[ 掲示板に戻る ]

過去ログ閲覧モード

たかじん掲示板 / 日の丸おじさん(juggernaut)
http://www.ytv.co.jp/takajin/bbs/bbs_res.php?bbs=BBS4&thread=1175

ここで愚論が暴れている模様。  

みなさん援軍宜しく!!

No.513 - 2009/01/29(Thu) 21:08:21

Re: たかじん掲示板 / ケーキ屋
Re:政府紙幣発行について 2009/01/29 (Thu) 23:08
投稿者:ケーキ屋 年齢:40歳 性別:男
政府貨幣(紙幣)は、資産であるか負債であるかという議論は問題の本質から離れています。それは国債の残高に勘定されないという意味で優れています。別に無金利の国債を日銀に引き受けさせて財政政策に充てても結果は同じです。国債残高が気になるなら、日銀と日本国政府が合併してしまえば、日銀保有分の国債は雲散霧消となります。国がお金を所有していれば、資産の勘定で、他人様が持っていれば、負債の勘定になるでしょう。しかし、国債残高として計上はされません。それが負債勘定であったとしても、財務省も通貨が増えることを憂慮しているわけではありません。あくまでも国債残高が増える事を問題にしていたはずです。

<こんな感じで書き込みました>

No.514 - 2009/01/29(Thu) 23:11:45

Re: たかじん掲示板 / ケーキ屋
書き込んだけど反映されていませんね。
No.515 - 2009/01/30(Fri) 07:01:25
(No Subject) / ななし
オバマは財政支出の規模を9000億ドルに拡大するようですが、我が国ではたった2兆円の給付金で揉めに揉めましたね。
今はそんな事言ってる場合じゃあ無いと思うんですが。
どうやら今回の危機で先進国で一番傷が大きいのは日本になりそうですから。
円高圧力を弱める意味でも、デフレ克服の意味でも、雇用確保の意味でも大胆な内需拡大策を早急にやって欲しいもんです。
政府も日銀もあまりにも対応が遅くて小さいです。
危機感が丸で無いですし、そもそも景気回復をする気は無いのかとさえ思ってしまいます。

10―12月期のGDP、10%のマイナスも 民間予測
http://www.nikkei.co.jp/keiki/news/20090116d1c1600e16.html

【コラム】金融危機の嵐に直撃されなかった日本経済が、今ほかのどの先進国よりも急速に縮小している
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/501

【世界経済】09年の経済成長率:戦後最悪の0.5%、日本もマイナス2.6%と大幅悪化の見通し−IMF推計
http://mainichi.jp/select/world/news/20090129ddm002020078000c.html

No.509 - 2009/01/29(Thu) 07:47:22

Re: / ケーキ屋
> 危機感が丸で無いですし、そもそも景気回復をする気は無いのかとさえ思ってしまいます。

●政府の中枢は無能と確信犯が同居しているんでしょう。日本を洗濯しないとならんのでしょう。

No.510 - 2009/01/29(Thu) 14:58:48
西村真吾の時事通信 / 復活
        ソマリア沖の海賊対処、また、定額給付金
   No.402 平成21年 1月16日(金)
   西 村 眞 悟

 十三日に衆議院を通過した約二兆四百億円の定額給付金に関しては、私の考えを早急に本通信に書き込みたかったが、本日までキーボードの前に座ることができなかった。
 私は、この第二次補正予算に賛成した。
 私の考えでは、定額給付金約二兆円は少なすぎる。これを十倍の二十兆円にすれば、この給付金の本質が鮮明になり、国会でみみっちい議論をする余地がなかったであろう。
 … その意味で、巨大な日本経済を動かすには二兆円では少ないと述べておきたい。
 
 例えば、両親と十八歳以下の子供二人の六人家族があるとする。夫婦は一人あたり一万二千円、その両親と子供は各二万円であるから、世帯主は合計十万四千円を受け取ることになる(受給権者は世帯主)。これが、総額二兆円が給付される場合である。私の言う十倍だと総額百四万円を受け取ることになる。
 当然ながら、後者の方が遙かに明るく夢のある支給ではないか。そして、経済の活性化効果も計り知れない。これが、定額支給金制度の本質的な目的と効果である。
 もっとも、二十兆円を支給するとして、その財源をどうするとの質問がある。
 私の持論で答えるが、国家が持っている「通貨発行権」を行使して、財源とすると答える。そして、世界の中で、我が国だけがこれが可能な国であると(丹羽春喜教授の論)。… 

No.455 - 2009/01/16(Fri) 16:08:06

Re: 西村真吾の時事通信 / ななし
財源を含めて大賛成ですね。
とにかく欧米中に比べて規模が小さすぎます。
特に真水分がこれでは焼け石に水ですね。
いたずらに財政赤字が増えるだけだと思います。
やるんならデフレ脱却して名目成長率がプラスになるまで
やらないと。
そうすれば税収の自然増も期待出来ますからね。
与党や財務省はデフレ脱却による国債の長期金利が高騰が怖いそうですが、日銀に引き受けさせればいいじゃ無いですか。

No.456 - 2009/01/16(Fri) 16:49:52

Re: 西村真吾の時事通信 / ケーキ屋
>与党や財務省はデフレ脱却による国債の長期金利が高騰が怖いそうですが、

●落語の「饅頭怖い」じゃないけども「怖い」には別の意味があると思います。長期金利の上昇でアメリカ様に低金利でお金を貸し付けなくなる。「宗主国の命令に従えなくなる」という影の使命に対する不履行を「怖れ」ているのだと思います。それを日本の財政破綻云々にこじ付けておるのでしょう。日銀という特殊法人を潰して、政府に従順な新しい中央銀行をつくればと思う。財務省官僚も緊縮財政派は私の仕事館の職員に降格して、ケインズ派で固めないと日本は本当に駄目になりますね。

No.457 - 2009/01/16(Fri) 18:32:04

ワークシェアリングに従うから給付金20万くれ!!(サラリーマン) / 小澤英治郎@九紋竜
> >与党や財務省はデフレ脱却による国債の長期金利が高騰が怖いそうですが、
>
> ●落語の「饅頭怖い」じゃないけども「怖い」には別の意味があると思います。長期金利の上昇でアメリカ様に低金利でお金を貸し付けなくなる。「宗主国の命令に従えなくなる」という影の使命に対する不履行を「怖れ」ているのだと思います。それを日本の財政破綻云々にこじ付けておるのでしょう。日銀という特殊法人を潰して、政府に従順な新しい中央銀行をつくればと思う。財務省官僚も緊縮財政派は私の仕事館の職員に降格して、ケインズ派で固めないと日本は本当に駄目になりますね。


ようやく謎が解けました。
政府が思い切った政策が出来ないのは、要するに『アメリカさま怖い』という事ですね。

道理で民主党も共産党も党利党略で『給付金よりも雇用と医療を』とも騒ぎ立てるわけですし、下げ潮派がグリーンニューディール政策などを出すわけです。

このような連中に潜在GNPや政府紙幣を話しても無駄でしょう。

いくらアメリカ怖いでもこれぐらいは出来るでしょう。

政府紙幣の限度発行額が25兆円(確か高橋教授からの話ですが)と産経新聞に掲載されましたが、これが実現しても20兆円を給付金として与えることもできますし、残りの5兆円は医療や雇用に役立つことも考えられます。

No.475 - 2009/01/20(Tue) 22:03:20

Re: 西村真吾の時事通信 / ケーキ屋
>小澤様コメントありがとうございます。

●ただ、クリントン政権時代は対日要求の一つとして、日本に内需拡大の要求を行っているのです。だから、徐々に日本の政治の在り方も変化する必要性が出ると思います。しかし、その兆し財務省から聞こえません。財務省の省益として緊縮財政が組み込まれているのではないかとも思います。

No.476 - 2009/01/21(Wed) 06:33:30

Re: 西村真吾の時事通信 / 復活
> 政府が思い切った政策が出来ないのは、要するに『アメリカさま怖い』という事ですね。

1/20日本再生の会 西村真吾講演 衆議院第二議員会館

次の選挙は非常な馬鹿とかなりの馬鹿とどちらを選ぶかという選挙。
経済を支えるものはナショナリズムであり、グローバリズムはアメリカのナショナリズムである。

No.477 - 2009/01/21(Wed) 11:56:58

政府紙幣発行 / 小澤英治郎@九紋竜
> > 政府が思い切った政策が出来ないのは、要するに『アメリカさま怖い』という事ですね。
>
> 次の選挙は非常な馬鹿とかなりの馬鹿とどちらを選ぶかという選挙。
> 経済を支えるものはナショナリズムであり、グローバリズムはアメリカのナショナリズムである。


