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草心庵BBS

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原発に関して / アジア放浪マン
マスコミとかネットでも様々な意見が言われていますけど、結局何も変わらないと思いますね。

東電だなんだといっても所詮はサラリーマンですよ。いくらの給料か知りませんが、家庭もあって住宅ローンもある。じゃあ御身大事であたりさわりなく、というのは当然でしょう。かわいい奥さんやチビがいたら、リーマンとしてのリスクはとれません。

その現実を無視して、企業倫理がどうの、日本の国難だ、といっても変わりようがありません。今騒いでいるのは東京とか東北の人で、西日本は普通の日常で平和な毎日。でもそれが人間じゃないですか?

でもやっぱりそれじゃまずいよね。そこでどうするのか?それこそが政府の知恵でしょう。

No.781 - 2011/03/27(Sun) 11:32:21
原発のカルチャー / 結構仮面
日本の原子力発電に関する奇妙なカルチャー

日本は、アメリカ(104基)とフランス(59基)に次いで55基の原発を運用しており、世界第三位です。
原発の商業発電を開始して46年。
長いというべきか、短いというべきか。

日本の原子力発電所は、おおむね民間の電力会社が保有していますが、実に奇妙なカルチャーが「 3つ 」あります。
46年間に出来上がったものですが、一般の人たちはまず知らないでしょう。

( 1 )東京電力の原子力グループが、各電力会社の原子力部門を実質支配している。

 ・ 「そんな馬鹿な」と思うでしょう。

 ・ でも、A電力会社の原子力部門をコントロールする力は、A電力の社長より、東京電力の原子力部門の方が強いのです。
  だから、各電力会社の経営哲学から生まれた、独自の原子力政策というものが育たない。 防災に関してもプラント改善に関しても。


( 2 )原発は、電気を作る工場ですが、誰もが棒の先でつつくような具合で、実質的にグリップしている人はどこにも居ない。

・ 電力会社の原子力部門の技術者も、プラント建設をした東芝も日立も、原発をわが工場プラントとして、しっかりグリップする
ことなく、マニュアル通りオペレートするだけ。 設計図とマニュアルが神なんです。

 ・ 46年間も原発を運転しているのに、各原発の現場での失敗や事故の経験はほとんど汲み上げられない。


( 3 )とにかく隠す。 ( そのために、実に奇妙な表現が生まれます。 テレビ報道での学者や原子力保安員の連中の話し方 ) 

・ 特に不都合な失敗や事故(沢山ある)でなくとも、原発に関する実体はともかく隠す。
その論理は、「 1つ教えるとそれを手がかりに、また別の質問が生まれ、最終的に不都合な実体へたどり着かれる可能性があるから。それが困る 」


■ なぜこんなカルチャーが出来たかというと、唯一の原爆被爆国であり、国土が狭く、地震が多いこの日本に、55基の原発を作るには
  大変な政治力と資金力とプロパガンダが必要だからです。 ここから歪んだ手法と価値観が生まれ、定着してしまった。

■ 「政権与党」と「官僚」と「金融界」と「原子力学会」と「マスコミ」を押さえ込まなければ、とても建設できなかった。
  つまり「 巨額の裏金 」と「 威圧 」と「 便宜供与 」が必要ですが、この根回しと抱き込み工作を、各電力会社を代表して実行
してきたのが東京電力なのです。 
  
■ 今も隠し続けていることの最大のポイントは「 プルトニウムリスク 」。 半減期2万4000年で毒性最大の放射線を発する
プルトニウムを「 3号機 」で使っていた事は誰でも知っているほど有名なことだけれど( 多分忘れている )、マスコミも原子力
関係の学者も誰も言及しない。

■ 僕が一番問題だと思うのは、(2)です。 どんな巨大なメーカーでも、いざとなればトップが工場の末端まで足を運び、問題点を
自らの目でみます。 トヨタだってパナソニックだってそうです。 そうやって日本の製造業の強さが育った。

しかし原発においては、放射能漏洩関係の様々なトラブルが過去沢山あったけれど、 最先端の現場には電力社員もプラントメーカー
の社員も行かない。 下請けのまた下請けの、名もない労働者が放射能リスクに曝されながら、作業をする。 だからプラントに
血の通った改善がなされない。 設計図通りの改修が繰り返されるだけ。

 どうです、毎日のテレビ報道を見ていると、これらの片鱗が窺われると思いませんか。

 今回の、未曾有の人災である原発事故で、このカルチャーが変化するか、どうか。

No.780 - 2011/03/26(Sat) 21:25:06
不吉な数字 / 結構仮面
まったく毎日たまりませんね。
九州あたりで、のうのうとしている人が羨ましい。

放射性物質による心配はこれから毎日、ずーっと続きそう。 モノがモノだけに長い心配のタネになりそうです。

僕たち科学オンチも、だんだん、放射性物質に関する知識が増えてきた。 ベクテルとシーベルトの違いとか。

放射線とはなんぞや、それは不安定な原子が放射線を放出して安定的な原子になる時、放出するものであーる、なんてね。

シーベルトじゃなくてシューベルトなら良かったのに。

今日、ふと、全ての始まりは3月11日(金曜日)だったな、なんて思ったとき、アメリカ同時多発テロを想い出した。
10年前の、2001年9月11日のことでした。
さらに、1911年は辛亥革命。 清朝が滅んだ年ではないか。

11という数字は不吉だ。 たった3つの例で言うのもなんだけど。 

今年の、2011年11月11日には何が起こるのだろう。 11がアンコで来てるんだもん、えらいこっちゃ。

もっと探してやろうと思って年表を開いたけれど、歴史的イベントはたいて、年と月までの表示で、なかなか日まで入っていないので止めにしました。

No.779 - 2011/03/24(Thu) 20:07:11
さあ、どっち? / 結構仮面
悲観か楽観か?

