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数?Uの問題 / 祐唯 [九州] [高校2年生]
こんにちは。

やり方が、分からなかったので、書かせていただきました。

改正版 教科書傍用 クリアー数?U+B 数研出版より

P-104 11の問題です。


   → → → →
  {x−y=a+b                → →
等式           を満たすx,yをそれぞれ、a,bを用いて表せ。
    →  → → →
  {2x+3y=a−b



これは、連立方程式です。(見にくいかもしれませんが。。)

→というのは、ベクトルのことです。




これは、まず、x=,y=にやって、a,bを表すのでしょうか?

宜しくお願いします。

No.3433 - 2009/07/13(Mon) 17:54:18

Re: 数?Uの問題 / CORNO [東北] [教育関係者]
CORNOです.

>まず、x=,y=にやって、
 と,考えたのであれば,
 まず,x=,y=にやってみてください.
 どうなりましたか?

No.3438 - 2009/07/14(Tue) 21:51:12
(No Subject) / サトシ [近畿] [浪人生]
はじめまして。このサイトはちょくちょく見させてもらっていたのですが、質問するのは今回がはじめてです。

大学への数学 1対1対応の演習 数学?Vの微分例題16から

 【問題】
すべての正の数xに対して不等式kx^2≧logxがなりたつような定数kのうちで最小のものを求めよ。

 【別解】
g(x)=kx^2-logxとおく。x>0でつねにg(x)≧0
となるxの条件を求めればよい。

とあるのですが、「xの条件」は「kの条件」なのではないでしょうか?
回答お待ちしております。

No.3432 - 2009/07/13(Mon) 11:56:25

Re: / 七 [近畿] [社会人]
はじめまして、サトシさん。

> 「xの条件」は「kの条件」なのではないでしょうか?

そうでしょうね。同書の校正ミスでしょう。

No.3435 - 2009/07/14(Tue) 08:02:42

Re: / サトシ [近畿] [浪人生]
しょうもない質問にお答えいただきありがとうございました。

よければ今後もこの掲示板活用させてください(・ω・)ノ

No.3436 - 2009/07/14(Tue) 12:21:40
(No Subject) / naho [東北] [高校2年生]

こんばんは。高校二年生のものです。
次の問題の過程に自信がなく質問させていただきます。出典はわかりません。


(問)a,bを実数とする。方程式x^2+ax+b=|x|が相異なる4個の実数解をもつような点(a,b)の存在する領域を図示せよ。^2は2乗という意味です。

x≧0、x<0で場合分けをして、判別式を使うのだろうと考えたのですが、
そこからまったく進めません。

詳しい解答を作りたいのでポイントなどがありましたら、ご教授ねがいます。

No.3418 - 2009/07/05(Sun) 01:04:55

Re: / 新矢 (運営者) [近畿] [塾講師]
naoさん,こんにちは。

>x≧0、x<0で場合分けをして、判別式を使うのだろうと考えたのですが、

場合わけするという方針はOKですが,判別式だけでは条件が足りませんね。

そこで,他にどのような条件が必要になるかを考えるためにも,次の方程式を解いてみてください。

【問】 x^2+3x-5=|x| を解け

No.3424 - 2009/07/08(Wed) 14:15:27
一次不等式の応用 / ゆう [甲信越] [浪人生]
初めまして。わからない問題があったので解答よろしくお願いします。

問題集からの問題です。

|2x−5|+x=4 の方程式を解け。

計算したら
x=3,1/3
になりました。
答えは
x=3,1
なぜこうなるか教えてください。

No.3398 - 2009/06/30(Tue) 15:41:30

Re: 一次不等式の応用 / すもも [北海道] [教育関係者]
ゆうさん、はじめまして。
すももと申します。よろしくお願いします。

では早速考えていきたいのですが…
その前にゆうさんに質問があります。
絶対値を含んでいる問題なので場合分けをされたかと思いますが、ゆうさんはどのように場合分けされたのでしょうか?

質問の答えを待ってからこの問題に取り組んでいきましょう。

No.3399 - 2009/06/30(Tue) 16:32:16

Re: 一次不等式の応用 / ゆう [甲信越] [高校1年生]
遅れてすみません。

|2x−5|+x=4を
まず
2x-5+x=±4 より

2x-5+x=4
3x=9
x=3

2x-5+x=-4
3x=1
x=1/3

x=3,1/3

というやり方でしました。

No.3420 - 2009/07/05(Sun) 22:46:01

Re: 一次不等式の応用 / すもも [北海道] [教育関係者]
ゆうさん、こんばんは。

まずは絶対値について考えてみましょう。
|2|=2,|-2|=2 になりますね。
絶対値の中身の正負によって絶対値の外し方が異なるわけです。

絶対値の中に文字が含まれていたりして正負が判断できないときは
|x|=x (x≧0のとき),|x|=−x (x<0のとき)
のように場合分けをして絶対値を外さなければなりません。

ゆうさんの解答では
>|2x−5|+x=4を
>まず
>2x-5+x=±4 より
となっていますが、これでは|2x−5+x|の絶対値を外したことになってしまうのです。

絶対値を含む方程式ではよく
|2x−5|=4より
2x−5=±4 として解いてあるものを見かけますが、これは場合分けを省略して考えているのです。
本来であれば
(?@) 2x−5≧0のとき
つまりx≧5/2のとき
2x−5=4
(?A) 2x−5<0のとき
つまりx<5/2のとき
−(2x−5)=4
2x−5=−4
となります。これを簡略化して2x−5=±4 としているわけですね。

基本に忠実に場合分けする習慣をつけておいたほうが色々な問題で使えると思いますよ。
これをふまえて元の問題の絶対値の中身について場合分けして考えてみて下さい。

No.3421 - 2009/07/05(Sun) 23:27:52
(No Subject) / たろう [関東] [高校1年生]
こんばんは。 2回目の投稿です。

教科書の問題からです。

男子4人、女子3人が次のように並ぶとき、その並び方は何通りあるか。
特定の2人A、Bが隣り合わないように輪になって並ぶ。

全員が輪になって並んだとき、6!通りで、そこからAとBが隣り合う並び方、5!×2!通りを引いて、480通りになる、と教わりました。

僕は、輪を一列として考えました。
まず、一列にして考えているだけで元々は円順列なので、1箇所Aを固定してAと隣り合う2箇所にAとB以外の5つの内2つを入れるので_5 P _2通り
残りの4箇所には残った4つがそれぞれ入るので4!通り
よって、_5 P _2×4!で480通りとなりました。

僕のこの方法でも合っているのでしょうか?

