼している可愛い部下が、リヒャルト・フォン・リリエンタールという英雄との間にもうけた子」と思えば可愛いのですが
「信頼している可愛い部下が、ツェサレーヴィチ・アントン・シャフラノフというルース皇族に孕まされた」と思ってしまうと、複雑すぎて

■2018-10-29
閣下「本当は毎日招きたい。毎日顔を見たい。一緒に住む日が待ち遠しい」
室長「知ってる」

■2018-11-04
 あの狭い密室で、あれだけ好きです攻撃を受けておきながら妃を返せた閣下の精神力と儚い詐欺の威力。本当に連れ帰りたかったのですが、ぐっと我慢しました。儚い詐欺警報はなかなか強力であります。上司は「クローヴィスの幸せは全力で応援する。主席宰相閣下は……」な人なので、イヴを優先してくれます。

■2018-11-06
 閣下は言葉を惜しみません。きっちりと声に出して伝える事こそが、何よりも重要な事を理解しているのもありますが、愛を伝えるのが楽しいようです。
 四十年近く、愛を囁いたことがありませんからね。

 閣下は他人を叱責することはないですね。また、生涯叱るということはできません。
 なにせ血筋と優秀さから叱られた事がないので、後々イヴに叱られることもあるのですが(無理しないで下さいとかそういう)それはそれで幸せなだけであり、その幸せはイヴに返すものとしか認識しません。ですので、やっぱり他人を叱ることはありません。

■2018-11-08
キース「そもそも、なんでクローヴィスはあんなに髪が短いのだ。髪は肩口、もしくは長いのを一本にまとめている女性士官が一般的……フェル!」
 そうだな。お前の友人である戦闘指揮官が、イヴを指揮官にすべく指導してたなー。

■2018-11-28
 閣下の贔屓はすごいです。そもそも閣下が玄関まで出迎えにやって来ている時点で余裕で国賓レベル扱い。
 そして閣下はほとんどの王侯貴族を国賓扱いしたことがない。閣下が上座を譲るのは教皇とババアだけ……でしたが、今度からはクローヴィス家の家長ことポール義父さんにも上座を譲ろうとします(ありがたく固辞されますが)

 シャルルは婿希望。
 健康的で優しく、シャルルのことも気遣ってくれるカリナを見て「ああ。閣下がお妃様に感じているのって、これなのかも」と気付き、気になった模様です。
 きっと会計士の資格を取って、跡を継げるのをアピールポイントにしようと、参考書を開いていることでしょう(閣下と同じことしてる)。

 キースの説得を素直に聞き、髪を伸ばしているイヴ。
 もうじき「帽子に収まりが悪いから切……」「駄目だ! 上官命令は絶対だ!」な感じになります。
 儚い詐欺の愛ある強権発動により、閣下はダイヤモンドダストよりも輝いている妃の金髪が揺れるのを存分に堪能いたします。

■2018-12-16
 イヴのトイレ付き添い人選の妙。閣下は全てを見据えて配置いたします。
 またイヴが「全員付き添いいや」と言ったら、付き添いキースになるんですよ。
閣下「キースなら安心」
キース「俺自身のためにも」
イヴ「警護対象に付き添われるのはいやー」

■2018-12-18
 イヴがorzになろうとも意に介さず「仕方ないだろう」で済ませて付き添うのがキースです。
 キースも若い頃、要人警護をしたことがあるので慣れたものです。もっとも、警護対象は男性でしたし、更に言うと若き日の閣下だったので
閣下「主席副官(護衛込み)の視線が冷たくもあり複雑でもあり」
 護衛が一番危険だったりしたのは、閣下にとって良い思いでです。

■2018-12-25
 イヴは基本的に乙女です。そして意外とロマンチックな演出をした閣下。
 これは閣下が「自らが即位したとして、政略結婚した妃にすること」を念頭に置き、それとは反対の事をしようと考えたところ、意外とロマンチックになってしまったのです。
 イヴと閣下はほぼ同じくらいの身長と思っていただければ。

■2018-12-29
 妃に婚約指輪を贈った閣下。既に結婚指輪も発注終わっております。
 万が一、イヴの指がしなやかに成長して窮屈になるかもしれないことを考えて、僅かなサイズ違いのものをいくつか発注。当日どれを使うのか? 分からないのでどの指輪の石も妥協が許されないため、業者は死に物狂い。
閣下「対価は支払うのだから良かろう」
執事「悪魔だ、魔王だ」
 閣下は言い値で買ってくれるけど、最良のもの以外は買ってくれない。まさに上客。

 婚約指輪のデザインについて振られた時、サーシャとヒューは
「オキサキサマキレイデスカラナニヲミニツケテモOk」で、すぐさま逃げました。



2019/11/16(Sat) 00:1874
BLOGより抜粋 2019

■2019-01-02
 普段閣下なので、アントーシャ呼びは劇薬なみに効きますね。
 閣下は毎回、理性を総動員して頑張っております。

■2019-01-06
 閣下、イヴ父の仕事を継ぐのは本人としては初めてしてみたいと思った仕事でしたので本気も本気でした。
 為政者とか軍総司令官は、してみたかった訳ではなくしなくちゃいけなかったので……

■2019-01-24
 閣下の灰色の世界で輝いているイヴ。ゆえに妃が美しくて困るのです。
 室長は笑い、傍観者でありながら、持てる全てで二人を守っていきます。それは使命感と言うよりも楽しいから。室長にとっても、初めての楽しい仕事でした。

■2019-01-26
 室長ですら、閣下が恋をするなどとは思っておらず、恋したと聞かされた時の室長は完全に間抜け面になってました。

■2019-03-07
 リトミシュル辺境伯は最初にアディフィンを訪れた際、額に大きな傷のあるイヴを見ております。
 フォルクヴァルツ選帝候は新生ルース関係の会議がアディフィンで行なわれた際「アントンの妃見る!」と神聖帝国の一団に混じってやって来ておりました。
 会議後話しかけたかったのですが、アントンさんに「後日な」で引き下がりました……多分。

■2019-05-01
 さしものキースでも陥落してしまいます。仰るとおり閣下がロスカネフにやって来ないルートでなくてはいけないことでしょう。
 子供十人ですか! でも孤独だったキースにとっては十人いても足りない……というか、全く多くはないでしょうね。そして健康には定評があるイヴにとっても十人くらいは問題なく。きっと死ぬまで騒がしい家で過ごすことになるでしょう。

■2019-05-13
 たしかにエサイアスは少女から大人までの間のイヴを知っているので、勝ち組といえば勝ち組ですね。試験会場でイヴのことが気になり、入学後わりとすぐに好きになりました。結構長い間想っていたのですが、出遅れが響いて。足踏みしなければ間違いなくイヴの心を射止めることができたのですが、ちょっと躊躇った結果、掻っ攫われてしまいました。

■2019-05-17
 閣下の我慢強さは周囲からも涙無しでは(笑い泣き)見ていられない状態に。
 仰るとおり大事な妃なのでしっかりと手順を踏み……と精神力のほぼ全てを使って耐えている状態です。
 朝チュンは朝だとは思います。ただしその朝が翌朝とは限らない。三日後だったり五日後だったりする可能性も……イヴ、閣下に何をされるのだろう。

■2019-05-23
 笑ったり恥ずかしがったり、閣下初めてが目白押しでした。頬を膨らませたイヴを見て、閣下は自分の中に色々な感情というものがあるのだな……と実感しておりました。
 実際、閣下は恥ずかしくて視線を逸らしたのですが”恥ずかしい”を感じたのはこれが初めてで、イヴと一緒にいると感情が制御できない……と慌ててもいます。

■2019-06-06
閣下「四百万人を皆殺しにしたい気持ちでいっぱいだ」
執事「お妃さまのことを早く公表したいのですね」
閣下「そうだ」
執事「CENSOREDのは止めませんが、殺せるんですか?」
閣下「できる」
執事「……ですよねー。閣下はできる事しか仰いませんものね」

■2019-06-16
 閣下のIQが消え去るのは、IQが理性へと姿を変えて頑張るからでしょうねえ。
 閣下の理性はこの先もしばらく酷使されますので(理性が過労死しかけてもいちゃいちゃを止めない閣下)是非とも応援してやってください。

 キースが幸せになれる相手はイヴしかいないので、幸せにしようと思ったら必然的にこの組み合わせになります

■2019-06-30
 イヴの最終階級は大将で、功績を持って元帥号を授けられます。イヴは自らの力で立派に上流階級の一員となりました。
 世界史のテスト、特に女性初の〜では名前が頻発いたします。解答欄には「大天使」と書いても○をもらえる国もあるとかないとか。

 七世と捕虜の場合も、確かに話しかける事ができますね。
 きっと閨で脅したり、条件を持ちかけたり……言葉攻めは凄いでしょうね。家臣たちが「閨であんなに喋ってるの初めて見た」的な

■2019-07-07
 キースのサンドバッグ・イワンを手に入れた!
イヴ「心ゆくまでボスボスにしてもらおう」
ジーク「あの人、マジでボコボコにしますよ」
眼帯「あれは容赦しねえ」
阿片「するはずもない」

■2019-07-11
 言葉責めはアントン七世だけですね。きっと責めた後に後悔とか感じて「なんで捕虜に後悔を」とか自問自答したり落ち込んだり……それを解消するためにまた捕虜を責めたり。を繰り返した後、愛に気付く面倒臭い皇帝であります。

■2019-07-31
 職務に真面目なイヴは閣下をお見送りして自分の警護対象を優先します。
閣下「妃が高潔で困る」
執事「わたしたちなんて、だらだらですもんね」
閣下「まあな」
 閣下に高潔と言われたイヴの家族たちも、普通にネクルチェンコ隊の半数と家族が乗ってきた車両へ。イヴの親族ですので閣下専用車両に乗ってもいいのですが(閣下たちは乗せるつもりだった)そこはイヴ父、娘が閣下と結婚しようとも自分が偉くなったなど思わない理性の人ゆえ家族と共に一般車両へ。カリナや継母、さらにはデニスですら閣下の車両に乗るなどという考えは微塵もなく。
閣下「クローヴィス一家が高潔で困る」
執事「閣下の親族は、驕りと集りと奢りばっかりですもんね」
閣下「もう銅貨一枚もくれてやらんがな」
執事「うわああ。あちらこちらの国家が破産するーたーいーへーんーだー(棒)」

■2019-08-04
 力業で妹を軌道修正できる唯一のキースお兄ちゃん(41歳)。
 このお兄ちゃんは、妹の婿に対しても容赦しないというまさにお兄ちゃん。イヴには健全な感じに慕われていて楽しいようです。狂った愛情を持たれてばかりの中に、輝かんばかりの笑顔でまともに好かれたら楽しくても仕方ないですよね。

■2019-08-06
 イヴは顔も凄いのですが金髪も負けず劣らずで、デニスですら初めて見た時イヴの金髪が同じ人類のものだと理解できず触らせてもらったくらいには。
 当時から蒸気機関車以外に興味なかったデニスをして「人毛? 天使の髪とかじゃなくて?」みたいな。

 権力志向が強い女性たち、とくに愛人でもいいという人たちは大勢寄って来る(実父が愛人多数だったので)。
 あと「年下の嫁にはない包容力で甘やかしてあげる」的な閣下と同世代、年上あたりが煩く、閣下としては年上の女はババアの印象が最悪最強絶対なので……きっと年上は嫌いかと。

■2019-08-12
 閣下が半端に手を出して、自分の理性をすり減らしております。魅力的で今すぐにでも……でも我慢する、というギリギリを攻め、アピールを何度も繰り返す必要があるのです。もちろん閣下の本心なのですが。
 自分で仕掛けて寸止めを繰り返す閣下の理性はもうリビングデッド。でも嫁を蕩けさせるためには努力を惜しまない。
閣下「世界征服のほうが簡単だ」
執事「でしょうね。でも世界征服より楽しいんでしょ?」
閣下「もちろん」

■2019-08-18
 目隠しは軽いスパイス程度なのがアノ世界。
 みんな褒めたりなんかしたりして、イヴが恥ずかしがるのを見るのが好きだと思います。
 (ベッドの上で)照れているイヴは、きっと色っぽい

■2019-08-20
 眼帯と阿片も下宿に来るんですね――あいつらの行動読まれてる!
 さらに三総督が「警備担当する!」と周辺を徘徊することも。
キース「揃いも揃って面倒なのが来るな」
閣下「式に呼ばなければ呼ばなかったで、もっと面倒になる」
キース「でしょうな!」
閣下「(呼ばないで一番面倒になるのは、お前だがな、アーダルベルトよ)」

 懐刀は閣下の養子になります。これによりイヴがそれほど過保護にしても息子だしねーで許されることに。
 身体能力がイヴに似た子供とか生まれたら、後をついて行くのが大変でしょうねえ
二歳くらい「あにうえ、みてみて!」
懐刀「ちょっと目を離した隙に、二十メートルもある木のてっぺんにいるんだ」
 イヴの子だからです。

 中年男性が二人で猥談……セクハラの極みなんですが国家代表としては避けられないという。
 初夜延長に関しては、余裕ない閣下にキースが気付いているため脳内大爆笑は不可避でした。
 天涯孤独な儚い詐欺にとって、女性を押し付けてこないイヴはかけがえのない人(恋人的な意味ではなく)になりつつあります。イヴは儚い詐欺の人生が無駄ではなかった証明で、儚い詐欺にとって頑張って生きてきた甲斐があった――みたいな存在なので。

 初夜に至るまで、長きにわたり閣下が緩やかにイヴを育てます。
 閣下の理性とか自制心とか知性が断末魔をあげる中、閣下はイヴにきめ細やかな……処女に関して不慣れなのも自覚しているので、頑張るご様子です。

■2019-08-26
 本日の更新(271)でキースとイヴの蜜月が成立です。
 軍閥の長キース、彼の最大の後ろ盾イヴの図。イヴの背後には閣下。キースと閣下は何時だって直接手を組めない間柄です(主にキースの問題)。責任と権力が年々重くなるキースの支えですが、やはりイヴ以外はいない。