現在、福島原発で、水をかける作業をしている。 
直接の対応という意味でやっている作業はこれだけ。

東北電力の送電線から、原発まで電線を引くという準備作業もしているけれど、これは電気が原発まできたらその電力で冷却ポンプを動かして、原子炉を冷却するためだという。

高熱と爆風のためか、見ただけで、原子炉の破損がヒドイのが見てとれる。
冷却ポンプや施設内配線も破壊されていて、電気が来てもポンプが作動するとは、とても思えない。

ともあれ、事態がここまで悪化してしまった今、一番大切なことは、燃料棒を冷やして、原子燃料を内包している燃料棒が溶解することを防ぐことだろう。 状況のこれ以上の悪化を食い止めながら、次の対策を考え準備するしかない。

こういう前提に立つと、現在の1日1回の放水が不思議に思えてしかたがない。 

水蒸気が上がったから、なんらかの効果はあった、なんて言ってその日の冷却作業はあさり終わり。

 決死の思いで作業をしている人には申し訳ないけれど、率直に考えれば

< 24時間、あらゆる手段で水をかけ続けなければならない事態 >

だと思うけれどなあ。


そこで、「 楽観 」と「 悲観 」の二つの解釈が生まれる。

< 悲観論 >
専門家は、もう福島は手の打ちようが無いと結論し、アキラメた。
再臨界がおころうが、燃料棒が全て溶けて放射性物質が大量に飛び散ろうが、成り行きに任せるしかない、と腹をくくった。 

でも、真実を国民に告げる根性が政府にも東電にもない。 作業を中止して全員現場から引き上げでは、ベストを尽くしたと言えないし、国民に向ける顔がない。

真実を明らかにしたら、福島県民全員避難という事態が今すぐ発生する。 とても対応しきれない。 そこで、形だけは努力をしているポーズを見せなければならない。 そこで、1日1回の放水だけはする。
 こうやって、最悪の事態が、誰にもあからさまに分かるまでの間に、福島県民全員避難の準備をすこしでも進める。
 後は野となれ山となれ。

< 楽観論 >
 再臨界にはならないという判断が科学的についた。 
燃料棒の溶融による放射性物質の大量飛散も、現状以上に悪化しないという見通しもたった。 
時間的ゆとりはまだ1週間はある。 その間に電気を引ければ、本格的冷却は充分可能だ。 そして状況は好転する。

 この程度の放水は、まさに焼け石に水だけど、 それまで何もしない、では国民が心配するから、いちおうポーズで1日1回放水しよう。

 さあ、どっちなんだろう。 どう思います。

( どっちでもなく、どうしていいか分からないまま、指揮系統もグダグダだから、1回以上の放水という行動がとれない、という見方もあるだろうけれど、それではあまりにも悲しいですね )

No.778 - 2011/03/18(Fri) 20:28:31
東電の恥知らず / 結構仮面
「 今夜大規模停電の恐れ 」という情報がマスコミ経由で流されている。
もちろん東京電力の発表です。

全く、人を馬鹿にした、徒に不安を煽るイカサマな情報の出し方ですね。
東京電力という会社の体質がよく分かる。

今朝の電力需要のピークが東京電力管内で <3292万キロワットアワー >だった。 東電が今出せる最大出力が <3350万キロワットアワー> だそうだ。 で,今夕は寒さもあるので、最大電力需要が <4000万キロワットアワー> になりそうだと予想した。

つまり供給より需要が大きくなる瞬間が来る。そうしたら大規模停電が起こるから、徹底的な節電にご協力を、という発表ですね。
そして帰宅ラッシュ時に、電車の間引運転が始まって、駅はまたまた大混雑。

全く、腹が立つ。何故か? ご説明しましょう。
電力の需要が、供給力を上回った時、「 系統ダウン 」あるいは「 系統崩壊 」と呼ばれる状態が起きます。これは事実。

多くの発電所と、網の目のように張り巡らされた電線網。
これが電力系統ですが、これは心臓が鼓動するように拍動しながら、刻々変化する電力需要とそれに見合う電力供給でバランスが取られています。 そして需要に供給が追いつかなくなった時、放置すれば、電圧や電流の流れが乱れて、発電所の機器・設備に障害が発生してしまう。

発電所で火災が起こる可能性もある。
それを防ぐために、需要>供給になりそうになると、全ての発電所が次々と自動停止しするようにプログラムされています。

こういう防衛機構が無いとき、発電所が次から次へ故障で停止していく連鎖を「系統崩壊」と言う。 そうならないために、自動停止プログラムが働くのだけれど、これでも全発電所が止まるという結果は同じです。 こうして軟着陸した場合でも、もう一度、全発電所を立ち上げてゆくには大変時間がかかるから、そうなることは避けたいし、避けなければならない。

ではどうするか。 現在、「計画停電」を行っている。 だから東電の発表は以下の通りにするべきだった。

○ 今夕の電力需要が、寒さも手伝って、当社の供給能力を超える可能性がでてまいりました。 需要を押さえ込まないと、全発電所の自動停止という最悪の事態に成る可能性がございます。

○ そこで、その恐れが出て来た場合、これまで発表した計画停電に追加して、第Aグループ、第Bグループ、第Cグループも、強制的に停電させていただきます。

○ そのような事態は、可能な限り避けたいので、どうか一層の節電にご協力下さい。


たぶん、節電のお願いだけでは、インパクトが弱いので、「 大規模停電発生の恐れ 」という言葉で脅かしてしまおう、と東京電力の無責任経営者が考えたんだろう。

そもそも、現在、「 計画停電 」をなぜ実施しているのか。 
それはこの「 系統崩壊 」を防ぐためです。 それ以外に理由はありません。 省エネのためではありません。
受給ギャップが大きくなればなるだけ、計画停電の範囲を広げるしかないし、そうすればいいだけ。 そういう問題です。

それを、あたかも新しい事態が、新しい危機が訪れたかののような表現で、危機感を煽って節電を呼び掛けるという性根が最低。

東電の経営者、上級職員達を、僕が、大馬鹿野郎の、無責任の、恥知らずの、卑怯者、と罵倒する理由がこれであります。

No.777 - 2011/03/17(Thu) 19:55:34
今、起きていること / 結構仮面
今、起こっていることについて、もの凄く簡単に申し上げたい。(精しくは知らないから) 

「 燃料棒 」= ウラン235を、3%〜5%の濃度に高めた物質を棒状のジルコニウム製容器に詰めたもの

「 核分裂 」= 原子核(陽子+中性子)が崩壊すること。
        
「 ウラン235の核分裂 」= 中性子を当てるとたやすく核分裂を起こす。 この時、熱エネルギーと各種放射線を放出しつつ別の元素になる。 簡単に核分裂を起こすので原子燃料に使われる。

 「 ウラン235の核分裂 」     熱エネルギー + 各種放射線(含む中性子線) + 別の元素 + 「 各種放射性物質 」

「 放射性物質 」 = その原子核が分裂した時、各種の放射線を出す物質。 中性子を照射しなくても自然崩壊で放射線を出す物質も色々ある。
      * 上記の「 各種放射性物質 」は元素として不安定で、自然崩壊で放射線を出す。 だから手に負えない。

○ 燃料棒に「中性子」を照射すると、この中性子がウラン235の原子に当たり、核分裂を起こす。この時、新たに発生した中性子が燃料棒の中の別のウラン235の原子に当たり、そこで又核分裂を引き起こす。 この連鎖が拡大して、どんどん燃料棒は熱エネルギーを放出し続ける。 だから原子炉の起動は、燃料棒に中性子線を当てることから始まります。

○ 燃料棒は、水の中にあろうが、地面の上に転がっていようが、中性子があたると上記の核分裂を起こし熱エネルギーと放射線を放出する。
 でも地面に転がして発熱させても無意味なので、水槽の中に入れて発生した熱で水を蒸気に変え、それで蒸気タービンを回し発電を行う。

