| こんにちは。 相加相乗平均の大小関係についての質問です。
a+b≧2√ab という相加相乗平均の関係は 「a>0, b>0」という条件がありますが、これは 「a≧0, b≧0」ではいけないのでしょうか?
右辺が虚数にならないために、aかbは負の数では いけないことはわかるのですが、aとbの一方、または 両方が0でも、大小関係は成り立つように思えます。 (たとえば a=0、b= 3 ‥等)
手持ちの問題集(チャート式青)では 条件は「a>0、 b>0」となっているのですが、 数学ガールという本では「x≧0, y≧0」として (a-b)^2≧0 ‥を展開する方法で証明が行われていました。
ネットの検索で調べても、解説者によって ≧と>が混在している状態でどちらが正しいのかよくわかりません。 0では問題が発生する場合があるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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No.7068 - 2012/07/07(Sat) 11:23:16
| ☆ Re: 相加相乗平均の条件について / londontraffic [教育関係者] | | | | toroさん,こんにちは. londontrafficと申します.
早速いきましょう. toroさんの仰るとおり,不等式a+b≧2√abは「a≧0, b≧0」で成立します.
では何故,教科書や参考書等で「相加平均・相乗平均の関係」と呼ばれるときに a>0, b>0 と記してあるかですが・・・
手元にある 数学辞典(岩波出版) で調べてみたところ 相乗平均(=幾何平均)は, 「すべて正の数」 であるときに定義されています.
このことから,式としては a≧0, b≧0で成立する けれど 相加平均と相乗平均の関係としては,a>0, b>0 とせざるを得ない と考えられます.
いかがですか?
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No.7069 - 2012/07/07(Sat) 17:27:30 |
| ☆ Re: 相加相乗平均の条件について / toro ♂ [近畿] [高校1年生] | | | | londontraffic様、 ありがとうございます。
相乗平均(幾何平均)について調べてみると おっしゃる通り「正の数」として定義されておりました。 幾何平均が0を扱えないから相加相乗平均の関係も それに従う‥というお話は、とても分かりやすかったです。
こちらで質問させていただいた後に 他の本も調べてみたのですが、 高校数学解法事典(旺文社)では「a≧0、b≧0 のとき」、 数学公式集(旺文社監修:シャープの電子辞書付属)では 「a>0, b>0のとき」と分かれており混乱していました。 ご教授を頂いて、構造を少し理解できた気がいたします。
比率尺度だから幾何平均が0が扱えないという理由に ついては私の理解が足りない部分がありましたので もう少し勉強してみることに致します。 ありがとうございました!
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No.7073 - 2012/07/08(Sun) 17:16:47 |
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