そうですね・・・この期に及んでもどこぞのクソガキャーみたいに『緊縮財政でひきこもり』を与野党・財務省ともにやっていますから、外面で変革だとか政権再編だとかいいますが、ここまで私利私欲丸出しでだらしない以上・・・

改革の祖・織田信長なら即刻皆殺しです。

ケーキ屋どの、小浜氏に『大日本帝国は白人至上主義の人種偏見に戦って有色人種を解放した』と大東亜戦争肯定論をぶちまけて『欧米至上主義の脱却』をヴィジョンとして東南アジア・中東・アフリカと提携して白人社会に掣肘すべきです。織田信長・豊臣秀吉ならこれぐらいのことを考えています。

政府紙幣の発行は政令抜きでも出来ますし、たとえ50兆円から100兆円を発行しても、ここまで景気が底冷えならインフレにはならないでしょう。

それでも財務省のたわけどもが反発してアカサヨクと手を組むなら、思いっきり『抵抗勢力皆殺し』をやるべきだし、それが出来なれば小野盛司氏に財務大臣の座を譲るべきです。

これが本命の変革ではないでしょうか。

No.505 - 2009/01/28(Wed) 06:52:58

産経新聞読者 地獄の叫び / 小澤英治郎@九紋竜
給付金問題で『政府紙幣発行』を出さないとは・・・
そこまで臆病者とは、「左翼自虐史観のひきこもり」じゃ麻生に一年任したほうがいいぎゃ!!

雇用だと!!派遣村だと!!
生活保護受けるなら定額給付金40万を与えたほうがましだろうが!!

ワークシェアリング?のんびりいきましょう????

これ以上、大和民族を堕落させるのが好きか!!クソ経団連と心根ネオリベのフェミナチども(特に但馬と勝間)!!

だいたい給料減るだろうが!
これ以上景気を冷え込ませる気か?バカタリャー!!
生産減だったら政府紙幣での定額給付金を最低でも20万を出すよう、政府なり野党に陳情しろ!!

これ以上、サラリーマンをナメてミーイズムの勧めをする気か??中身が腐っているぞ!!

インフレになるだと!!デフレでここまで経済が底冷えしてるから政府紙幣を50兆から100兆発行したとしても大丈夫じゃバカタリャー!!

改革、改革、変革を期待しても、宗主国怖さで思い切って積極財政出来ないとは・・・

中川昭一・・・・・政府紙幣は政令無しでも発行できるから、即刻発行しろ!!財務省のたわけどもが反発でもしてアカサヨクと共闘するなら『抵抗勢力皆殺し』の覚悟で思い切ってやるぎゃ!!

それが出来なかったら小野盛司氏に財務大臣の座を譲り渡すぎゃ!!

先ほどの内容と重複するところもありますが、産経新聞読者としての地獄の叫びを表現しました。

No.506 - 2009/01/28(Wed) 06:57:16

Re: 西村真吾の時事通信 / M78
アメリカの言いなりになる日本の政治家、官僚
悪いのはアメリカか?
他国を自国の国益のために利用しようとするのは、国際社会では当然のこと。アメリカの政治家、官僚が、アメリカの国益のために日本経済を利用しようとするのは、職務上当然。
日本の国家を担う政治家官僚が、日本の国益よりもアメリカの国益を優先するのであれば、売国奴です。
悪いのはアメリカですか?
アメリカの政治家に、日本の経済を成長させることが、ひいてはアメリカの国益だと言うこと、これは事実なのですが、これを日本の手によって定着させることが、日本の国益なのです。

No.507 - 2009/01/28(Wed) 12:52:38

Re: 西村真吾の時事通信 / ケーキ屋
> アメリカの言いなりになる日本の政治家、官僚
> 悪いのはアメリカか?
> 他国を自国の国益のために利用しようとするのは、国際社会では当然のこと。アメリカの政治家、官僚が、アメリカの国益のために日本経済を利用しようとするのは、職務上当然。
> 日本の国家を担う政治家官僚が、日本の国益よりもアメリカの国益を優先するのであれば、売国奴です。
> 悪いのはアメリカですか?
> アメリカの政治家に、日本の経済を成長させることが、ひいてはアメリカの国益だと言うこと、これは事実なのですが、これを日本の手によって定着させることが、日本の国益なのです。


●クリントン政権時はアメリカは日本に内需拡大の外圧を掛けているのですから、その通り要求を飲めばよかったんです。ですから、一番悪いのは日本の財務省かと思います。

No.508 - 2009/01/28(Wed) 14:11:19
経済コラムマガジン / ケーキ屋
>09/1/26(555号)
>マスコミの論調は過渡期

http://www.adpweb.com/eco/

●私の愛読ブログ経済コラムマガジンの記念すべき555号が政府貨幣をマスコミが取り上げ始めた記事となった。不況による広告収入の激減。高額ギャラタレントのリストラ高額正社員のボーナスカットと自分達に火の粉が掛かり始め漸くこちらに傾いたという分析。「わが意を得たり」と思いうれしい。次週はマスコミの混乱振り記事となるようですがこれも楽しみである。

No.504 - 2009/01/27(Tue) 16:46:45
丹羽教授の竹中氏批判 / JAXVN
こんにちは。
平河総研メルマガに、また丹羽教授が寄稿されていましたのでご紹介します。「かんぽの宿オリックス譲渡問題」について、日本郵政を「機会費用論」を持ち出して擁護している竹中氏を批判しておられます。
「竹中氏よ、「機会費用」分析は、マクロ経済的に、政府財政支出についてやってくれ
------------------------------------   
 竹中平蔵氏が『産経新聞』1月19日付号のポリシー・ウォッチ欄に寄稿した論文が、ちょっとした論争になっているようである。 その竹中氏の論文というのは、日本郵政による「かんぽの宿」のオリックスへの一括売却という処置に、鳩山邦夫総務相が反対しているのに対して、竹中氏が、その一括売却処置を肯定的に評価し、それを弁護する議論を展開したものであった。ところが、『産経新聞』1月21日付号によると、鳩山邦夫総務相のほうも、20日の記者会見で、竹中論文に対して、論拠を詳しく示しつつ強く反論したとのことである。

 私自身(丹羽)は、この論争の内容に立ち入りうるだけの詳細な情報を持ち合わせてはいない。しかし、竹中氏の論文には、どうしても、こだわらざるをえない点が一つある。それは、竹中氏が、「機会費用」(opportunity cost)という経済学的概念の重要性を強調し、それを用いて議論しているという点である。

 竹中氏は、「かんぽの宿」のオリックスへの一括売却が安値でありすぎたように見えても、その代金で得られた資金で運用するために購入する資産も、現在では安値になっているはずだから、それで良いのだと論じて、そのように考えるのが、「機会費用」を考慮する経済理論的なやり方なのだと述べている。もちろん、彼の、このような論述だけでは、「機会費用」とはどういう意味なのか、大部分の読者には、よくわからないであろう。

 「機会費用」とはどういうことなのか? 竹中氏が十分には説明してくれていないようであるから、私が代わって説明してみることにする。

 「かんぽの宿」は、現在、年間50億円の赤字であるとのことである。これだけの赤字を出しつつ「かんぽの宿」を維持し続けることは、その代わりにもっと有利な資産運用をする「機会」を犠牲にしているという「コスト」を、ともなっているということにほかならない。これが「機会費用」である。このように説明すれば、まあ、たいていの人に、わかってもらえるのではないかと思う。

 さて、このように竹中氏が、「機会費用」というコンセプトを用いた経済分析を重要視するのであれば、同氏が小泉政権の政策中枢に参画していたときに、マクロ的な経済政策の策定・実施に、そのような分析手法を、なぜ、用いてくれなかったのであろうか? 私が、こだわらざるをえないのは、まさに、その点である。

 大東亜戦争で苦戦中の、物資の需給が急迫していたころには、政府が戦費支出を増やして、兵器類の増産のために10万トン余分に鋼鉄を使用することにしたような場合、そのことによって、民間部門では、逆に、鋼鉄10万トンの使用の「機会」を奪われるという事態に耐えねばならなかった。すなわち、戦時中の当時は、政府支出の「機会費用」が、ばっちりと経済への負荷となっていたわけである。