○ したがって、燃料棒から熱が出るのは、余熱なんかではないですね。 そこで核分裂が起こっているからです。この核分裂は「 各種放射性物質 」の自然崩壊による核分裂も含みます。

○ もし、ウラン235が核分裂を起こしても、熱エネルギーだけを出して、人体に有害な放射線を放出しないとしたら、厳重な圧力容器な
んか必要ない。 水のプールに燃料棒をぶちこんで、中性子線を当てればそれでいい。 プールすぐ沸騰。

残念ながらそうじゃないので、厳重な容器に入れて、放射線が外部に出ること、さらに核分裂で生産された「 各種放射性物質 」が外にでることを防止している。

○ 今般、3号機と4号機の、圧力容器の外の水槽に置いてあった燃料棒が熱を発散させて、プールの温度が上昇した時、「 何らかの原因でプールに保管していた燃料棒の温度が上昇 」なんてトボケた事をテレビで解説していたけれど、理由は明白ですね。 核分裂が始まったのです。 つまり、外部から中性子線が燃料棒を入れた水槽に相当量飛び込んで来た訳です。 どっから? 3号機や2号機の破損した圧力容器の中の燃料棒から出た中性子線です。

○ こうして、今度は、圧力容器という密閉空間ではない場所に置かれた燃料棒が核分裂を始めた訳ですから、中性子線その他の放射線は、外部にストレートに飛び出すとともに、「 各種放射性物質 」もバラマキ始めたということになります。 ヘリコプターが水をまこうと3号機の上にいったら燃料プールが直に見えた。 だから当然、高い放射線を直に感知して、逃げて帰ってきた、という結末です。

○ こうなったら、燃料棒の核分裂が全て終わるまで待ってればいいじゃないか、という事も考えられます。 それでもいいけれど、それまでの間に膨大な量の「 各種放射性物質 」が外の大気中に放出され、風に乗って数百キロ、数千キロばらまかれますから、近隣一帯は人が住めなくなります。数十年もね。 これがチェルノブイリの事件です。

○ こういう事態を放置できないのは明白なんで、(1)なんとか核分裂を押さえ込む。 (2)そして密閉することが必要になります。 つまり水をかけて冷やせば万事OKという事ではないんですね。 たき火じゃないんだから。

No.775 - 2011/03/16(Wed) 21:36:23

Re: 今、起きていること / 結構仮面
○ するべき事は明白なんです。 束になった燃料棒を引き離す。 一本一本の間に、中性子その他粒子線を透過しにくい物質を入れて核分裂の連鎖反応を食い止める。 そして冷やす。冷やすのは、原子燃料を入れた中空の金属棒を熱で溶解させないためです。 厚さ数ミリの燃料棒容器が壊れれば、燃料棒の中に溜まっていた、大量の「 各種放射性物質 」がばらまかれることになりますから。

こんな単純な事を、人心を不安にさせない、という理由で全てをあいまいに奥歯に物の挟まったように解説している。 

僕が腹が立つのは、
(1) 今後なすべき事を明示しないで、水の注入だけで全てが解決するみたいな事を言っている

(2)放射線量が上がった、下がった、なんてことをばかり言っている。 「下がった」、「安定している」、「だから状況は悪化していない」
   なんて事を毎日言っているうちに、事態はチェルノブイリ一歩手前まできてしまった。 浮遊している「 各種放射性物質 」が風で流されれば、検知器の数値は下がるに決まっている。 別の場所に移動しただけなのに。
   燃料棒から直に照射される放射線と微少な浮遊する放射性物質から出される放射線は区別して話す必要があります。

(3)「 マスクを付けて、肌をさらさなければ健康に害はない 」なんてことをさも重要情報みたいに言っている。 それで大丈夫なら
   放射性物質の拡散なんてなんでもないことになる。 

No.776 - 2011/03/16(Wed) 21:37:24
(No Subject) / アジア放浪マン
地震のときはちょうど海外にいました。海外では大変な騒ぎになっています。地震に加えて、原発の件は大変な報道です。

誰がなんと言おうと東電は解体しないとだめですよ。もしこれで再建する、となったら日本は救いようがありません。即刻東北電力、あるいは中部電力に関東の電力供給は任せないといけません。

No.773 - 2011/03/15(Tue) 22:44:57

Re: / 結構仮面
地震の時日本に居なかったのは特にラッキーでもないですね。

僕みたいに、板橋区にいてもあまり変わらない。なんちゃって。

余談ですが、中部電力は60サイクルの電気なので、50サイクルの関東に送るには周波数変換所を通すために、少ししか電気を送れません。

もう一つ言えば、東北電力の発電能力では首都圏の電気はまかないきれません。

やっぱ、これから海外に出るのが正解でしょうね。 放射性物質から逃れるためと、銚子沖で起こる可能性が高いと言われているマグニチュード7クラスの地震に遭遇しないためにね。

リビアなんかどうよ。  ははははははは。 

No.774 - 2011/03/16(Wed) 21:34:16
幸運を祈る / 結構仮面
 3月11日、金曜日、午後2時46分、僕は自宅にいた。マンションの5階。
 最初は我慢していたけれど、部屋中が鳴動しはじめた時、表の公園に避難した。
 もし職場に行っていたら、高層ビルの19階だから、もっと怖かっただろうし、帰宅できず夜はそこで明かすことになっただろう。

 金曜日、土曜日、日曜日とTVを見続けていたけれど、 「 津波 」の被害の甚大さに驚き、そのうちに胸が蓋がれるような気持ちになりました。 仙台は10年暮らした都市なので、その近隣もみな思い出があります。 一人でも多くの人が助かって欲しいと祈るのみです。

 東京電力の福島原発関係の報道には腹が立った。 
一つには、緊急時用の冷却ポンプが作動しなかった、という話し。 今がまさに緊急時なのに、何を言っていやがる、である。 

 この会社は新潟地震の時も原発で同じ事をやっていた。 地震の影響で、原発関連施設が火事になったのだけれど、緊急時用の消火装置が動かなかったので火事を消せないで大騒ぎ。 

その時の発言に「 原子炉 は耐震設計だけれど、緊急消火装置は耐震対応ではなかった 」だと。 大馬鹿野郎ですね。

東京電力管内の、大迷惑の輪番停電なんか、人災であります。 福島の被爆も人災であります。
僕は、全て、東京電力のいい加減なクソ野郎共の責任であると断定します。


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No.771 - 2011/03/14(Mon) 11:29:16

Re: 幸運を祈る / 結構仮面
もう一つは放射能漏洩、放射能汚染の報道の仕方。 

「 1500マイクロシーベルトは、レントゲン撮影と比べてみれば、あるいは東京NY往復フライトと比べてみればわかるけれど、それほど大したことが無い 」だと。

こういう例え話をするエセ科学者。 大馬鹿野郎の大嘘つき! 

