[ 掲示板に戻る ]

記事No.457に関するスレッドです

四国オフ(徳島編) / 吾平
◎高松の朝

 「ピピピ・・・」。ベッドサイドのアラームが鳴る。時刻は午前7時30分。おかしいな。就寝前に時計のアラームをセットした覚えがない。いや・・・そういえばトリセツさんが昨日の晩、なにやらコソコソ操作していたっけ。しかし、いたずらにしては常識的な時間だ。本日の集合時間は9時30分。まだ2時間もある。ホテルでの朝食を予約していないので、散歩がてら近くでモーニングでも食べようか。そうだ、館内の露天風呂が確か8時まで入浴できるんだったな。ぼんやりとした頭であれこれ考えながらエレベーターに乗り、10階にある浴場へ向かう。狭い通路の奥には非常階段を思わせる無機質な鉄の扉があり、「男湯」と表記されている。もう少しなんとかなりませんか、これ。重い扉を開けると、小さな脱衣所とわずかに空を望むことができる露天風呂があり、湯船にはなんとジャック・ビルヌーヴ・・・いや、トリセツさんが気持ち良さそうに浸かっていた。街中のビルの屋上部分とはいえ、さわやかな朝の空気の中でのんびりと湯に浸かるのはとても気分がいい。少しづつ体がほぐれ、頭が冴えてくる。今日も楽しい一日になりそうだ。

 よりこさんの到着を待って全員がチェックアウトを済ませ、タワー式の駐車場からそれぞれクルマを出庫する。高松自動車道へ向かう前にまず給油をするため、僕がカーナビで検索して最寄りのガソリンスタンドを目指す。そこから高松中央ICの入口までさらに先導して、それ以降を今日の幹事ぷるぷるさんに引き継ぐ。オフ会の幹事はすなわち先導車となるのだが、後続を気にかけながら一般道を走行するのはなかなか気苦労も多い。ルームミラーやサイドミラーをチェックしつつ、遅れがないかを常に確認しなくてはならない。その点、今回の6台という参加台数は比較的行動しやすい数であったといえる。また最後尾が黄色いクルマだとさらに全体を把握することが容易だ。市街地を抜け、高松中央ICに到着する。6台中5台がETCを通過。この時は一般のゲートも空いていたので、僕のクルマもスムーズに通行する。先頭はぷるぷるさん。以下、吾平・アル太・トリセツ・チャロ六連星・よりこの順で高松自動車道を一路鳴門海峡大橋へと向かう。この時点では誰もがのんびりとクルージングを楽しむつもりだった。(つづく)

No.345 - 2006/11/10(Fri) 22:30:57

Re: 四国オフ(徳島編) / ぷるぷる
あo(^-^)o
吾平さんのノンフィクション小説が連載再開したーっ!
イントロでも、ワクワクしてきますね☆続きはどうなるんだろぅ)^o^(

二巻、楽しみにしてます♪

No.347 - 2006/11/11(Sat) 13:34:43

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
◎てんとう虫バトル!(前編)

 高松自動車道は愛媛県四国中央市から香川県を経由して徳島県鳴門市に至る高速道路である。途中、高松東ICから津田東ICまでが国道11号線の自動車専用道路となり、この区間は片側1車線で最高速度が70km/hに制限されている。秋晴れのやわらかな日差しに照らされて、キラキラと光輝く色とりどりのR1が速度遵守で走行車線をのんびりと・・・、速度遵守で走行車線を・・・、のんびりと・・・、追越車線が現れたところでぷるぷるさんは一気に加速すると、一般車を軽々とパスしていった。

吾平「ララァ、なかなかやるじゃないか」
ぷるぷる「大佐、私を見くびってもらっては困ります」
吾平「そうだな。ララァの方が私よりずっとニュータイプ、いやスバリストの素養に長けて・・・」
ぷるぷる「大佐、うしろっ!!」
吾平「ん!? なんだ?」

