かま猫さん、こんばんは。 『えり輪小根ほぞ挿しクサビ打ち』の仕口については、詳しく解説しているサイトは知りませんけど、私が参考にした本に詳しい寸法基準や加工方法があります⇒『大工作業の実技 佐藤日出男著』 それによると、材料の巾(太さ)を仮に「a」とすると、ホゾの太さは、おっしゃるとおり4分のaです。つまり4寸角なら120÷4で30ミリということですね。 実際には3寸5分(105ミリ)角の土台でも、正確に4分の1だと26ミリくらいになってしまうけど、角ノミの箱ノミが30なので、それに合わせて30にしてしまったほうがいいでしょう。私はそうしました。 あと、本によれば、縦に残す「えり輪」の巾と突起高さは8分のa、ホゾの小根部の巾は5分の3a、ホゾ本体部の巾は3分のa といったところです。これは目安なので、これに近い覚えやすい値にすればいいと思います。私はえり輪は15ミリ(=さしがねの巾)、ほぞの小根は材の半分にしました。 私の工房建築のときに刻んだ3寸5分土台の♂♀の画像を添付します。♂の加工のポイントは、えり輪を残しながらホゾの根元付近をノミで削り落とすことですが、これは、材の繊維方向に小刻みにノミで切り込みを入れてから、繊維と直交する方向にノミを入れると、無理なく落とせます。 画像のやつは、♀木が仕上がり寸法でカットしてますが、実際には余分な長さをつけたまま加工⇒組立て、上棟後に余長をノコで切り落としたほうがいいです。そうでないと組むときに割れやすいから。 ![]() |