 | ◎怒濤のうどん作り
集合時間の10時半を少し過ぎたころ、瀬戸大橋記念公園駐車場ではすでに3台のR1が我々の到着を待っていた。よりこさんと妹さん、アル太さんとアルパパは談笑中。チャロさんとソラ太くんは防波堤で釣り糸を垂れている。勝手知ったる間柄ゆえ、挨拶もそこそこに互いの再会を喜ぶ。渋滞に巻き込まれたぷるぷるさんの到着を待って、いよいよ四国オフ初日がスタートした。
一行はまず「中野うどん学校」のある琴平町へ向かう。かつてなくきれいに洗車された漆黒のよりこ号を先頭に、6台のR1が連なって市街地を走れば、これまでの経験から大いに人目を引き、ささやかな優越感を味わえるはず。ところが、あろうことか道行く地元民がほとんどなく、参加メンバーの意気込みにすっかり水を注されてしまった。暑くもなく、また寒くもない。当日はそんな秋晴れの好天に恵まれ、クルマはのどかな町並みをトコトコ走る。次々に現れる「うどん」の看板や、讃岐富士を始めとする山々が「まんが日本昔ばなし」に登場するようなユニークな形をしており、車窓からの眺めを楽しませてくれる。
40分ほど走って琴平に到着。予約時間に滑り込みセーフといったタイミングだったが、駐車場ですったもんだしているうちに時間は過ぎ、案内された「教室」にたどり着いた時にはすでに「授業」が始まっていて、9人の「生徒」は平身低頭で席に着いた。しかしそこは手慣れたもの。「先生」もユーモアたっぷりに我々を迎え入れ、アシスタントのおばちゃん(と言ったら睨まれた)に急かされながらうどん作りを開始。用意されたうどんの生地を麺棒でひたすら延ばす。おば・・・いや、おねえさんにあれこれつっこまれながら、慌ただしく麺棒を転がす。3〜4mmの厚さになったら、生地をたたんで包丁で切る。うどん完成。作業時間わずかに10分足らず。
「え・・・、これで終わり?」。放心状態の私たち。
ここでさぬきうどんの講義に移る。うどんの生地は練り上げてからしばらく寝かせる必要があるので、昼食にいただく分は事前に準備された生地を使い、粉から打ったものは各々おみやげに持ち帰るという流れであった。改めてボールに入った中力粉と食塩水が用意され、ここからは二人一組で作業を進める。向かい合って座ったチャロさんとペアで愛のうどん・・・いや、硬派な男のうどん作り開始。まず僕が粉と水を練る。コップ1/3の食塩水を注ぎ、ボールの底から指で掻き上げるようにして、空気を含ませながら粉を撹拌する。さらに1/3の水を注ぐと、徐々に粉がいくつかの団子になっていく。残りの水を混ぜるころには粘土状にまとまり始めた。今度はそれを手のひらの付け根で力強く押し込みながら捏ねてゆく。どんどん粘りがでてそれらしくなり、やがてソフトボール大の塊ができあがった。
いよいよここからが中野うどん学校の本領。手で捏ねた生地を厚めのポリ袋に入れ、それを足で踏み込むのだが、BGMに郷ひろみの「ゴールドフィンガー」や氷川きよしの「ズンドコ節」が流され、曲に乗って踊るよう促される。僕のパートナーであるチャロさんがそんな茶目っ気を見せるはずもなく、東海林太郎のよろしく、直立姿勢を保ったまま黙々と足踏みをしている。思いのほか足踏みの時間が長くて、後半は息も絶え絶えといった様相であった。できあがったうどん生地は弾力があり、とてもなめらかに仕上がった。先生のユニークな解説やノリのいいおば・・・いや、おねえさんに、すっかり時間を忘れて楽しませてもらった。
授業が終わると、座敷に移動して昼食に釜揚げうどんをいただく。沸騰した鍋に麺を投入すれば、みんな一緒くた。太いのやら細いのやらが入り混じった素人うどんではあったが、みんなでワイワイ言いながら作ったものだけに、そのうまさは格別。大満足の「うどん学校」だった。(つづく)
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No.318 - 2006/11/06(Mon) 16:33:15
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