サイドミラーに目をやると、後方で何かが光った。そして次の瞬間、追越車線にタラコくちびる・・・いや、フロントバンパースカートを装着したR1が躍り出た。

吾平「来たなチタグレ。返り討ちにしてくれる」
アルパパ「シャアァァー!」

チタグレが猛烈な加速で前2台を追い抜き先頭に立つ。シャア専用もララァのエルメスをかわし、チタグレの背後にぴたりと付ける。

吾平「見せてもらおうか。小径プーリーの威力とやらを」

 さらに加速を増したチタグレが後続を引き離す。シャア専用も目一杯ペダルを踏み込み追走するが、もう一押しというところでリミッターが作動し、その差はじりじりと広がるばかり。基本性能が同じだけに、小径プーリーによるアドバンテージはいかんともし難い。2台のR1はしばらく一定の車間を保ちながら高速走行を続けたが、ついにシャア専用がするすると速度を落とした。前方を行くチタグレとの距離はあっという間に絶望的なものとなり、やがて視界から消え去った。

吾平「今のままではチタグレには勝てん。どうすればいいのだ」

 しばらくするとルームミラーで後続の4台が視認できるようになった。吾平は緊急退避用の路側帯にクルマを寄せると、4台が通過するのを待ってから改めて合流し、最後尾に下がった。5台のR1は走行車線をキープしながら何事もなかったかのように高速巡航を楽しんだ。そしていつしか、遥か彼方を走行しているはずのチタグレも編隊に吸収されようとしていた。自動車専用道路である国道11号線部分は基本的に片側1車線の対面通行となっているが、ICを過ぎると区間限定の追越車線が設けられている。この車線構造を把握するとますます互いの駆け引きに拍車がかかる。最後尾の吾平は虎視眈々と巻き返しを狙っていた。(つづく)

No.361 - 2006/11/12(Sun) 17:37:11

Re: 四国オフ(徳島編) / ぷるぷる
わくわくo(^v^)o
それからそれから〜??

No.382 - 2006/11/12(Sun) 19:00:21

Re: 四国オフ(徳島編) / アルパパ
> 追越車線にタラコくちびる

飲んでた酒を吹き出しそうになりましたよ(w

No.389 - 2006/11/12(Sun) 23:50:07

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
◎てんとう虫バトル!(後編)

 吾平は前日の瀬戸大橋記念公園で小径プーリー装着車に試乗する機会を得ていた。広大な駐車場内をぐるりと一周しただけだったが、長い直線でガツンとアクセルを踏めば、ノーマルのスーパーチャージャーとは明らかに異なるフィーリングで強力な加速を体感することができた。「駐車場の外を走ってきてもいいですよ」。アル太さんとアル太パパはそう言ってにこやかに微笑みながらも、どこか優越感を帯びた表情でこちらを見下していた。この感触、確かどこかで・・・。そうか、自分のSをR乗りの人たちに試乗させてあげた時のあの気分。うぬぬ、なんてことだ。それをいま自らが味わうことになろうとは。しかし、たかが部品ひとつ交換するだけでこれほどの差が生じようとは思いもしなかった。小径プーリー恐るべし・・・



 車列を維持したまま一行は徳島県へ入った。勝負どころはまだ先にある。ただ、どのICで降りるのか分からない状況でむやみに先頭に立つのは危険だ。先行したチタグレもおそらくその点が心配になって自重しているのだろう。先頭を行くチタグレと最後尾のシャア専用は目に見えないプレッシャーで互いを牽制し合う。いや、もしかすると前方の黒や黄色も静かに機を窺っているやも知れず、油断は禁物だ。やがて、追越車線の表示が目に飛び込んできた。吾平が身構え、右足に全神経を集中させようとしたその時、3番手を走行していた黄色いR1がスッと車線を右に移し、そのまま前に出ようとした。チタグレもこれに気づき、すぐに加速を始めた。

吾平「やめろ、デミトリー。貴様のザクレロでは無理だ!」
トリセツ「俺だって、俺だって・・・」

懸命に食い下がるザクレロのボンネットから白煙が上がり、車体が炎に包まれる。

トリセツ「火が、火が・・・」
吾平「デミトリー、無駄死にではないぞ」
トリセツ「R1FCに栄光あれえぇ。うわぁー!」

ザクレロが爆発。間一髪で後続車がその脇を通過する。

よりこ「あぁ、怖かった」
チャロ「ガンダムごっこはもうそれくらいにしておけ」
アルパパ「了解です、ブライト艦長」
ぷるぷる「そろそろ出口です」
チャロ「ミライ、面舵いっぱい!」

