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拍手お礼2 / ちあき@管理人
引き続きのお礼コメント〜

>Jさん
会社の社長さんも「ゲゲゲ」をご覧になっていらっしゃったとは!
お昼休みの休憩所は国営放送が独占してたりして。
ビンボー生活も気の毒になって、「早く向上してほしいな〜」と願い続けて、やっと…ですね。
奥様の出産、どうなるやら。また今日もいいところで終わって、続きが気になる〜〜。
映画も注目ですね!


オタクの町おこし。
鬼太郎は成功してますが、他の地域は大変そうですね〜。
Jさんもそう思われました?
聖地巡礼は私もよくやるので、(組!めぐりは人生のライフワークか(笑))それはわかるが…。
ほんとの彼女ができることを願わずにはいられません。

某ニュースにちなんで、某新聞のコラムにはこんな一説が…。
電脳空間は所詮現実社会の生き写し。
せっかくの夏なのだから、もっと外にでていこう。

掲示板やネットの情報に振り回されやすい今の現代人。
私もその一人だけに、身にしみて痛感しました。


他のポチさんもいつもありがとうございます〜。

今日からまた暑さが復活。
気をつけてお過ごしください〜。

No.31 - 2010/07/30(Fri) 11:25:07
拍手お礼 / ちあき@管理人
>Dさん
「ゲゲゲの女房」の映画の情報、ありがとうございます。

知らなかったので、早速検索かけてみました。http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20100722-OYT8T00782.htm
なるほど、吹石一恵さんが奥様。クドカンさんがしげるさん役ですね!

朝のドラマは「龍馬伝」よりもランキングが上とか。
私も久しぶりにはまってしまいました!(「おしん」以来?古;;)
いろんな珍客やハプニングがあって、築かれた人生。
できれば、田の中勇さんにも見ていただきたかったと思います〜

そちらは「ガンダム」熱いですか!
ところで、Dさんは、もうご覧になられました?


雨が降って暑さもホッと一息の日。
今日だけはほっこりと過ごしたい。

親戚でも熱中症で病院に担ぎ込まれた人がいます。
皆様、気をつけてくださいませ〜。
ちなみに、親戚の方、吐き気に頭痛に大変だったとおっしゃいますが、それでもお医者様に「軽い」といわれてびっくりされたとか。
軽くても、しんどいらしいです〜

No.30 - 2010/07/29(Thu) 11:58:08
拍手お礼 / ちあき@管理人
暑い、暑すぎる…!
PCに向かうものの、言葉が浮かばず、結局、ロムだけで閉じるということを繰り返し、すっかりお返事が遅くなってしまいました;;
今朝はまだ風があって少しマシ。
この間にがんばろう。しかし、年々、耄碌するのぉ…;;

>Bさん
ネットでお姿が見られるだけで安心です。
大変なご病気を抱えながらも、前向きにがんばっていらっしゃる姿にどれだけ励まされますか…。
お互いに頑張りましょう!
夏ばて、熱中症にお気をつけくださいね〜。

>Sさん
父、気楽に生きてます(笑)
しかし、私は現場を見てないので、母のびっくりがいまいち伝わってないかも…;;
東京にはいつ帰れるか。今のところ、まだ未定。
転地療養でよくなっても、またもとの場所でひどくなるケースもあるらしいんで、それだけがひっかかってます。
とにかく、マイナス感情が一番だめになんで、前向き、前向き…♪
Sさんとまたお会いできる日がくるのを目標にがんばります〜。
Sさんも無理はしないでくださいね〜

>Jさん
海、行きたい〜! トリトン、今年はやってくれいのかな〜。かわりに「ウォーターボーイズ」のドラマで涼む日々。
関東はますます暑さが厳しいと思いますが、Jさんもどうかご自愛くださいませ〜。

他のポチさんもありがとうございます〜!

