中山道・赤坂宿(岐阜・大垣市)のはずれに昼飯町があります。【ひるいちょう】といいますが意味はわかっても読める人はかなりのマニアでしょう。その昔、大阪の海で【善光寺如来】という仏像が拾われ、信濃の善光寺に納められることになったそうな。その一行が途中、美濃路のこのあたりにさしかかった時にこの寺が昼食の供養をしたそうで、その縁で寺の名前が如来寺、このあたり一帯を昼飯と呼ぶようになったそうです。 ただ、【ひるめし】ではいかにも下品だと、【ひるいい】にしたところ言いにくいということで【ひるい】になったそうです。そんな如来寺の境内、仁王像に見守られるように、青虫が早い昼飯の最中でした。たいそうな食欲でしたが、春になるときっと羽化して蝶になるのでしょう。どんな蝶になるのかはわかりませんが、夜の蝶にはならないでしょう。でも、昼飯町だけにヒルイまれなる美形のチョウになったりして.......などと楽しい想像をしながら昼飯は食わずに旅人は次の垂井宿を目指しました。 今回は天下分け目の関ヶ原まで歩き、次回からは近江路に入ります。
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No.116 - 2007/10/29(Mon) 00:31:06
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