 近年ないし現在の日本経済ではどうであろうか? 政府が公共投資のために100万トン余分に鋼鉄を使用するようになったとしても、だからといって、民間部門などで鋼鉄100万トンの使用の「機会」が失われるなどということには、まず、ぜったいにならないであろう。鋼鉄100万トンを余分に供給するといったことなどは、わが国の鉄鋼業界にとっては、まったくの日常茶飯事であって、きわめて容易に、あっというまに、やれることであるからである。つまり、近年ないし現在のわが国の経済にとっては、マクロ的に見た場合には、事実上、政府財政支出の「機会費用」はゼロに近いのである。小泉内閣の時代でも、同様であった。

 政府支出の「機会費用」がマクロ的にゼロに近いようなときには、ケインズの、あの有名な「不真面目なジョーク」であるかのごとく思われてきた提言、すなわち、「政府は、失業者たちを集めてきて、穴を掘らせて、すぐに、それを埋めさせるような、無意味な仕事でもよいから働かせて、賃金を支払ってやれ! そうすれば、彼らの消費支出が増えるから、景気を刺激するのに役立つ」という政策案でさえもが、明白に合理的な妥当性を持つようになる。ヘリコプター・マネー政策についても同様である。なにしろ、政府の財政支出の「機会費用」がゼロに近いのであるから、このような徹底した「ばらまき政策」を大規模にやっても、それは、マクロ経済的にはコストよりも利益のほうがはるかに大きく、きわめて合理的で有用性の高い施策となりうるのである。 社会資本整備のための公共投資支出などであれば、社会のマクロ的利益がさらに大きくなることは、もちろんである。

 しかも、政府の財政支出のマクロ経済的「機会費用」がほとんどゼロになっているような場合には、景況を悪化させる効果を持つ租税徴収や国債発行(その市中消化)を行なってはならず、ケインズ的な財政政策のマネタリーな財源は、国家の基本権である「国(政府)の貨幣発行特権」の発動によって調達するべきなのである。このことは、幾人ものノーベル賞受賞者級の巨匠経済学者たちが、繰り返し強調してきたことであった。もちろん、この方式で調達された財政財源は、国家(政府)の負債にはならないし、国民の負担にもならない。したがって、この方式による財政財源の調達は、「財政再建」への捷径・王道でもあるのである(しかし、わが政府当局は、この方式をタブー視し、「禁じ手」としてきている)。

 このようなことは、エコノミストであれば、誰もがよく知っているはずのことである。しかしながら、小泉内閣の時代、その経済政策をほとんど一手に引き受けて取り仕切っていた竹中氏は、当時、政府支出の「機会費用」がマクロ次元ではほとんどゼロになっているという条件を活用して内需拡大のための財政政策を出動させようとするようなスタンスを、まったく示さなかった。あの当時、全国各地で、幾度も開かれた政府主催のタウン・ミーティングでも、竹中氏は、内需拡大のための財政政策を「やりません!」と、再三再四、言明していたのである。

 90年代の初頭に「平成不況」という深刻な「本格的不況」が発生してから現在まで、わが政府は、政府財政支出の「機会費用」がマクロ的にはゼロにきわめて近い状態になっていることが明らかであったにもかかわらず、財政出動による内需拡大政策を、きわめて不十分にしか行なってこなかった。その結果、厖大なデフレ・ギャップ(労働力や企業資本設備など「生産能力」の遊休)がマクロ的に発生し累増するという趨勢が、放置されてきた。このデフレ・ギャップの発生・累増ということを通じて、年々、空しく失われてきた潜在GDPの実質額は、平成不況が発生してから近年までの十数年間で、合計5000兆円を超えるにいたっている。まさに、言語に絶した大惨害であった。しかも、わが政府当局は──すなわち官庁エコノミストたちは──このことを、現在にいたるまで、隠蔽・秘匿してきたのである。そのうえ、姑息で、「虻蜂取らず」のような中途半端な政策を続けた結果、政府負債の累積残高も、かえって厖大化してしまった。

 竹中氏は、ずっと以前から、わが国の経済政策当局にとっての随一の有力ブレーンとして知られてきた著名な経済学者である。そして、小泉内閣時代には、経済政策立案・実施の中枢を統べるキー・パーソンであり、最高責任者であった。
 言うまでもなく、プロの中のプロの経済学者として、竹中氏は、政府財政支出のマクロ的「機会費用」がほとんどゼロになってしまっているといった状態や、そのことを活用した財政政策が行なわれていないことによって生じた巨大なデフレ・ギャップの発生・累増の実情、それがもたらした大惨害、そして、それらが隠蔽・秘匿されているという犯罪的な慣行なども、知りつくしていたはずである。 竹中氏は、これらの不条理かつ犯罪的な状況を、なぜ、是正しようとしてくれなかったのか。小泉内閣の経済政策担当キー・パーソンであった竹中氏は、上述のごとく、内需拡大のための財政政策を「やりません!」と強調し続けることによって、むしろ、このような不条理な状況による大惨害を、いっそう激甚化させようとさえしてきたのではなかったのか。

 竹中氏が、「かんぽの宿」問題について、「機会費用」分析の重要性を強調しているのは、悪いことではない。しかし、小泉政権時代に、竹中氏は、「かんぽも宿」問題などより幾千倍も重要な意味を持っていたはずの、政府財政支出のマクロ的「機会費用」がほとんどゼロになっているという状況を直視し、それを踏まえた経済政策の立案・実施を、なぜ、やってくれなかったのか。竹中氏が、そのような努力をやってくれてさえいれば、わが国民を苦しめた上記の大惨害も、かなりの程度、軽減されていたはずである。そして、いま、世界大不況襲来の危機に対応するわが政策当局のポリシー・ミックスも、現状よりは、ずっと有効適切なものになりえていたはずなのである。」

No.487 - 2009/01/24(Sat) 08:40:33

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / ケーキ屋@品川プリンス
>JAXVN 様情報ありがとうございます。

只今、自宅のメルマガをチェックできませんので助かります。一昨日の金曜日は大阪で当掲示板の副管理人の日の丸おじさん様とプチオフが叶いました。夜勤明けでおつかれにも関わらず、台湾料理屋で楽しく過ごすことができました。

今晩は、藤本さんと栗原さんと談合をする予定。

No.492 - 2009/01/25(Sun) 14:53:09

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / ジョリー
>ケーキ屋さん

今日のオフ会に飛び入り参加させてもらおうと思いましたが、藤本さんの携帯につながらず、残念でした。

またいつか、お会いしましょ。

No.495 - 2009/01/25(Sun) 18:48:31

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / ケーキ屋@品川プリンス
>ジョリー様
今、会合場所の目黒から品川プリンスに帰ってきました。ジョリー様とお会いできなく残念です。会合の内容はここでは詳細は述べませんが現状分析とこれからの戦略論を藤本さんと栗原さんから伺いました。

No.497 - 2009/01/25(Sun) 22:17:15

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / hatimitutoringo
> >ケーキ屋さん
>
> 今日のオフ会に飛び入り参加させてもらおうと思いましたが、藤本さんの携帯につながらず、残念でした。
>
> またいつか、お会いしましょ。



ははは。
あの携帯はジョリーさんだったのかな。

誰からかわからないので気になっていましたが、27日の復活の会の後でもいかがですか。

ケーキ屋さんには、北海道からきていただきありがとうございました。

とにかく9月までに、なんとか政府紙幣発行を実現させたいですね。

それでだめなら、そのときは、そのときで考えていきましょう。

No.499 - 2009/01/26(Mon) 11:14:29

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / ジョリー
>hatimitutoringoさん

は〜い、ぼくの新しい番号です。電話帳に入れておいてください。

27日は、ちょっと無理なのでまたの機会によろしくお願いします。

No.500 - 2009/01/26(Mon) 11:26:39

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / hatimitutoringo
今日のテレビタックルで、またしても政府紙幣発行案を三宅氏が主張するそうですよ。

がんばってくれ〜

No.501 - 2009/01/26(Mon) 12:59:47

Re: 丹羽教授の竹中氏批判 / ケーキ屋
こうなるとネタ元の丹羽春喜先生や日本経済復活の会がマスコミに露出する日も近いですね。奴ら所詮パクリだからね。俄かに理論を組み立てているから危なっかしい。
No.503 - 2009/01/26(Mon) 15:53:14
昨日の報道2001 / ケーキ屋
政府貨幣[紙幣]発行財源を活用
農業の補助金拡充
新エネルギーへの投資
小泉構造改革の無意味さ[年次改革要望書]