No.29 - 2010/07/26(Mon) 09:34:22
ブルータスのジブリ考 / ちあき@管理人
ブログの記事の補足。

中身を読んで、ちょっと思いついたや気がついたことがあったのでちらりと…。

記事は、「ジブリ」の内情をうまくまとめてレポしてると感じた。

たとえば「アリエッティ」での「映画」の作り方を段階で説明してるところや、ジブリスタジオの全景を絵で解説していたり、いわゆる会社の概要(ルール)と題して、説明してるところなど。

これで、また「ジブリ」に入りたいと思うアニメーターの卵さんがいらっしゃるかもしれない。

そして、関係者やファンである女優さんのコメントや対談があって、作品の簡単なレビューあり、そして、大塚康生氏に宮崎監督のロングインタビューや高畑勲氏との関係など。

共感できるところもあり、うーんと首をひねるところあり。

でも、現在の「ジブリ」の内情(すべてではないが)が、それなりにわかる内容だと思った。

ただ宮崎監督のコメントで気になるところが…。

ご本人は「すぐにでも引退したい」的な発言をおっしゃるものの、やめ損ねたといいながら、ずっとまだ作品を続ける意欲をお持ちになる。

結局、ものづくりが「好き」な方なんだな〜と思う。
この方はやはり「職人」であって、上にたって、どうこうしようと言うタイプの方ではない。
ただ、アニメーションを作る作業は、それなりに多くの手と作業が必要になってくる。
そして、それだけの規模を維持するのにも経費がかかる。

それを仕方なく「続けたい」気持ちを専攻させるために、維持するしかないと諦めにもにた境地にいらっしゃるような。

ご本人は、体力が限界に達したら、意外にあっさりと隠居される感じではあるが。
しかし、それに騙されることもあるので、この監督の気持ちは監督でしかわからない。


ところで、あれだけ公開当初、酷評された「ゲド戦記」について、いい表現で説明してくださってたので好感をもった。
「「アレンを主人公にした成長物語」を吾朗監督が作りたかった。魔法使いに魅入られたアレンが、自分の意思ではなく、お父さんをCENSOREDしまう。その贖罪の旅の途中で、父の代わりともいえゲドに出会い、自分をとりもどす」
自身も最初見たとき、そう思ったので、同じレビューを見てちょっとうれしくなった。

原作者の意向には沿う作品にはならなかったが、「ジブリ」として製作したかった方向が、あの「ゲド戦記」になった。

そこは多めにファンもみてほしいと願うばかり。


それと、興味を引くコメントも何点か。
「マイマイ新子」の監督、片淵監督は発想の原点は「アルプスの少女ハイジ」にあるという。


「ハイジ」や「三千里」が最高と賞賛するファンも多いけど、その流れはいろんなところにあると考え、これからも宮崎監督の動向を気にしつつ、「ジブリ」の作品を楽しむのがいいかもしれない。
きっと、後継者が現れると信じつつ…。
実際、大塚氏は自身のコメントでそう締めくくっている。

今一度、振り返る機会を与えてくれた企画に感謝♪

No.28 - 2010/07/18(Sun) 09:19:39
拍手お礼 / ちあき@管理人
すっかりネット落ち…(^^;;
ここんとこ、刺繍にこってまして〜。
結婚当初、ちょこちょことやってたのですが、パソをいじりだしてからはそっちばっかで…。
でも、PCも控えるようにいわれてから、また思い出したように作り始めました。
それより、はよ〜、治らんかい!!

>Sさん
すっかり遅くなりました。レス(^^;;
ムクドリさんも帰ってくるのですね。
巣が落下してから、二日間ほど、パニクッたつばめ一家、雨が降ってからパタッとみかけなくなりました。
晴れた日には、向かいの風呂屋近辺で、別のツバメらしい姿をみかけるのですが。そこは前々からツバメさんの巣がある場所だったんですけど。
あの一家も無事に巣立ったと思いたいです〜。

>Dさん
話題、かぶらせてすみません〜。
てか、全国、あんなにご当地蛇口があったのですね!!
これは、トリビアでした♪
シンクロ、嬉しいな〜〜♪♪♪

すんません〜。
ついに夏突入〜。さらに体調が崩れる時期に入りますが、皆様、どうかご自愛を。
そして、大雨の被害を受けられた地域の皆様、お見舞い申し上げます。

No.27 - 2010/07/16(Fri) 11:14:16
豪雨 / ちあき@管理人
ご心配おかけしてます。
体調は、まだまだいろいろと症状が続き、もう少し養生しなくてはならないようです。
テレビもPCも長くやらないほうがいいだろうというお医者様の判断です。
精神がどうしても緊張、興奮ぎみになるので、落ち着くような処方をしていただいてます。
それがうまくいくといいんですけどね〜。
もう少し、休止状態、お許しくださいませ;;;