6台のてんとう虫は鳴門北ICの出口を軽やかに駆け降りていった。(つづく)

No.391 - 2006/11/13(Mon) 00:22:10

Re: 四国オフ(徳島編) / ぷるぷる
寝る前にチェックしてよかったー(^^
続きが読みたかったんですよ〜〜♪

ザクレロは爆発しちゃいましたねぇ。あらあら。
でも、無事に6台でIC抜けられたからOKでした(^^)

Sの攻防はひそかに激しかったのですねぇ。
とはいえ、Rも下り坂では(!)がんばってたのですよ。鳴門→鳴門北IC間では、長い下り坂なのでみるみる速度が〜〜〜。
あ〜〜れ〜〜〜。

No.395 - 2006/11/13(Mon) 00:47:20

Re: 四国オフ(徳島編) / トリセツ
> 6台のてんとう虫は鳴門北ICの出口を軽やかに駆け降りていった。(つづく)

しかし軽やかに出口を通過できたのは5台のてんとう虫だけだった。

「吾平のR1には料金所をスルーする機能はない・・・。」

料金所で停止して1枚1枚コインを支払っている間に時速100キロで走行する車はどれだけ先行してしまうのであろう?
(私も岡山オフの時、ぷるぷるさんに料金所をスルーされて、ETC購入を踏み切ったわけですが・・・。)

No.398 - 2006/11/13(Mon) 01:12:34

Re: 四国オフ(徳島編) / マー坊
いやぁ〜面白いですね!!

五平さんの文章も面白いですが、みなさんのツッコミがうけます!!

今度、九州オフがある時は是非参加してもらって書いて欲しいですね!!その時までにはETC付けてて下さいね(笑)

No.408 - 2006/11/13(Mon) 12:47:27

Re: 四国オフ(徳島編) / けるべらぁ
吾平さんのRイジメキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

さらにトリセツさんのETC返しキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

おいらにも高速スルー機能あるから吾平さんに
最後の最後には勝てるかな♪
しかし文才があるといいですなぁ。
後編の残り楽しみにまってます(・∀・)ニヤニヤ

No.414 - 2006/11/13(Mon) 14:09:34

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
◎渦の道へ

 鳴門北ICの料金所を滞りなく通過した一行は、海沿いの道を走って鳴門大橋を目指す。が、すぐに浜辺の駐車場へクルマを停めた。ここから先はかなりの渋滞が予想されるので、8人が2台に分乗して目的地へ向かうことに。ぷるぷるさん運転の1号車にはトリセツさん・アルパパ・ソラ太くん。チャロさん運転の2号車にはアル太さん・よりこさん・吾平が乗り込んだ。2号車は必然的に女性2人がリアシート、僕は助手席に座ったが、車内は窮屈この上なく、とても息苦しい。しかしよく考えてみれば、このスシヅメ状態もR1のオフ会ならでは。現代の一般的な軽自動車は大人4人がきちんと座れるように設計されている。ところがR1は法規上4人乗りでありながら、1人あたりに与えられるスペースたるや微々たるもので、長時間の移動にはまったく不向きである。しかし使い方を限定すれば、他のクルマでは到底味わうことのできない楽しさを享受できる。例えば今回のように必要最小限のトランスポーターとしてのR1。誰一人として嫌な顔をする人はいない。むしろ我々はそれを面白がってさえいる。これまでの集まりでは個々のクルマを互いに見せ合ったり、また群れて走ることで存在を誇示してきた。ところが今度はそのR1をみんなで道具として使った。これはとても画期的なことのような気がする。

