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ハイチの選挙に米に追放されていた アリステド元大統領が、ぎりぎりで帰国できたそうだ。オバマのストップの要請をはねのけて、快挙をしてのけたハイチ前大統領と亡命国のアフリカの大統領に乾杯! そして、公正な選挙がおこなわれ、もうこれ以上ハイチが偽善者ぶったアメリカむしりとられことのないように祈るばかりです。
ところで、わたしたちは、又だまされていないだろうか、アメリカは、これまでと同様に自分の気にいらないものを世界中をだまして陥れてはいないだろうか。
リビアは独裁ながら、そのめざすところはすばらしかった、かつてのイラクもしかり、それぞれに周辺の国々から抜きん出て、文化程度の高い良い国をつくってきていた。他国の領分を侵し潰そうとしてきたのは一体だれでしょうか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~以下 藤永先生のブログより
#1953年、リビアにおける石油探査の際、内陸部のサハラ砂漠の地下深くに1万年以上前に蓄積された大量の地下水が眠っていることが発見された。 1984年、その地下水を汲み上げ、海岸部のトリポリやベンガといった大都市や、トリポニタニア、キレナイカの農耕地帯に供給する大灌漑計画が発表された。 25年計画であり、2009年度中の完成を目指している。カダフィ大佐は、この計画について「世界の8番目の不思議だ」と述べた。#
と説明されている河川土木事業に、カダフィのリビアは巨大な国費をつぎ込んで来ました。この巨大事業の究極的な是非については色々議論があるようですが、
この計画によって、リビアの砂漠が緑化され、国として食糧の安価な自給が可能になることについては多大の支持者が存在します。石油産出からの収入をこのような形で有効に使っている国家は珍しいと言わねばなりません。
中近東やアフリカの石油産出国では多数の大金持ちが生まれるのが通例ですが、フォーブスの世界長者番付には一人のリビア人の名もないようです。
寿命・教育・生活水準などに基づいて国ごとの発展の度合いを示すHDI(Human Development Index,人間開発指数)という指数がありますが、
2011年度試算では、リビアはアフリカ大陸で第一位を占めています。また、幼児死亡率は最低、平均寿命は最高、食品の値段はおそらく最低です。若者たちの服装もよく、教育費や医療費はほぼキューバ並みの低さに保たれているようです。 いわゆるグローバリゼーションを推し進めて利潤の最大化を目指す国際企業群の常套手段は、まず給水機構を私有化し、安価な食糧を運び込んでローカルな食糧生産を破壊し、土地を買収し、現地で奴隷的低賃金労働者を調達し、そこで輸出向きの食糧生産を始めることです。
アフリカ大陸の随所に見られるトレンドです。ところが、リビアでは、石油で儲けた金を治水事業に注ぎ、砂漠を緑化し、自国内で安価な食糧を生産しつつあります。
これは国際企業群のもくろみに真っ向から逆らう動きであり、放っておくわけには行かないのです。
リビア東部の都市ベンガジを拠点として、欧米の軍事力のカバーの下に、カダフィ政権を倒そうとしている反政府軍は、極端な貧困状態の改善、富の公平な分配、言論の自由を求める新世代の若者たち・・・・・から成っているのではありません。
今の私(藤永 茂)に断言できることはそれくらいです。カダフィ自身は、「ベンガジの反革命勢力」はリビアが黒人支配のアフリカ大陸の一部になることに反対する欧米ネオコンとアラブ人から成っている、 と言います。アルカイダ過激派も含まれているとも言っています。
現代随一の天一坊オバマ大統領を総帥とする欧米側の嘘はまことに堂に入ったものですが、カダフィの誇大妄想にも恐るべきものがありますので、反カダフィ陣営の正体は、正直なところ、私には掴めていません。しかし、はっきり見えていることがあります。
そのヒントはカダフィが彼の敵を呼ぶ「反革命」という言葉に顔を出しています。
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2011/03/post_7724.html 藤永ブログより |
No.892 2011/04/01(Fri) 09:05:15
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