そして、昨日、東京方面であった豪雨。
こちらもご心配おかけしました。
家の周囲とは別の地域だったので、直接的には無関係だったのですが、帰宅途中のだんなが直撃をくらい、迂回して帰ったようです。
九州方面も連日の大雨、被害も大きいです。
どうか、くれぐれも気をつけてください。

というか、全国的に災害はいつやってくるかわかりません。
気をつけましょう!


他のポチさんもありがとうございます〜。

No.26 - 2010/07/06(Tue) 22:27:15
(仮)「ワレアの島」 2 / ちあき@管理人
(トンさんの夢のお話の続き)

2ができたので、そこまで、公開です〜。

ーーーーーー

(2)

「ここは…いったいどこだ…」
 トリトンは、ずっと荒涼とした砂漠を歩いていた。
 いつからここにいるのだろう。
 確か、一人でイルカ島を離れて…。
 それからの記憶がなかった。
 目的は…。
「そうだ。海へ…。海へいこうとしたんだ…」
 トリトンはぼんやりと思い出した。
 赤土に埋もれた大地が果てまで続き、海はどこにも見えてこない。
 時おり、激しく巻き上がる砂煙がトリトンの視界を遮った。
ー早く、ここをでなければ…ー
 トリトンは気持ちを焦らせた。
 どんよりとした雲に覆われた空からは、鈍い太陽の光が差し込んでくる。
 暑さはないが、重苦しい大気がトリトンの息を詰まらせ、体力を容赦なく奪う。
「水…。どこかにないか…」
 乾ききったのどを潤したくても、その痕跡すらない。
 ぼんやりと「死」の影がちらつきはじめた。
 踏み足は重く、トリトンの気力を限界に追いつめていく。
「水…。水は…」
 呪文のように呟きながら、トリトンは亡者のようにさ迷い続ける。
 ふと、視線を落とすと、その足元に小さなくぼみがあった。
 トリトンは目を見張った。
 くぼみがしだいに大きく広がり、中心から清らかな水が湧き出してくる。
「水だ…!」
 トリトンはひざまずいて、手で水をすくおうとした。
 だが、それより先に。
 水の中から人の腕が伸びてきた…!
 トリトンの手首を強くつかむ。
 そのままくぼみの中に、トリトンを引き込もうとする。
 トリトンは夢中で払いのけた。
 すると、今度は。
 腕の元になる本体がはいだしてきた。
 それは、ミイラと化した亡者の姿。
「ポセイドンを滅ぼした悪魔め。一緒に地獄に落ちろ!」
「違う、来るな!」
 トリトンは思わず右腰に手をやった。
 が、もうオリハルコンの短剣はない。
 顔をひきつらせながら、トリトンは砂の上でもがいた。
 突然、周囲の大地が大きく盛り上がった。
 そして、現れたのは。
 何十体もの亡者の群れだ。
 彼らがいっせいにトリトンに襲いかかった。
「殺せ、悪魔を殺せ!」
 呪いの言葉を吐きつつ、トリトンの全身を無数の腕が押さえつけた。
「やめろ! お前達は何だ?」
 恐怖の叫びをあげながら、トリトンは抵抗を続けた。
 亡者の一人がいった。
「我々はお前に殺されたポセイドンの人間だ」
 トリトンの抵抗が一瞬失われた。
 無力感がトリトンの力を萎えさせる。
 そのタイミングをついて、一人の亡者の手がトリトンの腹に突き刺さった。
 痛みをはるかに超え、えぐられるような不快な振動が、トリトンの精神を急速に奪った。
 その後も、次々に手が伸び、トリトンの全身を貫き、内蔵をかきむしる。
 トリトンは獣の唸り声をあげた。
 体が痙攣し、意思と切り離された別の塊と化す。
 身をよじった。
 腕をあげた。
 誰かがその手をぐっと掴んだ。
 意識が飛んだ。
 別の空間に。
 激しくもがきながら目を見開くと、黒人の少年の顔が視界に見えた。