■2019-08-28
 プライベートではあまり人と関わりたがらない儚い詐欺ですが、イヴは別。
 自分のプライベートへも引き入れて閣下が暴走するのを止めてくれます。恋愛とは全く違う「愛情」をもって、イヴを見守り続けることでしょう……たまにどころじゃなく手とか足とか出ますが。

■2019-09-01
 イヴは正体不明の息子という謎めいた存在を手に入れた! クローヴィス家の面々は簡単に受け入れてしまうので
カリナ「カリナおばさんって呼んでいいからねー」
イヴ父「孫と酒を飲めるとか幸せだな。いける口かな?」
イヴ母「セーター編むから来て頂戴ね」
 元は庶民というのを知っていることもあり、この上なく気さくに声をかけられる。
息子「妬心でやられそう!」(閣下と執事による視線)

 今までの閣下は餓死するレベルまで食べなくても平気でしたが、今はお腹が空いたらイヴとご飯を食べられるという幸せな時間になったので、しっかりと認識できるようになりました。可愛いポンコツ感と見せかけてヤバイのが閣下です。

■2019-09-15
 独身率の高さは「やっちまったな、イヴ」状態に。
 イヴ本人は閣下一筋なので、後世、魔性の女と言われても「?」で困るのですが、どうにもこうにも男たちは新しい愛を掴むことができませんでした。

■2019-11-11
 閣下と臣下は良い方向に進みつつあります。
 閣下はクローヴィス家の三兄弟を見て「こんな感じで接するものなのか」と覚えて、それを実践している感じで、臣下もそれに応えようと楽しいながらめっちゃ緊張感溢れる兄弟ごっこが始まる。

■2019-11-20
 寝る時は裸ですので、閣下はイヴのなめらかな肌を堪能しつつ天国と地獄を毎晩味わっている状態。
 閣下の理性はほぼ亡くなっております。現在はほぼ根性で。でもイヴと一緒に寝ることは止めない閣下です。

■2019-11-25
 デビュタントで反省したので、自分で喋った……すごい進歩()。
 ババア陛下さまは閣下のみならず執事や馭者のやる気スイッチも(殺る気という噂も)的確に押せるという。

 ミニ閣下ですが、間違いなく父親に似て無表情でしょう。もちろん子供特有の幼い顔立ちなのですが、何故か四十過ぎている父親そっくりという。子供の癖にきっと血色悪いんですよ。ババア陛下は間違いなく見に来ますね!

 素っ裸イヴ。
 閣下に色々と言いくるめられて気付いたら裸に。大統領歴一ヶ月程度の閣下ですが魔術師並の言葉を操りますので、イヴなんてすぐに丸め込まれてしまうわけです。丸め込んだ先にあったのは天国と地獄そのものという。閣下の頭脳をもってしても見破る事ができなかった……というか、自分がこんなにも懊悩するとは思っていなかったもよう。仰るとおり性欲も適当だった人なので、シルクよりも滑らかで吸いついてくる肌に閣下の閣下はアントン七世寸前ですが、まだ耐えております。閣下にとってこんなに幸せで大変な時期に騒ぎを起こしたら「滅亡させる!」になっても仕方ないですよね。閣下は閣下の閣下と戦うのが忙しいので、邪魔はゆるさん!

 閣下の父親とか親戚は結構な女好き。特に閣下の父親は子供が二十人以上いた性欲が……
 その血が目覚めたらエライことになりそうな。

 オリンピック終了後のイヴと閣下は一週間くらい籠もりますよ(真顔)。閣下が離してくれないので。
 それ以上籠もると儚い兄がロスカネフから助けに来そうなので、きっと諦めると思いますけど。

■2019-12-01
 閣下の第一子は長男で、名前はパウル・アーダルベルト(もう決まってる)でミニ閣下で母親大好きなのは、もう確定事項ですな。
 ただ……ミニ閣下の小食はイヴから見てなので、実際は……。

■2019-12-2
 初戴冠。
閣下「今なら最速で世界征服できそうだ」
執事「最速ですか」
閣下「最速だ」
執事「ちなみに何年くらい?」
閣下「十ヶ月」
執事「(この人間違いなく十ヶ月でやるわ……なんなら期間短縮しそう)十ヶ月……」
閣下「イヴの皇帝とは何をすればいいのだろうな」
臣下「(閣下に対して、皇子さまではなく皇帝陛下というあたり、妃殿下は分かっていらっしゃる)」
 閣下は一応皇子さまなんだけどな! 皇子さま感まるでないけど!

 花冠を乗せた閣下を見て平常心でいられるのは、馬鹿な両閣下と禿枢機卿くらいかと。女王と教皇はもちろん大丈夫ですが。
 イヴに似た娘は閣下が切望しておりますが、きっと閣下が強過ぎてそれは叶わないのではないかと。

■2019-12-04
>買収
 無理ですね! 閣下直々に世界中の鉄道あげると言われても姉から貰ったマフラーを譲らなかった男です。この男を買収するのは事実上不可能。

■2019-12-07
 ババア陛下さまは別格で一応お話しますし、頼みごとをされたら
ババア「連合軍総司令官、任せたわよ」
閣下「…………ババア(わかった)」
 心の内が言葉になっちゃいますが聞き入れはします。閣下にとってはババア陛下さまと国家はほぼ別もの。ババア陛下さまがいるので滅ぼしていないだけで、偉大なる女王陛下(グロリアーナ)が亡くなったら……首相はこの辺りを理解しているので頭皮が風を求めて邪魔な毛を……

 表立った世界征服はイヴが嫌がるのを分かっているのでしません。
閣下「裏側から支配しないとは言っていない」

 この人、帰省する家がなくなって早二十二年。イヴが生まれる前に天涯孤独になっていることに気付きちょっと愕然。家族運がなかった両親を早くに亡くし、兄弟は欲しかったけれどおらず、飼い犬とかにも憧れはあった。叔父さんとは幸せな生活を送っていましたがその生活もすぐに終わってしまい、幸いその年(15歳)には士官候補生として独り立ちできておりましたが、早くに家庭が欲しく、似たような境遇で理解者である元カノができたのに……もうじき(?)全ての希望が叶うので、その時まで頑張れ、儚い詐欺。
 たしかにこの組み合わせでも第一子は男って感じがしますね。それも閣下同様、異様に父親に似ている(メンタルが)。

■2019-12-15
 儚い詐欺はどの道に進んでもトップを取れましたね。そのくらいの人物じゃないと、閣下からイヴを保護者的に守る事はできないので。裏方面に堕ちたとしても、きっと閣下とは知り合っちゃうんですよ。そういう星の下に生まれた気がします……見上げると頂点に閣下がいるから仕方ないのかもしれませんが。
 本編はイヴという替えの効かない存在により不幸ではなかったのですが、幸せという点では――儚い詐欺の性質上、やはり家族が必要だった気がします。ですが閣下にもイヴしかいませんし、不憫氏に至っては……でもイヴは一人しかいないので。

 IF儚い詐欺の子供の数は明確には決めてませんが、生まれる順番は「男男……」の予定です。もちろん女の子も入れたい。性格は間違いなく儚い詐欺になっちゃって
「娘が俺に似て可愛くねえ」
「嫁が可愛いからいいだろ」
 になりそうな(もちろん本心では可愛いと思っておりますが)

■2019-12-19
 IFの子供たち。
 エサイアスのところにカリナが大発生w どの子も見た目が良くて優秀で、身体能力も優れているという優秀な子、量産計画?
 不憫さんのところの娘は、本当に妖艶さを兼ね備えた美女に育つ事でしょう。イヴとしてはめっちゃ嬉しい。息子の性質はデニスww イヴとデニスは魂が双子なので仕方ない。
 懐刀さんのところは子供が居たら楽しそうですが、いなくても良い人生を送れそうです。とはいっても、この人は昔は幸せな家庭で生きてきた経験があるので、ある意味家庭を切望しそうですが。

>閣下の大帝
 毎日毎日閣下の大帝は痛めつけられております――閣下に。
閣下「自分がこんなに見境のない男だとは思わなかった!」
 と、閣下は毎日自らの自らが大帝化することに怒りを覚えられ、その怒りが……
 そしてオリンピック終了後に始まる閣下最後の葛藤。北の参加国を外遊→ブリタニアス外遊→休暇(オリンピック)→外遊再開・ノーセロート→教皇領訪問……からの新婚おこもり生活になるので、かなり先は長いんです。ノーセロートが間違って身分についてなんか言ったらフルパワーでやられるね! でもそんなのに構いたくないから、今しでかした奴らを血祭りに上げて思い知らせる事でしょう。

 キースとイヴの身長差はイヴの方が少し高いです。ただキースは鍛えていますし体格が立派なので、比べて「小さい」という感じは全くありません。
 閣下はイヴと同じくらいですが、mmまで計測したらイヴのほうが高い……という設定。

■2019-12-25
 バグ美形トップ3を侍らせている初のシーン! 真顔の狗は格好いいです。イヴが嫌いが嫌いだ言っているのは「嫌も嫌よも……」です。何となく本能に何かが掠るんですよ。まあイヴは不器用なので靡くようなことはないのですが(キースお墨付き)。
 薄着で飛び出した妃の姿に、危険な状況だと分かっているのに自分が大帝化してしまい、何をしているのだと。自分の理性を過信していた閣下、初めての見誤り。

■2019-12-27
 首相は閣下がどんだけ怖いか知っているので、まさかあんなバカをしでかすとは思っていなかった。怖さの一部分は嫁の衣装代がヤベェレベルになってるあたり。邦領クラスなら根こそぎ買って新国家樹立も可能なくらい。
閣下「あまり使った事をイヴが知ったら、吃驚してしまうから……絶対口外するなよ」
首相「もちろんです」
(優秀なお針子をブリタニアスで大勢雇うにあたって、首相を脅s――通した)



2019/11/16(Sat) 10:3075
Twitterより抜粋

■2020-02-23
 窓から阿片が飛び込んでくるんじゃ――と思ったイヴですが間違ってはいない。連合軍時代、眼帯は(無意味な)参謀で、阿片が前戦指揮官だったのはそういう理由で
阿片「(わたしが)突撃! 全軍ついて来れたら来い!」
部下「待って! 前戦指揮官閣下ぁぁぁぁ!」
総司令官閣下「焦らんでもいいのだが」
筆頭儚い詐欺「普通は焦ります」
総司令官閣下「死んでも構わんのだが」
筆頭儚い詐欺「困ります」

 喜びでも涙が出るということを知ってはいるが、理解は全く出来ない閣下(四十一歳)。イヴが親戚の集まりにやって来る前にイヴ父に「経験はありますか」と訊ねる(義理とはいえ父親なので敬意払いまくり。実父? 知らんなあ)。イヴ父は「ありますよ。近いところでは、娘と閣下の結婚式当日。花嫁姿の娘を見たらこみ上げてきましてね。なんとか堪えましたけれど」との回答。それを聞いた閣下、その場では引き下がったが――
閣下「クローヴィス卿の涙は、愛娘をどこの馬の骨とも知れぬ男に取られた悔しさからではないのだろうか」
執事「愛娘を中年男性に取られた悔しさに関しては同意いたしますが、どこの馬の骨って、あなたほど由緒正しい馬の骨はいないと思いますよ。そこらのサラブレッドより血統はっきりしているじゃないですか」
閣下「(愛娘を中年男性……お前に特大ブーメランが突き刺さって瀕死状態になっているのだが、いいのか? シャルル)せいぜい八十代くらいしか遡れぬが」
執事「充分ですよね。充分過ぎますからね。そもそも、その八十代前って、古東帝国の皇帝ですよね? その皇帝だって古帝国時代から続く名門の出ですよね、そっちまで加えると九十代越えますよね。あなたの祖先って、その国の歴史の本に載っていない人っていませんよね」
閣下「そうらしいな」
執事「血統書しかついていない馬の骨め!」
閣下「お前も似たようなものであろう、ベルナルド」
執事「わたしは遡ってもせいぜい五十代です。あなたみたいな貴種中の貴種と一緒にしないで下さい」
閣下「五十も八十も変わらぬと思うが」
執事「ちがーう!」

■2020-02-12
閣下「イヴとの約束を守ることに全力を傾ける」
臣下「(そろそろ閣下の八つ当たり猛攻を受けられる国もなくなって……)妃殿下が寝室でお待ちです」
閣下「…………はぁ……そうか。リーンハルト、お前は勘違いしないであろうが、わたしはイヴと同衾するのが嫌なのではないぞ」
臣下「存じております」
閣下「今宵も艶めかしいイヴを腕に抱いて眠るのか……幸せがこんなにも辛いことを、誰も教えてはくれなかったな」
臣下「閣下のご身分でしたら、我慢する事はないと誰もが考えますので」
 閣下はただいま今までで一番幸せな中で、今までで一番辛い目に遭っております。

■2020-02-08
 同じ国にいながらあまり出番のない懐刀と狗ですが、何のことはない。二人とも離れた所にいるので。
 この二人が会うと、懐刀がこれ以上ないってほどの嗤い顔になり、狗は苦虫噛み潰し続けているような渋い顔になります。イヴ視点だとなんとなく逆になっていそうですが。

■2020-01-30 小話 閣下が嫁の被服で魔王ばりに無茶振りするやつ
 後日リリエンタールは言った「あのくらい脅せば、妃の刺繍に専念すると思った」
 人々は言う「あれはオーバーキルだ」と。
 
■2020-01-26
 ちなみに愛人候補は懐刀と狗の二名です。閣下、イヴの好みも把握してるからなぁ……でも嫌なんですよ。ちなみにキースが相手でしたら(キースの方が年上)閣下も諦めるしかない……
キース「俺が部下の間男になるような男だと?」
閣下「痛いではないか、キース」(鷲掴みされてる閣下)
 閣下も一応悪いな……とは思っているので大人しく食らっております。キースにも二股は無理と言われるくらい分かりやすいのですから、閣下が分からないはずないのですが。性格上、キースは絶対間男にならない。というか、手を出す時はこの人の場合ガチなので。

