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記事No.3423に関するスレッドです


木材の歪み対策 / キリギリス@管理人
yoshinoさん、はじめまして

ホームセンターであっても木材専門店であっても、無垢材であれば経年変化で必ず大なり小なり歪みはでてきます。
本当は、無垢材であってもKD材、つまり人工乾燥材なら、いったん人工乾燥した後、反りや捻じれを取る修正挽きをしているため理想的ですが、ホームセンターにある普通のツーバイ材でも使いようによっては十分使えます。
歪みといっても、『反り』と『捻じれ』がありますが、捻じれてしまうとかなりやっかいなので、私は木材を選ぶときに、よーく見て捻じれているのだけは避けるようにしています。
『反り』についても、程度のひどいものは買わないですが、少しだけなら対処しやすいです。

HPの押入れの事例ですと、ツーバイの無垢材は壁に打ち付けるとか、床に打ち付けるとかした使い方をしていますが、こうすると、木材自身が歪みたくても、しっかりしたものに固定されているので歪みが抑えられます。
問題は引き戸周りの開口部ですが、こういうところは精度が必要なので、無垢材ではなく集成材を使いました。集成材はやはり無垢材に比べて変形は断然少ないです。

とはいえ無垢材で下地を作る際にも、木材の性質に添った使い方が必要なわけで、
イラスト?@のように木材は木表側に反れていく性質があります。巾方向でも長さ方向でも同じです。
このため、イラスト?Aのような開口部周り、つまり『窓台』と『まぐさ』に使う無垢材は、(敷居と鴨井も同じことです。)木表側を開口部に向ける・・つまり内側に向けるといいです。
窓台やまぐさの場合だと木が反れて開口部が広がろうとしても間柱が抑えの役割をします。
反対に、木裏を開口部側に向けると、開口部が狭まる方向に反れるので、経年変化でサッシや引き戸の開閉がきつくなります。
きつくなるよりは、スムーズに開閉できたほうがいいですよね。鴨井の中央部がたとえ数ミリ浮き上がったとしても実用上は問題ないですが、その逆だと戸は全く動かなくなるので・・

HPにあげた押入れは、現在も問題なく開閉しています。

No.3423 - 2015/05/31(Sun) 08:22:39