添付画像は東郷青児画伯描く処の、我らが江利チエミ嬢である。 昭和31年の週刊朝日の表紙だった。
当時、週刊朝日で毎年恒例だった「表紙コンクール」(人気画家が描く 有名女性の肖像)の1枚で、その年は高峰秀子、京マチ子、岸惠子など 錚々たるスターに混じってチエミさんもモデルになっている。 読者がその絵(表紙)の中から、選んで投票するのだが小磯良平画伯 の描くものが、1位になることが多かったと思う。
巻末に画家とモデルの言葉が載っているが、東郷さんは「ふだん描いている 方法とはちがった、写実的な方法で描いてみた」出来上がった絵を見て チエミさんは「わあー、私こんな美人じゃないわ」と言ったとある。「しかし チエミちゃんは美しいのである。(中略)なにかひたむきなものを持っている 顔であり、なにかの機会にまた描いてみたいと思う顔である」と結んでいる。 対するチエミさんは「あたしが、あんまりかしこまちゃうから」とウィスキーを すすめられたそうで「だからって、まさか先生の前で一升酒飲むわけには いかないしねえ」と天真爛漫である。 この時、彼女は未だ未成年の筈だが・・・・
似顔絵ではないから「似てる」「似てない」は関係ないけれど、この チエミさんは、当時表紙コンクールの中では似てない筆頭と言われたものだった。 しかし、このチエミ像を東郷さんが、如何に眼に重きを置いて描いていたかが 良く判る。「ひたむきさ」が眼から伝わって来る。半世紀経って尚、希望を瞳に 秘めてチエミさんは美しい、と私は思う。
東郷青児氏は東郷たまみ嬢のパパで、たまみさんが歌手デビューした 時に、チエミさんが日劇の舞台で彼女の紹介の口上を述べたそうだ。 そんな縁で東郷画伯がチエミさんを描いたのだろうか。
こんなチエミさんも知って戴きたく、お蔵?から引っ張り出して皆様に ご披露することにした。
半世紀前のチエミさんの「2月の或る日」の姿である。 (因みに、東郷たまみさんのデビュー曲は「4月の或る日」だった)
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No.70 - 2007/02/03(Sat) 14:33:45 [p2203-ipbf609fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]
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