 案の定、長い渋滞が始まった。曲がりくねった上り坂をクルマの列はダラダラと進むが、ミニバンや観光バスが視界を遮るため、今どのあたりにいて、あとどれくらいかかるのか・・・前の状況がよく分からない。まあ、そんなことは別段苦ではない(クルマにとってはかなりツラかったかもしれないが)。ただ、あまり時間がかかり過ぎるのもよろしくない。ぷるぷるさんによると、鳴門海峡付近は午前11時頃に満潮を迎え、それから約1時間ほどが渦の見ごろだという。当然誰もがこの時間を狙って来ているはずだから、帰るクルマはほとんどない。途中にある第2・第3駐車場をスルーさせられ、またチャロさんが交通整理のおじさんに「小さいクルマだからその辺に停めさせてくれ」と軽口を叩いてみたが聞き入れられるはずもなく、それでも少しずつ前に進んでいることだけが救いであった。しばらくして僕がクルマを降り、徒歩で偵察に出ることにした。時計回りに坂道を50mほど登るとそこはまさしく第1駐車場であったが、これから上ってくるクルマの数に対して十分な広さを備えているとは言い難く、ここに到達するまでまだずいぶん時間がかかりそうだ。渋滞の列を見下ろすと、ぷるぷるさんとチャロさんを除くメンバーが歩いてこちらにやってきた。入れ違いにクルマへ戻り状況を伝えると「後を追いかけるから、みんなで先に行っててくれ」と言う。「ここまで来たのだから、もう少し待っていよう」と、歩道に立って2台のR1に声援を送る。ただおしゃべりをしていただけなのだが・・・

 20分ほど経って、ようやく駐車場にクルマを入れた。みんな揃って鳴門大橋へと向かう。間近に見る巨大な建造物の威容に圧倒され、ますますうずしお見学への期待は高まる。ところが、一人だけ異なった気持ちの高ぶりを抱く男がいた。(つづく)

No.429 - 2006/11/14(Tue) 02:00:37

Re: 四国オフ(徳島編) / ぷるぷる
こんばんわ(^^

鳴門での、R1ギューギューコース・・・。
苦しんで・・・イヤイヤ楽しんで貰えたようでナニヨリです(*^^*)
そういえば、ぷるぷるもマイR1にこんなに人を乗せた経験あまり無いでした。ちょっと新鮮な感覚を味わいました☆



そして、それからの密室での苦行(汗汗汗)。みなさま、よくぞ耐えてくださいました!
これで渦の時間に間に合わなかったと思うと〜〜〜ひぃぃ〜(T▽T;;;)
でも、この後も引き続き試練を味わう人が!?!?!?

No.456 - 2006/11/16(Thu) 01:56:18

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
◎Walking on the sea

 徳島といえばまず思い浮かぶのが阿波踊り。そして、鳴門のうずしおだろうか。写真や映像で幾度となく目にすることはあっても、実際に見るのはこれが初めて。しかも鳴門大橋の橋桁に遊歩道が設置されていて、渦を真上から眺められるとは驚きだ。聞くところでは、もともと車道の下に鉄道を通す計画があったが実現には至らず、その代替として「渦の道」が設置されたらしい。

 一行は次第に高まる気持ちに胸をうずうずさせながら、足早に鳴門大橋のたもとへと急いだ。ところがアル太パパの足取りだけは重く、表情も冴えない。「大丈夫ですか?」。みんなが彼を気遣う・・・いや、冷やかす。昨晩、アルパパは「お金を払ってまで怖い思いをするなんて・・・」と、自身が高所恐怖症であることを告白していた。しかし一人として彼の内なる恐怖を理解し、慰めの言葉をかける者はなかった。本当に素晴らしい仲間である。徳島県立「渦の道」は全長450m、高さ約45mの海上遊歩道。てっきり通路の床全面がガラス張りになっているものと思っていたら、実際は所々に1m四方のガラスが填め込まれているだけで、ちょっと拍子抜けだった。とはいえ、そこから真下を覗き込むと、さすがにちょっと足がすくむ。アルパパは海面を覗くことはおろか、遠方の風景にもまったく目をくれず、ただひたすら前だけを見つめ黙々と歩みを進める。ひとたびステアリングを握ればチョロQのようにかっ飛んでいく男が、その時ばかりはゼンマイ仕掛けのロボットと化していた。