_5 P _2の記入法が分からなかったので調べて記入しました。間違っていたらすみません。

No.3404 - 2009/07/01(Wed) 22:39:50

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
たろうさん、こんばんは。河童です。

たろうさんが教わった方法は余事象を考えた方法で、
たろうさんは、それを直接数えたという、その違いですので、まったく問題ありません。

No.3411 - 2009/07/03(Fri) 01:05:48

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
河童先生、こんばんは。

ありがとうございました。
解決しました。

No.3417 - 2009/07/04(Sat) 22:54:58
定積分の種々の問題 / ルイ [東北] [高校3年生]
こんにちは\(゚◇゚*)

数研出版「数学4STEP ?V+C」の276番について、質問です。

276 次の等式を満たす関数f(x)と定数aの値を求めよ。

∫[a〜x](x−t)f(t)dt=ex−1


◇◇自分の考え方◇◇
左辺の積分の主役はtなので、まず定数として扱えるxを外に出しました。
x∫[a〜x]f(t)dt−∫[a〜x]tf(t)=ex−1

次に両辺をxで微分しました。この時は、xは変数扱い。
(dx/dx)・∫[a〜x]f(t)dt+x・(d/dx)∫[a〜x]f(t)dt−(d/dx)∫[a〜x]tf(t)=ex

公式(d/dx)∫[a〜x]f(t)dt=f(x)を用いて変形しました。
∫[a〜x]f(t)dt+xf(x)−xf(x)=ex

整理して、
∫[a〜x]f(t)dt=ex

更に両辺をxで微分して、
f(x)=ex

次に、f(t)=etを最初の式に代入して、計算しました。
∫[a〜x](x−t)etdt=ex−1

この左辺は
∫[a〜x](x−t)(et)'dtと見ることが出来、部分積分法により、
=[(x−t)et][a〜x]−∫[a〜x](−1)etdt
=[(x−t)et][a〜x]+∫[a〜x]etdt
=[(x−t)et][a〜x]+[et][a〜x]
=−(x−a)ea+ex−ea
どう考えても、これと右辺を一致させるaはありません。
仕方なく、解答を見るとa=0と書いてあるのですが、
そうすると、ex−1−xというように、余分な−xが付いてきます。
(出来るだけ過程を詳しく書いたつもりですので)どの段階で間違ったのか、指摘していただけないでしょうか?何度やっても同じ結果になります。よろしくお願いします。

No.3388 - 2009/06/29(Mon) 18:12:15

Re: 定積分の種々の問題 / ルイ [東北] [高校3年生]
ちなみに、最後の式−(x−a)ex+ex−eaにおいて、a=xとすると、0になることが確認され、上端、下端が等しい場合の積分結果は0という事実に合っているので、この結果はあっていると思うのですが…
No.3389 - 2009/06/29(Mon) 18:23:57

Re: 定積分の種々の問題 / 河童 [中国] [塾講師]
ルイさん、こんばんは。河童です。

回答が遅くなり、申し訳ありません。

> 整理して、
> ∫[a〜x]f(t)dt=e^x  ……(1)

> 更に両辺をxで微分して、
> f(x)=e^x

わたしはここでペンが止まってしまいました。
f(x) = e^x ならば、その定積分が e^x になるわけがありませんので、問題のミスかと思ったんです。
今日、生徒に問題集を見せてもらったところ、問題はルイさんが書かれた通りでしたね。
どう考えても、問題の右辺は e^x - x - 1 ですよね。
そうなると、上の(1)式は、

∫[a〜x]f(t)dt=e^x - 1

となり、あとは、x = a とおき、0 = e^a - 1 から a = 0 が得られますね。

No.3410 - 2009/07/03(Fri) 00:59:56

Re: 定積分の種々の問題 / ルイ [東北] [高校3年生]
河童先生、こんばんは\(゚◇゚*)


>どう考えても、問題の右辺は e^x - x - 1 ですよね。

問題のミスでしたか(汗
おかげさまで解決できました。
ありがとうございました。

No.3414 - 2009/07/03(Fri) 01:45:28
根本的な質問です(^^;) / せな [高校1年生]
初めまして。
おかしいですが、問題の意味が分からなくて質問させてもらいます。

Q.次の点を、x軸方向に3、y軸方向に-2だけ平行移動した点の座標を求めよ。
 また、この移動によって、次の点に移される点の座標をいえ。

(1)(2,4)

この問題なんですが、1行目は分かります。
でも、2行目の言っている意味が分からないんです。
一応(1)という問題も出しておきました(?)
これを使ってもいいので(?)説明よろしくお願いしますm(--)m

No.3403 - 2009/07/01(Wed) 18:44:52

Re: 根本的な質問です(^^;) / すもも [北海道] [教育関係者]
せなさん、こんにちは。
すももと申します。よろしくお願いします。

1つ疑問があります。
移動させる点の座標が(1)となっていますが、これは(1,0)または(0,1)の記入ミスではないでしょうか?
今回は(1,0)として考えてみました。
もし(0,1)であったとしてもやり方は同じですのでご自分で考えて下さいね。

では早速いきましょう。
(1)については理解できるとのことですが、念のためグラフを添付しました。
(1,0)をx軸方向に3,y軸方向に-2だけ動かした結果、(4,-2)になることがご理解いただけるかと思います。
ご質問の(2)についてですが添付のグラフ(2)の元の点の座標を求めることを要求されているのです。
これをヒントとして考えてみてください。

No.3406 - 2009/07/02(Thu) 14:46:01

Re: 根本的な質問です(^^;) / せな [高校1年生]
すいません。
(1)というのはただの問題番号です。
勘違いさせてしまってすいません。

もう一度質問を書きなおします...

Q.次の点を、x軸方向に3、y軸方向に-2だけ平行移動した点の座標を求めよ。
 また、この移動によって、次の点に移される点の座標をいえ。

?@(2,4)

これで1行目の問題は分かり、答えは(5,2)だと思います。
でも、「この移動によって、次の点に移される点の座標をいえ。」
とは何を求めればよいのか分からないんですm(--)m

すいませんが、またよろしくお願いします。

No.3407 - 2009/07/02(Thu) 17:09:37

Re: 根本的な質問です(^^;) / せな [高校1年生]
またまた、すいません。
すももさんのお答えをもう一度読み直して
理解できました。

私の勘違いで、
ちゃんと答えていただいていました。
本当にありがとうございました。

No.3408 - 2009/07/02(Thu) 17:13:29
連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
はじめまして。分からない問題があったのでよろしくお願いします。
【問題】
次の連立方程式を解きなさい。
sin(x+y)=sinx-siny
cos(x+y)=cosx-cosy 

文字が2つ(xとy)、式が2つなので解けると思うのですが、どのように式変形していけばいいのか分からなくて困っています。

自分では下の2通りの方法で考えてみましたが、途中で分からなくなってしまいました。

1)
与式をそれぞれ2乗して、辺々を加える

cos(x-y)=1/2という式が出てきました。

2)
和積の公式を使う

与式それぞれに公式をあてはめたところで止まってしまいました。

よろしくお願いします。

No.3361 - 2009/06/26(Fri) 14:20:41

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,はじめまして。そして,こんばんわ。

> 次の連立方程式を解きなさい。
> sin(x+y)=sinx-siny
> cos(x+y)=cosx-cos

非常に良い問題だと思います。入試や模試でこれを出したときに,「完璧な」答案が作れる受験生が果たして何人いるか(?)試してみたいものです。

> 1)
> 与式をそれぞれ2乗して、辺々を加える
> ↓
> cos(x-y)=1/2という式が出てきました。


2乗して加えるという解法は,その辺の参考書/問題集でよく見かけますが,連立方程式を解く上で最も重要な「同値性」が崩れてしまうので,こちらはやめておいた方が無難です。

> 2)
> 和積の公式を使う
> ↓
> 与式それぞれに公式をあてはめたところで止まってしまいました。
>
> よろしくお願いします。


僕的にはこの解法がお勧めです。
どこまで「同値変形」できたのかを書き込んで頂けますでしょうか?