「しっかり! しっかりしてよ、お兄ちゃん!」
 少年が魘されるトリトンの体を必死に押さえて呼びかけた。
 目を見開いたトリトンは、荒い呼吸を吐きながら周囲を見渡した。
 天然木で作られた部屋。
 殺風景な部屋にベッドが置かれ、トリトンはそのベッドに寝かされていた。
 改めて自分の姿を見て呆然とした。
 上半身は裸で、傷を負った肩から胸元にかけて包帯がまかれている。
 トリトンの力が一気にぬけて、ベッドに沈み込むように倒れた。
 少年は最後までトリトンの体をかばってくれた。
「ここは…」
 トリトンは力のない声で問いかけた。
 少年は少しほっとしたのか、朗らかな口調で答えた。
「僕の家。悪い夢でも見たの? ものすごく魘されてたよ」
「うん…」
 トリトンはかすかに頷いた。
 そこに、白人の老人がやってきた。
 その白人に覚えがある。
 この少年と白人の老人が倒れていたトリトンを助けてくれたのだ。
「あなたは…」
 老人に視線を向けた。
 老人はにこやかにいった。
「ワレアの老人。そう呼ばれている。名はジャン。元医者だ」
「医者…?」
 トリトンはうつろなまなざしを向けた。
 老人は笑った。
「警戒しなくていい。今は隠居の身だ」
 老人は穏やかな声で続ける。
「何か食べるかね? スープがある。精をつけないと、怪我もよくならない」
「じいさんが作ったスープは最高に美味しいんだ。お兄ちゃんもきっとそういうよ」
 黒人の少年が無邪気な声で言葉を添えた。
 トリトンは少年に聞いた。
「君は? あのおじいさんの子ども?」
「僕はおじいさんに拾われたんだ。っても、小さすぎて覚えてないけどね。名前はバアニ。“遊ぶ”って意味なんだって」
「遊ぶ…?」
 トリトンには名前の「意味」が指すものがよくわからない。
 しかし、懐いてくれるバアニには愛着を感じた。
「おじいさんのパジャマしかなくってさ。ちょっと大きいけど我慢してよ」
「えっ? うん…」
 身を起こしながら、トリトンはひきずるようなスボンをはかされているのに気がついた。
 少し大きいが、腰のゴムをきつく締めなおして調節してから、ベッドから起きた。
 立ち上がると、よろける体をバアニが支えてくれた。
 隣の部屋がリビングだ。
 四人がけの木のテーブルに座ると、目の前に野菜のカップスープが置かれた。
 ジャン老人は少し離れた椅子にこしかけると、やりかけの大工作業にとりかかった。
 老人の足元には、トリトンに最初に声をかけた大型犬が気持ちよさそうに寝そべっている。
 トリトンはその部屋の様子を見回して、隣に座ったバアニに聞いてみた。
「俺だけが助かったのか? 他に助かった人はいなかった?」
 すると、バアニの顔から笑顔が消えた。
 ジャン老人がゆっくりとトリトンの方を見返した。
「君は…。「攻防」に巻き込まれたのか?」
「攻防?」
 トリトンは顔をしかめた。
 ジャン老人はため息をついた。
「君は何も知らないで、ここにきてしまったようだね…」
「どういうことですか?」
 トリトンが問い詰めると、ジャン老人は重い口を開いた。
「数年前からこの島や近隣の住民同志で諍いが起こりだした。捕鯨禁止の運動を君は知ってるかね?」
 トリトンは何も言わず、小さく首を横に振った。
「この島は、運動に賛同し、昨年、やっと捕鯨をやめたんだ。運動に賛同する住民が大半を占めた。以降、この島では、さとうきび栽培などの農作業に転換する住民が増えた。しかし、いまだに漁業を捨てられない一部の住民がいてね。その間で、激しい諍いが幾度となく起きている…」
「俺が見たあの諍いはそのための…? だけど、銃や爆弾を使って殺しあってー」
 トリトンはいいけかけて言葉を飲み込んだ。
 いきなり胸の苦しさを覚えた。
 激しく呼吸すると、急に視界がぼやけ、頭から意識がとびかけた。
「お兄ちゃん!」
 カップをこぼし、発作を起こしたトリトンに、バアニは蒼白する。
 それまで眠っていた犬も体を起こすと、激しく吠え立てた。
 ジャン老人は慌ててトリトンに駆け寄ると、背中をさすって声をかけた。
「ゆっくり息を吐いて。落ち着きなさい、大丈夫だから」
 ジャン老人の手当てが効いて、トリトンの発作はすぐに治まった。