■2020-01-21
 カリナとさりげなく見合い(即轟沈)したバカ閣下の息子たちは全員名前にカールが入っているため、イヴは密かに「カール団」と呼んでおりました。カールの読み方を変えるとシャルルになることに関しては気付いていないというか、まさかそのカールが妹を狙っているなど……。バカ閣下の息子たちがカール揃いなのは、閣下の名前にもカールが入っているので洗礼してくれた閣下の名前を一文字とって――。

 キースにおける若い者(二十代)の評価。
 可愛いが偶に全力でぶん殴りたくなる美貌の部下 → イヴ
 可愛いが頻繁に全力でぶん殴ってるイケメン部下 → ミカハム
 可愛いが性根をたたき直すため昇進を妨害した爬虫類系部下 → ピンク
 素直だからぶん殴った → 駄犬坊ちゃん

■2020-01-20 本編後(028)
>耐性MAX持ちなカリナ
 凄い能力を所有しておりますが、その能力は美形な姉との触れ合いで育ったものと思われます。カリナへの入れ知恵が全読者にバレバレな黒幕ですが、キースに招待がバレたら閣下と同じ眼差しを向けられる。 

イヴ「賄賂とか慣れない事するもんじゃない!」
閣下「わたしも賄賂を贈ったことがなかったので、力になれなかったようだ」
 閣下が賄賂を贈ったことがないのはそういう意味じゃないよー。

■2020-01-18 IF聖誕祭近辺の話
 ユエンがいなくてもデニスという(対姉に纏わりつく野郎排除プロフェッショナルがいましたので、何ら問題はないのですがね。もちろんユエン頑張りました。
 キース、過去は面倒な男ですがきっと生活自体がはすっごく合うことでしょう。あとは頑張るだけ(キースが)

■2020-01-12 本編後(026)
 なんで閣下がスエズ運河に該当するBk118運河を個人所有しているのか?
 ――二十年ほど前に執事を助けた閣下はそのままノーセロートから植民地を奪いまくって「助けて! 教皇猊下!」になった。その後、植民地を返すにあたって「全部返してやるほど優しくない」と、閣下はノーセロートの企業であるBk118運河「会社」を賠償金として請求。ノーセロートは泣く泣くといいますか落としどころかそこなら仕方ないということで、運河会社の株を全て閣下に差し出した。閣下はその株を執事と半分に分けており、執事の生活費はこの配当金から出ている(他にもるけど)。
 ルース帝国には異教徒が全人口の三割弱ほどいて、共産連邦になった際、彼らは追われることになったのですが閣下がそれをごそっと回収して、異教徒が多い地区である運河一帯に住ませて運河拡張工事などの仕事も与えた……という設定もあったり。エジテージュ二世としては運河会社を取り返したい気持ちはあります。なにせ業績悪くないし。閣下の裁量で以前より運河広がって深くなってるし。特に今回戦争に負けたので華々しい成果が欲しいのです。でも閣下相手に勝てるビジョンが全く浮かばない状況。
閣下「よいのだぞ、エジテージュ。レオポルトと手を組んで運河に攻め入っても。実効支配しても構わぬぞ」
臣下「よろしいのですか? レオポルトはともかくエジテージュはそれを出来る能力を持っておりますが」
閣下「あれは罠だ。巨大ゆえ全容が見えないかもしれぬな。空から見下ろせば、アレが罠だとすぐに分かるであろうが」
臣下「エジテージュでも逃げられない罠だと?」
閣下「食い破れるものなら、食い破ってくれて構わぬ。それはそれで面白い」
臣下「……(罠だと気付いた時にはもう終わり……なのは散々見てきましたが、これもソレでしたか)」
 閣下の性格上、運河がぶっ壊れても別にどうってことないのが最悪。さらにエジテージュ二世が罠にかかろうがかかるまいが、どうでもいい。
閣下「朕の心配事はイヴのことだけ」

■2020-01-10 本編後(025)
 さりげなくイヴと寝ない方向に持っていく閣下(一緒に寝たいのですが我慢が……)。
 執事は神聖皇帝兄のことなど何とも思っておりません。単に欲望に忠実なだけ。あとカリナも教皇の言葉に忠実なだけ。
カリナ「おじさんたちが大勢いるから、カリナが守ってさしあげますね!」
執事「ありがとうございます、カリナさま」

■2020-01-06 IFの終わりのその後のおまけ
 イヴがここに至るまで紆余曲折(と書いて聖魔王降臨)があったんですよ。イヴが物理で全てを納めましたが。
>聖魔王様の押しの強さがどこぞのBBA様を彷彿と……
 BBAさまに確かに似てい……これ以上言ったら消される!
 聖魔王は支配者気質なので、押しが強いというか冷酷な面でごり押ししてくる厄介な人です。
>息子たちはどんな?
 息子たちは父親から特殊スキルを引き継ぐ事はなかったのでご安心ください。普通にモテておりました。父親には絶対に勝てませんでしたが、勝ちたいと思ったこともなかったという。容姿はどちらかというと皆キース似。

 閣下とイヴの場合、第一子双子はないです。双子だと閣下の莫大な資産と権力が色々面倒っていうか(見た目は閣下なため全くそうは見えませんが)仲良く共同統治帝しちゃったら困るから。
 各国が。

■2020-01-04 本編後(024)
 スターリングの能力ですが決して低いわけではないのです。閣下が喧嘩相手に選んだくらいなので。ただ、閣下が本気出しすぎて。一族始まってからずっと家臣しかしていない貴族が、血統を集めたら世界の三分の二を支配しているような人に逆らえるわけないんですよ。
 美形トップ3の女子力。懐刀>狗>イヴ。
閣下「やせ我慢していることは否定しないが……」
 イヴが思っているやせ我慢と閣下のやせ我慢は、重なりつつも全く違うところがあると思うよ。主に大帝とか。

 イヴの軽い嫉妬混じりの台詞に今宵も閣下は……
閣下「スターリング、よき生贄よ。この高ぶりを納めるには血祭りにあげるしかない!」
執事「わたしたちと同じ同年代の中年ですけど、いいんですか?」
閣下「未来ある若者を生贄にするわけにはいかぬであろう。大体お前はブランカ嫌いであろう」
執事「それはね! なんでわたしに求愛してくる女って、みんなあんな感じなの!」
閣下「ババアがマシに見えるマジック」
執事「史上最悪なマジックじゃないですか!」

■2019-12-27 本編後(019)
 首相が首相の仕事したんや! 首相だって実力あるんや! いやまあ、首相が仕事をする前にクレマンティーヌ軍がヒデェことしましたが。
 イヴの耳には届きませんが、飢えた獣のような部下を率いてアルドリッジ家(オディロンが強襲した家)が監禁されている邸を強襲。良い感じの地獄が出来上がっておりました。その惨劇の後片付けをしたのはワイズです。
ワイズ「あんな狂犬、よく使えるなあ」
閣下「安心しろ。レニューシャよりはマシだ」
ワイズ「……」

■2019-12-25 IF。聖誕祭近辺の話4
>遂にパパとママが、いや、パパが、パパが動き出すぞおお!
 パパが動き出します! でもパパの動きにママが警戒して、及び腰というか逃げる日々が始まるのです。なにせ軍に色々と知れ渡っている人ですので。
イヴ「閣下、本気……なわけないよね、ユエン」
 みたいな独り言をユエンが聞くことに。 

■2019-12-23
 狂犬をどうやって拾ったかというと、執事が教皇領に来てから
執事「ノーセロートに行ったことないんですよね」
 というわけで、みんな(閣下・禿げ・探検家)でノーセロート旅行へ。もちろん名目は「巡礼」とか「視察」ですが、見るからに金持ってそうな三人組(探検家除外)を見つけた狂犬と仲間達が禿げに襲い掛かる! ……で、狂犬たちは負けて軍門に降ったわけですよ。執事は「こんな分け分からん貧しい子供がいっぱいいるのか」という衝撃を受け、この国をもうちょっとどうにかしなくてはいけないのでは? という思いもあっての王太子の任を受けてからの投獄。少年の慈愛の心を踏みにじった結果が、神の居ない国の誕生だよ。

■2019-12-21 本編後(018)
 前回の更新でイヴがワイズの前で照れているわけですが
閣下「照れているイヴを見るとは何事だ!」
ワイズ「……(えええ)」
執事「人前で照れさせたのはあなたですが」
閣下「それがどうしたというのだ!」
執事「世界皇帝閣下のわがまま炸裂だ」

 イヴが綺麗だ自慢しているのを訳した執事ですが
執事「そこは訳さないと。他はどうでもいい事ですので」
閣下「お前にしては気が利くではないか、ベルナルド」

■2019-12-19 本編後(017)
 裸で飛び出したイヴを見た閣下……の閣下はやっぱりアントン大帝に。
閣下「誰に八つ当たりすれば良いのだ!」
執事「自覚あるんですね」
閣下「ある」

 狗と閣下の取引は本編では全く触れませんが、イヴが寝室に下ったあと閣下の閣下が……ゆえ、イヴとの誓いを守るべく別室へ。そこで狗に命じるわけですが、命じられた狗がどうなるかというと
狗「…………」
 狗をして絶句するしかない閣下のえげつない作戦。
閣下「どうした? レニューシャ」
 狗すら絶句させる作戦を立案遂行。ブラッシュアップしながら追加オプションを容赦なく加えてくる閣下。
狗「ブリタニアスも滅ぼされるのですか」
閣下「グロリアが頭を下げているうちは滅ぼさぬよ」
狗「……(これはヤバイ)」
 狗、ここで初めて閣下の「本気」の「片鱗」を知る。

 イヴの寝顔を見て平常心が保てず外へ――
閣下「今なら世界征服できる」
臣下「……(もともと可能でいらっしゃいましたよ)」

■2019-12-16
 キースの元カノはキースの六歳年上。ほら、家庭が欲しい男からしたら年上でしっかりとしている女性に惚れると思うので。今はもう四十間近なので(当時は18-20歳)年下の娘でもOK。

■2019-12-14 本編後(キャンプ後編)
 要約すると「イヴ、髪型を変える決意をする」みたいな話。
 五年後くらいには、金髪を風にたなびかせている少将が、空を自由に飛びまわっていることでしょう。

■2019-12-09 本編後(016)
 ブリタニアス一行には眼帯がいない……そういうことです。キースは止めなかったの?
建前「そんな権限はない」
本音「止めて欲しかったら、部下三名を殺害した罪で裁かせろ!」
 まあその、漢ですので(儚いけど)

■2019-12-07 IF。聖誕祭近辺の話2
 完全に「パパ一緒に行かないの? お仕事なの? ねえ? ねえ?」になっとるユエン……いいぞ、もっとやれ!

 本編後(015)
>閣下の理性にまた試練が!!
 試練続きで大変です。閣下の理性ほど仕事をしているヤツはいません。表彰ものなのですが、理性が仕事をしていることを知っているのはごく僅かという……

■2019-12-04 本編後(014)
 閣下の戦争吹っ掛けぶりの凄いこと凄いこと。でも王族たるもの身内を貶されたら打って出るのは当たり前! 宣戦布告はイヴが知らないだけでさくっと行なわれております。
 イヴたち一行が旅立ったあと
阿片「――ここに通達する!」
駄犬爺「…………」
 孫の失態を詫びに来た政府の重鎮、ノリノリな阿片大公(予定)により宣戦布告を食らう。もちろん布告を命じたのは閣下。側にいた勘違い大尉は言葉が分かるので完全に白目。周囲にいたロスカネフの若手士官エサイアスは何となく分かったが、勘違い大尉の動きから「ほんとかよ」と。その後訳を聞き
ピンク「…………」
先輩「クローヴィスには指一本触れられないだろうが」
ジーク「先輩。指一本でも触れたら、終わりですよ」
 駄犬爺から報告をもらった首相
首相「うぼばばばあ、うごげがっがががが!(ブリタニアスとんだ!)」
 最早言葉にならず首相乱心! となったが、報告を聞いて野党の党首も
野党「うべばば、あががががが!(故国最大の危機!)」
 そして最大野党と与党の党首は手を携えた。国を思う気持ちは一緒なんだ。総司令官を馬車に押し込み事情を説明。総司令官、馬車から身投げしようとする事件発生。
司令「わたしでは勝てません! 退役では手続きに時間がかかりすぎますので、死んで権限を譲ります。あの常勝不敗総司令官に勝てる将校のあてはありませんが」
首相「お前がもっとも戦争上手いだろう」
司令「戦争して勝てる相手じゃないと、何度も言ったでしょう。わたしは殿下には勝てません。鈍っていたとしても無理なのに、つい五ヶ月ほど前に共産連邦五百万を、一人でとばした人ですよ。連合軍時代よりも冴えわたり、神がかっていますよ!」(連合軍時代の閣下を知っている)
首相「知ってるし、戦争吹っ掛ける気持ちなど微塵もない。皇妃陛下にして次期聖妃台下を万全の体制で歓迎する予定だったのだ。女王陛下もそれをお望みだったのだ! そのように命じられていたのだ! トニー坊やの嫁が可愛いと言っていたのだ! それが、それが、小金持ち田舎貴族風情ががががが!」
司令「わたしは何をすればよろしいのですか」
首相「とりあえず頭を下げてくれ」
司令「分かりました(ん……我が国に宣戦布告してきたと言う事は……)」
 あることに気付いてしまった司令。
首相「どうした」
司令「おそらくですが……」
 戦争巧者である閣下はあちらこちらに同時に戦争を仕掛けたりはしない。すなわち、某帝国への軍事作戦は完了。もう作戦は動き出している――
閣下「まさか朕がアブスブルゴル帝国如きを滅ぼすのに、年単位の時間を必要とするとでも思ったのか。ましてや出向いて陣頭指揮を執るとでも?」
 征服・統治するわけじゃなくて殲滅なので簡単も簡単(閣下比)

・王族はプライドを何よりも重視する
・閣下が何よりも重視するのはイヴ
・すなわち閣下のプライドはイヴ!
 ――というのが閣下の理論ですので(意味不明)、プライドを傷付けられて(未遂)黙っているような閣下ではありません。閣下は勝てる戦争ならぽんぽん売ります。閣下が勝てない戦争はない……