 遊歩道の最先端からは間近に大きな渦が望めるはずなのだが、ただ波がざわざわと立つばかりで、絵に描いたようなきれいな形は見られない。到着が少し遅かったのかもしれない。洗濯機の水流のような渦巻きをイメージしていただけに残念ではあったが、臨場感は十分に味わうことができた。アルパパも多少余裕がでてきたのか、みんなと一緒にガラスの下を覗き込んだり、恐る恐るつま先を乗せてみたりしていた。

 渦の道をあとに浜辺の駐車場へと戻り、それぞれのクルマに乗り込んでお昼ごはんを食べに行く。窓を全開にして走る海岸線の道は吹き抜ける風がとても心地いい。たまたま、オーディオでパフィーの《渚にまつわるエトセトラ》を聴いていたので、「♪カニ食べ行こ〜 はにかんで行こ〜」とひとり口ずさみながら、とてもご機嫌な調子で海鮮市場へと向かった。(つづく)

No.457 - 2006/11/16(Thu) 03:03:38

Re: 四国オフ(徳島編) / トリセツ
>カニ食べ行こ〜 はにかんで行こ〜」とひとり口ずさみながら、とてもご機嫌な調子で海鮮市場へと向かった。(つづく)

まさに、その曲が前車から聴こえてきそうです。

No.458 - 2006/11/16(Thu) 08:33:29

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
◎また会う日まで

 ほどなく走ってたどり着いたのは海鮮市場「魚大将」というお店。店の前の生け簀では鯛やヒラメが舞い踊り、我々を盛大に出迎え・・・るはずもなく、まな板に上る日を待つばかり。ぷるぷるさんは実にさりげなく進行を進め、予約時間の15分前に到着する見事なペース配分に一同感嘆。案内された座敷に座り、それぞれ定食や丼をオーダーする。僕が注文した上刺身定食はボリューム満点。お刺身がおいしかったのはもちろんのこと、渡り蟹とワカメのみそ汁は絶品だった。鳴門産ワカメの味わいは、香りといい歯ごたえといい、普段口にしている乾燥ワカメのそれとはまったく次元がちがう。人間、おいしいものを食べている時は自然と寡黙になるもので、誰ひとり言葉を発しようとしない。静かな昼食のひととき。

 大満足のお昼ごはんにお腹も心も満たされた一行は、近くで給油を済ませ、今オフ最後のツーリングに出発。ぷるぷる号を先頭に6台のR1が海辺の町を駆け抜ける。途中、交互通行が困難な住宅街では、クネクネと入り組んだ道を色とりどりのR1が見え隠れしながら走る様が面白かった。グランドツーリングもいいが、こうした生活道路をすり抜けていく楽しみもまたこのクルマならではである。やがて急勾配の山道を経て、鳴門スカイラインへと至る。バイクのツーリングも多く、仮面ライダーのマスクを被ったバイクに遭遇したのには驚いた。我々も次回は着ぐるみや仮装を施して街中を走るくらいの気概が必要だ。

 四方見橋を渡り、見晴らしのいい駐車場へクルマを入れる。展望台からは複雑な地形に囲まれた内海を眼下に、遠く淡路島までが一望できる。「そういえば集合写真を撮っていなかったね」とトリセツさんを焚きつけ、参加者唯一の一眼レフカメラに三脚を立てて雄大な自然を背景に記念撮影。そしていよいよクルマに歩み寄り、この両日で初めてR1談義に華を咲かせる。鳴門北ICの料金所で僕がずいぶん手間取ってしまった一件を案じて、トリセツさんは使わなくなったETCを譲ってくれた。自分一人で走る分には何ら不便を感じていないが、今回はおいてけぼりを食ったようでさすがにちょっと悲しかった。僕は現在クレジットカードを持っていないし、これからも特に必要としないのでどうしようかと考えたが、JHでデポジット制のパーソナルカードなるものを発行しているようなので、当面はそれを利用してみようと思う。

