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KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / てぃのう
 焼酎は甲類と乙類に分かれることは周知のことであろう。焼酎甲類とは大麦、コーンなどを原料として造られた『もろみ』を、連続式蒸留機で蒸留を繰り返して製造されるピュアでくせのない焼酎であり、ホワイトリカーとも呼ばれている。一方、焼酎乙類は米、麦などの麹原料から造られる『もろみ』を発酵させ、それに主原料である米、麦、芋などの醸煮を加えて更に発酵させる手順により個性を出した後、蒸留して製造されるものである。
 私は20年程前に北海道に住んでいたことがあるが、その頃ホワイトリカーの番茶割りが札幌を中心に大流行した。そのまま湯割りで飲んでもおもしろくないので、番茶で割って味を付けてみればという苦肉の策であったのではと思うのだが、それが大ヒットしたのである。暫くして、チューハイなどのホワイトリカーをベースとした飲み物が人気を博して現在に至っているが、当時の番茶割りが酎ハイの先駆けであるのではと思う。
 芋焼酎は焼酎乙類になるわけだが、以前ははその芋臭さが敬遠された時期もあった。しかし最近では製造技術の進歩によりかなりマイルドな味になり、全国的にも焼酎人気が高まってきている。それでも真の焼酎党には、昔ながらの焼酎の芋の甘い香りと、蒸留に由来する若干のこげ臭さはたまらないものだ。

 大学教養部時代のある夜、例によってイタ種のアパートで酒盛りをしていた時のことである。飲み物は銘々持ち寄ったのであるが、その中に珍しい焼酎があった。『霧氷』とかいう代物で、イタ種のどこそこの親戚が送ってくれたという。

イタ種「ほほう、名前のみならず瓶までおれにぴったり・・。なんと爽やかなことだろう。」
リハM「しかし甲類ってのは、このままじゃあまりおいしくないんじゃないのか。」
花T「まぁ、とにかく味見してみようじゃないの。」

というようなことでそれぞれ試飲してみた。

てぃのう「こ、これは味が無い。物足りん。」
花T「ホワイトリカーだからねぇ、こんなものじゃないのね。」
イタ種「俺にはなんでも一緒。こういうものは酔えればいいの。」

イタ種は酒に関しては案外淡白だったのだ。そこに生粋の薩摩隼人を自認する前土木関係Kが、下駄を鳴らしながら、しかも苦み走った顔で入ってきた。これは不調時の様相である(KOBANASHI 20 参照)。クラブか何かのコンパ帰りであったのだろう、既に顔は紅潮していた。土Kは部屋に上がるや否や目敏くその焼酎を見付けた。

土K「おっ、見慣れない飲み物があるのぉ。ちと、飲ませてみらんかい。」

土Kはコップにその焼酎を2ー3センチ注いで、利酒の通がやるように電灯にかざして色を、そしてコップに鼻を突っ込んで臭いを確かめた。そして、半分くらいを口に含んでほっぺたを膨らました。我々は固唾を飲んで土Kの膨らんだ顔を凝視した。数秒後ゴクンと飲み干した途端、土Kは顔をしかめた。

土K「なっ、なんじゃこれは。俺には合わん。」

と叫んだ。そして傍らにあった芋焼酎の一升瓶に目を遣り、

土K「そうそう、これこれ・・、これやねん。」

と言いつつ濃いめの芋焼酎の湯割りを作り、旨そうに飲んで笑顔に変わった。そこで我々はやっと胸を撫で下ろしたのである。暫くして、土Kは先程のホワイトリカーの瓶を取ってぶつぶつ言いながら眺めていたが、突然畳の上にそれをドンと置き、代わりに芋焼酎の瓶を大切そうに持ってラベルを見ていた。そして、

土K「やっぱ、芋は旨いのぉ。なんと言ってもゼット類やからのぉ。」と我々に言い聞かせるように話したのである。

我々「ゼ、ゼット類!」
土K「そうやろ。ちゃんとラベルに書いてあるやんけ。」

一人手酌でひたすら飲み続ける土Kを放置して、我々は部屋の片隅に集まった。

リハM「ゼ、ゼット類って、ひょっとして乙類のことを言っとるんやろか?」
てぃのう「百歩譲ればだ、フェアレディZみたいにこれ以上のものはないっていう洒落かもしれんぞ。」
イタ種「しーっ、気付かれるぞ。今日のところは波風を立てないようにしとこ・・。」