■2019-12-01
 イヴ・クローヴィスのスコア。
 タイトルから「イヴに惚れた人たちのリスト」と思って下さった方が大勢おりましたが、恋愛ジャンルにあるまじきスコア……を(少しだけ)反省して、本編に搭乗しているが明確に惚れていると書かれていない人たちについて。
◎親衛隊隊員たち
 十名以上二十名未満の隊員たちが、イヴの長女スキルと強さと美貌と優しさにやられておりました。軽く惚れているのから結構惚れたのまで。
 ただし全員「高嶺の花すぎる」「キース閣下の嫁っぽい」で叶わぬ恋だと諦めていましたが。ちなみに上記の数にミカ・ハムスター・ユルハイネンは入っておりません。

◎ルイス・アルテナ
 近衛兵の一人。馬に乗っているイヴの美しさにやられていた。ヴェルナー隊長が怖すぎて告白なんて出来なかった。
 ……仕方ない。きっとあいつ、無意識に害虫追っ払ってたから。
◎バックリーン軍曹
 本人は認めていないけれど、わりとバレバレ。
◎ブルクハルト・ハインミュラー
 一緒に仕事をしている間になんか気になる存在に。いまさらどの面下げて! ピンク!
◎ウィレム四世と一緒に出てきたヤツ
 一目惚れしたけど、イヴに限って一目惚れはわりと普通のことなので、本編最後の方ではもう死んでたはず。
◎フォルズベーグの国王
 ウィレムとかセシルの父親。イヴより年上の子供もいる。一目惚れ。それを閣下に見破られて……
「朕の寵妃(まだ結婚するという意思が固まっていなかった頃)に興味を持つとは身の程知らずめ。許さん」

 登場している人ならこのくらい……もうちょっといたような。まだ登場していない専制君主で惚れる人も。
 もちろん国がボコられるわけです、それはもう聖魔王さま直々に。
 間違いなく傾国なイヴ。
イヴ「どこかの国に、傾国の美女とかいましたか? 見てみたいんですよね」
懐刀「(鏡を見るんだ!!!!)」

■2019-11-22
ネイト(乳兄弟)「敷物を出しそびれてしまった」
ブラッド(MI6的な何か)「お早かったですものね」
ネイト「ご寵愛が深いとは聞いていたが」
ブラッド「そうですね(あのコート、王家の紋章が入ったヤツだよなあ……それを敷物になあ……ウォッシュバーン家死んだーどんな形で死ぬかはしらないけど)」
ネイト「それにしても、クリフォード殿下の妃は……人間なのか? 殿下の守護天使が姿を見せているのではないのか」
ブラッド「かもしれませんね(信心深い若旦那が、守護天使呼びとは……分からんでもない。異様に美しいとは聞いていたが……男っぽいのが、ますます守護天使感を醸すんだよなあ)そうだとしたら、人間が見てはいけないものですので」(目が焼けるという伝説がある)
ネイト「そうだな。拝見しないよう注意せねば」

■2019-11-20
 大統領になって一ヶ月の新人さん
(書記長三人中二人謀殺・一国をぶっ壊す・五百万対三千で勝つ)

 閣下の理性はもう瀕死です。
 妃可愛さに耐えておりますが、妃が可愛すぎて耐えられないというこれ以上ない矛盾を抱えながら、本日も瀕死の理性を総動員して妃の寝顔を堪能しながら悶えております。
 妃相手ですと、大体やり過ぎからのもだもだが定番になりつつあります。

■2019-11-18
閣下「イヴが許してくれた。わたしのイヴは優しい」
執事「妃殿下の優しさに甘えないの! 反射的に答えるの止めなさい!」
閣下「イヴへの戴冠だぞ、戴冠。わたしのものだ!」
(戴冠: 初めて冠を頭上に乗せること。庶民にはまず関係の無いこと)
執事「気持ちは分かりますけれど」
 即位しなかった王大使&皇太子の戴冠に対しての認識は一般人とはちょっと(どころではなく)ズレている。

 イヴの前ではこんなにポンコツですが、着々とえげつない、人間の尊厳を根こそぎ奪うような方法込みで某帝国を滅ぼしております。もう閣下の命を受けた者たちも各所に爆弾を設置し終えて戻ってきている状態。
閣下「地獄への道は、このリリエンタールが舗装してやった。さあ進むが良い」

 某帝国への無慈悲さは閣下の真骨頂ともいえます。嫁に対する気遣いと、もじもじもだだも真骨頂ではありますが。
 周囲に優しくなるどころか、敵に対する苛烈さが増した閣下に周りは背筋が凍る思いをしております。

■2019-11-16
 ちなみに閣下のおじたちですが
第一皇子: 娼婦遊びが祟って性病で死亡(懐刀はこの人の孫という設定)
第二皇子: 神経が脆弱でプレッシャーに耐え切れず死んだ
第四皇子: プレーボーイで女に刺されて死んだ
閣下「ろくなのがおらぬ」

■2019-11-13
 自分の弱点がイヴだと知られる事は閣下としては望むところです
閣下「わたしがいかにイヴを愛しているか、理解したか」
執事「確かにあなたの弱点ですけど、全く弱くはないですよね妃殿下」
閣下「お前の方が遥かに弱いなベルナルド」

 閣下の中では全力で守るべき弱点なのですよ。
 守られてくれるかどうかは分かりませんが。

 閣下のことを良く知っているキースですら、聖王になるのかよ! みたいな感じなので、公爵令嬢のように興味のない人には単純に金持ちの王様としか思われていません。
 閣下はタイトルがあり過ぎて、網羅しているのは閣下だけなので。

■2019-11-11
 閣下は神がわざわざ「この子連れてきたから、機嫌直して」するレベルの寵児。
 っていうか神がわざわざ連れてきた人を排除しようとするとか地獄とか生温い!

■2019-11-07
 イヴに甘えて欲しくて仕方ない閣下
執事「あなたは妃殿下に甘えすぎなんですって」
閣下「レイモンド(ヒースコート)にも言われた」
執事「甘えるし、我が儘だし。妃殿下はお若いのに人間ができていらっしゃる」
閣下「賢くて美しいうえに、人間ができているとは。さすがわたしのイヴ」
執事「少し反省なさい」

■2019-10-31
 どの世界線であろうとも、イヴの髪の毛が編み込まれた物を持っているのはデニスだけ。
 至る経緯→ポールパパ再婚→継母に編み物を教えてもらう→同士仲良くなりたいのでデニスにマフラーを作ってプレゼントしようと思い立つ→後世SSSランクスナイパーと称されるイヴ、集中力は当時から凄かった→当時は髪が腰まであった→気付いたら編み込んでた→結局編み込まれた何本かの髪を切る→デニス「気にしないよ」と鮮やかな金糸のような髪が混ざったマフラーを身につける
 閣下が全鉄道を与えても、デニスは譲ってくれない
デニス「姉さんからの初めてのプレゼントだからね」

 鉄道と引き替えでもくれないデニスの立派さに、閣下も良い弟だと思うのですが、でも欲しくて。
 手に入らない物がない(周りが勝手に用意する)人が、絶対に手に入らない物の前でそわそわしている姿は貴重ですが、そわそわ姿を執事に笑われ、そのうち鬱陶しがられるんですよ。
執事「妃殿下自身を手に入れてるんですから、マフラーは諦めなさい」

 イヴが無邪気に幸せなので思わず手が伸びてしまいました。奪ってしまった以上、返すのもおかしいので。でも本音ダダ漏れしてますよねー。
 人毛云々はキースも自分のこと「頭悪いな」と思っておりました。

 キースは全ての方向において手は早いほうです。もともとぐだぐだ考えないでぱっと行動に出るタイプですが、現在はそれなりの役職についているので、少しは自分を抑えられるようになりました……が、その抑えが徐々に効かなくなっているような。

■2019-10-28
 容姿ですが。
 閣下は陰気ですが容姿は悪くありません。美男子などではありませんが容姿欠点は一切ありません。基本閣下には欠点らしい欠点はないので、それがより閣下の人生を面白くないものにしていました。
 今の閣下の欠点? 嫁大好き過ぎるところかなー

 番外編(001)
 アブスブルゴル皇族が嫁を非難→皇族財産と蒸気機関車&軌条差し押さえ
 「朕のイヴを非難するとは……」ということで彼の国の弱いところを狙い撃ち。
 デニスは閣下の作戦を理解しているので「軌条を避難させてあげないとね」と……鉄道絡みなら軍事作戦だって理解しちゃうデニスです。イヴへの罵りに対してはお怒りですデニス。

■2019-10-24
 この話では狗・懐刀・イヴが美形のトップスリー。
 この三人が詐欺レベルに顔が良い。キースはこの三人に手がかかるくらい。それに儚い詐欺成分が混入されることにより、モテるという分野では独走しております。

■2019-10-21
 本編では完結後、閣下とイヴは猫を飼います。イヴが飼いたいと言ったら、閣下は笑顔で頷くだけなので。
閣下「”いぬ”は余すほどいるからな」
執事「余さないで下さい。放置しないで下さい。飼い主なんですから、責任を取ってー!」
 狗とか狗候補とか狗のなれの果てとか、ほんとたくさん閣下の元には狗がいますからね。

■2019-10-17
Q:世界に倦んでいるのにどうして閣下は勝つの?
A:閣下は負けを知らないので
 イヴに恋をして「恋したほうが負けってこれか」を無数に繰り返し、敗北を知ることになります。
 この敗北で、今まで眠っていた能力が解放されて手の付けようがなくなるわけですが(現時点で手の付けようがないのですが)

 逆境なんて無かったような顔してますが、若い頃は逆境に次ぐ逆境。キースが尊敬するくらいの逆境を乗り越え、今の閣下ができあがりました。
 もっとも、今までの人生で感じた逆境なんて、イヴのボディーブロー(比喩)に比べたら羽毛が軽く触れたようなものだったと知るのです。

■2019-10-12
 「有象無象は追っ払って私が貰い受けよう」と、完全に親に対してそう言ってます。
 言ってる本人は若干自覚しているので(越権行為をかましている)「追っ払いすぎないようにしなくてはな」と思っておりますが、どうなることやら。
 「俺、クローヴィスのこと気に入ってるな」という自覚は既に。それがありながら、両親に排除する権利を求めるという。儚い詐欺、攻める時はもの凄く速いので。

■2019-10-9
 閣下の城の召使いたち
A「あれ? あのバルコニーの手すりに彫刻なんてあったか? …………あ、奥様だ!」
 奥様ことイヴ、エンパイアラインドレスを着て、手すりに座っていただけ。少し遅れて閣下がやって来てチョコレートを食べながらお話。

B「あれ? あの彫刻、さっきはあそこになかったよな」
(芸術品の購入や設置は、召使いたちには知らされないので、気付けば名画が飾られていたりする)
B「掃除する……動いた! うわああ……って奥様だ……ひぃぃ、やべえ。大声あげちまった」
イヴ「? なんかあったのかな? でも周囲に誰もいなさそうだし……大丈夫そうだな」
 イヴ、古代ギリシャ彫刻のような格好をしている。

C「ご主人様、彫刻にむかって独り言おっしゃって……ああああ! 奥様だ!」
 閣下の隣に座って話を聞いているイヴ(やっぱり古代ギリシャ格好で足下はグラディエーター、銀で作った月桂冠を被っている)

 召使いたちはしばらくの間「彫刻を見たら奥様だと思え」って、気を張って生活しておりました。
D「ふああああ! 奥様に翼が!」
C「奥様だからあってもおかしくないのでは!」
 イヴ、天使像の前に立っていたところ、翼が自前だと思われる。

閣下「わたしの妃は天使だからな」
執事「うん、間違いなく天使軍軍団長」

■2019-10-3
眼帯「先に死んだら、墓を勝手に作ってマイン・カイザー(我が皇帝)って刻むからな」
閣下「……(一般人にはお見せできない、皇帝による下民蔑み処刑0.5秒前アイズ)」
阿片「その顔が皇帝なんだって。ちなみにわたくしはマイン・フロイント(我が友)・アントンって刻んだ墓作りやがるぜ!」
閣下「……(凶悪犯が処刑前に見て、自分が殺した被害者たちよりも絶望する視線)」

 ちなみに閣下の渾名は胎児ネームの頃から「皇帝」
胎児:ババア陛下「エンペラー、エンプレス、どちらでも早く会いたいわ」
(閣下「生まれては駄目な気がする」)

幼少期:ババア陛下「トニー、返事なさい。返事しないとエンペラーって呼ぶわよ」
閣下「ばばあ、うるさいですわ」(1歳)
ババア陛下「あら。誰がわたしのことをババアと呼んだの? トニー」

小学生期:阿片「カイザー!」 眼帯「カイザー!」
眼帯+阿片「マイン・カイザー!」
閣下「……」
家臣「(カイザーですから)」
 以降めっちゃカイザーしまくったため「最後の絶対君主」と呼ばれるようになる。

執事「あの二人に墓にマイン・カイザーされたところで、今更じゃないですか閣下。マイン・フロイントも……まあ世間的にあなた達はマイン・フロイントですし。そんな顔しない。ただでさえ、絶対君主面なんですから」
閣下「カイザーはいい、カイザーは。今更否定はせぬ。だがマインは断固拒否する!」

■2019-09-9
 燕尾服のキースについて
ティナ「キース閣下の燕尾服姿って……なんて言えばいいのかな」
イヴ「尊いかな」
ティナ「尊い……ああ、尊いね」
イヴ「上官が尊くて困る」
ティナ「上官が尊すぎる」

 儚い詐欺は「こいつはしっかりと言わないと分からない」と分かっているのではっきりと伝えました。その結果、途轍もない破壊力を。
 閣下を装備しているイヴは耐えることができましたが、きっと普通の人には無理ですね。部下を大事にした結果、尊いことに。

■2019-09-5
 本日のイヴ。
 トレーン付きのドレスをまとい、マリアベールを被った彫刻が、重力を無視したかのように純白の壁を走り抜ける。海風にマリアベールが舞い、銃を放ったあと空中で回転すると、周囲が一層に煌めきトレーンとヴェールが翼のように広がり、赤い絨毯の上に一糸乱れぬ姿勢で降臨した。
閣下「妃が美しすぎて、死にそうだ」