No.3368 - 2009/06/27(Sat) 00:50:09

Re: / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんにちは。よろしくお願いします。


和積の公式より
sinx-siny=2cos{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}
cosx-cosy=−2sin{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}

これを与式に代入して
sin(x+y)=2cos{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}・・・・・?@
cos(x+y)=−2sin{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}・・・・?A

昨日は、この次にどうすればいいのか分からずに困っていました。

似たような問題を探してみたところ、sinθ/cosθ=tanθを利用しているものがあったので?@÷?Aをやって、tanの式に置き換えることを考えてみたのですが、途中でよく分からなくなってしまいました。

どんな点に注目して、どうやって進めていけばよかったのでしょうか?ご指導よろしくお願いします。

No.3372 - 2009/06/27(Sat) 09:53:54

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,こんばんわ。

この問題を完璧に解けるようになるためには,かなりの粘りが必要かと思われますが,この1問を解くだけで,10問ぐらい解いたことに値するような1問ですので,頑張っていきましょう。

>
> これを与式に代入して
> sin(x+y)=2cos{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}・・・・・?@
> cos(x+y)=−2sin{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}・・・・?A
>
> 昨日は、この次にどうすればいいのか分からずに困っていました。


ここまでは,OKです。
まずは,因数分解型「A×B=0」の形が作れないかと考えます。
たとえば,?@の左辺を
sin(x+y)=sin{(x+y)/2*2}
と考えて,2倍角の公式を使って変形すると,「共通因数」が出てくるかと思いますが,いかがでしょうか?(※?Aはとりあえずこのまま置いておきましょう。)

ちょっとやってみてください。

>
> 似たような問題を探してみたところ、sinθ/cosθ=tanθを利用しているものがあったので?@÷?Aをやって、tanの式に置き換えることを考えてみたのですが、途中でよく分からなくなってしまいました。
>


PS.よく勉強していますね。こちらも「同値性」を保持する非常にいい解法ですが,今回はこの解法はとりあえず保留しておきましょう。

No.3375 - 2009/06/28(Sun) 00:16:46

Re: 連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんばんは。返信ありがとうございます。

式がシンプルに見えるせいか、最初この問題を見たときは簡単に解けるように思えたのですが、実際に解いてみてこの問題の難しさが分かりました。
完璧に解けるようになりたいので、粘り強くがんばりたいと思います!
ご指導おねがいします。

(?@の左辺)
=sin{(x+y)/2*2}
=2sin{(x+y)/2}・cos{(x+y)/2} 

となり、これを?@に代入して
2sin{(x+y)/2}・cos{(x+y)/2}=2cos{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}

確かに、2cos{(x+y)/2}という共通因数が出てきたので、移項してまとめると?@は

2cos{(x+y)/2}[sin{(x+y)/2}−sin{(x-y)/2}]=0 

となり、先生の言われたとおり「A×B=0」の形を作ることができました。

No.3377 - 2009/06/28(Sun) 01:37:45

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,こんばんわ。

>
> 2cos{(x+y)/2}[sin{(x+y)/2}−sin{(x-y)/2}]=0 
>


OKです。実はこの式の中に,もう一箇所「和または差」を「積」に変換できるところがあります。
sin{(x+y)/2}-sin{(x-y)/2}
の部分も「積」の形に変形できるのではないでしょうか?

ちょっとやってみてください。

No.3379 - 2009/06/28(Sun) 22:22:44

Re: 連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんばんは。返信ありがとうございます!

sin{(x+y)/2}-sin{(x-y)/2}にも和積の公式を利用して変形すると

sin{(x+y)/2}-sin{(x-y)/2}=2cos(x/2)・sin(y/2)となります。

これを利用すると?@は
2cos{(x+y)/2}・2cos(x/2)・sin(y/2)=0
4cos{(x+y)/2}・cos(x/2)・sin(y/2)=0 となり、これで?@が積のみの形で表せました。

ここで?Aの変形に移るということでいいのでしょうか?

No.3380 - 2009/06/28(Sun) 23:23:33

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,こんばんわ。

> 4cos{(x+y)/2}・cos(x/2)・sin(y/2)=0 となり、これで?@が積のみの形で表せました。

ほとんど答えが見えてきました。あとは,根性(?場合わけ)です。

いままでの話を整理すると,

?@⇔2sin{(x+y)/2}・cos{(x+y)/2}=2cos{(x+y)/2}・sin{(x-y)/2}
 ⇔2cos{(x+y)/2}[sin{(x+y)/2}−sin{(x-y)/2}]=0 
 ⇔4cos{(x+y)/2}・cos(x/2)・sin(y/2)=0

となり,?@が成立するための必要十分条件として,次の3つのパターンがあることがわかります。

 ⇔「cos{(x+y)/2}=0」
  または,「cos(x/2)=0」
  または,「sin(y/2)=0」

答案に書くときは「または」という日本語を使ってください。
(※決して,「かつ」ではありません。「,」と書く人も居ますが採点者に対する印象は非常に悪くなるので,やめておいた方が無難です。)

これから,ℓ,m,nを整数として,

 ⇔(x+y)/2={ℓ+(1/2)}π,
  または,x/2={m+(1/2)}π
  または,y/2=nπ

 ⇔x+y=(2ℓ+1)π   ……?B
  または,x=(2m+1)π ……?C
  または,y=2nπ   ……?D

というところまで,?@を同値変形することができます。

あとは,

・?Bのとき,?Aがどのように同値変形できるか?
・?Cのとき,?Aがどのように同値変形できるか?
・?Dのとき,?Aがどのように同値変形できるか?

を答案に表現すればよいかと思います。ちょっとやって頂けますでしょうか?

No.3381 - 2009/06/29(Mon) 00:10:48

Re: 連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんにちは。今日もよろしくお願いします。


自分も今まで、解答に「または」という言葉を使わずに「,」を使ってしまうことがよくありました。これからは気をつけたいと思います。


(x+y)/2={ℓ+(1/2)}π,
または,x/2={m+(1/2)}π
または,y/2=nπ

⇔x+y=(2ℓ+1)π   ……?B
 または,x=(2m+1)π ……?C
 または,y=2nπ   ……?D
 (ℓ,m,nは整数)

?C、?Dは問題文にあった最初の式cos(x+y)=cosx-cosyに代入して

(?@)?Cのとき
cos{(2m+1)π+y}=cos(2m+1)π-cosy
cos(2m+1)π・cosy−sin(2m+1)π・siny=cos(2m+1)π-cosy
−cosy=−cosy-1
となり不適

(?A)?Dのとき
cos(x+2nπ)=cosx-cos2nπ
cosx・cos2nπ−sinx・sin2nπ=cosx-cos2nπ
cosx=cosx-1
となり不適

となることが分かりました。

?Bのときは?Aを利用して
cos{(2ℓ+1)π}=−2sin{ℓ+(1/2)}π・sin{(x-y)/2}・・・?E

この方程式を解けば解が求まると思うのですが、どうでしょうか?


