| お久しぶりです、冬子さん。名前はチビなのに、デブなモルの飼い主・谷口です。若輩者ながら、思う事があり、筆をとりました。 実は先月末に、実家の父が亡くなりました。父はアル中で、私と母はずうっと父の暴力に耐えていました。暴力を受ける度、警察や近所に迷惑をかける度、早くCENSOREDばいいのに、と心の中で思っていました。 父に向かって、お願いだから早く死んで、と頼んだ事もありました。 でも、そんな父が先月、急死しました。長年の飲酒による臓器不全です。遠く離れ暮らす私は、父の最後に間に合いませんでした。 父が亡くなって1ヶ月も経ちませんが、不思議に今思い出すのは、暴力を受けた時の辛さよりも、楽しかった時の思い出ばかりです。 父の事について、後悔が全くないと言ったら嘘になりますが、あれほど憎かった父が、今では大好きな父へと変わっています。 今は父の子で良かった、ありがとうお父さん、と心から言えます。 父が居たから私が生まれ、チビとも出会え、冬子さんや皆さんとも知り合え、そして、今、生きていられる。そう思うと感謝しかありません。 人が産まれて、死ぬ。そういう事は毎日世界のどこかで当たり前のように起きていて、歴史の教科書にも載らないくらい「当たり前」な事なのに、個々にとってはとてつもなく凄く影響を与える事で、そう考えると「当たり前」な事ほど、凄い事だと思いました。 でも、父の死を悲しむ前に、あれよあれよと日常生活が戻り、仕事仕事の毎日の中、父の事を忘れる事があり、悲しむ暇もないくらい社会の波に乗っている自分が居るのも本当です。 このまま社会の波に乗って過ごせばどんなに楽かとは思いましたが、自分が納得する為に、しばらく実家に帰る事に決めました。父の一周忌まで、と区切りをつけて、母の側に居ようと決めました。 友人の中には、私の判断を「逃げている」と言う人も居ます。 正直、父の事が2割りで、残り8割りは1人になった母の側に居たい、という気持ちなんですが…。 これまた今、私が思う事は、死んだ父に向かって、「生きてるって良いね! 私をこの世に作ってくれて、ありがとう!」と胸張って毎日を過ごしたいです。 私が大好きな歌手・小田和正さんの「たしかなこと」という大好きな歌の中に「哀しみは絶えないから、小さな幸せに気づかないんだろう」とい歌詞があります。 生きて行くって本当イヤな事も辛い事もあるけれど、私は日常の小さな幸せに眼を向けて生きて行きたいです。 チビが元気、今日もプイプイ元気に餌を食べている。それは当たり前じゃなくて、とてもとても大きな幸せなんだ、と思いました。
なんか、凄く偉そうな事を書いてすみません(汗)。
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No.357 - 2008/04/17(Thu) 01:59:30
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