神苑
平安神宮の社殿群の背後を取り囲む神苑は、約1万坪の敷地を、 南、西、中、東の順にめぐる池泉回遊式庭園です。 南神苑の「平安の苑」には、「源氏物語」の「宿木」の巻きに登場する 女郎花、「古今和歌集」に詠われた撫子なで、平安時代の文学に 描かれた草花が、作品の一節を記したプレートとともに植えられ、 散策の人々を王朝文学の世界へと誘いますね。 西、中、東の神苑を造ったのは、明治から昭和初期にかけて活躍した 造園家、小川治兵衛。 通称「植治」だそうです。 「四季の移ろいと、水や風の音で心が寛げる庭を造れ」。 明治27年(1894)、30代半ばの植治は、元老山県有朋の 言葉を受け、神苑の造園に着手したそうです。 彼は、山県の別荘の庭を手がけた縁で大抜擢されたのだそうです。 20年近くの後、三つの神苑は完成しました。 花菖蒲が群生する西神苑から、欝蒼とした林を抜け、飛び石の 「臥龍橋」を配した中神苑の蒼龍池へ。臥龍橋を渡り、小川のせせらぎ を耳に、東山を借景とする東神苑と至ると、栖鳳池の岸辺を彩る桜や 萩などの季節の花に心がなごむ。それはまさに、山県の言葉どおりの 庭ですね。
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No.2122 - 2008/01/16(Wed) 07:41:43 [p6208-ipbfp01niho.hiroshima.ocn.ne.jp]
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