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以下は、ハイチの現在です。しかし、夏先でしたか、デモクラシーナウで、ハイチの惨状になんの救援の手だてもきていないことを、強調していました。 とくに酷い場所に、これまでメディアさえ入っていないと 世界はハイチを見捨てていると・・・いえいえ義援金の行き先は どこかってことです。 神戸の大震災の 義援金もどうようで、結局 霧の中です。。。。 先日の チリの救出劇との扱いとのあまりの 格差に あぜんとさせられますね。ハイチに1万人もスタッフが入って、一体何を救済しているのでしょうか。救援スタッフが、人の弱みにつけこんで食っている悪魔にも見えます。
以下藤永さんのブログより・・・ http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2010/10/post_6d44.html ===================================== ハイチの現地時間2010年1月12日(日本時間13日)、中米のハイチ共和国でマグニチュード7の地震が発生し、直接の死者22万人、負傷者33万人、百数十万人が住居を失い、単一の地震災害としてはスマトラ島沖地震に匹敵する近年空前の大規模なものになりました。
それから10ヶ月後の今、私が「スクープしてはいかが!?」と推薦したいのは、 ハイチの悲惨な現状です。 少しばかりの誇張が許されれば、ハイチは震災直後の状況から殆ど何らの改善もない悲惨さのただ中に10ヶ月間も放置され続けているのです。とても信じられない大変刺激的なニュースではありませんか。 首都ポルトープランスの市内中心を除けば、復興事業は、ハイチの一般大衆に関する限り、殆ど進んでいません。瓦礫の除去さえ進んでいないのです。そして今も、首都の内外、特に市の周辺地域に広がった地域に百五十万人がテントや防水シートの仮住まいで生きています。写真でみると日本のホームレスの人々の寝起きの様子にそっくり、それが150万人、想像を超える情景でしょう。
去る9月24日、ほんの10分間ほど,集中的な豪雨と突風がポルトープランスを襲い、その結果、死者5名、数百人負傷、数千のホームレスの寝起きの場所が破壊されました。
同じカリブ海の国にしても、もし同じような暴風雨がキューバの首都ハバナを襲ったのでしたら、ただ一人の負傷者も出なかったかも知れません。ハイチの人々が蒙ったのは天災ではありません。人災です。
9月25日、このハイチの惨状に対する小さな抗議デモがニューヨークで行なわれたのですが、そのプラカードには[Where is the Money?]と書いてありました。世界各国の政府がハイチ復興に拠出を誓った110億米ドルのうちの僅か3%しか未だ使われてないそうです。 CBSニュースによるとこの他にオックスファムや赤十字のようなNGOにも40億ドルの寄付金が寄せられたとのことですが、その大きな部分は今ハイチに乗り込んでいる約1万人のNGOスタッフの給料生活費として使われているようです。 何故莫大な復興費が150万人のホームレスたちの救済に使われないのか?その主要な理由はクリントン前大統領を特使とするアメリカ/国連のハイチ復興計画の基本的な方針にあります。 それは、ハイチの人口をアメリカのアパレル産業や農産物輸出業のための超低賃金労働者の供給源に仕立ててゆくという長期計画に基づいていると思われます。 お金はこの基本方針の線に沿って、うまくゆっくりと使わなければなりません。この事については、以前にハイチを取り上げた時に論じました。このネオコロニアリズムの恐るべき残忍性も、私から見れば、刺激的な商品価値のあるニュースに思えて仕方がないのですが・・・。
来る11月28日にはハイチの国会議員と大統領の選挙が行なわれます。日本政府もいわゆる“国際社会”の一員として相当の額の選挙資金を拠出する筈ですが、ポルトープランス周辺のホームレスを含む貧困下層民の大多数はこのアメリカ/国連が操る現大統領プレヴァルの下でのお手盛り選挙に敵意を抱き、棄権するものが多いと思われます。それは民衆が土壁などにクレオール語で書き付ける落書きの数々から読み取れます。: 「ABA PREVAL」(プレヴァルくたばれ) 「ABA ELEKSYON」(選挙なんかやめちまえ) 「VIV ARISTID」(アリスティドばんざい) abaは、フランス語のA bas に、vivはviveに当ると推測しました。 全世界のマスコミから忘れ去られたハイチに正義をなすことを叫ぶ荒野の声はないものか・・・。
ありました。あのジェレマイヤ・ライト牧師の声です。「ジェレマイヤ・ライト牧師って誰?」とおっしゃる方々が多いでしょう。オバマ大統領の旧師で、娘さんの名付けの親でもあるシカゴの黒人教会の牧師さんです。選挙戦の最中、旧師のライトとつながりがあっては選挙に不利とみたオバマさんが、冷酷非情にも切って捨てた牧師さんです。 あの事件のあと、ライト牧師は後輩に職をゆずって引退しましたが、今でも説教者として真のキリスト教信者の間で大きな人気を保っています。去る9月19日、カリフォルニアのオークランドの大きなバプティスト教会を一杯に満たした信者たちに向かって、ジェレマイヤ・ライト牧師は次のような呼びかけで説教を始めました。 : ■ If you want to help Haiti, let’s start, let’s start, let’s start by telling the truth, OK? ■
藤永 茂 (2010年10月20日) |
No.855 2010/10/21(Thu) 08:51:02
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