全て「経済を知らずして愛国を語るなかれ」や復活の会で提言された事です。今まで構造改革路線が盛んに語られ最後列の議論でしたが一気に最前列に躍り出ました。

No.502 - 2009/01/26(Mon) 14:47:24
亀井静香勝手連-復刻版 / ジョリー
というのを作りました。

http://6325.teacup.com/newjolly/bbs

衆議院選までの期間限定ですが、気楽に書き込んで下さい。

No.496 - 2009/01/25(Sun) 22:07:58

Re: 亀井静香勝手連-復刻版 / ケーキ屋@品川プリンス
>ジョリ様
リンク貼りました。これからも宜しくお願いします。

No.498 - 2009/01/25(Sun) 22:43:05
森永氏の政府紙幣発行論 / トロロ
「もはや政府紙幣の発行しかない」(森永卓郎の『日本経済探索』)日本証券新聞HP
http://www.nsjournal.jp/column/list.php?ct=1
http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=135367&ct=1

森永氏はここにもコラムを持っていました。

No.489 - 2009/01/25(Sun) 03:17:01

Re: 森永氏の政府紙幣発行論 / ジョリー
森永さんの財政出動がらみの話しは、ほとんどの人は聞いたことがないと思いますが、某経済アナリストのハンドルネームで亀井勝手連の掲示板に書き込んでくれたときは、同じ考え方だと書いてくれたような記憶があります。

今日の報道2001でも、取り上げていましたし。我々の敵であった世耕ひろしげも、無金利国債を財源にするように言っていましたし。

時間はかかりましたが、徒労に終わったと思われたすべてのムーブメントが機能しはじめているようで、な〜んか、不思議な感じがしますね。

No.490 - 2009/01/25(Sun) 13:49:12

Re: 森永氏の政府紙幣発行論 / ケーキ屋@品川プリンス
>トロロ様情報ありがとうございます。
>ジョリー様ありがとうございます。
>もちろん、政府紙幣をあまりに膨大に発行すれば、通貨への信任が低下して、ハイパーインフレを起こしてしまう。しかし、デフレスパイラルに直面している日本経済にインフレの心配はない。発行限度は明確でないが、GDP(国内総生産)の10%程度であれば、何の問題もないだろう。<


●森永卓郎さんと私の見解が一緒であることは心強い。

No.491 - 2009/01/25(Sun) 14:06:30

森永卓郎氏と三宅久之氏-三宅氏の支離滅裂 / JAXVN
こんにちは。
森永卓郎氏は本日、三宅久之氏と共にコメンテーターとしての日テレ「ザ・サンデーNEXT」に出演していたのですが、消費税増税をめぐって大騒ぎ(とても討論とは言えない)になっていました。三宅氏は「消費税増税論議先送りは無責任だ。高齢化社会の今、福祉財源は消費税しかない。」の一点張りでした。「ヨーロッパは10%、20%が当たり前だ。」とも主張されていましたが、そのほとんどの国は多段階税率である事はまるで無視していました。森永氏が「定額給付金を給付して消費拡大を、と言いながら消費税増税を決めるのは矛盾している。」と指摘されても、「じゃあ財政が破綻してもいいのか?」と怒鳴り、森永氏が「だから、高額所得者への課税強化を・・・」と返した所、「ならあんたみたいにいい加減な本を書いて大もうけしているヤツから取りゃいい。」と言い出す有様でした(なおもう一人のコメンテーターは「麻生応援団」北村晴男弁護士で、森永氏は2対1の「戦い」を強いられていました)。
ちなみに三宅氏は同じく今日のよみうりテレビ「たかじんのそこまで言って委員会」にも出演していたのですが、ここでも消費税については同様に「消費税増税が無ければ財政が破綻する」と主張していました。それでいてさらに「政府紙幣発行でヘリコプターマネーを行い景気対策に当てろ」とも言い出し、まさに支離滅裂となってしまっていました(政府紙幣を福祉や公共事業に使う、という事は全く思いもつかないのでしょうか?ちなみに宮崎哲弥氏が、おそらくメディアでは初めてこの政策の提唱者として丹羽教授に言及していました。ただし、前振りも何もなかったのでいきなり「丹羽さん」と言われても誰だかわからない人がほとんどだったのではないかとも思うのですが)。
なお、「改革派」辛抱次郎氏はヘリコプターマネーについて「それではモラルハザードが起こるのではないか?」と反対姿勢を示していました。「すでにやっている米国や台湾でモラルハザードが起こっているのか?」とも思いましたが、いきなりそれまでの姿勢を180度変えて財政出動に言及しだした竹中氏や高橋洋一氏よりは、むしろ良心的な態度と言えるかもしれません。

No.493 - 2009/01/25(Sun) 17:41:39

Re: 森永氏の政府紙幣発行論 / ジョリー
>JAXVNさん

丹羽教授の名前が出てきたのは、TVタックルの方が早かったです。

政府通貨については、まだ知らない人が殆どなので、我々が体験したような議論については、これからでしょう。

No.494 - 2009/01/25(Sun) 18:46:38
紺谷典子さん新著出版 / CHRD
紺谷典子さんが著書出版されたようですね。
http://www.avis.ne.jp/~cho/kohe.html

てのひら返しの人たち、丹羽先生のいた名前だしませんな。

自分のこれまでの論は間違っていた、と思わず、とうとう
と変った今の空気に合わせた論をいいつのる。

こういう人たちに私たちの運命は握られている。

No.483 - 2009/01/22(Thu) 23:56:05

Re: 紺谷典子さん新著出版 / ケーキ屋
>CHRD様ありがとうございます。
●ぶれすぎですよね。評論家なら信用なくなる所ですが面の皮が厚い人ばかりなのでしょう。

政府貨幣発行財源が脚光を浴びる理由

ソニーが2600億円の営業赤字に下方修正、過去最悪の水準に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=728360&media_id=52

●デフレスパイラルが止まりません。小泉竹中の構造改革路線で優遇されていた輸出産業もサブプライムから始まる世界的不況と円高(ドル暴落に近い)でその輸出産業も経営危機に直面しております。その経営者の集まりである経団連は盛んに自民党に消費税値上げの要求をしてきました。輸出をすればするほど、輸出戻し税でその企業が潤う仕組みであったからです。政権よりの保守の評論家も盛んに消費税値上げの必要性を主張してきました。その評論家たちが何故か政府貨幣発行財源によるヘリコプターマネーを主張をし始めました。これは元々丹羽春喜教授が中曽根内閣時代から主張している政策です。政権よりの評論家(以下ポチ保守)はまるで自分たちが考え出した理論のように主張し始めました。やはり輸出産業の頼みの外需が期待できない以上財政政策による内需拡大の必要性が出てきたのでしょう。全く自分勝手な人たちですが、我々国民の可処分所得を充実させることこそ、消費を拡大させる特効薬ですから、そのポチ保守たちの心変わりに乗らない手はありません。

◆私は外需にいつまでも頼るのではなく内需拡大の全員野球で経済成長を図りましょうという主張。

◆ポチ保守(黒幕:経団連)は、外需がダメになって自分たちだけの旨みがなくなって内需に頼らなければならなくなった。仕方がないから、今まで無視してきた丹羽春喜論をパクることにしよう。

●この位の差ですが、内需を絞り込む消費税値上げ論から大幅にあちらさんがすり寄ってきました。このチャンスを逃す手はありません。漸く本当の経世済民が実行できる下地が出来てきました。

No.484 - 2009/01/23(Fri) 09:08:16

Re: 紺谷典子さん新著出版 / ななし
?j暴落と言うより、円の独歩高ですね。
?jは他の通貨に対しては概ね上がってますから。
円の独歩高に関しては90年代と同じで米政府と結託したファンドによる日本の製造業潰しと同じ匂いがします。
3か月連続で貿易赤字、外資は日本株や資産を売り払ってドルに替えて持ち帰ってますから本来なら円安になる筈です。
幾ら金利差が縮まって円キャリの逆流が起きてるとしても不可解です。
これを期に政府・日銀が外需頼みから内需拡大路線に転換すれば良いんですが、予算案や日銀の政策を見る限りそうは思えません。
諸外国に比べて遥かに小さくて遅い対応です。
それと気になるニュースがあります。
麻生内閣はクー氏をアドバイザーに迎えてケインジアンに転向するのかと思ったらどうも違うようです。
私は完全に自民党を見限りました。
国策捜査=西松建設の件で小沢氏は買弁勢力の敵だと分かりましたんで、小沢民主に賭けてみようかと思っています。
それから紺屋氏に関してですが転向組も大事に利用しなければ逝けませんね。
中谷氏もそうですが。
相場買いの客を大切にしないと大きな流れにはなりませんから。

首相と竹中元総務相が会談
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009012200834

No.485 - 2009/01/23(Fri) 12:40:45

Re: 紺谷典子さん新著出版 / 復活
紺谷典子(こんやふみこ)さんの新著はこちらで注文できます。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032167990&Action_id=121&Sza_id=G1