どちらも、放射線を浴びる話しではあるけれど、今の福島原発の状況とは全く違う。 今般、危惧され話題となっているのは、原子炉のガス抜きとともに空気中に放出された放射線を発する微少な物質のことなんです。 

 この微少な物質が大気中を漂い、人体や衣服に付着する。そしてそこで相変わらず放射線を発し続けているという問題ですね。 レントゲンは放射線発射装置から、瞬間的に放射線が発せられる。 終われば放射線はピタリと止まる。 つまり瞬間被爆です。 

 今、福島原発付近で観測されている放射線は、原子炉内部の放射線源から、外部に瞬間的に照射された放射線エネルギーを計測した、という話しではありません。 

 放射線を発する無数の微少な物質が水蒸気とともに放出され、空気中を漂い、それが発する放射線レベルを測定したら規制値を超えていたという話しなんであります。

 だから、人体に付着した汚染(放射線を発し続けている物質)を水で洗い流すという応急措置がとられる。
 
 人心を惑わさないように、てなつもりでしょうか、したり顔で本質をごまかすインチキ例え話を語る大学教授を見ていて、僕はTVに向かって「バカヤロー」と叫んでしまいました。

枝野官房長官および原子力安全保安委員会そして東京電力などのクソ野郎共の話はこれぐらいにしましょう。

 日本は昔から「 言霊の幸あふ国 」と言われてきました。 
言葉には霊力があって、言葉に出せば、その事が実現するという。
 この伝承を頼りに申し上げます。


 ・今回地震津波の被災者の方々に幸運がありますように。 

 ・奇跡の救出がたくさんありますように。




No.772 - 2011/03/14(Mon) 11:31:57
スカイウオーカーさんへ / 結構仮面
アメリカの流儀 その(1)

SKYWALKERさん、ご無沙汰でした。
僕は中近東、特にパレスチナ問題に興味をもった時がありました。
最近は「中国」にとても関心があって、色々考えています。(掲示板の「中国雑感」) 
 さらに中国がらみで、米国の外交流儀についても最近考えています。

貴君のご質問にお答えする前に、僕のスタイルについて若干申し上げたいと思います。

中国とか中東とかの関心事項に対する、僕の思考スタイルは、現在保有している知識だけでアレコレ考える、という事ですね。それについて最新の情報を沢山仕入れて立派な分析をしようなんて思わない。

 乏しい知識のまま、牛が反芻するように、昼も夜もダラダラ考えています。 乏しい知識だけを元に「 ああかな、こうかな 」と、ぐだぐだ考える。 持っている知識がわずかですから、それをやりくりして考える。

長い間、何かのテーマを頭の中でいじくり回していると、手垢がついて黒光りがしてくるみたいです。(きたないなー)
もう持てる知識では、納得できる結論がでてこない、といったところで、初めて関係する本を読みます。つまり知識を追加投入する。 この時は、どういう方面の情報が欲しいかはとてもハッキリしているので、そういう本を入手します。すると、新たに得た情報の意味や価値がとても分かりやすくなっているような気がします。 

 僕は、学者のように網羅的に、多量の情報を集め分析する能力も意欲もありません。(あったりまえですけど)
 そもそも、大量の情報を分析して、客観性を確保して、多くの人に納得していただけるような結論を出そうなんていう気持ちは全くないんであります。

 自分という個性が、自分という小さな器の中で、自分の能力で扱えるだけの情報を咀嚼して、自分が納得できる結論を出すこと、これが今の僕の趣味なんであります。 

 他の人が、僕の「 説 」を読んで、「 こんな風に考える人間がいるんだなー。でも自分はそうは思えないな・・ 」と、何かその人の思考を刺激するキッカケになってくれればいいと考えています。( 謙虚でしょ )

No.768 - 2011/03/05(Sat) 19:53:16

Re: スカイウオーカーさんへ / 結構仮面
アメリカの流儀 その(2)

SKYWALKERさんの疑問というか関心に直接マッチする話にならないかもしれませんが、たまたま今僕が考えていることは、「 米国の外交流儀 」というテーマです。 その中で米国が今まで行ってきた外交政策とか、介入政策なんかを考えています。 まだ途中ですが、ご披露いたします。

単純に言えば(僕は単純にしか考えられないので)、

● 米国は、民主主義国家という枠組みの中で、帝国主義を推し進めてきた

ということですね。 これが現時点での僕の結論です。

つまり、民主主義国家の中に < 支配階級 > を形成して、< 軍事力 >をバックに< 他国の富をかすめ取って、自らの富国に励んできた >、という事です。

しかしアメリカは自由の国であり、議会制民主主義の国という大枠があります。 
このカンバンを掲げたまま、帝国主義的利益を獲得しようとするわけですから、おのずと数々の工夫が必要になります。 外交は奇妙なフットワークとなるし、それを粉塗する対症療法的政策も必要になります。

 アメリカは、世界というマーケットにおいて、コモディティ(主に自国と南米)と石油と金融で、強盗顔負けの荒稼ぎをやってきた。 成功した事例がおおいけれど、強盗だって失敗する時があるように、アメリカも全て成功したわけではありませんが。

 さて、一国の富を盗もうとする時、独裁政権ほどやりやすい相手はありません。 まず独裁者が国民から富を収奪する。 その悪者からまとめてカッパラえばいいんですから。 

 ・独裁国Aと独裁国Bを不仲にさせる。 そうしてドサクサに紛れて両方から金をむしり取る。(イラン・イラク戦争)
・独裁者を影で支援して、富を蓄積させる。 そして武器を売りつけてそっくり富を吸い上げる。(サウジアラビア)

 書くとキリがないけど、いろいろなバリエーション事例に事欠かないことはSKYWALKERさんのご存じの通りです。(現代史をみれば一目瞭然)
 こういう荒技を世界を舞台にやるには、アメリカみたいに、腰に二丁拳銃がないと駄目ですね。(建国以来のお家芸だからなー)

 中東には、独裁国家が多い。おまけに石油という富の井戸を持っている。それなのに、多くの国民は自由もなければ富もない。
これが中東という地域の特色でしょう。 

 アメリカ(他の国も沢山噛んでいるけれど)は、ここでさんざん利益を上げてきたけれど、今、独裁反対という波が盛り上がって来ました。 この機運が自然発生的なものか、米国の謀略が誘発したものかは分かりませんが、アメリカの今後の行動は、どうやってここでもうけるか、という原則だけで決まると思います。

 もちろん民主主義国家ですから、国内民意の確保が第1番。 そして対ヨーロッパ、対ソ連、対中国とかの利害調整を加味した、連立方程式を解くような形にせざるをえないでしょうけれど。