そして、下の式は自分が求めた計算なのですが、解き方などについて、あまり合っている自信がありません。

特に不安な点は
・下の計算にある?B,?Fの連立方程式の解を求める過程を解答にどうやって書けばよいか
・整数を表す文字(ℓ,m,n)の置き方
といったことです。

他にも間違ってるところや解くときのポイントなどがあったら教えて下さい。

よろしくお願いします。


?Eから
cos{(2ℓ+1)π}=−2sin{ℓ+(1/2)}π・sin{(x-y)/2}
      
cos{(2ℓ+1)π}=-1
sin{ℓ+(1/2)}π=±1より

-1=(±1)・(-2)・sin{(x-y)/2}
sin{(x-y)/2}=±1/2
(x-y)/2=(±1/6+n)π
x-y=(±1/3π+2n)π

x+y=(2ℓ+1)π・・・・・・?B
x-y=(±1/3π+2n)π・・・?F  を解く


x=±π/3+2nπ
y=mpπ/3+2nπ (複合同順)(nは整数)

No.3384 - 2009/06/29(Mon) 14:40:37

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,こんにちわ。


>
> 自分も今まで、解答に「または」という言葉を使わずに「,」を使ってしまうことがよくありました。これからは気をつけたいと思います。


そうですね。「または」とか「かつ」は数学の答案を作成する上で非常に重要な言葉なのですが,これを意識せずに答案を書く生徒さん(または学校の先生も?)多数見受けられます。そのような生徒さんに限って,今回のような問題を出題すると,見事(?)に不完全な答案を書いて減点されるケースが見受けられますので,今後意識するようにして下さい。


>
> ?C、?Dは問題文にあった最初の式cos(x+y)=cosx-cosyに代入して
>
> (?@)?Cのとき
> cos{(2m+1)π+y}=cos(2m+1)π-cosy
> cos(2m+1)π・cosy−sin(2m+1)π・siny=cos(2m+1)π-cosy
> −cosy=−cosy-1
> となり不適
>
> (?A)?Dのとき
> cos(x+2nπ)=cosx-cos2nπ
> cosx・cos2nπ−sinx・sin2nπ=cosx-cos2nπ
> cosx=cosx-1
> となり不適
>
> となることが分かりました。
>
> ?Bのときは?Aを利用して
> cos{(2ℓ+1)π}=−2sin{ℓ+(1/2)}π・sin{(x-y)/2}・・・?E
>
> この方程式を解けば解が求まると思うのですが、どうでしょうか?
>


よく頑張りましたね。ここまでは,OKですよ。すばらしい!


>
> ?Eから
> cos{(2ℓ+1)π}=−2sin{ℓ+(1/2)}π・sin{(x-y)/2}
>       
> cos{(2ℓ+1)π}=-1
> sin{ℓ+(1/2)}π=±1より


問題はここです。

cos{(2ℓ+1)π}=-1
までは正しいのですが,

sin{(ℓ+(1/2)}π=±1
という部分が間違っています。

実際,加法定理を使って分解してみると,
sin{(ℓ+(1/2)}π
=sin(ℓπ)cos(1/2)π+cos(ℓπ)sin(1/2)π
=cos(ℓπ)
です。ここで,ℓが奇数のときこの式は-1,ℓが偶数のときこの式は1
となるわけですから,この先の式変形を厳密にすると,
=-1(ℓが奇数のとき),
 1(ℓが偶数のとき)
となります。

または,1行にまとめて,
=(-1)^{ℓ}
と書いてもよいでしょう。


>
> -1=(±1)・(-2)・sin{(x-y)/2}
> sin{(x-y)/2}=±1/2
> (x-y)/2=(±1/6+n)π
> x-y=(±1/3π+2n)π


したがって,上記は間違いで,正しくは,nを整数として,

(iii)?Bのとき,
?A⇔?E
 ⇔-1=-2・(-1)^{ℓ}・sin{(x-y)/2}
 ⇔sin{(x-y)/2}=(1/2)・(-1)^{ℓ}
 ⇔sin{(x-y)/2}=-(1/2) (ℓが奇数のとき)
        =(1/2) (ℓが偶数のとき)
 ⇔(x-y)/2=-(π/6)+2nπ,または-(5π/6)+2nπ(ℓが奇数のとき)
      =(π/6)+2nπ,または(5π/6)+2nπ(ℓが偶数のとき)

この場合も,1行にまとめて,
 ⇔(x-y)/2=(-1)^{ℓ}(π/6)+2nπ,または(-1)^{ℓ}(5π/6)+2nπ
 ⇔x-y=(-1)^{ℓ}(π/3)+4nπ ……?F
  または,x-y=(-1)^{ℓ}(5π/3)+4nπ ……?G

としてもよいでしょう。

あとは,「?Bかつ?F」または「?Bかつ?G」という連立方程式を解けば解決するかと思います。ちょっとやってみてください。

さぁ〜,どうでしょう?
「または」とか「かつ」という日本語を意識して答案を書くことがどれほど大切であるとか,「同値変形」の難しさを思い知らせれる問題ですねぇ〜。。。

No.3387 - 2009/06/29(Mon) 16:36:38

Re: 連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんにちは。返信ありがとうございます。
今日もよろしくお願いします。

x+y=(2ℓ+1)π・・・・・・?B

(iii)?Bのとき,
?A⇔?E
 ⇔-1=-2・(-1)^{ℓ}・sin{(x-y)/2}
 ⇔sin{(x-y)/2}=(1/2)・(-1)^{ℓ}
 ⇔sin{(x-y)/2}=-(1/2) (ℓが奇数のとき)
        =(1/2) (ℓが偶数のとき)
 ⇔(x-y)/2=-(π/6)+2nπ,または-(5π/6)+2nπ(ℓが奇数のとき)
      =(π/6)+2nπ,または(5π/6)+2nπ(ℓが偶数のとき)

(?T)(x-y)/2=-(π/6)+2nπすなわち(x-y)=-(π/3)+4nπ・・・?Fのとき
?B+?Fより
2x=(2/3)π+2(2n+ℓ)π
x=(π/3)+(2n+ℓ)π

?B-?Fより
-2y=-(4/3)π+2(2n-ℓ)π
y=(2/3)π-(2n+ℓ)π

(2n+ℓ)は奇数より、mを整数とすると
x=(4/3)π+2mπ
y=-(π/3)-2mπ

(?U)(x-y)/2=-(5π/6)+2nπすなわち(x-y)=-(5π/3)+4nπ・・・?Gのとき
?B+?Gより
x=-(π/3)+(2n+ℓ)π

?B-?Gより
y=(4/3)π-(2n+ℓ)π

(2n+ℓ)は奇数より、mを整数とすると
x=(2/3)π+2mπ
y=(π/3)-2mπ

(?V)(x-y)/2=(π/6)+2nπすなわち(x-y)=(π/3)+4nπ・・・?Hのとき
?B+?Hより
x=(2/3)π+(2n+ℓ)π

?B-?Hより
y=(π/3)-(2n+ℓ)π

2n+ℓは偶数より、mを整数とすると
x=(2/3)π+2mπ
y=(π/3)-2mπ

(?W)(x-y)/2=(5/6)π+2nπすなわち(x-y)=(5/3)π+4nπ・・・?Iのとき
?B+?Iより
x=(4/3)π+(2n+ℓ)π

?B-?Iより
y=-(π/3)-(2n+ℓ)π

2n+ℓは偶数より、mを整数とすると
x=(4/3)π+2mπ
y=-(π/3)-2mπ

(?T)(?U)(?V)(?W)より
x=π±(π/3)+2mπ
y=mp(π/3)+2mπ (複合同順)(mは整数)