No.486 - 2009/01/23(Fri) 13:07:42

Re: 紺谷典子さん新著出版 / CHRD
財務官僚の緊縮財政に凝り固まった強さは、緊縮財政実施
十年という実績に現われていますが、民主党の財政出動派
は財務官僚を動かす方策を持っているのでしょうか。

 http://knnjapan.exblog.jp/9243473/

『 目下政権運営の難しさは官僚機構との調整にあり、
 私が麻生内閣発足時に「この内閣は財政出動に振れ
 るが、同時に財政健全化を無視したといわれぬよう
 保険をかけることになる」と指摘した以上のことを
 麻生首相はやらねばなりません。』

No.488 - 2009/01/25(Sun) 01:40:24
風向きが変わってきた / ケーキ屋
●積極財政でしかこの危機的状況を打開できないということが漸く主流派になってきた。長い道のりでした。あのスバル氏が政府貨幣を持ち出している。一発逆転満塁ホームラン!って感じな今日この頃となりました。

>EmpireoftheSun太陽の帝国
>2009年1月20日 (火)
>バカ太郎クーポンばら撒きで日本は救われる!

http://empire.cocolog-nifty.com/sun/2009/01/post-55fc.html?cid=34902535#comment-34902535

●ぶれたって何だって構わん。新自由主義で暴利を貪っていた輸出産業だって内需拡大しないと生きていけないんだよ。もうこの流れは加速してきたね。

No.480 - 2009/01/21(Wed) 22:28:06

Re: 風向きが変わってきた / 三輪耀山
あのキチガイがそんな事を言ってると言う事は、政府貨幣が狂人の戯言だと言う風に世間から見られる事なんだけど?
その点はどう思いますか?

No.481 - 2009/01/21(Wed) 22:35:02

Re: 風向きが変わってきた / ケーキ屋
>三輪様コメントありがとうございます。

政府よりの保守派の文化人(三宅とか)辺りが政府貨幣を推奨し始めて、某氏がそれの受け売りをし始めたという流れなのでしょう。三宅は未だに消費税増税を声高に主張して支離滅裂ですが新自由主義改革の急先鋒渡辺よしみが日本経済復活の会に擦り寄ってきたし、政界では複雑な化学変化を起しているようです。

偏狭な論客が180度ぶれ様が元祖積極財政派がぶれなければ宜しいかと思います。今まで消費税を15%にしようと言っていた人間が今度は政府貨幣でばら撒けって…ぶれまくりですよ。こちらは一貫した考えを持っていれば問題は無いと考えます。散々売れない芸人を馬鹿にしていた隣人がテレビで売れた途端に手のひら返して無二の親友を名乗るようなものです。この場合売れてなかった芸人に罪はありませんし、ブログの場合は今まで書いていた政策論が残りますから、こちらの信用が傷つく心配は無いと思います。

No.482 - 2009/01/21(Wed) 22:54:34
オバマ大統領就任演説和訳から経世済民を論じる / ケーキ屋
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001665585.shtml
ワンフレーズポリテックを多用したオバマ氏も就任演説では、格調高く演説したようだ。その中でもこの掲示板の主旨に沿った台詞があったので引用する。

>至る所にわれわれがなすべき仕事がある。(現在の)経済状態には大胆で迅速な行動が必要だ。われわれは新しい仕事をつくり出すだけでなく、新たな成長の基盤を築くために行動する。商業を潤してわれわれを結び付ける道路や橋、配電網やデジタル回線をつくる。科学を正当に位置付け直し、技術の驚異を巧みに使って医療の質を向上させ、そのコストを削減する。太陽や風力、土壌を利用して自動車を動かし、工場を稼働させる。<

●日本経済復活の会の例会では毎回、次世代の必要なインフラつくりをテーマに勉強会が繰り返されているがこれに沿った内容であると思う。日本の次回政権党になる所も新自由主義政治の継承ではなく、必要なインフラ整備にシフトするべきである。

>問うべきは、市場が良いか悪いかではない。富を生み出し自由を拡大する市場の力は無類のものだ。しかしこの危機は、絶えず注視していなければ市場が制御不能になることを再確認させた。繁栄だけを望んでいると国家の繁栄は長く続かないことを再確認させた。国内総生産(GDP)の規模だけでなく、広がる繁栄の範囲が、やる気のある者に機会を与えるわれわれの力が、われわれの経済の成功を決定付けてきた。それが慈善からではなく、われわれの公益に通じる最も確実な道だからだ。<

●アメリカの行過ぎた金融資本主義を批判している。日本の小泉政権はホリエモンやリーマンを優遇する事を「改革」であるとして進めこの体たらくである。新自由主義のご本家で見直しを宣言しているのだから、構造改革前の強い日本に戻るべき時が来ていると考える。

No.478 - 2009/01/21(Wed) 17:55:59

Re: オバマ大統領就任演説和訳から経世済民を論じる / ケーキ屋
>問うべきなのは、市場が良いか悪いかでもない。富を作り自由を広げる市場の力には並ぶものがない。だが、この(経済)危機は、監視なくば市場が統制を失うこと、富める者ばかり優遇する国家では国家の繁栄が長続きしないことを思い出させた。我々の経済の成功はいつも、単に国内総生産(GDP)の規模だけでなく、我々の繁栄が広がる範囲によるものだった。意欲ある心に機会を広める―慈善からではなく、共通の幸福のため、確実な手段として―我々の能力によるものだった。<

こちらの和訳の方が正確のようだ。

No.479 - 2009/01/21(Wed) 18:20:51
某所MIXIの議論(増税したら景気が良くなると思っている人が多い) / ケーキ屋
>今の日本が財政危機だと思ってない人はあなただけだと思いますよ(笑)

●森永卓郎はテレビで財務省は財政危機という嘘をついていると言っていたそうだ。竹中平蔵らの情報操作も綻びが出てきたな。計量経済学の大家宍戸駿太郎氏も私と同じ認識でしたよ。経済政策の玄人さんはB層とは異なる認識なのである。新自由主義サイクルを述べる輩こそが悪い宗教に洗脳されている。もしくは確信犯だろう。

本当に財政危機なら長期金利が値上がりするはずだ。
財政危機と煽って緊縮財政を正当化してお金をだぶつかせアメリカにそのお金を流す。
これが新自由主義政策の目的であり、財務官僚や日銀幹部は国際金資本の舎弟である。
郵政民営化も郵貯をアメリカ様にくれてやるプログラムにすぎない。
今必要なのは財政出動による内需拡大であり、アメリカ様にお金を送金して外需を期待することではない。視野が狭いB層には理解できないでしょうがね。

No.459 - 2009/01/17(Sat) 07:33:21

アメリカ様にお金を送金して外需を期待することではない / 復活
>今必要なのは財政出動による内需拡大であり、アメリカ様にお金を送金して外需を期待することではない。視野が狭いB層には理解できないでしょうがね。

地元選出の自民党代議士へのメール。今のところ返信なし。===================================================
衆議院議員
○○様
復活

友人の調べでは、日銀の外貨準備高のうち去年9月に初めて計上された「B.その他外貨資産」の項目金額が増加し続けているそうです。欧米系の銀行などへの融資の結果、その金融債等が増えていることを意味していると思われ、先月の残高は1227億ドルに達しているそうですが、国会はこれを把握しているのでしょうか。

元・常葉学園大学教授の副島隆彦さんは近著「暴走する国家、恐慌化する世界 日本文芸社」87頁で、
「今も日銀は5兆円、10兆円という規模でドル建ての資金を外銀向けにどんどん放出しています。これは日本国民の大切なお金をただ同然で投げ与えているに等しい。担保を何も取っていないインターバンク(銀行間取引市場)での信用貸しですから、これらのお金は多分戻ってきません。」
と警告しています。

戻って来ないお金は、3年後の消費税増税や相続税増税、あるいは外形標準課税設定で補填することになるのでしょうか。まことに不安です。

参考url

http://www.mof.go.jp/1c006.htm 
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK016567720080918
http://jp.reuters.com/article/economicIndicatorsAndComments/idJPnTK017282120081007
http://www.boj.or.jp/type/pub/pb_geppo/giji08079.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080919AT2C1801V18092008.html

No.472 - 2009/01/19(Mon) 13:25:39

Re: 某所MIXIの議論(増税したら景気が良くなると思っている人が多い) / ななし
白川氏はフリードマン最後の教え子だそうですからw
国内の資金は逆に吸収しまくってる癖にね〜。
マスコミも財政政策にはやかましい癖に日銀の背信行為には何にも言いません。
幾ら庶民が頑張っても政府・日銀・マスコミが買弁ではどうしようもないですね、はい。