 ざっとこんなところです。 

「 アメリカの今後の対中国政策 」、僕はこれにとても興味があります。 スルージャパンには絶対にならない。
 中国を料理するのに、日本をどう活用するか、この1点がアメリカにとって最大のテーマでしょうね。 日本人はこの視点を忘れているんじゃないでしょうか。



k

No.769 - 2011/03/05(Sat) 19:58:07
アラブの民衆蜂起 / 結構仮面
 リビアのカダフィ君の政権もいよいよお終いになりそうですね。

 ここで僕が2006年7月24日に書いてブログにアップした文章をお見せしたい。
 なぜか? 
 えへん、自慢のためであります。


○ パレスチナ問題は、話合いで解決できない。すでに理性で解決できる問題ではなくなっている。
もしこの紛争に終止符が打たれるとすれば、それはアラブ諸国の現体制の崩壊が必要だろう。
そして産油国を中心とするアラブ諸国の政治体制は民衆の蜂起という形で必ず崩壊せざるを得ないだろう。

 
 これはイスラエルとパレスチナ(アラブ諸国)との戦いについて書いた文章の最後の部分であります。
 5年前にアラブ諸国での民衆蜂起を予測していたんですね。
 エライ!

No.766 - 2011/02/24(Thu) 21:21:50

Re: アラブの民衆蜂起 / SKYWALKER [ Mail ]
ご無沙汰です。
結構仮面さんの元気ですか?
一連の中東諸国の問題についての的確な予測に敬服します。

そこで、一言付け加えたいのですが、そもそもこの地域の石油を背景とした列強、王族、そして独裁者への権限移行の中で何かが起こっているように思えるのですがいかがでしょう?また、ムバラクもカダフィも兆円単位の資産を有している?これはいったいどのようにして蓄財されたのでしょうか?私がインドネシア駐在時代からその後に掛けてスハルト政権崩壊時にも同じようなことがありました。すなわち、そうした利権に対して、利益提供していた国々(日本や米国及びその他先進諸国、特に今回は米国?)が、何らかの方向転換を行ったためにこのような一大事が起こっているように思えます。
いずれにせよ、イラクで多くの一般人を巻き込んだ戦争を行った米国は、中東での立場はよろしくない。そうした中で、現体制における独裁者との関係に何らかの変化が米国にあったのではないかと想像されます。そうであれば、リビアの問題のみならず、その後のエジプトに関しても問題山積・復興長期化が予想されます。
さて、その中で、平和ボケ、のんきな日本の政治はどのように国際社会の変化に対応していくのでしょうか、、、、、もっとインテリジェンスがほしいところです。

No.767 - 2011/03/04(Fri) 14:16:37
アラーアクバル / 結構仮面
チュニジアで始まった反政府運動がエジプトに飛び火して、世界中の戦場カメラマン商売繁盛。
おっと、渡部陽一君、君もテレビに出てる場合じゃないだろう。( 日産のコマーシャルにもでちゃって大儲け )

 エジプトがそんなに長期独裁政権だったとは知らなかったなー。
 で、反政府運動における受け皿の野党第1党というと、イスラム原理主義の政党だって。 前も後ろもイヤだなあ。

キリスト教も十字軍のころは宗教に命をかける熱気がすごかったけれど、あの時が頂点で、今はすっかりおとなしくなってしまった。 
イスラム教は宗教的基盤がキリスト教と同じなのに、民衆を巻き込んで熱狂させる力をいまだに持っている。
 
 日本では信長と秀吉によって、宗教が政治を動かす「 熱気 」は完全に断たれてしまったけれど、中東世界ではまだ生きているんですね。
保温力バツグン。

 この間、赤羽の近くを歩いていたら、小さな空き地で二人のアラブ人が、地面に毛布みたいなモノを敷いてお祈りをしていた。
なんどもなんども頭を地面に付けるあのスタイルです。 ちゃんと西向いてた。  ちょっとビックリ。 まさか赤羽でね!! 

 日本の風景に、アラブ面とイスラムの祈りほど似合わないものはないですね。

 話しは飛ぶけれど、共産主義も本当に迷惑な思想だった。 誰をも幸せにしなかった。 それどころか共産主義政権による粛清という大量虐殺は、中国共産党とソ連共産党のおかげで、富士山と月見草みたいによく似合うようになった。 イスラム原理主義もテロと暴動によく似合う。

イスラム原理主義の共産党政権ができたらスゴイぞ。 国民全員死亡かな。

 共産主義もイスラム教も、原典はよいことを言っていて、虐げられた人々の心を捉える。 でも何故かそこからはろくな社会が生まれない。
実に不思議であります。 イスラム教なかりせば、アラブ社会ももっと良くなっていたんじゃないかな、なんて思ってしまう。
 
 日本ではナンミヨー(創価学会)が困ったものだけど、共産主義やイスラム教と比べれば、まだかわいげが有るかも知れない。

No.765 - 2011/02/05(Sat) 23:20:35
もいちど歴史の無い国 / 結構仮面
 中国に歴史が無い、という話しをしました。
常識の有る方々は「そんなアホな」とお思いになったでしょうね。

 「 中国4千年の歴史 」というのは、かえって海外の人々の心の中にあると思う。
 その中で、日本人の心の中に一番あるんじゃないだろうか。 中国文明の素養が、というかエッセンスは、かなり薄くはなっているけれど、血肉化しているという意味では、日本ということになりそうです。

 中国で、「 毛沢東の教えに戻ろう 」という運動がけっこう盛んになっているという。
ビックリです。 悠久の時間軸があるのに、過去から学ぼうとする時、毛沢東なんていう至近距離で止まってしまうなんて、まったく可哀そうじゃありませんか。 
 
 おまけに、嗜虐性と権力欲の権化みたいな男なんだから、そんな処から学んだら、まったく歪んだ思想になってしまう。
ここらが、現代中国の不幸なところですね。 
 
 個人でも国家でも、清算すべき過去と克服すべき現在というものがある。 ここ30年で中国に急激に根付いた、先進工業国タイプの生産と消費。そしてそれに由来する烈しい矛盾。これを克服するのは誰が考えたって大変なことです。

 本来こういう問題を乗り越える時には、伝統の美意識や英知や見識が最後のよりどころになるはずだけど、中国はそれを失ってしまった。

 ではどうするか。 縄文時代の人間でさえ持っていた「 理知的精神 」、つまり1+2=3、みたいな論理的な方法論だけで対処するしかない訳です。 これはけっこう辛いことだと思う。 非人間的な政策がでてきそうな気がする。

No.764 - 2011/02/03(Thu) 19:49:10
歴史の無い国 / 結構仮面
NHKの日中合作ドラマ「蒼穹の昴」(浅田次郎原作)を(毎週日曜日)見ています。
時代は清朝末期。 ご存じ【 西太后 】を中心の歴史ドラマです。

