[ 掲示板に戻る ]

記事No.1096に関するスレッドです

グーグルアースで反転感覚を見る / とーらす [東海] [ ]
■グーグルアースをしばらく覗いていなかったが、知らぬ間にどんどんバージョンアップしている。天空から地表方面への視座を反転したグーグルスカイには意表をつかれたが、それより今プライバシーの問題でも諸説かまびすしいストリートビューイングには改めて驚かされた。やはり視覚的イメージの共有は重要である。バーチャルなネット世界に一方的に取り込まれるのではなく、それを逆手にとって利用するということは有益だ。

■前世紀の話だ。半田コーセン氏と「反転」について話をしていて、私はエッシャーの大好きだった『反射球体と手』というリトグラフを示し、「この球体の表面にどんどん接近していき、内部まで貫通したらどう見えるのだろう。その表面に接近するに従って空間曲率がどんどん±0に漸近して行き、接した時がゼロで、貫通したら極率が反転してしまい、背後を振り返ったら球体表面が最初と同じように見えるのではないか」と言った。

■半田コーセン氏は非常にシンプルに当時のヌース用語でそれを解説してくれた。その解説自体は覚えていないが(…ゴメン!)、考え方は間違っていないことは共有できたと思った。非常に初期の初期の「反転」という概念だ。しかし何より驚いたのは、今や上述のグーグルアースの「ストリートビューイング」(プライバシー問題等でも話題だがそちらは置いておくとして)でこれによく似た体験をいともたやすく味わえるということだ。

No.1096 - 2009/02/18(Wed) 00:59:19

グーグルアースで反転感覚を見る2 / とーらす [東海] [ ]
■ちなみに現時点では東京や横浜・神戸・仙台などでは見られるが、まだ名古屋や博多などでは展開されていない。しかし話の流れ上、そのエッシャーの球体をタイトルページにしたマンガ(『明珠』)を描いていた頃、よく通っていた東京は井の頭公園駅の近くにある喫茶店を例に出して話を進めたい。ここは半田コーセン氏がバイトをしていたお店でもある。これこそプライバシーの流出だが、まあその辺はシカトさせていただこう。

■画像に沿って話を進めよう。先ず左の画像は普通の井の頭公園駅から駅前商店街を見た画像だ。実は通りに沿ってカメラのポイントが示されている。右の画像は少し引いて上空から見たものだ。駅前通り上にストリートビューポイントを示すカメラが並んでいる。最初の画像はこの一番右?@から見た図だ。次に右から5番目?Aのカメラをクリックしてみる。するとエッシャーの球体内部に突入していくように画像が反転するのである。

No.1097 - 2009/02/18(Wed) 01:00:22

グーグルアースで反転感覚を見る3 / とーらす [東海] [ ]
■実際は連続的だが、それは興味がある人に各自で体験してもらうとして、切り取った右の画像を見ていこう。先ず擬似3D化された画像上に、カメラで見た光景が内部から映りこんでいるような球体が浮かぶ。それをクリックするとどんどんその球体に接近して行き、ついに内部に入って反転した視座からの画像へと、かなり滑らかに切り替わる。そしてその逆も可能である。この技術や仕組みはよく分からないが、感覚は実に面白い。

■まあ見ようによっては、1つの世界と個人的視座のモデルにもなりうるし、もし個人同士を示すの2つ以上の球体がある時、これら同士の関係はどう表現するのかとか、色々と思いがけぬ広がりも可能だろう。もちろん規定の技術を前提にしているということを失念して話を進めたら、最初から取り込まれてしまっていることになるので、あくまでも利用するという立場でではあるが。しかし時代はすでにここまで来ているのか。

■なおバージョンの操作の違いなどはあるかも知れないことをお断りしておく。何よりご自分で操作してみて、反転の感覚や、自分が実際はどの視座からモニター内の画像を見ているのかの自覚自問をなされるのも宜しいかと思われる。時空連続としての4次元ではなく、空間としての4次元の射影として捉える多数の3次元物体の統合と考えれば、初期ヌーソロジーの概念の視覚化は可能であろうと考えるようになってきた昨今である。

No.1098 - 2009/02/18(Wed) 01:01:05