 イヴたち女性士官は学校でカーテシーを習うわけですが、貴族女性とは違い警護対象に何事かがあった場合すぐに対応できるように、カーテシー体勢から攻撃に転じる事ができるよう訓練しております。士官候補生時代に五人でサンドバッグ囲んで
「カーテシーキック!」
 などと自主トレーニングをすることも。どの女性士官候補生もすっごい蹴りをサンドバッグにお見舞いするわけですが
王妃「イヴのカーテシーキックがサンドバッグで奏でる音は、わたしたちとは全く違いました。ヴェルナー教官が言うには、わたしたちのカーテシーからのキックでは”胃に大ダメージ”ですが、イヴのカーテシーキックは”肝臓裂けるぞ、あれ”と」
陛下「カーテシーキックは見たことはなかったが、王弟時代に暴漢に対してクローヴィスが最も俊敏に対応してくれたのだが、ハイキックを食らった男が真横に飛んでいったのを見て驚いていたのだが、あれは随分と力加減してやったのだな」

■2019-09-3
 後々イヴから「兄ポジションの人です!」と義理伯父としてキースを紹介される懐刀。
儚い詐欺「よぉ。お前が甥とはなあ」
懐刀「(義父がリトミシュル閣下で、伯父がこの人とか……王族より遥かにマズイ)初めまして……」
 イヴは王族相手だからと心配しておりますが、きっと王族なんてこいつらに比べたらどうって事ないと思う。

 懐刀は殿下になるの?
閣下「プリンツ(アディフィン系王子)、プリンス(ブリタニアス系王子)、プリーンツ(ルース系王子)のどれが良い? まあプランス(ノーセロート系王子)でもプリンチペ(シシリアーナ系)でも構わんが」
懐刀「(これ、あかんやつ!)」

■2019-08-30
 他所の国で外務大臣を務めたヤツが……ですが、もともと神聖帝国の政治に関して閣下は深く関わっておりますし
阿片「わたしの情報源はアントン!」
 外務大臣にこれを言われたら終わりかと。
 ほんと、もう何て言っていいのか分からないし説明のしようもなく、そもそも説得出来る人間がこの世界にいない事実。
閣下:即座に匙ぶん投げ
眼帯:後押し
禿げ:後押し
執事:無理
儚い詐欺:即座に匙ぶん投げ

■2019-08-28
 イヴとエンパイアラインドレスは本当に親和性が高く、完璧な調和と完成度を誇るため
三総督「人間? いや彫刻?」
 になってしまったわけです。きっと三総督は悪くない。

 クレマンティーヌ(46歳)とキース(41歳)は連合軍時代に
46歳「そんな小国の若造ではなく、俺が陛下の筆頭副官に」
41歳「うるせぇ! 俺だって嫌だが、貴様に譲るのはもっと嫌だ!」
 という小競り合いから、どちらも退かずに乱闘になったことがあります。
 41歳が主席副官に就いていたことからも分かるように、46歳は敗北いたしました。
41歳「あいつ(46歳)狂犬だからな」
46歳「お前(41歳)に言われたくないからな!」

■2019-08-24
キース「クローヴィスは美しかったな」
ヴェルナー「……ああ」(両手で顔を覆い隠しながら)
キース「嫁に行く前の娘というのは、どうしてああも美しいのだろうな」
ヴェルナー「本当に、そうだ」

■2019-08-18
 主は仰った「イヴァーノよ、アントニウスの妃の剣となれ」と――
 どやぁ! したことがない天然だったため、どやぁ! が炸裂したことに気付かぬままぽよぽよと帰るイヴ。
 妃の無自覚ざまぁに、閣下はこの瞬間死んでも良いと思いかけてしまいました。思いかけるだけです。

禿げ「お前と一緒の部屋で寝泊りするのは久しぶりだな」(神学校時代の寮以来)
閣下「どこぞへ行け」(下宿は同性の友人を泊めるのは可)
禿げ「積もる話がたくさんあるからなあ」
閣下「わたしは特にないぞ」
禿げ「山ほどあるだろう。妃の事とかさあ」
閣下「イヴのことか……よかろう。教皇(パパ)が来るまで寝る時間はないと思え」
禿げ「(アントニウスが本気を出した!)望むところだ」

 枢機卿は連日の本気の惚気で睡眠不足決定ですな……逆に面白すぎて眠るどころじゃねーと話の続きを強請りそうな。
 外堀を埋めている最中に、妃に城壁を正面突破されて、喉元にナイフを突きつけられた。という話ですので
「アントニウスが押し負けるとか、聞いたことねえ」
 聞いている枢機卿も楽しくて仕方ないでしょう。

■2019-08-14
 自称貴族と庶民の結婚式に軍人を貸し出すの回――庶民はたしかに庶民ですが、自称貴族は自称すぎてヤバイ。
 そして花嫁を野郎に触らせるはめに(閣下としてはイヴ父とデニス以外には触らせたくないのですが)、でも仕方ないんですよ。
 現役にして世界最強の結婚式クラッシャーが参列するから。

 純粋にお祝いできる部下と、蛇蝎の如く嫌いだが命を捧げるのも厭わないほど尊敬しているかつての上官の式ですので、参列したくて仕方ないクラッシャー。クラッシャー自身、もう十年近く式には出ていないので「もう四十過ぎたから、大丈夫だろう」と甘く思っておりますが。

■2019-08-12
 オリンピックと結婚式の順番のせいで起こった悲w劇wです。
 ただ事前にこの順番だと分かっていながら代表をイヴにしてしまったのは、キースもヴェルナーもヒースコートも閣下も独身で妊婦と縁遠い人生だったため。決定後、存在自体が確信犯な室長から
「妊娠初期って流産しやすいよ(だからそこを狙って堕胎するのが室長一派)」
 と言われ――至ります。もちろんキースは辞退する方向で話し合えよという気持ちで閣下に通達したのですが(頭ごなしに命令できるのですが、そこはイヴにも意見を……という形)まさかの初夜を後回し。
キース「ツェサレーヴィチ・アントン、意外と押し弱いんだな」
 キースや、閣下はイヴを優先する人なのだよ。勿論押しが弱いのはイヴ限定だと知っております。

 そもそも閣下はこういった方面を我慢した経験がない上に、好きな人がいたこともないので、この二つがプラスされた状況に面して「思う」しか言えないのです。イヴはノーガード(透けているパジャマ)で閣下好き好きしてくるでしょうから……耐えると言った以上、閣下には耐えてもらわなくてはなりません。
 解禁後は存在が18禁になることでしょう、閣下wwww

 ゆるく拘束と目隠しをして、イヴの唇を楽しむ閣下という感じかなー。大丈夫、このくらいなら儚い詐欺は動きません
キース「それは普通だ」
 相談を受けて、腕を組んで堂々と答える儚い詐欺。

 自宅でくるみボタンを作るクローヴィス父娘
カリナ「姉ちゃん、どんな格好するんだろう」
イヴ父「かあさんはイヴに最も似合うドレスだって言ってたな」
カリナ「楽しみ……父さん、なんでそんなに嬉しいけど悲しそうな顔してるの」
イヴ父「ん……娘のドレス作成に携われるのは嬉しいけど、これを使用したドレスでお嫁にいってしまうと思うとねえ」
カリナ「嬉しいけど寂しいんだ」
イヴ父「そうだね」
カリナ「もー父さんったら! カリナがずっと一緒にいてあげるから! そんな顔しないの」
イヴ父「それはそれで困るが……」
カリナ「嬉しいって言えばいいのーカリナ父さんのこと、大好き!」頬にキス
イヴ父「父さんだってカリナのこと大好きだよ」頬にキスからのハグ

執事「ヤバイ、最大のライバルがポール殿下とか、勝てる気がしない」
閣下「無理だな」

 妃と瓜二つの娘がいたら、世界中の男が殺されかねない事態になりそうですがきっとキースが「テメエも人様の娘をもらっただろうが!」と説得(物理)してくれると思います。閣下とキースは死ぬまで物理。

■2019-08-10
 シルクは猊下や枢機卿が白い高級シルクを着用するのでそこから大量に買い付けました。あの辺りですと、納入量が多かろうが大量に作るんだろうなー程度で済むので。イヴァーノが「俺とアントニウスの仲だ!」と無料で送ってきたそうですが、嫁のドレスを無料で作るつもりは無い! と……
 後々、金の延べ棒で他の枢機卿の頬をがっつがっつ叩いて従わせてくれたらOK! みたいな条件を出してきたとかなんとか。

■2019-08-08
 猫の額がユーラシア大陸にすら見えるほどイヴに対しては狭い心をお持ちの閣下ですが、お祝いを言われて喜んでいるイヴに水を差すようなことは出来ない閣下なので、ある意味お祝いした者勝ちって気も。

 初恋破れた組。
1:エサイアス
 プロポーズし、信頼されて事情を打ち明けられ、ダンスを踊る機会まで与えてもらった最も美しく初恋を終わらせた男。ただしイヴが全力で止めを刺したので、恋心がイヴの美しい表情と共に凍らされ、次の恋まで時間かかりそうってレベルじゃねえ
2:ヴェルナー
 四十過ぎて初恋ってのもどうかと思うが、それなりどころではなくモテてきた男は淡い気持ちに気付くのが遅く、気付いた時には手遅れ。キースに告白等は禁じられたが、恋心はそのままでいいんじゃないか?と――キースはそれは大事にしろよと。
 閣下との間に子供……みたいな話をしている時、イヴは気付いていませんがヴェルナーがそれは情けない顔をしていたのでキースが水をぶっかけました。
3:オスカー
 最強のバックアップ・デニスがいたにも関わらず出遅れてしまった間抜け。二年くらい前にイヴ父に「結婚を前提にお付き合いを……」していたら普通に結婚できていた。ある意味、閣下最大のライバルだった。
 最強の敵はデwwニwwスwwなんですけどね

■2019-08-06
 閣下はかなりの適応力があります。一応軍人で、若い頃は前線に出向いたり、親友たちと砂漠で星空キャンプ(強制連日)とかしてきたので、庶民の下宿建物ってだけで充分なんです。

デニス「姉さんは早い者勝ちだって教えただろう」
オスカー「……」
デニス「式には参列しろよ。姉さん全く知らないんだから」
オスカー「ああ……綺麗なんだろうなあ、イヴ」
デニス「そりゃそうだ。黙ってても姉さんは綺麗なんだから、花嫁なんかになったら凄いだろ」
オスカー「だよなあ……」

■2019-08-04
 優しい嫁は人が助かると喜ぶので助けてやる。助けたのが自分なら「大好き」してもらえると……。人助けは嫁に好かれるからするのであってそれ以外は……なにせ聖魔王なので。
 わたしたちからすると心が狭い通常営業閣下ですが、閣下からすると
 イヴに好意を抱いている男どもにイヴと話をさせてやっているだけ自分の心は猊下なみ、と思っています。

閣下「イヴを迎えに行くのに相応しい格好が見つからん」
執事「これ以上、陰気な中年男性のファッションショーに付き合わされるのも面倒なので、皇帝に即位する時の正装でよくないですか?」
家令「王冠にビロードと毛皮のロングマントに錫杖、用意しましょうか」
閣下「用意せい!」
執事・家令「ええー! 本気で」
 危うく中央駅に専制君主時代の絶対皇帝が現れるところでした。
 閣下はイヴが好き過ぎて自分のことを見失うのも辞さない状況。今まで自分の格好には無頓着だったので(マナーに沿った格好しかしてこなかった) はて? 最愛の嫁を迎えに行く時の格好って? となりこの惨劇。

■2019-07-25
 閣下が本気を出すと、三千の兵力で五百万を打ち破り、国土をもぎ取り、嫁がいる国へと狗を派遣し情報統制を行なう――この間、一ヵ月半。
 イヴが危険なことをするのは閣下にとっては想定の範囲内。イヴは優しいので人助けをせずにはいられない。そんな優しいイヴのことを閣下は愛しているので、全力で応援しますが、その危険の元凶を許しはしないのが閣下です。情報統制とは「イヴは朕の妃」と知らしめるといいますか、定期的な知らしめといいますかそういうヤツ。妃が美しすぎるので定期的に「イヴは朕のもの」と誇示しないと心配で仕方ないのです。
 一緒に作戦行動を取ると、見た目と才能からどうしても惚れてしまうのは仕方ないのは分かっていても、心配になる閣下です。

■2019-07-23
 連合部隊、部隊長の容姿ですが
一位フリートヘルム ハンサムという形容が良く似合うナイスガイ
二位プラシュマ 顔の彫りが深い。実はバツイチ
三位カガロフスキー 実父譲りの異相の持ち主。上二人に比べたらかなり差がある
 全員が集められた場で一番顔がいい「男」はサーシャ。性別抜きにしたらどうなるかはお分かりですね。
閣下「わたしの妃が最も美しい」
執事「わざわざ言わなくても結構です。見りゃ分かりますから」

■2019-07-21
 ガス坊ちゃんも頑張ってるのですが、イヴが鈍いのもそうですがジークや事情を知っている部下たちが「あれは近づけるな」とイヴをガードしているので気付けないのも仕方ありません。もっとも手強い障壁はデニス・オディロン連合。
デニス「姉さんに纏わりつく世間知らずのボンボンは排除する」