No.473 - 2009/01/19(Mon) 22:24:27

Re: 某所MIXIの議論(増税したら景気が良くなると思っている人が多い) / ケーキ屋
>ななしさんありがとうございます。

内需拡大を否定してきたマスゴミが内需の縮小で苦しんでいる。明らかに一年前と世論の在り方が変化しています。ただ、見当違いの官僚バッシングや一院制などの大衆の嫉妬を煽る傾向は変わっていません。昨日、高橋洋一氏がテレビタックルに出ていたが結局見当違いの高級官僚バッシングに終始していた。一緒に出ていた三宅という評論家も消費税増税を肯定して経済音痴を披露していた。あいつは声がでかいだけだな。

No.474 - 2009/01/20(Tue) 08:38:22
英語力と経済の関係 / ケーキ屋
#
ケーキ屋
2009/01/17 10:27:47

エリート教育としての外国語教育は重要である。この能力のあるなしで国益が左右するからである。一方、日本のTOEFLの平均点は、日本の平均点は世界の中で後ろの方であるが、これは気にしないほうがいい。上位の国が必ずしも産業の強い国ではないからである。上位のフィリピンは、自国で就労する産業がないために、外国へ出稼ぎに行く事が一番の稼ぎ方になっている。英語ができるかできないかで稼ぎが変わるというのは宗主国と植民地の関係に近い。新自由主義の先輩フィリピン式産業構造が国民の英語力の平均を引き上げているのである。こういう国に倣えば、簡単に英語力の「平均点」は上がるだろうがそんなに幸せな結果を伴わない。くどくどと書いたが城内先生等の国家を引っ張っていくべきエリート層は外国語能力は重要なのである。又、ジャーナリズムにも要求されることだろう。しかし、平均点が低い国は幸せな部類の国ということは忘れてはならない。

No.460 - 2009/01/17(Sat) 10:29:17

Re: 英語力と経済の関係 / ななし
日本は、自国語で最先端の書物を読める稀有な国でもありますしね。
だけどエリート層、特に政治家や官僚、ジャーナリストの英語力、外国語力は他の国のそれに比べて極めてお粗末です。
エリート層の語学力を伸ばすのは意味がありますが、一般人は逆に国語力や理数系を強化する方が重要だと思います。
日本は加工貿易の国ですから、特に理数系が重要です。
論理的な思考力を養うと言う意味でも理数系は欠かせませんし。

No.463 - 2009/01/18(Sun) 10:41:21

Re: 英語力と経済の関係 / ケーキ屋
>ななし様いつもありがとうございます。
>論理的な思考力を養うと言う意味でも理数系は欠かせませんし。


●これない人多いな。多いから小泉竹中が選挙に勝てるのでしょうけど。

No.471 - 2009/01/19(Mon) 12:51:53
(No Subject) / M78
>理由はどうあれ、200兆円超もの大金が国民のパス通さずに動いているのは、おかしくないか?

確かにおかしいが、今まで続いているのには意味がある。
硬直した予算で行なう国の事業では、急に必要になったときに、すぐに出せない。民間なら、社長の決裁ですぐに出せることもあろうが、国では杓子定規で、すぐに国会を開いて、審議できるわけではない。災害時に金を出すのでも、何か急にお金が要るときでも、一々正規の手続きですれば、時間がかかり、国民が遅いと怒ったり、時機をはずして意味がなくなったりする。だから、官僚はいざというと時に使える金をキープしているのである。
つまり、難易でもメリットとデメリットがあるのである。おかしいなことでも、何らかの存在意義はあるのである。いろいろな面から物事を検討すべきである。

No.470 - 2009/01/19(Mon) 12:18:09
特会を語らずして愛国を(以下略) / リトル愚礼
皆様始めまして。
今後ともごひいきに…してくれたら、うれしい。

さて、板違いかもしれませんが、
経済政策論議真っ盛りなこの板ですが、世間一般で真っ盛りなのは「行政改革」。
とりわけ”霞ヶ関埋蔵金”です。
ケイジアン系のブログをいろいろ見ていたが、どういうわけか「行政改革で無駄を減らし、その財源を積極財政に!」という声は聞かれない。
まあ、行革云々を言っている連中が構造カイカク(笑)一味だから、と言うのもあるかもしれませんが。

しかし、理由はどうあれ、200兆円超もの大金が国民のパス通さずに動いているのは、おかしくないか?

ケインズ財政とは関係ないかもしれんが、この「特別会計」「埋蔵金」そして「天下り」一度シバく必要があるのでは?
いくら財政出動をかけても、バ官僚のむだづかいで費消されては意味がありませんから。

皆様はいかがお思いでしょうか。
何卒ご意見を。

とりあえずご挨拶がてら、思うが侭書いてみた次第。

No.408 - 2009/01/09(Fri) 01:35:07

Re: 特会を語らずして愛国を(以下略) / ケーキ屋
>リトル愚礼様どうも。

特別会計を100%議会の承認を受けさせる事ができたとしてもマクロ的にはあまり意味がないことだと思います。「官僚の無駄使い」も何らかの所得になるのならGDPを引き上げる結果が出されるでしょう。私の感覚からすれば今のデフレの日本では優先順位は低いですね。景気が良くなってからでも議論すればいいことだと思います。

No.410 - 2009/01/09(Fri) 08:28:16

Re: 特会を語らずして愛国を(以下略) / 復活
> >リトル愚礼様どうも。
>
> …「官僚の無駄使い」も何らかの所得になるのならGDPを引き上げる結果が出されるでしょう。…景気が良くなってからでも議論すればいいことだと思います。]


「寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひとし)からざるを患う」論語:季氏という古語があり、社会的不公平の減少は大切なことですが、あくまでデフレギャップが存在しないときのことで、デフレギャップを消してから考えればよいのです。

ただ憲法上の問題として熱心に議論するのは良いですが、それで直ちに経済後退が解消するわけではありません。

No.411 - 2009/01/09(Fri) 12:08:25

Re: 特会を語らずして愛国を(以下略) / M78
官僚の無駄遣いというが、どういうのが無駄遣いなのか?
本当に無駄なのか?また、無駄は悪なのか?無駄の効用はないのか?
一般の人の勘違い。ミクロとマクロの区別をしない。
つまり、部分最適化は全体最適化にならない。ということを知らない。部所毎に無駄を無くすと、その部所にとっては有効なことが多い。しかし、すべての部所が、個々に無駄を無くすと、全体の無駄がなくなるかというと、必ずしもそうはならない。ある部所の無駄を減らす事で、他の部所の効率が落ちることも、よくあることである。
公共部門の効率を必要以上に上げることで、民間部門の効率が下がることもある。複雑系で考えるべきである。

No.414 - 2009/01/09(Fri) 18:00:21

Re: 特会を語らずして愛国を(以下略) / リトル愚礼
皆様ありがとうございます。
返信遅くなり申し訳ございません。

>官僚の無駄遣いというが、どういうのが無駄遣いなのか?
>本当に無駄なのか?また、無駄は悪なのか?無駄の効用はないのか?
>一般の人の勘違い。ミクロとマクロの区別をしない。


まさに正鵠。
無駄を削ったはいいが、実はセーフティネットでしたでは本末転倒。
どこが無駄か、をまず議論すべきなのですが、マスゴミははじめに「行政=無駄」ありきだからうんざりです。
公務員も立派に税金払って、消費して経済に還元しているんですから。
公務員を削るということ=失業者が増えるということで、今はそう急ぐべきではないと言う意見はもっともだと思います。

ただ、昨今の「行政叩き」マスコミがアフォだからでなく、何らかの政治的意図でやっているのでは?と思うのですが・・・

↓というわけの拙ブログ記事です。お暇ならどうぞ。
http://syahou.at.webry.info/200901/article_13.html

No.465 - 2009/01/18(Sun) 12:55:51

Re: 特会を語らずして愛国を(以下略) / ケーキ屋
>無駄を削ったはいいが、実はセーフティネットでしたでは本末転倒。

●田舎の人間の医療は合理的じゃないから削減しようというのが今のお偉いさんのお考えでして、そんな延長上に政治があるとしたなら、そういう政治は無い方が良いし、選挙にも勝てないと思う。某都市の商工会議所も市長も自民党市議団も新自由主義政権のご機嫌をとって利益誘導を図ろうとしているが現与党が下野した時の事を考えているのか疑問だ。十中八九、クーポン選挙(前回総選挙)で結党の倫理を手放し、イデオロギー政党になった自民党は崩壊の危機にあると思うから、その後に出来る新しい与党に繋ぎをつけるのも同時に考えないといけないだろう。これは必ずしも民主党にエールを送っている事柄でもない。少なくとも、T部勤氏は幹事長時代粛清をやりすぎたから、これにくっ付いているのは如何考えても得策じゃないと考える。