日本の俳優は少ししか出ていないけど、田中裕子の西太后が、もうはまり役で最高。 
歴史の教科書でみた写真にそっくり。

英国、フランス、そして我らが日本に蚕食されて滅亡寸前の清朝の話しだから、憂国の改革派の人間もいろいろ登場してくる。
康有為、梁啓超とか、これから孫文なんかも登場するかもしれない。

そこで、ふと気がついたけれど、清朝滅亡の後に中国を統一した「 中華人民共和国 」には、清朝末期に活躍した憂国の士は全く入っていないんであります。

もし蒋介石率いる「 国民党 」が政権を握っていれば、政体が変わっても、清朝の価値観や文化、気風(清朝を中国と言い換えてもいい)は自然に受け継がれたと思うけれど、狂気の破壊者、毛沢東が勝ったから、歴史の流れがブッツリ途切れてしまった。

中華人民共和国が出来たころには、まだ相当数の有産階級や知識人が全国に残っていましたが、毛沢東が発動した【 文化大革命 】でほぼ皆殺しになっちゃった。 4千万人から6千万人が殺された。
地方の豪農とか、富裕な商家とか根こそぎ殺された。 これで中国文化4千年の上澄みの部分を肉声を持って伝えることのできる人たち、文化が血肉となっている人たちが、いなくなってしまった。

日本の明治維新も大転換だったけど、旧幕府の人たちもたくさん明治政府の高官になって活躍している。 徳川家は無くなったけれど、慶喜は無事だし、江戸文化も、日本人としての生活倫理もしっかり明治時代に継承されて、歴史は途切れなかった。

こうして日本と比べてみると、清朝から中華人民共和国への転換が、いかに凄まじいものであったかがよく分かる。
中国では、歴史の流れ、主に、代々中間層が伝える民族としてのよき生活文化や価値観が完全に断絶されてしまった。

中国4千年の歴史と言うけれど、現在の中国人民はそれを継承していない。 歴史を失った中国の大衆が、先進工業国家の文化にさらされ、夢中になっている。
一般に、どの国でも、最下層の人たちではなく、いわゆる中間層が文化の創造者であり継承者であります。 この階層は急激な変革を嫌い保守派を形成することが多い。 この中間層を毛沢東が殺し尽くしてしまった。

ある意味、アメリカ以上に文化的制約のない国ができてしまった。 その国が、12億人が、何のブレーキも、ためらいも、過去への郷愁もなく、先進工業国の文化を唯一の目標にして走り出している。

中国4千年の文化の【 上澄み 】が途絶えてしまったことが生み出すスピードと規範のなさが恐ろしい。
(中国4千年の文化の「粋」を身につけた「見識ある保守派」がいない)

No.763 - 2011/01/29(Sat) 10:49:06
推薦図書 / 結構仮面
 実に面白くて有益な本を発見した。

「デフレの正体」(藻谷浩介、角川ONEテーマ21)

 僕は、昔から「 人口 」という言葉に、漠然と興味を惹かれる傾向がありました。 
でも怠け者で不勉強なので、興味があるからと言っても、特にこの方面の勉強をしたわけでもない。

 人口関係で、唯一買ったのは、10前の「 人口波動で未来を読む 」(古田隆彦、日本経済新聞社)という本だけだった。 これによると戦国時代の日本の人口はなんと1千万人強。 そして、1600年の関ヶ原の戦いで徳川家が日本を統一して社会が安定し、人口が増え始めて、1700年頃に3千万人くらいになった。 江戸時代はずっと3千万人前後で推移して、明治維新以降、本格的に人口が増加を始めて、太平洋戦争直前に7千万人くらいになったという。

 「 この日本列島にたった3千万人! へー、ずいぶん未開の土地がいっぱいあったんだ 」なんて感心していました。
 感想がたわいもないですね。 恥ずかしい。

 僕は、寝る前に、寝付きが良くなるように、本を読むクセがあって、「中国の歴史 全7巻」(陳舜臣、講談社文庫)をもう20年も愛用しています。 だいたい10ページから20ページも読むと眠くなるという実に都合のいい本です。 他にこれくらい眠くなる本はないので、もう10回くらい繰り返して読んでいますね。

 この本の中にも、時々人口に関係する記述が出てくる。 前漢末(西暦1年頃)、6千万人の人口だったのが後漢の光武帝のころ(西暦50年頃)には2千万人まで減ってしまったとか、蜀、魏、呉の三国時代には、戦乱と飢饉でさらに減少して、800万人程度までになったとか。 「 えー、諸葛孔明が活躍していた時に人口800万人なんて、ほんまかいな 」なんてね。 
また、中国で人口が1億人の大台にのったのは清朝(西暦1700年頃)なんてところも何故か興味をひかれました。 ( われながら受け止め方が幼いなー )
 
 それはともかく、上記「デフレの正体」の副題が「 経済は人口の波で動く 」だったので、つい買ってみたしだいです。

 読んでビックリ。 目からウロコ、口からエクトプラズマでした。

 これは多くの日本人が是非読むべき本であります。 どんな職業の人でも読んで為になること請け合い。
 ( 政治家と官僚は法律で読むことを義務づける必用があります )

 特に今、30代の方は必読書です。 ビジネスにも、人生設計にも、生き方を考える場合にも、発想の基礎になります。

 いやー、すんごく推奨してしまいました。 仙台の「志のぶ」のラーメンと同じくらい。

No.740 - 2010/12/18(Sat) 23:53:36
10年くらいはダメ / 結構仮面
10年間はあきらめましょう

菅直人総理大臣(スッカラカン)
仙谷由人官房長官(自衛隊は暴力装置だ)
柳田法務大臣(法務大臣は楽だ、二つの文言を知っていればよい)
中井洽元国家公安委員長(秋篠宮ご夫妻にヤジ)

中井と言えば国家公安委員長時代に、愛人に議員宿舎のカギを持たせて、機密漏洩の恐れ有り、なんて事件も起こしたアホです。

いや、多士済々というか、バカが集まったというか、すんごい政府になりましたね。

昔、えと、今から20年、30年前でしょうか、自民党が長期政権でブイブイ言わせていたころ、「 政治家は権力を利用する悪い奴らだ 」
なんてイメージが僕ら庶民の間にありました。
今では、政治家のイメージは < 悪人 > ではなくて、「 情けない 」「 恥ずかしい 」「 軽佻浮薄 」になってしまいました。

こうなると、冬に猛暑がなつかしくなるように、「 悪人 」のほうがまだいいや、なんて思っちゃいます。
政府要人が「 情けない 」「 恥ずかしい 」では、あんまりにも情けないじゃありませんか。「 悪人 」の方が重みがあるだけいい。