となったのですが、どうでしょうか?
よろしくお願いします、。

No.3396 - 2009/06/30(Tue) 09:59:55

Re: 連立三角方程式 / ウルトラマン [近畿] [教育関係者]
くろさん,こんばんわ。

もう,ゴールが見えてきた感じですね。

> (?T)(?U)(?V)(?W)より
> x=π±(π/3)+2mπ
> y=mp(π/3)+2mπ (複合同順)(mは整数)
>


yのまとめ方がちょっとまずい感じがします。

(?T)(?U)(?V)(?W)をまとめると,mを整数として,

「x=(4/3)π+2mπかつy=-(π/3)−2mπ」(*)
または,「x=(2/3)π+2mπかつy=(π/3)−2mπ」(**)

となります。このままでも十分正解ですが,あえてこれを1つにまとめるのであれば,もう一つ整数nを用意して,

x=π+(-1)^{n-1}(π/3)+2πmかつy=(-1)^{n}(π/3)−2πm

としないと(*)(**)と整合性が取れないかと思いますので,再度ご確認下さい。

No.3401 - 2009/07/01(Wed) 00:17:57

Re: 連立三角方程式 / くろ [東海] [浪人生]
ウルトラマン先生、こんばんは。返信ありがとうございます。


もう1度自分が書いたものを確認してみました。

先生がおっしゃったように、自分が書いたような解答の書き方だと曖昧というか、不完全だということが分かりました。

自分が分かったつもりでも、それを正確に解答に示さなければ、本当に理解したとはいえないですもんね。

「かつ」や「または」という言葉を使うことの大切さをもう1度意識して、自分の答案を採点者の方に正確に伝えていけるように心がけたいと思います。

No.3402 - 2009/07/01(Wed) 01:21:42
簡単な三角不等式 / 冷えたミソスープ [中国] [社会人]
お久しぶりです。今回もよろしくお願いします。

tan^2x+√3tanx≦0(−π<x<π)
の三角不等式を解けという問題なんですが、
これを変形して、
tanx(tanx+√3)≦0
としたとき、

なぜ
(?T) tanx≦0 かつ  (tanx+√3)≧0
(?U) tanx≧0 かつ  (tanx+√3)≦0
のように場合分けせず、
単純に二次関数の要領「t(t+√3)≦0」(t=tanx)
でxの範囲を求められるのですか?

そもそも正負も分からないようなtanxを
下に凸の二次関数と見ていいのですか?

No.3386 - 2009/06/29(Mon) 14:54:20

Re: 簡単な三角不等式 / CORNO [東北] [教育関係者]
CORNO です.ジワッと行きましょう.

>単純に二次関数の要領「t(t+√3)≦0」(t=tanx)
>でxの範囲を求められるのですか?
 はい,求められます.ただし,二次「関数」ではなく,二次「不等式」ですが.

>そもそも正負も分からないようなtanxを
 では伺いますが,
   t(t+√3)≦0
 において,t の正負を冷えたミソスープ さんは分かるのですか?私には分かりませんが…

 ちょっと,突き放したようなレスで恐縮ですが,以上の私の書き込みについて,冷えたミソスープ さんはどう考えますか?
 まずはそのレスを待ちたいと思います.

No.3390 - 2009/06/29(Mon) 20:53:02

Re: 簡単な三角不等式 / 冷えたミソスープ [中国] [社会人]
よろしくお願いします!

参考書の回答では、
(?T) tanx≦0 かつ  (tanx+√3)≧0
(?U) tanx≧0 かつ  (tanx+√3)≦0
のように場合分けせずに、
tanxをtとみなして
二次不等式の要領「t(t+√3)≦0」
でt(tanx)の範囲を求めていたのですが、私の疑問点は

>tの正負を冷えたミソスープ さんは分かるのですか?私には分かりませんが…

と言われているように、tは正負の判断が出来ないことです。
つまり、グラフが上に凸の場合もあるし、下に凸の場合もあるということです。
そんなあやふやな状態で二次不等式の要領で、
tの範囲を求める事が可能なのは「なんでだろう」というのが最大の疑問です。

No.3391 - 2009/06/29(Mon) 21:28:05

Re: 簡単な三角不等式 / 冷えたミソスープ [中国] [社会人]
壮絶な勘違いをしていました。
ごめんなさい。
tは正負にかかわらず必ず下に凸のグラフになりますね。
t^2の係数は1ですからね。
失礼しました。完全な自爆です。

それじゃぁ、
(?T) tanx≦0 かつ  (tanx+√3)≧0
(?U) tanx≧0 かつ  (tanx+√3)≦0
のように場合分けでもいけますか?(面倒だけど)
この後、試してみようかな。。。

No.3392 - 2009/06/29(Mon) 21:55:45

Re: 簡単な三角不等式 / CORNO [東北] [教育関係者]
>失礼しました。完全な自爆です。
 ということは,この部分については解決したと思っていいのですね?

>(?T) tanx≦0 かつ  (tanx+√3)≧0
>(?U) tanx≧0 かつ  (tanx+√3)≦0
>のように場合分けでもいけますか?
 いけます.ただ,…
 いえ,これはやってみればわかることなので,まずはやってみてください.

No.3395 - 2009/06/30(Tue) 05:16:59

Re: 簡単な三角不等式 / 冷えたミソスープ [中国] [社会人]
>この部分については解決したと思っていいのですね?
そうです。


>まずはやってみてください
できることはできるみたいですけど、
手間がかかって、間違うリスクが高くなりますね。

No.3400 - 2009/06/30(Tue) 20:46:36
行列(1次変換) / 麻美 [関東] [高校3年生]
 1次変換による直線の移動についてです

 教科書に
「逆行列をもつような行列によって表される1次変換は,座標平面上の点全体を
 点全体に移す変換であって、次のことがいえる」

 1.原点を原点に移す

 2.直線を直線に移す

 3.平行な直線を平行な直線に移す
 
 4.一直線上の線分の長さの比を変えない

とあるのですが

 1は原点をある行列によって移した結果、原点に戻ってきたということですか?

 2は直線というのは点の集まりだから、直線上のすべて点をある行列で移せば
 直線になるということは理解できます。

 3.4がよく分かりません

 よろしくお願いします

No.3393 - 2009/06/30(Tue) 01:33:41

Re: 行列(1次変換) / 新矢 (運営者) [近畿] [塾講師]
麻美さん,こんにちは。
だいぶ昔の話なのですが,1/07のNo1858 の質問は解決されたのでしょうか?