No.469 - 2009/01/18(Sun) 18:18:42
新刊紹介 / 復活
「救国の秘策の提言・政府貨幣特権を発動せよ」
丹羽春喜著
世界金融恐慌に直面。
新ケインズ派、ニューディール政策を断行
600兆円の新国家財源で
\1050
紫翠会出版新刊
FAX 075-533-3002

No.454 - 2009/01/16(Fri) 13:55:59

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2009年1月16日 NO.260号) / ケーキ屋
◎丹羽春喜の書き下ろし  「政府紙幣発行論」の盛行に思う                
------------------------------------   
 12月ごろから、週刊誌や新聞などで、「政府紙幣を発行して、それを国民に配るといった景気対策やマネー・サプライの増加をやれ」という提言が盛んに掲載されはじめた。財務省出身のエコノミスト高橋洋一氏(東洋大学教授)が、スターダムに登場して、ひっぱりだこになっているようである。要するに、わが国では、国債の発行はもう限界にきており、増税などは論外であるから、「国(政府)の貨幣発行特権」の発動で、日銀券とは別個の「政府紙幣」を刷り、その発券収入(「造幣益」)という政府財源──これは、租税徴収ではなく、また、国債とは違って政府債務にもならない──によって、景気対策を行なえという意見である。これは、従来は「禁じ手」とされていたことであるが、深刻な大不況襲来の危機にある今、マスコミでもついに解禁となったのであろう。

 実は、平成不況が始まって間もない1990年代の半ばごろから、いちはやく、あえてタブーをおかして同様な政策提言の声を上げ始めたのが、ほかでもない私であった。『産経新聞』や『読売新聞』などへの寄稿を手始めに、月刊誌でも、『諸君』誌の98年5月号や02年3月号、『正論』誌00年1月号などに掲載された長文の論文で、私は、そのような政策提言を詳述しておいた。そして、私は、その後も今日まで、私の7冊におよぶ著書によって、そのような「国(政府)の貨幣発行特権」の大規模発動を急ぐべきことを、懸命に切言し続けてきたのである。しかし、私は、「政府紙幣を刷って配れ」などという単純なことを、言ってはいない。この種の政策提言を行なったいわば元祖である私としては、高橋氏流の最近流行の「政府紙幣発行論」には、ちょっと「物言い」をつけたいところがある。私は、もっとキメの細かい工夫を凝らしてきたのである。

 ともあれ、高橋洋一氏が「政府紙幣を発行して、国民に配布するべきだ!」と、幾つものメディアや著書で提言していることは、基本的には良いことだと考えられて良い。しかし、彼は、びっくりするような初歩的な間違いもおかしている。高橋氏が12月に公刊した新著『この金融政策が日本経済を救う』(光文社新書)では、次のように書かれているのである。

 「・・・日銀は紙幣を刷ると、・・・一万円札を一枚刷るだけで、日銀には
9980円の差益が入ります。これが通貨発行益です。この差益は日銀から国
庫納付金となって政府に入ります。・・・実は、この話、お札をたくさん刷
ればインフレになるという言い方と整合的です。」(上掲書、30~31ページ)

言うまでもなく、高橋氏のこのような記述は、信じられないほどのひどい誤りである。これでは、何のために高橋氏が日銀券とは別個の「政府紙幣」の発行・配布を提言するのか、根拠が薄弱になってしまうではないか。そもそも日銀券の発行額は、その全額が日銀の負債として貸借対照表に計上されるものであり、したがって、「通貨発行益」(造幣益)は日銀の利潤としては生じない。

したがって、国庫への納付金にもなりえない。このことはエコノミストにとっては、周知のことであるはずである。同じ箇所で、高橋氏が「通貨の発行は、日銀だけではなく、政府にもできます」と付言してくれているのは良いことであるが、それにしても、日銀券の発行が、すぐに、国庫納付金になりうるような「日銀の利潤」としての「通貨発行益」を生むなどという論述は、現行の日銀券の発行制度や日銀の会計原則を全く知らない者の思い違いそのものである。これが、大蔵省=財務省のエリート・キャリアー官僚エコノミストの第一人者と見なされて、小泉=竹中政権の政策中枢に参画し、そして、現在は大学教授の任にある人物が述べたことなのであるから、がっかりせざるをえない。

上記のことのほかにも、高橋洋一氏ならびにそれに追随するジャーナリストたちの「政府紙幣」発行論には、経済政策論の視点から物言いをつけたい点が幾つかある。たとえば、「政府紙幣」の発行による政策規模が25兆円程度に限定して提言されていて、しかも、まるで一回限りの短期的な出動に限定されているかのごとく予定されているように思われるという点である。しかも、基本的には、ただ単に金融政策としてのマネー・サプライの増加策として提言されているにすぎない。100年に一度といった超大不況に対して、この程度では間に合うはずが無い。このような超大不況に対しては、もはや金融政策は、ほとんど無力化してしまっており、唯一の血路は、超々大規模な長期的財政政策の断行があるのみである。国家債務の残高が800兆円以上も累積している現状に対しても、25兆円一回限りの政策ぐらいでは、全く手をつけることができない。「埋蔵金」を加えて考えても、このような問題点は残る。

他方、このこととは、あたかも正反対のように感じられるかもしれないが、提言されている「政府紙幣発行の額」が、それによる政策の規模と同額の25兆円と見積もられているようであるから、これでは、むやみに大きな額になりすぎているのだとも言いうる。もともと、日銀券と政府紙幣を両建てで併行的に流通させることについては、「社会的な混乱を招く!」とする反対論が根強いのである。

本当に必要とされる財政財源は、国家債務の処理も行なって「財政再建」も達成することも考えるならば数百兆円といった巨額にのぼることになるであろう。そのような巨額であっても、それが、「国(政府)の貨幣発行特権」の間接的な発動(丹羽著『政府貨幣発行特権を発動せよ──救国の秘策の提言──』紫翠会出版、2009年1月刊を参照)によって、租税の徴収でもなく、政府の負債にもならない理想的な形で調達されて、政府の口座にそれだけの金額が電子信号で新たに振り込まれさえすれば、それでよいはずである。ほとんどあらゆる取引が銀行口座間の多角的な電子決済ですまされるようになっている現代経済では、「政府紙幣」を実際に印刷・発行して流通させるといったことまでする必要は無い。それでいて、そのような「国(政府)の貨幣発行特権」の間接的な発動で、きわめて巨額、数百兆円分もの政府財政財源が、きわめて容易に調達されうるのである。高橋氏は、なぜ、このことを見ようとしないのであろうか。

言うまでも無く、このような無尽蔵な「打ち出の小槌」とも言うべき財政財源システムが確立されれば、そのことは、高橋氏が提言しているような「埋蔵金」や単純な「政府紙幣発行論」どころの話ではなく、非常に容易に、どのように大規模にでも、景気振興策を実施しうるようになるということを意味するものである。もちろん、そのことは財政再建への捷径・王道でもある。

そればかりではなく、そのことは、在来の概念での国家財政バランスにおける黒字、赤字といったことが、無意味になるということでもある。これは、まさに、大事件である。それに代わって意味を持つようになるのは、マクロ経済的にデフレ・ギャップが発生しているのか、インフレ・ギャップが発生しているのかということである。すなわち、「真の意味でのマクロ有効需要政策」(いわゆる「国民経済予算制度」政策)を市場メカニズムと結合した「人智の及ぶ限り最善の経済システム」を実現しうる道筋へ、日本が全世界を導いて進むことができるようになるということである。その意味で、現在の経済的超大危機は、一大チャンスでもある。ただし、このチャンスを生かすためには、わが政府当局がデフレ・ギャップ、インフレ・ギャップの正しい計測を怠っていて、まぎらわしい欺瞞的な数値を弄するなどして、日本経済における厖大なデフレ・ギャップ(=超巨大な余裕生産能力)の発生・累増という真相を隠蔽・秘匿し続けてきているというその犯罪的なスタンスを、ぜったいに、やめさせなければならない。 