 老人はしばらく間を置くと、ゆっくりと理由を語りだした。
「…君が見たとおりだ…。禁止運動を先導する団体には過激な連中もいて、彼らとの抗争のせいで死者が続いている…」
 トリトンは頭を押さえつけた。
「間違ってる…。漁師は海の営みを知っている…。けっして海の恩恵を忘れたりしない…。なのに、その気持ちを理解しないで…そんなことが…」
「君は漁師なのか?」
 ジャン老人が優しく聞くと、トリトンはかすかに頷いた。
「俺を育ててくれたおじいさんがそうでした…。その人が、俺にいろいろと教えてくれたんだ。漁師は悪者じゃない。生きる糧を海の恵みに求めただけだ…」
「その通りだ…」
 ジャン老人はトリトンにそっと同意した。
 だが、それを否定する声が家の中に響いた。
「いいえ、漁師は悪者よ。この島ではそれが常識よ」
 トリトンは声をした方に視線を向けた。
「お姉ちゃん!」
 バアニが叫んだ。
 声の相手は、バアニと同じ、肌黒の美しい女性だ。
 年はトリトンと同じ頃か。
 赤いセパレーツの布を体に巻きつけ、大人びた雰囲気を持つ勝気な少女だ。
「ナニ、畑から戻ったのか?」
 ジャン老人が穏やかに声をかけた。
 ナニと呼ばれた少女は、トリトンを敵意のまなざしで見つめた。
「あなたも漁師なら、ここからすぐに出て行って。この島に漁師はいらないわ。やっと、島の生活も落ち着いて、平和になろうとしてるのに」
「ナニ、彼は怪我をしてるんだよ」
「だから何よ、村で噂になってる。漁師のトッキーが、今朝、犠牲になったって。こんなよそ者が助かって、どうしてトッキーが犠牲にならなきゃいけないの?」
 トリトンは思わず立ち上がって反論した。
「ナニっていったな。俺だって、助けられるものなら、助けたかったさ。だけど…」
「よそ者が善良ぶって、首なんか突っ込むからよ。戦いは嫌い。人が死ぬのも大嫌い! もうたくさん!」
 ナニは叫んで家を飛び出していった。
「お姉ちゃん!」
 バアニが急いで、飛び出したナニを追いかけた。
 飛び出していった子供達を気にかけつつも、ジャン老人はトリトンに言葉をかけた。
「気を悪くせんでくれ。あの子とバアニの親は、別の島でおきた独立紛争のせいで命を落とした。身寄りがなくなったあの姉弟を私が引き取り、この島に移り住んで来た。その時はまだ何も問題はなかったんだが…。それから、すぐに捕鯨禁止運動にこの島も揺れだした…。おかげで、ナニはずっと諍いを憎んで育ってしまったんだよ…」
 トリトンは無言で聞いていた。
 顔をそむけると、投げやりな口調で言い返した。
「誰が好きで戦争するやつがいるものか…! 俺ももううんざりだ…。出て行きますよ、明日にでも。おじいさんに迷惑はかけませんから」
「どうやってこの島から出て行くつもりだね? その怪我じゃ、まだ当分、安静が必要だ」
 ジャン老人は驚いた。
 トリトンは苦痛に顔を歪めながら立ち上がった。
「動けるから平気だよ。この島にいたくない。それだけだ」
 トリトンは部屋を歩き出そうとした。
 しかし、体がふらついた。
 すぐにテーブルに手をつき、体を支える有様だ。
 ジャン老人はかぶりを振った。
「認められんよ。この島にいたくないといわれたら、申し開きはできない。嫌な思いを君にさせるかもしれない。しかし、私は過去の経験から、この島の環境がいいと判断して、あの姉弟をここに連れて来た。君ももう少し、この島にいれば、その意味を理解してくれるはずだ」
「どうして、そんなに、俺のことを気にかけてくれるんだ?」
 トリトンは身構えながら問いかけた。
 ジャン老人は頷きながら、トリトンにいった。
「君もナニと同じだ。君のことが他人に思えない。それでは理由にならないかね?」
「言ってる意味がよくわからないよ」
 トリトンはすねたように呟いた。
「私の勘はよく当たるんだ。悪いようにしない。それが君のためだ」
「………」
 トリトンはジャン老人を見据えた。
 ジャン老人は、もう一度、トリトンにスープを振舞うと、椅子に座るように促した。
 何も言わず、トリトンが従うと、ジャン老人が聞いた。
「君の名前は? まだ聞いていなかったね…」
「…トリトン」
 名乗った後、トリトンは長く押し黙った。