No.3397 - 2009/06/30(Tue) 13:27:54
(No Subject) / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
こんにちは、勉強していてどうしても分からない問題に出くわしました。
解法又はヒントをお願いします。どうか宜しくお願いします。
問題
 a,b,c,d,は、正の数であるとする。
 不等式 s(1−a)−tb>0
     −sc+t(1−d)>0
を同時に満たす正の数s,tがあるとき、二次方程式 x^2−(a+d)X+(adーbc)=0
は、−1>X>1範囲で異なる2実数解を持つことを示せ。

No.3278 - 2009/06/15(Mon) 01:14:00

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、はじめまして。河童です。

ポイントは、連立不等式

s(1−a)−tb>0
−sc+t(1−d)>0

を満たす、s, t が存在するための必要十分条件を求めることです。
それが求まるまで、問題の2次方程式は放っておきます。

このふたつの不等式は、s と t について、どちらも1次式になっています。
このような場合は、s と t の比を考えます。
つまり、s/t または t/s について連立不等式を解きます。

さて、このふたつの不等式をどうすれば、s/t (わたしは t/s で解きました)の式になるでしょうか?

No.3283 - 2009/06/15(Mon) 13:37:25

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [高校1年生]
> けん太郎さん、はじめまして。河童です。
>
> ポイントは、連立不等式
>
> s(1−a)−tb>0
> −sc+t(1−d)>0
>
> を満たす、s, t が存在するための必要十分条件を求めることです。
> それが求まるまで、問題の2次方程式は放っておきます。
>
> このふたつの不等式は、s と t について、どちらも1次式になっています。
> このような場合は、s と t の比を考えます。
> つまり、s/t または t/s について連立不等式を解きます。
>
> さて、このふたつの不等式をどうすれば、s/t (わたしは t/s で解きました)の式になるでしょうか?


こんばんは、河童先生。ご指導宜しくお願いします。
先生のメール以来、ずっと考えました。
それで、t/s ということですから、sで式全体を割るのですね?すると
1−a−t/s×b>0  −c+t/s×(1−d)>0 となると思うのですが。
あっ! なんかちょっと分かりました。
それぞれの不等式を 1−a>t/s×b  t/s×(1−d)>c としたらいいように思うのですが。 そして辺々かけると、 (1−a)×t/s×(1−d)>t/s×b×c ですよね。
そして両辺をt/s>0 で割ると、(1−a)×(1−d)>b×c となりました。
 これは、展開すると、1+ab−a−b>bc となります。
でも、ここからどうしていいか分かりません。

No.3303 - 2009/06/17(Wed) 23:36:08

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。
あ、そうそう、このスレは、けん太郎さんとわたしだけの、一対一の学習の場ですので、引用はあまり必要ありませんよ^^
ただでさえ、わたしの回答は長いですから(汗;)がははは(^_^;)

さて、けん太郎さんの処理はたいへんエレガントに思えるのですが、実はちょっと問題があるんです。
2点挙げますね。

まずは、その一。

> sで式全体を割るのですね?すると
> 1−a−t/s×b>0  −c+t/s×(1−d)>0 となると思うのですが

その通りで、s で割るのはいいのですが( s > 0 ですから問題ないですね )、
2行目で展開したのがちょっとマズイかな。

あ!!展開してないですね。ごめんなさい。(^_^;)
投稿した後気付きました。これは編集で書いています。
展開については一般論として読んでください。ほんとにごめんなさい。

問題の連立不等式はこうなってますよね。

s(1−a)−tb>0 ……(1)
−sc+t(1−d)>0 ……(2)

何故、最初から展開してないんでしょ?そう思いません?
わたしには、「このまま扱ってくれよ」という出題者の意図のように感じられますが。そう思いません?
もし、このまま扱うと、こんな風になります。

( 1 - a ) > t/s × b ……(3)
t/s ( 1 - d ) > c   ……(4)

ここまでくると、t/s について解きたくなりませんか?わたしの前回のレスでも、そう書きましたね。
そこで、(3)の両辺を、b で割るのですが、b>0 ですから、問題ないですね。
また、(4)の両辺を、1 - d で割るのですが、t/s も c も正ですので、1 - d > 0 で、これも問題ないですね。
どうでしょう?
こんな不等式が得られますよね。

c / ( 1 - d ) < t/s < ( 1 - a ) / b ……(5)

では、次に、その二です。

> それぞれの不等式を 1−a>t/s×b  t/s×(1−d)>c としたらいいように思うのですが。
> そして辺々かけると、 (1−a)×t/s×(1−d)>t/s×b×c ですよね。
> そして両辺をt/s>0 で割ると、(1−a)×(1−d)>b×c となりました。

実は、結果的には正しいものが得られているんです。それは、次の回答でお話しますね。
でも、わたしが上でやった変形と比べてみてください。違いが分かりますか?

わたしがやった変形で最後に出てきた (5) の不等式は、元の連立不等式と同値ですね。
分かりますか?
では、けん太郎さんが導いた

(1−a)×t/s×(1−d)>t/s×b×c

これはどうでしょう?
元々はふたつの不等式だったのが、ひとつになっていますね。おかしいですね。何故でしょう?
実はこの変形は、必要条件を出してしまったんですね。元に戻るの、たいへんでしょ?
この問題に関しては、たまたま、これでもいいんですよ。
でも、今後このような問題を扱うときを考えて、わたしの変形を真似てくださいね。

ここまではいいでしょうか?

No.3307 - 2009/06/18(Thu) 02:57:41

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんばんは。
 丁寧な御指導をいただいて、ありがとうございます。
展開しないで扱ってくれよ、という出題者の意図は、なんとなくわかるような気がします。
でも、河童先生にはっきりと指摘をしていただき、そうなんだと改めて納得しました。

 今回、僕にとって一番の難所は、不等式の変形が同値変形なのか、必要条件だけになってしまっているのか、というところです。そこの見極めがつかないのですが。
 判断基準はなんでしょうか?どう考えたら違いがはっきり分かるでしょうか?

それと、今回、初見で全く手がつけられない問題だったのですが、河童先生に不等式をt/sについて解くようにとご指導いただいて、少しは式変形できたのですが、この後がまるで方向が掴めません。

 返事の書き方に不慣れで、引用してしまいました。すみませんでした。

No.3318 - 2009/06/20(Sat) 18:22:01

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。

> 返事の書き方に不慣れで、引用してしまいました。すみませんでした。

とんでもない。わたしこそ、つまらないことを言いましたね。ごめんなさいね。

では、いきましょう。

けん太郎さんが最後に出された式

> 1+ab−a−b>bc (あっ、ab は、ad のミスですね)

これを左辺に移項した

> 1 - ( a + b ) + ( ad - bc ) > 0 ……(6)

これを利用して、とりあえず、問題を片付けてしまいましょう。
ところで、(6) の式は、どっかで見た記憶がありません?
まあ、それはあとのお楽しみとして……

実は、わたしの式変形でも、(6) とまったく同じ式が出るのですが、
何故、同じ式が出るのかとか、同値、必要条件など、けん太郎さんが一番気になっているところは、問題を片付けてからお話ししますね。
とりあえず今は、けん太郎さんの式が正しいとしてやってみましょう(というより、ほんとに正しいんですが^^)

ちょっと問題を整理しますね。

問題を解くのに必要な材料は、

0 < a < 1 , 0 < d < 1 , b > 0 , c > 0 ……(7)

1 - ( a + b ) + ( ad - bc ) > 0 ……(6)

このふたつです。
(7) の条件は忘れがちですので注意してください。a と d の範囲は、よろしいですか?