ということになったのであるが、それが酔っ払っていたために出た言葉なのか、軽い冗談であったのか、それともひょっとして本当にそう思っていたのか未だに確かめてはいないのである。

No.341 - 2003/08/21(Thu) 18:02:47

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / HAPPY
ほんに・・うけましたぁ〜!!PCを見ながら笑いのどつぼに、はまってもうた・・。・・腹がいたい・・。
No.369 - 2003/08/28(Thu) 00:38:33

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / まりあ
フェアレディお・つ、これから、そう呼ぼうっと!
No.367 - 2003/08/27(Wed) 22:42:56

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / てぃのう
凸八様、そ、それはおもしろい! そのポリスマンはかなり洒落のわかる乙な方であったのでしょう。
No.365 - 2003/08/27(Wed) 14:47:13

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / patora
マジンガー?? Z(ぜ〜〜〜っとっ)!!
ひゃ〜ひゃひゃひゃっ大笑い、(^0^)
ひっくひっく・・・(笑いしゃっくり)(>_<)

No.364 - 2003/08/27(Wed) 12:56:55

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / 凸八
 ゼットと乙の逆バージョンが私の住む町にありました。
I県はいまだに暴走族が傍若無人に走り回るところです。少し前、赤いフェアレディーZがパトカーに追いかけられ猛スピードで逃げていました。パトカーのマイクで「そこの赤い車止まりなさい!」と呼びかけられても無視。それどころかますますスピードをあげる。おまわりさんもだんだん苛立ってきて、それまで標準語だったのに「そごぉのあがい(赤い)フェンアレデーお・つ!とまれ!!」と叫んでしまったのでした・・・・
 あたりは一瞬静寂につつまれ、赤いフェアレディーZが急停止したのはいうまでもありません(^^ゞ

No.363 - 2003/08/27(Wed) 10:24:12

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / がこ [地球外]
この前の総会3次会で、土木kさまに、「例のタワラボシゲンバちゅうのを、是非お聴かせくだされ。」とリクエストしましたが、穏やかな紳士の微笑にて、「いやいや、とんでもない。」と断られてしまいもした。その時点で、ゼット類の勧め方が足りんかったんじゃろかい・・。
相変わらずの仲間たち、それぞれのらしい反応が笑えもす。あほやなあ、うらやましかなあ( ̄ε ̄)

No.353 - 2003/08/23(Sat) 00:05:20

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / まりあ
あはは、ゼット類ねー。そう言えば、怪傑ゾロの酒宴俳優、名前は忘れましたが、Z類のあいそうな顔どしたな〜
利き酒のシーンなど、流石、文豪先生、珠玉の名作で、その後の展開の意外性に、大笑いでした。文句無し!!!

No.352 - 2003/08/22(Fri) 20:58:18

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / HAPPY
こばなしに登場された方とお会いした時に、このしとが・・あの話しの・・うふふ。・・というような目で見てしまいますんですが・・それでええのよね。
それにしても前土木関係Kさまは、前にも増して立派な紳士になっちょられました。ゼット・・ねぇ・・本気かも・・そうかも。

No.349 - 2003/08/22(Fri) 00:53:09

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / タキシ
そいにしてん、てぃのう丼もいそがし人じゃ、ウゼケン
難民騒ぎちゅうにナイスなKOBANASI・・オンザロックで
わろもしたど、 銘柄? 日当山醸造”アサヒ”
当然 バリバリのゼット類、今宵は琴ノ他イモクセー

No.347 - 2003/08/22(Fri) 00:08:16

Re: KOBANASHI (26) 『芋焼酎』 / patora
土木K丼、ち、「アスコットタイおでき」の?
そら、やっぱり「この上ないうまさ!」っつう意味でいわれた「ゼット類」でごじゃいましょう?
先日の総会では、イタ種丼が「来賓受付けで土木K丼がおってたすかったあ」ち、感謝しておられました。いまさら
乙だ、Zだ、ち、波風立てて確かめんでも・・・怪傑Z子