■2019-07-19
 馬鹿の片割れことリトミシュル辺境伯。アディフィン屈指の名門で国王だって出せるレベルの家柄。リトミシュル辺境伯が統治している辺境、すなわち国境はルース帝国(現共産連邦)と接している。アディフィンとルースの国境は全てリトミシュル辺境伯領。そう、リトミシュル辺境伯は代々ルース帝国と戦い続けてきた。国内最強の軍、優秀な軍人といえばここ出身者が多い。
 国境を守るということは社交や政治にも力を入れなくてはならないので、中央での活動も行なっている。現当主のヴィルヘルムは軍人として一流で幼い頃から賢かったので「出来るだけ戦わないで、ルースとの国境を守る」という方向で辺境伯領を治める方針を定め、幼年学校でルースの皇太子である閣下と友誼を深めるという手段をとりました。そのうちもの凄い意気投合して(一方通行)、(自称)親友となったわけです。閣下も嫌ってはいません。好きとも言いませんが。
 閣下がルース皇帝に即位していたら、リトミシュル辺境伯領は属する国家を変えていたことでしょう。そのままアディフィン国王を仰いで戦っていても全く勝てる気がしないので、領地を守るためにもルースに鞍替えしました。ルース皇帝な閣下は「服従するな、ヴィルヘルム」って感情を隠さなかった事でしょう。
眼帯「照れなくていいんだぜ、アントン陛下。わたしが来て嬉しいんだろ」
七世「帰れ」
眼帯「もうここが故郷だからな! そんなにわたしに帰って欲しくないのか!」
七世「はぁ。分かった公爵の地位を与えてやるから、領地を守るもよし、拡大するもよし、好きにせよ」
眼帯「さすがアントン陛下。分かってやがる!」
 拡大って、アディフィンを攻めろって意味ですがね

■2019-07-13
 親友?たちはこの五年くらいで最も楽しい時間を過ごしております。きっと閣下に自慢する。

■2019-07-04
隊員1「隊長の毛布が当たった、ラッキー!」
隊員2「隊長の毛布を引き継ぎたかった」
隊員3「隊長が使った毛布は良いにおいするからな」

 隊員たちとトレーニングすると
隊員A「隊長が妙に良い香りがする」
隊員B「ふわっと爽やかな香りがするよな」
隊員C「美形で汗をかいても爽やかとか無敵だよな」
隊員D「白兵戦でも無敵だけどな。何度ぶっ飛ばされたことか」
隊員C「完璧だなあ」
隊員B「あれで性格も良くて、刺繍も編み物も上手で、頭もいいからな。そりゃキース閣下も気に入るわ」
隊員A「戦争終わったら、嫁にすんのかね?」
隊員B「嫁かあ……もったいねえなあ」
隊員C「隊長強いから、退役して欲しくはないんだけどな」
隊員B「小隊長、荒れそうだな」
隊員A「荒れるだろうな」
隊員C「ウルライヒ中尉のように告白したなら荒れる権利はあるが、小隊長のあれじゃあ……」
 確かにキースは気に入っているがそっち方面じゃねーんだ。

■2019-06-22
 お前の姉の六割と言ったキースですが、実際は四割程度です。
 もちろん本人も分かっていましたが、そこは良い意味での男のプライドと上官の矜持で二割増しに。
キース「クローヴィスの身体能力を見ていると、主席宰相閣下の頭脳が重なる」

閣下「妃が天使にしか見えん」
室長「たしかにリヒャルトのお嫁さん、天使だよね」
閣下「屋根から屋根へと飛び移っている姿など、まさに天使だ」
室長「屋根板ぶっ飛ばして跳躍しているもんね」
 天使といっても天使軍軍団長のほうです。

■2019-06-14
イヴ「(ところで、勝利って具体的に何のことだろ? リヴィンスキーの首? ……別に欲しくないやー。いや、死んでくれたらいいのになーとは思うけど)」
閣下「イヴが勝利を受け取ってくれると言ったから、イヴ大公国を作るか」
准将「大公国で済ませてもらえるなら、リヴィンスキーも一安心でしょう」(もぎ取る領土的な意味で)
イヴ「うわああん! キース中将、閣下が、閣下が大公国を作るって。それをわたしにくれると」
キース「あの野郎!」(でも儚い)

 普通の人間は「家を建てる土地を買おう」ですが
 閣下は「(妃の為に)城を建てる(妃が気に入る)土地を寄越せ」
 閣下は超絶皇帝脳なので、欲しい土地は奪えばいい派(この辺りが絶対君主と言われる所以)

■2019-06-08
 デビュタントの裏、今年閣下はアブスブルゴル帝国のデビュタントに一銭も出しておりません。ここが、閣下が世界に見える形で初めて示した分水嶺であり、ここから世界が大きく変わります。イヴ視線からだとこの重要な所が全くわからないのがポイント。
 デビュタントの資金はもともと閣下の厚意……という名の世界壊用投資だったわけですが、世界を滅ぼすのは止め、金を恵んでもらっている分際で羽音が煩い虫けらを潰すことにし、行動に移しました。資金がもらえなかったアブスブルゴル帝国はいつもより格段にしょぼいヴィーナー・オーパンバルを開催しました。ここから閣下が資金を次々と絶ち、国は崩壊していきます。今年帝国では万博も開かれるのですが、閣下からの資金提供を当てにしている面があるのでそれもカット。万博が開催される頃にはイヴと結婚しているので帝国とは決別――からの、アブスブルゴル国内の閣下が所有する線路の使用禁止。鉄道の貴公子は各国に自分の線路を持っており、個人の意思で閉鎖することができます。蒸気機関車だって閣下が所有しているものもあり……万博会場に向かうためには閣下所有の線路が必要となり使用量を吹っかけられ……アブスブルゴルの崩壊はすでに始まっているのです。
閣下「今年のデビュタントほど、有意義に金を使った事はないのでは」
執事「そうですね」

■2019-06-02
 イヴがルースの脅威をはっきりと知らないように、共産連邦の若者もルースの脅威(と書いて閣下と読む)を知らないのです。なぜなら閣下が共産連邦の若者たちが、自分の真髄を知る機会が得られないようにしたから。ほら、閣下恐い世代だけだと絶対攻めてこないから。
閣下「迂闊な若者どもが愛おしいな」
室長「君は二十五歳の時、連合軍VS共産連邦を終えて、アフリカ大陸で破竹の勢いで勝ち進んでいたよね」
閣下「暇だったからな」
室長「暇でアフリカ大陸の六分の一獲っちゃうんだ」
閣下「本当に暇だったのだ」
室長「そっかー」
閣下「だが手に入れておいて良かった。あいつがしていたような形で農園を経営してると知られたら、イヴはチョコレートを食べなくなってしまうからな」
 あいつ→本編未登場の某小国の王様で、個人所有の植民地で収穫量が足りないと腕を切り落とすという恐怖支配を行なっていたが、暇を持て余した閣下の進軍により植民地を失う。そこがカカオ豆の原産地の一つ。現在、腕の切り落としは厳禁。
室長「そうだね。わたしなんかは気にしないんだけどね(チョコむしゃむしゃ)」
閣下「これで安定してイヴにチョコレートを食べさせる事ができる」
 イヴがもらった徽章を持ってきた人から、店は金取るとかできないから。下手うったら、カカオ豆売って貰えなくなるんだ。カカオ豆の原産地は全部閣下が抑えている……いうなれば、チョコレート王閣下。

■2019-05-29
 家令は基本笑い上戸。ただし――
閣下「スパーダは生まれる時代を間違ったな。中世魔女狩りの時代なら、もっと生き生きと生きられたであろう」と言われるくらいには異端審問官してる。
執事「閣下も絶対王政全盛期にお生まれになれば良かったのに」
閣下「イヴがおらぬであろう」
執事「そうですね」

閣下「わたしの妃は格好よいな」(蝋燭が消えた部屋で、両手で顔を覆い隠して悶える)
懐刀「ええ。閣下へのキスから蝋燭を吹き消し、振り返らずに去っていくところなんか……」
 完全に、イケメンのそれでした――
DT「(よく一吹きで、あの本数の蝋燭を消せるものだ)」

■2019-05-25
閣下「世界の陸地は朕のもの」
執事「洒落にならないから困る」
閣下「北極と南極を取ろうと思うのだが」(条約など存在しない世界)
執事「何故ですか?」
閣下「イヴにプレゼントしようかと。人は住んでいないし資源もないので、私が所有しても良かろう」
執事「極寒の地じゃねーか! ……お妃さま寒いのに強いですもんね」
閣下「散歩ができるくらいには整備しておきたい」

■2019-05-24
 ドレイク大将、閣下のお嫁さんに会える!とわくわくしてたら「マクミラン少佐がキース中将の親衛隊長(閣下の妃)を侮辱し、機嫌を損ねた中将が会場に入らずにそのまま帰った」と報告が! 不憫な。キースを使うつもりはあったので完全に被害者とはいえませんが、それを差し引いてもツァーリのオーバーキルの引き金を引かせてしまいました。監督責任など色々なことが頭を過ぎって、ちょっと戦死したい気分です。
閣下「なぜわたしの愛しい美しき妃が会場にいないのだ……」
懐刀「怒って帰ったわけじゃありません、帰らざるを得なかったんです」
閣下「本当に怒っていないのだな? サーシャ!」
懐刀「はい、怒ってません。本当に怒っていませんから」
閣下「本当だな!」
 肩をがしっと掴まれた懐刀……そして肩が外れる。
懐刀「クロムウェルの野郎!」

■2019-05-21
 二代目大統領選挙の時はイヴも頑張ることになるでしょう。きっとイヴの説得で出馬するんですよ。
イヴ「ひぃぃ。どうやってあの怒り狂っているのに儚いが過ぎる上官を説得すればいいのですかー!」
室長(引退している)「リヒャルトのお嫁さん以外は無理だね」
 閣下とキースはどっちも引かないんだぜ……きっと。

閣下「頬を膨らませるのは怒っている時の仕草らしい」
執事「そうですか」
閣下「怒られたくはないのだが、とても可愛らしかったのでもう一度みたい」
執事「頼めばよろしいのでは?」
閣下「嫌がられたらどうする」
執事「さあ……でもお妃さまは人が出来ていらっしゃいますから、大丈夫かと」
閣下「さらに、膨らんだ頬を指で押したい」
執事「……オモシロイんですか? それ」
 後にカリナのぷくーを見て、閣下の気持ちを理解する執事。

閣下「イヴを抱きたい」
臣下「ですが婚前交渉は……閣下の妃殿下ともなりますと、処女が絶対条件でございますし」
閣下「わたしはイヴが処女ではなくても、妃にしたがな」
臣下「分かっております。ですがこの時期に情を交わされ、万が一妊娠してしまいますと、大きなお腹で式に臨むことに。そうなれば妃殿下が責められるのは必至」
閣下「わかっている…………」
懐刀「(少佐が責められたら、責めた相手殺しに行かなきゃならないよなあ)……」
閣下「サーシャ」
懐刀「なんでございましょう、閣下」
閣下「心配するな。相手を一人一人殺害するなどというまどろっこしい事はしない。お前はわたしの妃についているだけでよい」
懐刀「(あっ、察した……)御意にございます」
閣下「まあ、わたしも出来るだけ虐殺粛清はしないように心がける……妃を悲しませぬよう理性を奮い立たせるとするか」
馭者「CENSOREDんじゃなくて、虐殺粛清なのかー」
家令「ただの絶対君主ですな」

■2019-05-19
エリザベト「公私共に閣下をお支えします」
閣下「処刑」
イヴ「待って、わたしの方がずっと閣下が好きなんだから私がお支えするって言ってあげたいの!(ほっぺたぷくー)」
理性「…まだいける…ぐあぁぁっ!」
本能「朕の出番か」
知力「本能、控えよ! 理性、少し休め。頬をつつくだけなら大丈夫だ」
 四十年近く眠っていた閣下の本能がついにその本性を現す!

執事「お妃さまに戦争論の翻訳をプレゼントするとか……はぁ……止めろよ、リーンハルト」
臣下「妃殿下のご希望だと」
執事「これだから朴念仁将軍と軍事専門の専制君主ってやつは……」
臣下「妃殿下はお喜びだったと、閣下からお聞きいたしましたが」
執事「どうしてこう、馬鹿ばかりなんだよ! あの人の社交界の貴族女性たちの裏まで読みきれる如才なさ、女性の気持ちを完全に理解しているのに、なんでお妃さまに贈る本が戦争論なんだよ。なんでお妃さま相手になると、アホになるの」
臣下「望まれたので……」
執事「戦争論のほかに詩集の一つでも付けろよ」
臣下「注釈には特に力を入れ、それは見事なものでした」
執事「頭の良い馬鹿ばっかり! リーンハルト、お前アウグストやヴィルヘルムのこと言えないからな!」
臣下「……とシャルル殿下に言われたのですが」
閣下「そうか。たしかに薔薇の一本、宝石の一つでも添えるべきだったかもしれぬな」
臣下「これからお届けしますか?」
閣下「軍事論の翻訳を渡す時につけよう」
臣下「次は軍事論ですか。妃殿下は欲しておられなかったようですが」
閣下「古い本ゆえ、知らぬ可能性がある」
臣下「そうですな」

執事「だから、もう……」
馭者「お妃さまは、寛大なお心で閣下を包んでくださるから」
執事「それに甘え切らせちゃだめだろ」

閣下「妃に小銃をプレゼントしようと思う。どこの小銃が良いと思う」
執事「ばかー!」

■2019-05-15
エサイアス「イヴが自分の美貌を認識していなかったなんて! 誰が想像できるんだ……」
キース「話していて、気付かなかったのか? ウルライヒ」
エサイアス「……」
キース「若いから仕方ないか(敗因はこれか)」

 自分のために着替えてきてくれたことが嬉しく、嫁の服を脱がし、ことに及びたい……のを閣下が我慢した結果
閣下「三代目大統領はレイモンドにしよう」
室長「十八年も先のことまで決めちゃうんだ。いいけど」