(3)に続く…

No.25 - 2010/07/02(Fri) 21:55:51
拍手お礼3 / ちあき@管理人
>Sさん
お仕事、はじめられたのですね。
Sさんこそ、どうか無理をされませんように。
サッカー、燃えましたね〜。
帰国後のインタビューでもまた感動〜♪
いいチーム、そして、いい夢を見させてくれたスタッフと選手達、そして、岡ちゃんに「ありがとう」と伝えたい!
これからのサッカーもまた注目ですね。

長いお話もまた聞かせてくださいませ〜♪


他のポチさんもありがとうございます〜♪

(全ての皆様に感謝♪)

No.24 - 2010/07/02(Fri) 21:52:52
拍手お礼2 / / ちあき@管理人
いっぱい拍手、いただいてチョーびっくり!
皆様、ありがとうございます〜(嬉)

>Aさん
いつも密かに気遣っていただいて、どれだけ心の癒しになりますか…。
まだ気持ち的に落ち着くことができず、創作どころではないのですが、ゆっくりとやっていこうと思います。
今、リアルナウシカ気分です。
日常、どこにいってもマスクがはずせません〜。
地球上に少しでも清浄な世界が広がることを願いつつ。
密かにナウシカごっこで遊んでるというのは、オフの話ってことで…(笑)

>24日22時代の方
初めての方でしょうか。
「オーラ」、読んでくださったのですね。ありがとうございます〜♪♪♪
トリトンを勝手に活躍させて、バチアタリなことをやってますが、気に入ってくださって光栄です!
テレビシリーズだけでなく、いろんな設定で、トリトンはイキイキと動いてくれます。
続きはもうしばらく先になると思いますが、気長にお待ちいただけるとありがたく思います。
これからもよろしくお願いいたします〜♪

ほかの皆様、本当に嬉しいですーーー!!

No.23 - 2010/06/29(Tue) 07:27:24
拍手お礼 / ちあき@管理人
くらーい話題につきあわせてしまい、すみませぬ〜。
しかし、皆様のお励ましに元気をいただいてます。
改めて御礼、申し上げます

>24日の方
先月までは「へっ」とも思ってなかったのに、いきなりきやがりました!
花粉症のどぎついやつ…といえばいいのですが、それにしても、リスクありすぎますがな;;
前のように、外食したりできなくなりましたけど、努力しだいと気持ちで軽減できるという先生の言葉を信じ、がんばります!
文章書けるようになったら、少しづつ気持ちが前に向いてる証拠だと感じてくださいませ(^^;;

>Kさん
驚かせてごめんなさいね。
人は誰でも何かのアレルギーがあるそうですが、こんなアレルギーはいらねーーー!!!
重症の方のケースを拝見すると、不安にもなってきますが、明るく生活するのが大切なので、めげずにがんばりますよ〜。
時々、ネットでつぶやくと思いますが、時間があるときにまたのぞきにきてくださいね。


他のポチさんにも励まされました!
みなさん、ありがとうですーーー♪

No.22 - 2010/06/26(Sat) 07:02:38
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