| http://www.adpweb.com/eco/ 今日、マスコミは「原発の安全神話は崩れた」という話を盛んに流している。これは反・脱原発派の思惑通りである。しかし程度の差はあれ原発推進派であっても誰も「原発は絶対に安全」と思っていないはずであり、またそのような事をはっきりとは口に出していないと思われる。ただ反・脱原発派の論客の巧みな誘導によって、「原発は絶対に安全」と受取られることを言わせられてきた場面があったと見られる。そして「原発は安全」と言うことが、必要な安全対策を施す上で障害になってきたとも考えられるのだ。
原発は13ヶ月毎に定期検査を受けることになっている(法律で13ヶ月を越えて運転ができない)。需要期の夏場に向け、現時点でもいくつもの原発が定期検査で停まっている。ところが福島原発の事故の影響で、定期検査を終了した原子炉の再稼動許可が県知事からなかなか降りない。また福島原発事故に加え浜岡原発4,5号機の停止により、再稼動許可のハードルがさらに高くなった。つまり来年の今頃には、日本の原発は全て停止する可能性が出てきた。いや、このままでは今年の末までにほとんどの原発が停まると考えて良い。
つまり反・脱原発派の人々の喜ぶ状況が半年も経たないうちにやって来るのである。おかしいのは電力会社の方が、再稼動に向けそれほど積極的ではないことである。たしかに罪人扱いされている東電の状態を見ていれば、明日は我が身であると考えるであろう。銀行も、東電向け融資に対して債権放棄をしろと言われれば、原発を持っている電力会社には危なくて融資なんかできない。前から感じていたが、どうも枝野官房長官という人物は、典型的な反・脱原発派の活動家のようである。
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No.3539 - 2011/05/21(Sat) 21:57:40 |