こういう状況は少なくともあと10年は続くでしょうね。 
どうして? やっぱ総理がしっかりしていないと政府はしまりませんよね。

少なくとも、10年以内には立派な政治家が現れて、頼りになるリーダー(総理)が誕生して欲しいと期待したくなります。
で、総理になれるには、どうでしょう、やはり50歳という年齢が必用になりそうです。 

すると、今、40歳くらいの政治家の中に、見識があって、肝っ玉があって、多くの平凡な代議士を子分として養う度量のある人が、2、3人はいなければなりません。

いまの40歳前後の政治家に、そういう男がいますかね?
いないよね。 たぶん。
ローマは1日にして成らず、ですから、僕たちは、少なくとも10年間はこんな調子の政府しか持てないという結論になります。

唯一、ワンチャンスで期待がかけられるのは、官僚でしょう。 主要官庁に傑物の大物次官が10年以内に複数生まれる可能性はある。
それに期待するしかない。 なんと悲しい現実だろう。 わんわん。

No.739 - 2010/12/03(Fri) 21:25:32
またわが闘争 / 結構仮面
また「わが闘争」

僕は「わが闘争」は「 示唆 」に富んだ本だと言いました。
この本を読んでいると、関連した、様々な事を想起させてくれる働きがあるからです。
(こういう本は、あるようで、実はあまりありません)

これは、「わが闘争」の内容が単に、網羅的知識や見解だけではなくて、根本的な真理を含んでいるからだと思っています。
名著であるとも言いましたが、「わが闘争」には < 妄言 > と < 真実 > とが同居しています。 でも妄言が、逆に真実を引き立てて、読者の思考を刺激してくれる。 そして、今の民主主義社会にも、同様の < 妄言 > が山ほど徘徊していることに気づかせてくれる。

今読んでいるところは、彼のユダヤ人論や、マルクシズム批判、テロ論、などですが、読んでいて、人間精神の < 上澄みの部分 > と < 底辺の部分 >とでもいいましょうか、人間の精神の両極端、というものについて考えさせられました。 
それを少し述べてみます。

< 底辺の部分 > とは、[ 本能 ] に理性と感情と自我が混ざった部分です。 本能自体は、性欲・睡眠欲・食欲で、これがなければ人間は生きて、かつ子孫を繋いでゆくことができません。 ですからこれを悪く言うことは誰にもできない。 しかしここに「 理性(損得勘定) 」、「 感情 」、「自我」が入ってくると、人間性の邪悪な部分が形成される。

    「 闘争心 」、「 憎しみ 」、「 怒り 」、「 利己心 」、「 嫉妬 」、「 残酷 」、「 怯懦 」、「 従順と強圧 」、「 排他性 」 など。

これらは人間の基盤である本能と強く結びついているので、けっこう根が深く、簡単に押さえ込めるものではありません。


一方、< 上澄みの部分 > とは、本能から離れ、理想を求める人間の心から生まれてくる、良きものです。

   「 善意 」、「 友愛 」、「 弱者への庇護 」、「 相互理解への信頼 」、「 闘争ではなく話し合いで利害を調整しようとする意識 」、「 理想社会を建設しようする意識 」、 などなど。

これらは、人間をして人間たらしめる価値ある精神活動ですが、本能から遠く離れているだけに、すぐに消えてしまう「 はかなさ 」があります。


僕は、ヒトラーの人間原論とも呼ぶべき、仮借無い文章を読みながら、人間性のこの二つの部分について考えさせられました。
(この他にも、現在の日本社会の現状について、色々考えさせられました。 けっこう状況が整理できました)

ヒトラーは、人間性の < 底辺の部分 > をしっかり認識していました。 ここから眼を離さなかった。 この部分の機能を徹底的に研究した。

でも、< 底辺の部分 > は人間性の一部分であって、決して全体ではありません。 ヒトラーはこのことも充分知っていたけれど、群れとしての人間のダイナミズムはこの部分を無視しては語れないと悟った。 いや、< 底辺の部分 > こそ、人間集団のエネルギーの根源だと喝破した。

さらに彼は、< 上澄みの部分 > の効用も充分承知して活用しました。 ここが天才的と言える。

○ 暴力は、それだけでは大した力を持たないけれど、そこに < 世界観 > が加わったとき、恐ろしい力を発揮する

このヒトラーの言葉が、上澄みと底辺の関係の総てを語っています。


彼の偏見に満ちた妄言に接して、人が簡単にそれを否定しにくいこと、逆に、場合によっては、心酔してしまうのは、この人間性の邪悪な部分の真理を、彼があからさまにしつつ 、< 上澄みの部分 > を同時に提示していることにある、と思いました。 

やっぱ名著ですね。 

話しは変わりますが、寒いなあ。 風邪を引きそうです。
あの夏のクソ暑さがなつかしい。

No.736 - 2010/11/20(Sat) 16:41:42
中国いちゃもん外交 / 結構仮面
中国いちゃもん外交

最近だけで、中国は以下の4件について国際的な抗議・恫喝を行った。

(1)尖閣列島海域で工作船を海上保安庁の船に体当たりさせて、その後に船長釈放の為に日本を恫喝。

(2)中国の劉 暁波 (リウ シアオポー)氏にノーベル平和賞を与えた件。スエーデンを恫喝。

(3)ダライラマの招聘取り下げを日本に要求。(広島市での「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」)

(4)訪中していた英国キャメロン主相以下にポピーの花のバッジ着用を抗議。

 なんでもかんでも、よく文句をつけるなあ。 洗練されてないというか、田舎者まるだし。

 ノーベル賞の件なんか「権威あるノーベル平和賞を政治的に使うのは、賞の権威そのものを損なうものだ」くらいの声明を出すだけにしておけばよかったのに、スエーデンを街のチンピラみたいしつこく脅かした。 スエーデン、もちろん無視。

 英国では11月11日は、第一次および第二次世界大戦とその後の戦争で亡くなった軍人を追悼する「戦没者追悼記念日」。この時、ポピー(ケシの花)を胸に付けるのが習慣。
これに対して「 ケシの花はアヘン戦争を想起させるので、中国で着用するのは不適切 」と抗議した。 英国側はもちろん無視。カエルのツラにションベンという態度だった。

 これだって「そのバッジはケシの花ですか。 貴国は昔からケシが好きでしたよね」と、会議の席で笑いながら皮肉を言う程度で充分。
 一口話として、世界のニュースで取り上げられただろうに。 

 以上の例だけでも、中国がいかに大国としての襟度を身につけていないかがよく解りますね。 心にゆとりがないから、というより、あっという間に世界第2位の経済大国になって、持ち付けない大金を得て、一気に自我が噴出してしまったという感じです。

これでは「強かな国」なんてもんじゃない。キャンキャン吠える犬と同じです。

 毛沢東や周恩来だったら、決して、こんなぶざまな発言や行動をしなかったと思う。 中国指導部もずいぶん小粒になってしまいました。

 まあ、この方が日本にとってはありがたい。 洗練された外交で国際的人気を得て、それをバックに圧力を掛けられた日には、日本も堪らないからね。
 やっぱり、国家も人材です。 肝っ玉の坐った大人物がいないと、ほんとうに困る。
 