■2019-05-09
 キースが(本編217)で語った「わたしも知らなかったー」は長すぎるためカットに。以下

 知らないことというのは、ロスカネフ国民でわたしの婚約について知っている者は二百三名。
「ここで四名増えて、二百七名になった。この数を増やしていいのは主席宰相閣下とクローヴィスだけだ。公表日まで知っている者の数が増えることは決してない。ロスカネフの国防を預かる身としては国民を殺害したくはないが、知っている者の数が増えたらどうなるか? 意味は分かるな」
 言外に、口外したらCENSOREDぞって……。
 国外でわたしの婚約を知っているのは八十二名。
「主席宰相閣下ほどの生まれとなると、教皇猊下の許可も必要となるので、既に明かしている。それと取次ぎをしたボナヴェントゥーラ枢機卿閣下にもだ」
 使用済みパンツを放置するが、お祈りは欠かさない信仰心の篤い男でもあるジェームズは、完全に「顎が外れている」みたいな状態に。口は閉じなさい、ジェームズ。
「王で知っているのはブリタニアスのグロリア陛下のみ。その側近十八名は知っているとのこと。側近の中には首相や、今度我が国へ海軍を率いてやってくるドレイク大将も含まれている」
 この辺りは知っております。
「海軍大将ドレイクは、建築士としても有名で、新居の図面を持ってくるのだそうだ」
 え? 援軍ではないのですか?
「援軍という名目で、祝いの品を届けに来ている……とのことだ。どこまで本当かは分からんが、主席宰相閣下がそう言っているのだからそうなのだろう」
 というか、新居の図面ってなんだ?
「他に知っているのは神聖帝国の外務大臣アウグスト・フォン・フォルクヴァルツと、アディフィン王国軍務大臣ヴィルヘルム・フォン・リトミシュルとその部下たちだ。この二人と主席宰相閣下は幼年学校以来の付き合いで、連合軍時代にもリトミシュル辺境伯は参謀長として、フォルクヴァルツ選帝候は前線総指揮官だったな。ボナヴェントゥーラ枢機卿も、兵士たちのために居たな」
 参謀長と前線総指揮官は存じておりましたが、ボナヴェントゥーラ枢機卿閣下もいらっしゃったのですか。
「同じ戦場を経験すると、絆が生まれるのですか」
 ヘル中尉が聞いたら、キース中将は首を捻り――
「主席宰相閣下は”邪魔だ、帰れ”と言っていたがな。三人の身の安全を考えてなどではなかった。リトミシュル辺境伯は『アントンの参謀長とかいう、生まれたての赤子どころか、白骨死体でも務まる役職』と言っていた。実際、主席宰相閣下に参謀なんぞ必要ないからな。……で、参謀が必要ないのを良いことに、前線指揮官と一緒に前線に出向いていた」

■2019-05-05
 クローヴィス家は仲良し家族なためハグとキスは毎日四、五回は当たり前。唇に軽く触れるキスもあり。
カリナ「姉ちゃん、ちゅっ」
 可愛い妹に唇を奪われることも。イヴとしては何時でも常時ウェルカムですが。
イヴ「カリナ、ちゅっ」
カリナ「姉ちゃん、大好き」
イヴ「姉さんもカリナのこと大好き」
 そしてハグへ――
執事「ただの楽園ですよね」
馭者「激しく同意いたします」
執事「さらに手紙によりますと、クローヴィス姉妹は父のポール殿下(勝手に殿下呼びしている)へ二人同時に頬にキスするそうですよ。『おはよう、父さん』って。あの天使の如き(キューピッド的なほう)美少女カリナさまと、美神で天使軍団長なお妃さまに挟まれて、親愛のキスが毎朝晩ですって! なにそれ羨ましい」
馭者「人生勝ち組とはポール殿下のことだよなあ」
閣下「はあ……クローヴィス卿が羨ましい」(イヴに恋するまで他人を羨むという感情など微塵もなかったので、最近頻繁に人生初体験中な閣下)
執事「妃殿下の初めてこと、他人に対し唇どうしの軽いキスですが、お相手はもちろんポール殿下。パパ大好き! で、キスですよ!」
馭者「ポール殿下のこと、楽園の主って呼びましょうよ!」
閣下「はぁ。なぜわたしはイヴの父親ではないのだろう」
執事「閣下が父親でしたら、妃殿下あんなに可愛く育ちませんよ」
馭者「妃殿下の素直さとか純粋さ、純真さや優しさそれら全てが、神の国に置き去りになる事件が発生しますよ」
閣下「分かっている」
馭者「閣下と妃殿下の間に御子が生まれても、閣下コピーなの間違いなしかと」
執事「ババアをして産声からして皇帝と言われているあなたの成分しか引き継がないことでしょう。ご自分にキスされて楽しいですか?」
馭者「閣下にキスされて喜ぶのは妃殿下だけかと」
執事「充分でしょ? 充分過ぎますよ」
閣下「まあな」
家令「ところで、皆さんのファーストキスのお相手は?」

閣下・執事・馭者「ババアだ」
家令「おwいwたwわwしwやww」
 ババアと答えた時の三人の表情、全員同じ……
家令「いかに主に仕えていても、こwれwはwむwりw」

ババア「トニー坊やから奪った唇を返してあげると言って、トニーの嫁にキスしちゃいましょう」
首相「ババア、止めろ! 四十年も前のファーストキスなんざ、もう腐敗通り越して土に還ってる!」
ババア「じゃあ還った土をあげるわ! ブリタニアスという大地を」
首相「なにがなんでも押し付けようとするその姿勢、すげーぜ、ババア!」

■2019-05-03
『居眠りしているのを起こしてもらったんだけど、寝ぼけて”姉さん、おはよ……”って目覚めのキスをしたら、肌ががさがさで吃驚して目を見開いたら、俳優も霞むくらい格好良い金髪の佐官さんだった。もちろんその後、殴られた』
 おはようのキスうらやま成分3:滑らかなお肌に触れる自由に嫉妬成分3:野郎とお目覚めキスはねえ!成分4 かなー。

閣下「イヴに会いたい」
執事「総司令官が許可してくれなかったから、駄目ですよ」(休暇中はキースが許してくれたので行けた)
キース「今頃、クローヴィスに会いたいって騒いでる……のだろうか? 想像つかんがな」
懐刀「間違いなく、会いに行きたいと漏らしていることでしょう」
キース「でも我慢はすると」
懐刀「はい……早く攻めてこないリヴィンスキーが悪いと怒りの矛先が向きそうですが」
キース「二代目書記長は常々CENSOREDと思っているが、哀れだな」(全く思ってない)
懐刀「ええ、哀れですねえ」(欠片も思ってない)

閣下「ネスタめ」
執事「……(あ、この口調、北シビルの永久凍土に埋めるパターン)」
臣下「……(この口調はドラム缶詰めにして凍海に沈めろだ)」
家令「……(これは皮剥から火刑に処せ口調だ)」
馭者「……(ネスタにありとあらゆる拷問を加えろと仰っている)」
執事・臣下・家令・馭者「早くお妃さまがいらっしゃるといいですね!」
DT「(何言ってるか分からないが、声が全員完璧に揃ってる)」

■2019-04-29
室長「君、レオニードの何が気に入ったの?」
閣下「気に入ったところは一つもないが」
室長「え?」
閣下「なにを驚いているフランシス。わたしはイヴ以外の人間を気に入ったことはないぞ」
室長「あー。わたしとしたことが、質問間違った」
閣下「お前が聞きたかった答えだが、お前がサーシャに向けた台詞と同じ理由だ」
室長「やっぱりそうなんだ」

■2019-04-27
 男たちからするとキースに儚さなんて欠片も感じられないので「女が何を言ってるのかわかんねー」となります。男たちからするとついて行きたくなる格好良い男なのでモテるのは理解できるのですが、女たちが言っている色気というものは「?」という感じ。この物語はイヴ視点なのでそれは儚い詐欺を働いておりますが、男からしたらそれは頼りになる、女が惚れても仕方がない格好良い男なのです。
室長「わたし男だから、儚さわかんない」
閣下「そうだな。それにしても、あれの何処が儚いのだ」
室長「だよねー。彼が儚いとか、他の人間みんな儚く見えちゃうよね?」
閣下「お前は儚くないな、フランシス」
室長「ひどいなー。君だって儚さの欠片もないじゃないか、リヒャルト」
閣下「まあな」
キース「儚い? 何の話だ?」(風呂上がり、髪を拭きながら全裸で隊員たちの前に現れる)
 こういう感じなので、夜はイヴを遠ざけたいのです。イヴは気にしないんですけどね。
キース「俺が気にする!」

■2019-04-24
「閣下がお怪我をした時のことを考えてみて下さい。介添えするのだと、群がる女性たち。ですが、この手すりさえ完備していれば……」
 イヴがキースを説得するツボを心得すぎている件。
イヴ「キース中将は話がわかる人だが?」
隊員「(それは隊長だけです)」
 ホント、隊員から見たら「隊長、キース閣下を扱うの上手いな」状態で、これで勘違いするなという方が酷なことかもしれません。

■2019-04-21
 総司令官フロアではミカvsジークvsエサイアスみたいな感じになりますが
隊員「キース閣下の圧勝だろ」
隊員「キース閣下だよなあ」
隊員「髪もしゃもしゃにしてたもんな(鷲掴み)」
ミカ副官「隊長は競争率高いんだから、もっと正攻法で」
ヘル中尉「無理だろうな」
バウマン中尉「キース閣下が相手じゃなあ」
隊員「隊長じゃなくて閣下が気になってるみたいですしね」
隊員「そうそう、隊長がじゃないんだよな」
ヘル副官「キース閣下が気にしてるんだもんな」
ネクルチェンコ中尉「(キース中将はないし、キース中将が隊長のことを気遣うのは当然なんだが)ユルハイネンはないだろうな」

■2019-04-19
閣下「イヴとの逢瀬が楽しすぎて、話そうと思っていたのに忘れてしまった。なんたる失態」
執事「閣下に失態させるとか、凄い御方です妃殿下」

■2019-04-17
閣下「二十四歳でキースのことを難しくないと言えるとは」
(おまいう)室長「君が人のこと言えることかい、リヒャルト」
(おまいう)執事「閣下、どの口で仰ってるんですか」
       臣下「(………)そうでございますね」
(おまいう)キース「お前のほうがだろうが! アントン!」

■2019-04-15
閣下「こちらへ来る途中、イヴが事故に遭ったりしないか心配だ」
執事「妃殿下の乗馬能力を持ってして事故とか、あり得ません」
閣下「交通止めにしておくべきだった」
執事「引かれますから」
閣下「イヴが事故に遭う可能性を低く出来るのならば、引かれても構わない」
執事「少し構ってください」
閣下「リーンハルトでも併走させるべきか」
執事「それならすぐにでも手配できますが」
閣下「だがイヴが本気を出せばリーンハルトも併走は不可能」
執事「まあ、そうでしょうね」
閣下「イヴが事故に遭わぬか心配だ」
執事「だから、遭いません」
閣下「馬が突然暴走したら」
執事「妃殿下の身体能力なら、軽く飛び降りるでしょう」
閣下「街中であれば、人に被害が及ばぬよう手綱を握り続ける可能性がある」
執事「そうですね。妃殿下お優しいですものね」
閣下「やはり人払いを」
執事「だからお止めになってください。ここあなたの国じゃありませんから」
閣下「まったく……人払いもできぬとは。イヴの安全を守るため、世界征服するべきであろうか」
執事「冗談に聞こえないからお止めください……っていうか、マジでお止めになりなさい。あなたの発言は」
 その後もお茶の種類とか、お菓子はどうだ、音楽の用意は、食事は……とか煩いので執事に「もう、門前で待ってなさい。なんなら迎えに行かれたらいかがですか」と馬に乗せられ追い出された。
閣下「わたしの城なのだが」

■2019-04-11
 デニスが駅員していられるのはポールのおかげ。
ポール「息子が駅員になりたいと言っているから採用してくれないか?」(明確な採用試験とかない時代)
友人「採用は構わないが、お前の息子大学生では? 中退したのか?」
ポール「いいや。しっかりと通っているよ。無事卒業もできそうだ」
友人「ロスカネフ大の法学部だよな? そりゃあポールの娘には劣るかもしれないが、優秀でなければ入れないよな?」
ポール「本当は大学に行かないで駅員になると言っていたのだが、実父も通った大学に通わせたくて、駅員になるのと引き替えに大学に行かせたのだ。ここで駅員への道筋を用意しないと、父親として立つ瀬がないから頼む」
友人「あ……ま、構わないぞ」
 ――で、とりあえず約束通り採用したら
・国内路線網羅
・国内にある蒸気機関車網羅
・国内線の時刻表網羅
・近隣諸国の路線、時刻表網羅
・近隣諸国蒸気機関車も、ほぼ知ってる
・ブリタニアス鉄道にも強い
・フォルズベーグ鉄道に強い
・アディフィン鉄道に強い
・バイエラントにやたら詳しい
・ダイヤ編成が出来る(教えてないのに)
・機関士の仕事ができる
・機関助手の仕事ができる
・メンテナンスもできる
・鉄道史に詳しい……というより鉄道史
・大学にて国際鉄道法を学んできたプロフェッショナル
・リリエンタール閣下万歳! アントン七世万歳!
 とかいう凄いのが来たわけですよ。デニスって名前なんですけどね。

■2019-04-07
 閣下の神殺しですが、ご安心ください。
 閣下はもともと「神をも殺せる男」と言われていたので。最初にそう呼んだのは教皇という、筋金入りの神殺しです。もっとも教皇としては、閣下が教皇になれば地上に千年王国を築く事も可能だという意味を込めての「神をも殺せる男」呼びでした。
 ちなみにそう呼んだのは前の教皇で、現教皇も同じように呼び、次の教皇もそう呼ぶことは決まっております。
 教皇が認める「神をも殺せる男」

■2019-04-03
 バストアップに失敗し成長してしまったイヴですが、失敗談を閣下に語るのは恥ずかしくて
イヴ「――というわけで、背が伸びてしまったのです」
キース「お、おう。お前は若いからな。仕方なかろう」
 話を聞いてやると言っている手前、乙女の体の悩みも聞いてあげるキース。
イヴ「やっぱり胸は大きい方がいいですか」
キース「それは個人の趣味だからなんとも言えん」
イヴ「ですが小官、全くないんですよ。ないだけならまだしも、筋肉が」
キース「(ツェサレーヴィチ・アントンのために綺麗になりたいという娘の相談を聞くことになるとは、昔の俺なら想像もしなかったことだろう)わたしはそれで良いと思うがな」
 キースさんのお悩み相談は続く(イヴ限定)。

■2019-04-01
 前回イヴが手を振り、閣下が手を振りかえしたのですが。
閣下「イヴの愛をたしかに感じる」
執事「良かったですね」
閣下「ただイヴはわたしの手の振り方に戸惑っていたようだが」
執事「それはまあ、皇帝陛下の手の振りでしたから。一言で言うと偉そう」
閣下「……愛は伝わらなかったであろうか」
執事「さぁ? それは妃殿下にお尋ねください」
 イヴに「高貴でした」と言われて、庶民風に手を振る練習をする閣下。
執事「あなたは、どれだけ頑張っても庶民風にはなりません」
家令「それは無理ですな」
馭者「庶民的な動きなんて、出来るわけないじゃないですか」
室長「庶民の動きを教えろ? 無茶言わないでーリヒャルトー」

■2019-03-28
 自分を庇ってイヴの額が裂け、傷が残ってしまったので、医学を発展させなくては……と考えて医学研究所です。
 ベルナルドはめっちゃ心配してるのですよ。
執事「高尚なお話もいいですが、もっと砕けたお話もしてください」
閣下「たしかにな。……鉄道の話題でも振るか」
執事「それは弟君のために残しておくべきかと」
閣下「……銃と馬か」
執事「(彼女いない歴三十八年は伊達じゃねえ)……」彼女いない暦三十七年王子の重みあるありがたき言葉。
 カリナ、ベルナルドを助けてあげて!