実は、「ケインズ革命」は、全世界的にも、日本においても、まだ、完全には達成されないままで、推移してきた。それどころか、新自由主義・新古典派経済学流の「反ケインズ主義」イデオロギーによる政治的攻撃を受けて、マクロ経済政策の実践によるマルクス主義革命イデオロギー封殺というケインズ主義の偉大な業績も、無効化されてしまった。しかし、上述のごとく、「国(政府)の貨幣発行特権」の間接的ではあるが大規模な発動によって、事実上、無尽蔵に国の財政財源が調達しうることになれば、とりもなおさず、「ケインズ革命」が、はじめて、日本で、完全な形で完成されうるということになる。そのことは、マルクス主義の史的唯物論や、新自由主義・新古典派経済学的な市場原理主義的ニヒリズムによる決定論的宿命論のくびきから、人類がようやく解放されることを意味する。そのような人類文明の輝かしい躍進への画期的なブレーク・スルーの先達の役割を、今まさに、日本がはたすべき時か来たようである。

丹羽春喜:
1930年芦屋市生まれ
関西学院大学大学院経済学研究科博士課程終了
経済学博士の学位取得

同大学社会学部教授
筑波大学社会科学系教授
京都産業大学経済学部教授
日本学術会議会員(第16期)
大阪学院大学経済学部教授を歴任し、
平成17年3月31日付大阪学院大学定年退職
現在 大阪学院大学名誉教授
日本経済再生政策提言フォーラム会長・事務局長
比較経済体制論ならびに経済政策論専攻
平成2年一著書『ソ連軍事支出の推計』防衛学会 出版推奨賞 受賞
(財)民族科学研究所より理事長賞(池見賞)受賞
主な著書
『ソ連計画経済の研究』(東洋経済新報社)、『社会主義のジレンマ』(日本経済新聞社)、『ソ連軍拡経済の研究』(産業能率大学出版部)、
『ソ連軍事支出の推計』(原書房)、『経済体制と経済政策』(税務経理協会)、『日本経済再興の経済学』(原書房)、『ケインズ主義の復権』(ビジネス社)、
『ケインズは生きている』(ビジネス社)、『日本経済繁栄の法則』(春秋社)、『謀略の思想、反ケインズ主義』(展転社)、
『不況克服の経済学』(同文館出版)、『新正統派ケインズ政策論の基礎』(学術出版会)、他多数。

No.458 - 2009/01/16(Fri) 20:23:11

改革派の急先鋒だったのは浅はかだった:中谷巌氏の懺悔 / JAXVN
こんにちは。
「【東洋経済】 改革派の急先鋒だったのは浅はかだった:懺悔の書『資本主義はなぜ自壊したのか』を書いた中谷巌氏に聞く」
http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/efcbf1fb0e09078dcf1037bb4246e857/
http://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/266.html
一部抜粋
「――本書のまえがきに「自戒の念を込めて書かれた『懺悔の書』」とあります。

中谷氏:短絡した軽薄なものの考え方がまずかった。新自由主義的な、市場至上主義的な、あるいは改革派の急先鋒的な自分の行動に対して、それは浅はかであり、社会全体、あるいは人間の幸せとはと、考慮すべきだった。犯罪を犯したわけではないし、そのときそのときに必要なことを言っていたと思うが、配慮が足りなかった。たとえば貧困層がこんなに急激に増えていくことに気づかなかった。多様な目線を持っていないと、バランスの取れた政策は議論できないという反省がある。」
「改革路線の転換」について「偽装転換派」か「真性転換派」かを見分けるためには、やはり「『改革』は間違っていた」と言えるかどうかだと思います。高橋洋一氏はいまのところ、「『改革』は間違っていた」という発言はありません。一方、中谷氏はこのようにはっきり「『改革』は間違っていた」とおっしゃっています。中谷氏は「真性転換派」と考えても良い様です。
果たして渡辺嘉美氏はどうなのでしょか?

No.461 - 2009/01/17(Sat) 17:52:36

Re: 改革派の急先鋒だったのは浅はかだった:中谷巌氏の懺悔 / ケーキ屋
> JAXVN様コメントありがとうございます。
麻生総理が消費税増税に固執しているのは、えせチェンジ勢力(小泉らの受け皿勢力)にアシストしているようにしか見えないですね。嘉美さんもクーポン選挙で崩壊した自民党からの救命ボートを一生懸命作っている最中なんでしょう。

No.462 - 2009/01/17(Sat) 20:38:07

Re: 新刊紹介 / ななし
なぜ25兆円なんでしょうかね?
財政赤字分なんでしょうか?
やるんであればデフレ脱却するまでやらないと意味がないような気もしますが。

No.464 - 2009/01/18(Sun) 10:43:02

Re: 新刊紹介 / ケーキ屋
>ななし様コメントありがとうございます。

●それこそ、経済モデルで計算して算出しなければならない問題を一部官僚の山勘で処理をしようとしているようにしか見えませんね。小泉総理の30兆円枠(国債発行)もよく分からん論理でした。宍戸駿太郎先生や丹羽春喜先生と堂々と議論ができる人じゃないと経済政策を語っちゃいけませんね。

No.468 - 2009/01/18(Sun) 17:19:27
潜在GDP? / リトル愚礼
皆様、また質問です。

政府通貨発動の最大根拠たる「デフレギャップ」

丹羽春喜教授は400兆と見積もっていますが、
その根拠は「潜在GDP」が900兆、現在のGDPが500兆ということですが、「潜在GDP」って、どうやって計算するのですか?
「900兆」という数字は、本当に正確なものなのでしょうか?

最初読んだときはああそうか、と思っただけですが・・・

No.466 - 2009/01/18(Sun) 13:03:28

Re: 潜在GDP? / ケーキ屋
http://www.softhouse.ne.jp/model/sheet9.html

それを計算するのが経済モデルというもので、丹羽春喜先生にも宍戸駿太郎先生にも内閣府にも各種民間シンクタンクにも色々な経済モデルがございまして、数百本の方程式を組合して計算をするようです。900兆円が潜在的な数字か否かは、分かりませんが餅は餅屋と申しまして、各シンクタンクが丹羽春喜教授を批判したというのは聞いた事がありませんし、宍戸駿太郎先生が大田弘子大臣と公開討論会をしようと決まった時も弘子が敵前逃亡する体たらくですから誤差は少ないものだと思います。

No.467 - 2009/01/18(Sun) 16:58:58
水道民営化 / 長月
BS101 PM5:10〜PM5:40
経済羅針盤 水をきれいに新会社

遂に日本も水道事業の民営化をする方向ですね。
放送では世界のほとんどの国が民営化されているそうです。
水道料値上げ等の問題点は全く報道せず。
もうNHK要らないでしょう。

No.430 - 2009/01/11(Sun) 17:28:34

新自由主義は崩壊しているのに / ケーキ屋
>長月様情報ありがとうございます。

◎ 政 治 ◎ 新自由主義経済の終焉 
http://www.m-kiuchi.com/2009/01/15/shinjiyuusyugikeizainosyuen/

●城内実先生のブログでも指摘があったように、郵貯を国際金融資本の偽りのトリプルAに投資させるだけの売国行為であることは明らかであり、その意味で新自由主義は崩壊しているのに、証拠にもなく水道という日本国民の財産を切り売りするという。それには沢山の問題点があるにもかかわらず、公共放送NHKが問題にしないのは大変遺憾な事であります。又、その政策を推進している無能で有害なチルドレン等に国政を任せるのでなく、早期に総選挙を実施して日本を洗濯しないといかんと思うな。

 

No.453 - 2009/01/16(Fri) 10:41:10
政府貨幣談義が盛んなので私も提案しよう。 / ケーキ屋
政府貨幣を財源にしてGDPの10%×10年間、積極財政を行う。
使い道
1.投資減税(セカンドハウス・省エネ設備投資に対する所得税減税)
2.農家に対して欧州並みの所得補償を行う。(先進国並みに食料自給率向上)
3.成田羽田間リニア建設。地方新幹線全線100%国庫出資で建設。
4.電柱の地中化
5.国防の充実。(練習機の老朽化等装備面の改善)
6.医療現場の処遇改善

※7以降これが欲しいという提言がありましたらご提案ください。

No.452 - 2009/01/15(Thu) 17:50:19
「消費税増税=財政再建」というのはバカ理論。 / ケーキ屋
消費増税方針 首相見直しせず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=720635&media_id=4

GDP比の国債残高は前回の消費税が3%から5%になった時に改善したでしょうか?
改善もしていないものを増税をすれば改善するとしているとするのは詐欺と申します。

本当の財政再建は名目経済成長を上げることです。それ以外手段はありません。
「消費税増税=財政再建」だと思っている人はただ単に洗脳されているだけである。

No.451 - 2009/01/15(Thu) 14:10:10
全1452件 [ ページ : << 1 ... 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 >> ]