No.342 - 2003/08/21(Thu) 21:41:25
夏休みの一日その2 / patora
たそがれの東シナ海
No.357 - 2003/08/26(Tue) 12:27:22

Re: 夏休みの一日その2 / HAPPY
まりはさまといい・・てぃのうせんせといい・・過去に、なーにがあったのさ・・?塗り替えと美化・・。ふかーいものがあるんやろね・・きっと・・。
・・○○○物語みたいな・・きゃはは。

No.368 - 2003/08/28(Thu) 00:36:04

Re: 夏休みの一日その2 / てぃのう
おおっ、我が郷里の海岸ではごじゃいませんか!
そう言えば、まだ、十代のあの頃、夏休みの浜辺をあの人と・・・、なんちて。何処までも、過去を美化しようとするわらちどす。

No.366 - 2003/08/27(Wed) 17:24:44

Re: 夏休みの一日その2 / HAPPY
ふーん・・美女入門を読んでても塗り替えなきゃいけないの・・?
光る海がなんともいえん・・。

No.362 - 2003/08/27(Wed) 00:24:13

Re: 夏休みの一日その2 / まりあ
そう言えば、まだ、十代のあの頃、夏休みの浜辺をあの人と・・・なんちて、何処までも、過去を塗り替えようとするわたしどす。
No.361 - 2003/08/26(Tue) 19:00:10

Re: 夏休みの一日その2 / 凸八
わ〜ステキ!
BGMに、patoraさんの♪朝日のな〜かで微笑んで〜♪が聞こえてきそう。

No.360 - 2003/08/26(Tue) 14:29:42

Re: 夏休みの一日その2 / patora
場所は川内市西方海水浴場、撮影は帰省中の長男、モデルは中三の次女。
No.359 - 2003/08/26(Tue) 13:00:16
夏休みの一日 / patora
たそがれの東シナ海と市比野温泉道の駅「足湯」
No.356 - 2003/08/26(Tue) 12:26:08

Re: 夏休みの一日 / patora
うわさの市比野温泉、道の駅の足湯です。
運転の疲れがとれます、ひとやすみひとやすみ・・・

No.358 - 2003/08/26(Tue) 12:30:18
第26回鶴丸定期演奏会 / patora
8月21日
No.344 - 2003/08/21(Thu) 22:04:51

Re: 第26回鶴丸定期演奏会 / patora
ふ〜ん、そ〜だったんだ・・。そういえば、トロンボーンを吹いてなかった?Yoshida丼? 
不良合唱部員? ふむふむ、あいつとあいつと・・・

No.355 - 2003/08/26(Tue) 12:21:14

Re: 第26回鶴丸定期演奏会 / 金玉坂のクマ
そういえば、パトラさん、知ってましたか?今をときめく鶴丸高校の吹奏学部は、われわれの時代に出来たんですよ。池ノ上たちが甲子園に行くかもしれないという事で、吹奏学部を作りたいと誰とだったかは定かでありませんが、きっと不良合唱部員やら数人で当時の石橋教頭の所にお願いに行きました。吹奏学部は無理だが、応援団としてなら活動してよいという返事だったと記憶しています。その後の経過は、はっきりしませんが、体育館の裏に集まって、行進曲を中心に練習を始めました。あれが、鶴丸高校吹奏楽部の曙だったと思います。
No.354 - 2003/08/25(Mon) 08:57:53

Re: 第26回鶴丸定期演奏会 / 春秋
あ、、パトラさん、このほうがいいじゃないですか
ここは、小さく表示でも、大きなものがクリックででてくるので、、そのままでいいみたいですね。

No.346 - 2003/08/21(Thu) 23:17:32

Re: 第26回鶴丸定期演奏会 / patora
きっきさんと堪能してきました。
合唱はこじんまりとおしゃれにまとまっていました。
OB,OGとのハレルヤコーラスほか、ウタダヒカルの「COLORS」や森山直太郎の「さくら」などのポップスアレンジ、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」etc.
圧巻は60人編成の吹奏楽!Gelato con Caffe,
Moonlight Serenade, ディープパープルメドレー、
ホルストの第一組曲など。 パーカッションがうまかった・・・引き込まれる演奏でした。 弦楽器が入ったら
オーケストラができるね! 頼もしい後輩達・・・

No.345 - 2003/08/21(Thu) 22:14:53
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