■2019-03-24
 なんで博士は閣下の言いなりなの? 恐いから、もありますが
・研究費用を閣下に出してもらった
・完成した注射器に閣下から洗礼を施してもらった(宗教界のお墨付き)
・閣下が注射器の特許を取得してくれた
・閣下が医療機器メーカーを作ってくれた(モルゲンロート資本)
・閣下が大学教授の地位を買ってくれた(売り買いが普通の時代)
 注射器の売り上げの四分の三は閣下に持っていかれてるけどね。
閣下「こんなにも兄(博士)に尽くしている弟(閣下)なのに、なにが恐いのだ? ハインリヒ」
博士「全部っす」
臣下「馬鹿者」
 年齢は 博士>臣下>閣下
博士「弟は絶対君主」
臣下「兄弟ではないだろう」
博士「そうだが。それより妃殿下、すげーんだけど。視力検査表改良版が凄いんだ。なにあの頭脳」
臣下「閣下に望まれた女性だからな」
博士「見た目だけじゃねーんだ」
臣下「失礼だぞ」
博士「あの見た目なら『だけ』でも充分過ぎるって……医者である俺の目をもってしても、見た目は男だけど」
閣下「……」(博士のうしろに音もなく忍び寄り立っている

■2019-03-20
閣下「久しぶりに妃に会える」
 格好に気合いを入れるだけではなく、当人にも気合いが入った結果、支配者が垂れ流し状態に。常人なら幻視も見えるレベルの支配者感。
執事「支配者感、しまって! 少しでいいので! 完全に支配者になってます!」
馭者「殺気じゃないのが恐い……これ乗せた馬車を引くのか」
博士「俺、同乗しなきゃならないんですか」
臣下「さっさと乗れ」
 臣下はベルバリアスでお留守番。
室長「リヒャルトの威圧感がおかしいー面白いー」
カミラ「(あれは見ては駄目)」
男爵准尉「機嫌はいいのに恐くなるって、どういうこと……だ?」

■2019-03-09
閣下「汚らしい羽音などイヴに聞かせられるか」
執事「そうですね」
閣下「神聖皇帝になるか? ベルナルド?」
執事「なりません! そんなことより、カリナ嬢と文通してるんですよ」
閣下「……(虫けらを見るような目)」
執事「そんな目をする人には『姉の好きなもの』教えてあげませんよ。確実な筋からの情報ってやつですよ。室長さんですら手に入れられない筋の」
閣下「ベルナルド、欲しいものがあるならば何でも言うがいい。革命を扇動した者たちの墓を暴き、頭部を平和の門(王家がギロチンされた広場)の前にずらりと並べろ……という願いでも叶えてやろう」
執事「素で要りません。そういう血腥いこと言う人にも教えて差し上げません」
閣下「シャルル」
執事「はいはい。カリナ嬢からの情報によりますと……」
 王家の存続とか、本当にどうでもいい閣下。
閣下「そうか。やはり可愛らしいものが好きなのだな。わたしは間違っていなかった」

■2019-02-09
カリナ「こんな綺麗な姉ちゃんがナンパされないはずがない! 天然な姉ちゃんが変な男にナンパされないように、しっかり者のわたしが付いて行く!」(一緒に軍病院に来た理由)
 ヒースコートは変な男分類に入らなかった模様。

■2019-01-28
 十年後くらいに前線まで行ってなんかを狙撃したりしますが、しばらくは前線に出向くことはありません。
 まあ、あれですよ。あいつですよ。でもきっとあいつじゃないんですよ。あいつを……するために、あいつを撃ったことにするんですよ。
 十年後というと、キースが軍を退役して大統領になっているので、イヴを前線に行くのを止められないのですよ。大統領はお怒りです。



2020/01/13(Mon) 12:1377
BLOGより抜粋 2020

■01-04
>やっちまったなー
 本当にやっちまっています。マーケティング原始時代に現代の洗練されたやつをふわっと提案……あとは側にいる天才が
閣下「イヴの発想を具現化させるのが朕に与えられた使命」
 とばかりにガンガン攻めますので。

■01-08 結びつき最強だから
 どの世界線であろうとも、どんな軸であろうとも、デニスは弟ポジションにいる。一緒に生まれてこなかっただけで、デニスはイヴの弟なのです。どんなIFでも絶対デニスが立ちはだかる。

>閣下の牽制
 でもエサイアスは仰る通り、閣下がそこまでしたくなる相手なのです。なにせイヴのことを「実際に見て」良く知っていて誠実でプロポーズしてなおイヴから純粋な信頼を受けているという、何と言うか……閣下も嫉妬せざるを得ない相手です。立場に地位、財力などは比較出来ないほどの差があるのですが、そんなことイヴとの学生生活(寮生活・休暇含む)という至宝の前には何の役にも立たない。

■01-11
>大佐の心中
 大佐はきっとイヴの一杯一杯なところを楽しく見ているはずです。ところどころ「何でそんなことするん?」みたいな気持ちもありそうですが概ね「初恋愛ガンバレ(完全に知られている)」と。

■01-21
 大統領閣下が外遊中なので、副大統領キースが内政を回し(大統領への布石)、軍はヴェルナーが代理で回している状態。停戦したばかりの共産連邦国境沿いの全てをヒースコートが裁量を持ってカバー、ヤンヴァリョフは怖がって侵略命令は出しませんが停戦したての国境線ってのはやっぱりねえ。という感じでとりあえずみんな忙しい。遊んでいるようにしか見えない閣下も、あれできっちりと外交しております。今まで国交のなかった国と流れ作業並みの速さと好条件で国交を結んでいる。
キース「あれほどの大国と対等条件で国交を樹立させるとは……さすがツェサレーヴィチ・アントン・シャフラノフ!」(なんか悔しそう)

>IF長男
 パパ! ぼく頑張ったよ! 大好きなパパのために頑張ったよ!
 主人であるパパこと儚い詐欺が嫌がることを察し、蒸気機関車では大活躍しました。透明な壁ことデニスさんが「この軍用犬、そういう風に仕込まれてるの?」と疑うくらいに。

■01-26
>閣下の大帝
 閣下は大体人より優れているのでそっちもいけるような気が。愛人に関しては閣下の心は猫の額が太平洋に見えるレベルで狭いので無理だと思います。なにより閣下の祖父リヒャルト六世と父ゲオルグは死ぬ直前まで現役でしたので、そっち方面の特性を受け継いでいる可能性が。

■02-02
>愛人問題
 閣下はヒースコートに色々と言われそうというか絶対言うタイプ。しれっとキースの耳にも入れそう――そこから始まる閣下対儚い義兄によるフルボッコタイム。デニスの説教はきっと「二度目はありません」で締められるかと。二度目はきっと姉を説得して離婚させちゃうんだぜ……

■02-08
>義妹と仲良く
 イヴが大好きな妹なので閣下としては嫌われるわけにはいかず
閣下「今まで好かれる努力をしたことがなかったから、大変だ」
 誰に対しても好かれようが嫌われようがどうでも良かった人生なので結構大変みたいです。特に本人の意識が。
 お財布出せない大富豪ww カリナとデートのさいは二人きりで珍しく財布を開く……つもりだったのにまさかの奢られ。さらにそれが我が儘と言われて、閣下の世界が見事に崩壊したというか、閣下はクローヴィス一族には敵わないのです。きっと本人も認めていることでしょう。執事への自慢……
閣下「しないとは言っていない」
執事「性格悪いですね! 知ってましたけど」
閣下「ならば良かろう」

>菓子の名前
 頑なにレアチーズケーキと呼ぶ男二名ww そのうち「イヴのチーズケーキ」になりそう。とは思うも「シャフラノフの誘い」なんて名前になったら総司令官が大暴れするので黙って受け入れるしかないイヴ。素人の手料理なんて食わない不憫氏ですが、イヴの手作りは喜んで食っちゃうんですよ。

■02-21
>1回や2回
 その程度では崩れない存在意義! でも不憫は幸せ成立する場合、メチャクチャ手が早いので。
 その面子は全員独身ですね。不憫は気持ちを完全に隠し切っているのと年齢的に独身貫くんだろうなと思われておりますが、それ以外の人たちは「クローヴィスか……仕方ない」独身理由がばれていて……。
 みんなのパパである儚い詐欺さんは一部で「クローヴィスとなら結婚したのでは」と囁かれております。本人は「そんな事はない」ですが、お気に入り(と書いて鷲掴み)なのは周知の事実なので。






2019/08/16(Fri) 00:2070
追放された勇者の盾は、隠者の犬になりました。

■登場人物メイン
●盾師(ナナシ、アラズ)
 おれ。髪も瞳も肌も白い。文字を知らないことで『無知の防御』、名前を持たない事で『無名の障壁』を持っている。
●お兄さん(隠者、アイオーニオン、公国の元王子)
 10年前から帝国の王族に代わり『寒空の祝福』を宿している。
●師匠(ノイ=イツフサ)
 五つの角のオーガ族。純血の中の純血のためらしい。最低400歳以上(数えてない)。寿命が2000歳と言われているので、人間換算二十代後半のもよう。
 50歳ちょっとの頃、魔王ドラドニエール軍に傭兵として参戦していたことがあり、報償として盾をもらっている。
 ただ、その盾の「主」をナナシと言っているのは一体――? 純白の人はそれよりずっと後の時代なので『寒空』の力が魔王のものだったのか?
●ディオ(ディオクレティアヌス)
 盾師に命を救われ、その後目にしたPT内でのナナシのあまりの扱いの酷さに自分が助け出すべく、一年の修行を経て聖騎士となって迎えに来た。
 失われた筈の古代の呪法を完璧な形で行使できる。
●アリーズ
 勇者。聖剣として持たされたオーガスレイヤールに体を乗っ取られ、盾師を殺しかけた末にPTから棄てた。
 その後、幾度かの邂逅を経て、オーガスレイヤールの暴走を師匠にいなされた際に自分ごとオーガスレイヤールの怨念を貫く事で解放される。
 本来の彼は、神さまに愛され、神さまを友達と呼んで語らえるほどの本当の『勇者』だった。

■寒空の祝福
 100年前まで、毎年のように降っていた雪に溶け降るそれは、人間とその血が混ざる生き物にだけ有害な粉。すさまじい病をもたらす。
 その100年前に帝国の人間によって「王族にのみ継承する」という条件付きで封印される。



2019/08/16(Fri) 00:3871
127 / 覚醒=もうおそい、目を覚ましてしまった

●「……切れてしまったな」
 お兄さんとの縁、または古い古い婚姻の縁か? と思ったが、ディオ曰く『亡霊』。
 であるならば、アイオーニオンに『寒空の祝福』を渡す前の100年間の継承者達か?

●そしてわたしは、百年を忘れることにしたんだ……
 忌まれた純白=百年間、皇族の繋ぎとして『寒空の祝福』を抱え続けた純白の人。師匠とオーガ式の婚儀済。
 10年前に「公国の研究者が完全に繋がりを切り離して力を移せる」と言われたのを信じて託したがその男に騙され命を奪われかけた=詐欺師=力を現在持っている人=アイオーニオンが詐欺師? 世界征服を目指して、世界最強の力をわが手に収めようとして、現在進行形で苦しんでいるだろう詐欺師。
 でもそれだと四章で師匠がアイオーニオンの顔を見た時に気付かないとおかしいような。移譲の場にいたらしいし。
 だがお兄さんが『寒空の祝福』を受け入れたのは自主的だとあったしなあ……詐欺師が実行役でアイオーニオンが器って可能性もあるが、お兄さんは現状かなり黒に近いグレー。

●「こんなに豹変されても、まだ好きだと言う時点で、俺は変人だ」
 ディオの心が広すぎてやばい。もうディオでいいのでは??? むしろワシだったらディオ一択やぞ!
 四章でお兄さんの体が死んだ時も、ナナシのために禁断の呪法まで使ってくれたし、ディオならお兄さんと違ってナナシの大事なものも一緒に大事にしてくれると思うんだよなぁ。思うっていうか確実に。でも百十年の記憶が戻ったってことは、ナナシは師匠とのオーガ式婚儀の記憶もあるわけで、お兄さんとも古い婚儀の縁があるけどそれは名前を棄てたことで切れたのかな? どちらにしても重婚待ったなし!






2019/04/06(Sat) 21:5669
レア更新、或いは停止中

●年に更新するかどうか
冬の狼
ある日 異世界
冷笑主義
わたしはふたつめの人生をあるく!

●長期更新停止
デュスノミア
召喚聖女篭絡マニュアル
本日の重戦士さんを見守るスレ
花と狼
青色吐息
彼方からの呼び声
ツクラレタ聖女
いつかの君と握手
第三王子エルメル
俺の人生ヘルモード
私の最高傑作は冥王です
落ちこぼれの彼女。
闇の神子は皇帝の猫
蒼黒の竜騎士
キミに逢えたら
TS転生して自分好みの美少女になりました……。
ヤンデレ阻止しようとしたら義弟が特殊な性癖に目覚めたかもしれない件。
竜王陛下の逆鱗サマ
謙虚、堅実をモットーに生きております!
薔薇姫は支配者として君臨する
愛憎の華(笑)




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