さて、それでは、問題の2次方程式の判別式と、左辺を f(x) とおいたときの、f(1), f(-1) の値、
それから、y = f(x) のグラフの軸の位置をそれぞれ出してみてください。

No.3321 - 2009/06/21(Sun) 00:00:47

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんにちは。いつもご指導いただいてありがとうございます。

 まず、先生から与えていただいた課題の結果から書きます。
判別式は、      D=(a+d)^2-4(ad-bc)>0
軸の存在範囲は、   -1<1/2(a+d)<1 なので -2<a+d<2
それから       f(1)=1-(a+d)+(ad-bc)
f(-1)=1+(a+d)+(ad-bc) となりました。

 あっ! 先生の(6)の不等式の左辺と同じ式があります。f(1)=1-(a+d)+(ad-bc)ですね。
あ〜なるほど、そういうことだったんですね。ちょっとグラフを書いてみますね。
1つ分かりました。y=f(x)が、-1<x<1の範囲に2つの解を持つには、判別式>0となり、
軸が、-1<x<1 の範囲に存在に無ければならず、f(1)>0となって、f(-1)>0とならなければならない。 そうでしたよね。

 そして、条件不等式をとにかく変形させたのが 1-(a+d)+(ad-bc)>0 で、つまりf(1)>0を証明できてるってことですね? 先生、ありがとうございます。1つ分かりました。

 しかし、0 < a < 1 , 0 < d < 1 , b > 0 , c > 0 の条件のうち、最初の二つの不等式 0 < a < 1 , 0 < d < 1 がどうしてそうなるのか、分からないのですが。

No.3323 - 2009/06/21(Sun) 15:53:22

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんばんは。

 これまでの式変形などを振り返っていたら、1−a>t/s×b  t/s×(1−d)>c というのがあって、よく考えてみたら、文字は全て正の数なので、1−a>t/s×b>0であるし、  t/s×(1−d)>c>0であるから、1−a>0、1−d>0 となることに気付きました。よって、0<a<1、0<d<1 となることは、了解しました。

 そうすると、この二つの不等式を辺々たすと、0<a+d<2 となりました。しかし、軸の存在範囲とは、完全に同じにはなってませんが。でも、−1<x<1の範囲内に軸があることは、証明されたような気がするのですが、いかがでしょうか?

次に、判別式ですが、展開すると、D=a^2+d^2+2ad-4ad+4bc=a^2+d^2-2ad+4bc=(a-d)^2+4bc>0 俊樹変形して、証明できました。

最後は、f(-1)>0 の証明ですが、これがうまくいきません。

ここまでの僕の考えはいかがでしょうか? それと、f(-1)>0 の証明は、どうしたらいいでしょうか?

No.3331 - 2009/06/23(Tue) 00:38:17

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。

返事が遅くなり申し訳ありません。
6/21 のけん太郎さんの返信で、課題の結果の部分の、判別式と軸の部分が気になり、
ひょっとしたらけん太郎さんは問題を勘違いしているのかなと思い、さて、どう回答すればいいだろうと悩んでおりました。
今日のお返事を見て、安心しました^^

さて、まず、軸に関してですが、軸は x = (a+d)/2 ですので、0<a+d<2 から、0<(a+d)/2<1 となり、確かに -1<x<1 の範囲内ですね。

判別式に関しては、最高です!!

f(-1) についてですが、f(1) と比べてみてください。
明らかに、f(-1)>0 であることが分かりますよ。
証明としては、f(-1) - f(1)>0 をいえば良いと思います。

とりあえず、これで問題自体は片付いたと思うのですがどうでしょうか。

No.3332 - 2009/06/23(Tue) 01:09:38

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [高校1年生]
河童先生、こんにちは。 お返事いただいて、ありがとうございます。

 判別式のところ、先生に誉めていただいて、とても嬉しいです。ありがとうございます。

 最後のところは、f(-1)-f(1)>0 を示すわけですね。なるほど、納得しました。つまり、
 f(1)=1-(a+d)+(ad-bc)であり、f(-1)=1+(a+d)+(ad-bc)なので、1+(a+d)+(ab-bc)-1+(a+d)-(ad-bc)=2(a+d)>0 ですね。 するとf(1)>0であるから、合わせて考えると、
f(-1)>0 となるということですね。河童先生、とてもよく分かりました。ありがとうございます。

 ところで、最後に悩んだf(-1)>0 の証明ですが、その後、僕なりにこんな風に考えてみました。

 これまでの経過で、軸が 0<(a+d)/2<1 の範囲内にあること、f(1)>0 であることが
証明されたので、二次関数のグラフの対称性より、f(-1)>0であるといえる。というのは、
どうでしょうか?

No.3342 - 2009/06/24(Wed) 11:41:55

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。

なかなか冴えてますねえ^^

だからこそ、f(-x)>f(x) が言えたんですね。
というか、当たり前だったわけですね。

今までの経過から分かったと思いますが、問題の後半は単なる2次関数の解の配置問題で、
前半の式変形で問題が解けるかどうかが決まってしまいましたね。

No.3351 - 2009/06/26(Fri) 00:08:39

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんにちは。いつもご指導いただき、ありがとうございます。
またまた先生に誉められて、とても嬉しいです。益々頑張ろうと思います。

 先生のおっしゃる通り、終わってみれば、解の配置問題でした。やはり、基本が大切ですね。
確かに、前半の不等式の扱いがポイントですね。改めて、不等式の扱いなどの基本的な計算力の大切さが分かりました。

 河童先生、本当にご指導いただいて、ありがとうございました。また、分からないことや疑問なことがありましたら、掲示板にやって来ますので、宜しくお願いします。

No.3356 - 2009/06/26(Fri) 11:41:46

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんにちは。

実はこの問題、まだ消化不良なんですが、わたしの言いたいことはお手持ちの問題集の解答に書いてあるかも知れませんね。
お聞きになりたいことがあればいつでもいらしてください。

どうぞ、これからも頑張ってくださいね。

No.3360 - 2009/06/26(Fri) 13:43:20

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [再受験生]
河童先生、こんばんは。
実は、手持ちの問題集では、答えが記載されてないんです。答えが値となる場合は、その値だけが記載され、証明などの場合は記載されてないです。
 本門は、一切の記載がありません。
どうか、教えてください。もし、消化不良の点があるとするならば。宜しくお願いします。

No.3367 - 2009/06/27(Sat) 00:45:41

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。
うだるような暑さで、頭の皿の水が乾いてしまってふうふう言ってます^^
けん太郎さんとは比較的近くのようですが、そちらも暑いんでしょうね。
お互い体には気を付けましょう。

さて、唐突ですが、問題文を前半と後半のふたつに分けましょう。
……正の数s,tがあるとき、までが前半で、ここまでの文章にAと名前を付けます。
そのあとの2次方程式からが後半で、ここから先がBです。
すると、この問題は、『AならばB』を示せ、ということになりますね。
Aという条件を用いて、その必要条件を示せ、ということですよね。

そこで、ちょっと考えてみてください。
わたしたちは、最初の連立不等式を上手く変形して、まんまとBを証明してしまいました。
たしかに、『(1) かつ (2)』から『(6) かつ (7)』が導けましたので、証明できているようですね。
でも、これってたまたま上手くいったという感じがしませんか?
ちょっと例を出しましょう。

x = 3 のとき、x^4 = 81 を示せ。

くだらない問題で恐縮ですが、これをこう解いたらどうでしょう。

x = 3 ならば x^2 = 9. また、x^2 = 9 ならば x^4 = 81. よって、x = 3 ならば x^4 = 81.

