電柱37本倒壊、復旧作業始まる 台風12号 9月19日16時10分配信 琉球新報
暴風でなぎ倒された電柱の復旧に当たる作業員=19日午前9時50分ごろ、竹富町西表島 台風12号が沖縄地方から遠ざかった19日、八重山地方では被害の確認や復旧作業が本格化している。同日午前11時現在、主に石垣島、西表島、黒島、小浜島、新城島の一部の合わせて約800世帯で停電が続いている。 18日午前に最大瞬間風速65・9メートルを観測した西表島の被害が懸念されるが、被害状況を取りまとめている県防災危機管理課は「西表で被害が出ているようだが、船が出ていないので(19日)午前の段階で現場確認ができない。午後には被害状況を集約できる見通し」と述べた。 同課の19日午前10時現在のまとめによると、石垣市内で住宅の一部損壊が1軒、竹富町大原で非住宅の一部損壊2軒を確認。船舶も石垣市内で2隻、竹富町で3隻の計5隻の被害が確認されている。このほか、石垣市内で道路冠水が8件、コンテナ飛散が2件。竹富町役場で車両被害が1件あった。 沖縄電力によると、石垣市と竹富町で電柱37本が折れ、高圧線も5本断線しており、停電はこの影響。 沖電は、建柱車9台、高所作業車22台を投入し復旧作業を行っているが、19日午前、新たに本島から応援復旧要員約60人を派遣し、計181人態勢で同日中の送電復旧を目指している。 電話やインターネットの回線約1200件が不通とみられる八重山地方では、同日午後1時現在、NTT西日本による復旧作業が進んでいる。復旧見通しは未定。
最終更新:9月19日16時10分 「琉球新報」より No.1022 - 2007/09/19(Wed) 22:00:52
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