 いつしか西の空に陽が傾き、人やクルマの影が長く伸び始めた。別れの時間が迫り、誰もが名残惜しそうに言葉をつないでいる。とその時、アル太さんが叫んだ。「帰りのフェリーに間に合わない!」。カーナビで松山港への到着時間を検索していたようで、辺りは一転慌ただしい雰囲気に包まれた。黄昏ムードはぶち壊しだ。手短に挨拶を交わし、再会を約束してクルマに乗り込む。アルパパとチャロさんはもと来た道を引き返すべく鳴門IC方面へ。淡路島経由で大阪に帰る僕は鳴門北ICへ。トリセツさんは四国を周遊するのかなと思っていたら、いつの間にかアメグレと黄色の2台が後方を走っていた。ICの入口でぷるぷるさんと別れ、鳴門大橋を渡ったところでトリセツさんは最初のSAへ飛び込んだ。赤い彗星は通常の3倍の思い出を胸に、夕暮れの淡路島を一気に北上していった。(完)





◎あとがき

 簡潔にレポートを綴るつもりが、とんでもなく長く、またずいぶん脱線した内容になってしまいました。その時の気分でフィクションとノンフィクションが交錯しており、参加者のみなさんを始め、閲覧の方々には不快感を抱かせてしまったかもしれません。ここで重ねてお詫び申し上げます。一方で、これを契機にオフ会への垣根を越える人たちが増え、各地で人的な交流が盛んになることの一助になればと思います。いつかどこかでみなさんにお会いできる日を楽しみにしています。吾平

No.462 - 2006/11/16(Thu) 20:15:45

Re: 四国オフ(徳島編) / トリセツ
執筆おつかれさまです。
吾平さん参加のオフ会後の名物、吾平劇場は定番となりましたね。
お次の舞台はどこの街になるのでしょうか?

「つぎは君の街に吾平どんがっ!」

No.469 - 2006/11/17(Fri) 08:30:51

Re: 四国オフ(徳島編) / アル太
オフレポ、本当にお疲れ様でした。吾平さんの味のある文章に引き込まれました。
次はやっぱり長野オフ?
それとも京都オフ?

No.475 - 2006/11/17(Fri) 11:14:24

Re: 四国オフ(徳島編) / 弾正
こんにちはアル太さん

> オフレポ、本当にお疲れ様でした。吾平さんの味のある文章に引き込まれました。

本当に素晴らしい文章です!!

> 次はやっぱり長野オフ?
> それとも京都オフ?


やっぱり東北温泉ミーティングですよね〜吾平さん(笑)

No.477 - 2006/11/17(Fri) 11:27:07

Re: 四国オフ(徳島編) / 吾平
こんばんは。

僕にとっては昨日で四国オフが終わったようなものだから、まだ次のことを考える余裕はないな〜。
あくまで仮定の話として、2月頃に京都ならなんとか準備ができると思います。
旅館に泊まりがけで鍋でもできるといいですね。

弾正さん
東北でやるのは、誰か地元の人が率先して世話役を引き受けてくれることが前提ですね。

トリセツさん
鳴門の集合写真、ここで公開するのは難しいと思うのでメールで送ってください。
よろしく〜

No.485 - 2006/11/17(Fri) 18:17:58

Re: 四国オフ(徳島編) / アルパパ
吾平さん、大長編ありがとうございました。
読み返すたびに、昨日の出来事のように記憶が蘇ってきます。
鳴門は・・・思い出すだけで寒気が〜!{{ (>_<) }}

No.486 - 2006/11/17(Fri) 20:34:09

Re: 四国オフ(徳島編) / ぷるぷる
こんばんわ(^^

吾平先生の長編小説が完結っ!
毎回楽しみにしてたんですよ〜(*^^*)/

アルパパさーん、オフの時には食前に胃の縮まる思いをさせてしまって、すみません〜〜(^^;)この免疫で、これからは少々の高いところは平気になったとか??  ←懲りてないぷるぷるです(汗;

No.489 - 2006/11/17(Fri) 23:36:31

Re: 四国オフ(徳島編) / わび
完結、おつかれさまでした!
楽しく読ませて頂きました〜(・v・)
四国オフ行きたかったなぁ。

No.531 - 2006/11/22(Wed) 00:42:23