No.735 - 2010/11/15(Mon) 20:41:06
(続)わが闘争 / 結構仮面
「わが闘争」の中からもう一つ紹介します。 できるだけ読みやすく要約しました。

○他民族国家には遠心力が働く。
各民族は精神的基盤を持っているが、それが深化すると、共通の利益(1つの国家にまとまっていることの利点)より自立欲求が強くなる時が必ず来る。そうなれば多民族国家は解体に向かう。

○これを防ぐには、不屈の中央主権化の意志と工夫が必用となる。これのみが多民族国家をまとめることができる方策である。

 ヒトラーのこの分析が正しいことを示したのが、あの有名な「コソボ紛争」に象徴されるユーゴスラビアの解体です。

旧ユーゴスラビアはかって「5つの民族、4つの言語、3つの宗教を持つ1つの国」と呼ばれていました。
チトー大統領が在任中はなんとかまとめていましたが、チトーが死ぬと遠心力が顕在化しました。

1991年から1996年にかけて、この多民族からなる連邦国家は数々の紛争を経て、6つの国家に分裂しました。
そして最後にセルビアから「コソボ自治州」が独立しようとした時、セルビア人によるコソボ住民(アルバニア人)虐殺が起こりました。民族浄化と言われ、アルバニア人の老いも若きも女性も子供も、突如セルビア人に襲われ、村単位で皆殺しにされ、畑に埋められるという惨劇が続いたのです。
 
 最終的にNATO軍がセルビア爆撃を敢行し、コソボは国連の暫定統治下に入り小康状態にあります。
 ヒトラーの仮借無い現実直視の洞察力を示す歴史的事実です。


 また,ヒトラーは民族国家の強さを次のように述べています。

○単一の民族国家は、しばしば驚くほど長期間、悪質な行政や支配に耐えうることができる。さらに、国家として低迷し、息が絶え、死んでしまったかに見えるときにも、突然もう一度起き上がり、驚くべき民族の生命力を示すことがある。

これは集団としての人間のダイナミズムが、結局、民族単位で動くことを言っている。

この言葉からも、多くの歴史的事実が想起されます。

「世界の人間がみんな仲良く輪になって踊ろう」という人類の希望がどれほど難しいかを示していますね。
輪になろうという求心力が働く時代もあるでしょうけれど、やっぱり同じ仲間で暮らそう、という遠心力が爆発する時代も必ずくる。
この時、どんな悲劇が起こるか。こういう人間性を忘れてはいけないと思う。

ドイツ、フランス、イギリスは、労働力不足という事で、トルコ、北アフリカ、印度などの移民を沢山導入しましたが、現在では移民の人たちの小規模な暴動が頻発している。 さすがに虐殺とまではいかないけれど、ちょっと状況が変化すればそうなってもおかしくないと僕は思っています。

人間性の現実を直視せず、ふわふわした理想論や目先の利便で移民問題を取り扱うと、その尻ぬぐいは「血」ですることになる。

No.733 - 2010/11/11(Thu) 21:06:02
わが闘争 / 結構仮面
アドルフ・ヒトラーの「わが闘争」を数十年ぶりに再読しています。

名著ですね! 
深い洞察力で、示唆に富んでいる。

この本、日本中の30歳以上の全国民に「無料配布」すべきだと思います。
政治というものの、本質を解らせてくれる。
今の、そして今後の日本の政治的状況を読み解くのに最適ですね。

ただ、すんごい悪文で実に読みにくい。 たいていの人は読むに耐えないだろうと思う。 

ちょっと一部分を読みやすく要約してご紹介してみます。

○議会制民主主義は、多数決原理によって、個々の政治家を無責任にしている。

○個々の政治家の責任が軽くなればなるほど、彼らは低レベルの人間のくせに、人なみに国民に対して不朽の努力を捧げるために招かれていると感じる。 だから彼らは政府の顕職に就く自分の順番が待ちきれない。

 ○彼らは自分たちの目の前にちらついている役職の更迭を待ちこがれ、その順番を早めてくれるどんなスキャンダルでもありがたがる。その結果は、政府の最重要な役職における驚くべく早い更迭である。

 ○こんなことを繰り返していると、ついには議会的闇商人という小さいタイプの者だけが残る。 こういう政治家の価値は、その時々の連立をノリで貼り合わせることができるという事だけで計られ、認められるのである。


 「 あまりにも早い更迭 」、「 連立をノリで貼り合わせる 」
ハハハハハ、今の日本の状況そのままじゃないですか。 ハハ、ハハハ、アハハハハハハ。

 「わが闘争」は、今から85年前、ヒトラーが、まだ弱小政党の党首の時、刑務所に収監されている間に暇つぶしで書いた本です。
当時のオーストリアの首都ウイーンの、腐れきった議会制度を、空きっ腹を抱えながら、つぶさに観察した結果得られた認識です。

邪悪な人物であるけれど、人間性や政治に関する深い洞察力は、天才と呼ぶのに相応しいものがありますね。

No.732 - 2010/11/07(Sun) 20:31:30
チャイナの外交事始め / 結構仮面
今日、図書館で「ニューズウイーク(日本語版)」を見たら、こんな記事が載っていた。

○ ギリシャが頼るチャイナマネー。 ギリシャの港湾の経営権を35年期限で取得した。さらに、海運業に50億ドル、建設や観光などにも投資を予定。

○ ギリシャ政府債の購入も検討(温家宝主相)。

中国が目を付ける所って、独裁国家やアフリカとか、その他困っているところが多いですね。 
目の付け所がいい、っていうか、曰く付きの不動産を安く買いたたくのが専門の投資家がいるけど、それに似てる。 気持ちは分かるけど、4千年の歴史のある大国としての格調がないのが残念。

中国が統一国家になってから(秦以降)の長い歴史を見ると、正月に年始の挨拶回りをせずに、自宅でどっしり構えていて、年始の挨拶に来る人達(周辺諸国)に盃を与えているタイプですね。 エライと言えばエライけど、すごいジコチューでもあります。

その中国が、約2千2百年の慣習を破って、世界各地にご挨拶廻り始めました。 もちろん手土産(キャッシュと労働者)持って。
慣れないことしてる。 

中国の今のパワー(経済力と独裁体制)にイギリスの国際政治力(これがほんとうにシタタカな外交力)が身につけばほんとうに超大国になるんだけどなあ。

もっともイギリスの支配者層も、アメリカをたらし込んでやったことと同じことを、今度は中国を使ってやろうかな、なんて考えてるかもしれない。 文化が違いすぎて難しいかな。

No.724 - 2010/10/16(Sat) 23:05:31
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