正しいですね。もっともこんなふうには解きませんが^^ でも、正しい。
では、次の問題はどうでしょう。同じ x^2 = 9 を経由しますよ。

x = 3 のとき、2x = 6 を示せ。

x = 3 ならば x^2 = 9. また、x^2 = 9 ならば x = ±3. また、x = ±3 ならば 2x = ±6. よって、x = 3 ならば 2x = ±6.

あれ? おかしいですね。何故でしょう?
同じものから出発して、同じものを経由したのに、解ける問題と解けない問題が出てきましたね。

わたしが、たまたま上手くいったと言った意味が分かりましたか?
でも、たしかに上手くいった。何故でしょう? それを次回お話ししましょう。

No.3370 - 2009/06/27(Sat) 02:54:59

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんにちは。今日も本当に暑いです。でも頑張ろうと思います。

 さて、本問を質問させて頂いた最初に、先生が同値のことや必要条件のことをおっしゃっておられました。僕もそのことが気になっていたので、いろんな本を読んでみたら、ある本に「両辺を二乗するというのは、典型的な⇒(必要条件)の関係なのである」と書いてありました。

 ですから、x = 3 ならば x^2 = 9. また、x^2 = 9 ならば x = ±3. また、x = ±3 ならば 2x = ±6. よって、x = 3 ならば 2x = ±6.の問題においては、x = 3 ならば x^2 = 9.のところが、同値ではなく、必要条件になっているわけですよね。よって、結論が出た時点で、今度は、逆をたどって、十分条件を調べなければならないわけですよね。すると、2x=-6が、不適当であるとなるわけですよね。

 河童先生のおっしゃるように、本問は、A⇒Bを示せばよいのであれば、確かに必要条件を示せばよいわけで、与不等式から出発して、D>0、-1<a+d<1, f(1)>0, f(-1)>0 を示せたら、必要条件として、A⇒Bを示せたことにあるように思うのですが・・・。

 先生は、たまたま上手くいったと、おっしゃっていますが、僕にしたら、何日も必死で考えて、先生のご指導を得て、それをもとにまた必死で考えた結果、何とか最後までたどり着けたわけですから、たまたま上手くいったとは、思えないのですが・・・。

 先生、教えてください。宜しくお願いします。

No.3373 - 2009/06/27(Sat) 16:27:10

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
けん太郎さん、こんばんは。

たまたまという言葉には語弊があったかも知れません。気に障ったらお許しください。
ただ、わたしがたまたまと言った意味は、決して、けん太郎さんがたまたま問題を解いた、という意味ではありません。そこのところを汲み取ってやってください。

わたしの挙げた例が悪かったかも知れません。

> よって、結論が出た時点で、今度は、逆をたどって、十分条件を調べなければならないわけですよね

たしかにそうなんですが、これは運がいい方で、ことによると、結論が出ないかも知れないんです。
必要条件というのは『非常に緩い条件』なんですね。
例えば、『河童は頭に皿が乗っている』という命題を証明するために『河童は夏目雅子が大好きだ』という条件を引っ張り出しても無理ですよね。
けん太郎さんはご存じないかも知れませんが、夏目雅子という女優の頭には皿は乗っていませんからね。違うか(マイブームです、無視してください^^)。
『河童は頭が薄い』でもダメ。『河童は実はカナヅチである』でもだめ。
白状しますが、これらはすべて河童(このわたしのことです)であるための必要条件です。
これらの必要条件をいくら引っ張り出してきても、皿が乗っていることは証明できません。
AならばBであるという命題が別の必要条件Cを使って証明できるのは、
Aの真理集合がCの真理集合に含まれ、さらにCの真理集合がBの真理集合に含まれるという幸運に恵まれたときだけなんですね。
お分かりでしょうか?

そろそろ種明かしをしましょう。
実は、けん太郎さんが導いた(6)かつ(7)という条件は、
元の連立不等式とは同値ではないが、問題の前半Aとは同値である
のです。

思い出してください。
けん太郎さんは、最初、2つの不等式の辺々を掛けましたね。
一般的な話をしましょう。

a < b かつ x < y

という連立不等式の辺々を掛け合わせ、

a x < b y

という不等式を作ったとします。すべてが正の数ならば、この変形は問題ないですね。
ところが、a x < b y という不等式から、a < b かつ x < y という連立不等式は出てこないんです。
お分かりですか?

ところが!!! です。
結果的にはこれでよかったんです。
その理由は、問題文の『同時に満たす正の数s,tがあるとき』というひと言にあります。
もう一度思い出してください。
わたしもけん太郎さんと同じ式を導いたと書きましたよね。その過程を振り返ってみてください。

c / ( 1 - d ) < t/s < ( 1 - a ) / b ……(5)

こんな式を導きました。
この不等式が元の連立不等式と同値なのはよろしいですか?
ここで、『同時に満たす正の数s,tがある』というのですから、そのための必要十分条件は、

c / ( 1 - d ) < ( 1 - a ) / b ……(*)

ですよね。
何故なら(5)を満たすような t/s があるならば、(*)が成り立つのは自明ですし、
逆に、(*)が成り立てば、s, t を上手く選べば、例えば t/s として両辺の平均をとれば、(5) が成り立つからです。
この不等式(*)が、まさに、けん太郎さんが導いた不等式なんです。
この不等式は、問題文の前半と同値だったというわけですね。

どうでしょう?
ここまで分かって、初めてこの問題が解けたという気がしませんか?
けん太郎さんは、決してこの問題だけを解くために勉強しているわけではないはずです。
ですから、この問題から、いままで意識しなかったことを学び取らなければなりません。
『存在する』という言葉が出てきたら、とりあえず、その文字について解くと考えてください。とりあえずですが、ほぼ9割方はこれで解決するはずです。
ですから、わたしは、t/s について不等式を解いたんですね。

お分かりになりましたか?

No.3383 - 2009/06/29(Mon) 03:21:42

Re: / 浪人生けん太郎 [近畿] [浪人生]
河童先生、こんばんは。いつも丁寧なご指導、ありがとうございます。

 僕は先生の「たまたま解けた」の言葉を完全に誤解していました。どうもすみませんでした。僕が考えたのは、偶然に解けた、という意味でした。しかし、先生のお返事を読ませて頂いて、そうではなく、「A⊆C⊆B という恵まれた条件があってこそ、解けた」という意味だと、やっと気付きました。

 なるほどそうであるならば、この問題は僕がやった不等式変形でも、たまたま解けたのかもしれないと思いました。

 でも、入試問題は解けるように出来ているから、難問でも、きわどいところで恵まれた条件設定がしてある、ともいえないでしょうか?僕には、よくは分かりませんが。

 とにかく、本問は、少し時間を置いて、もう一度解いてみようと思いました。

 先生が最後におっしゃった、「『存在する』という言葉が出てきたら、とりあえず、その文字について解くと考えてください。」を、次回から忠実に守りたいと思います。

 僕にとっては、必要十分条件の議論はとても難しく感じます。やはり数学のセンスが無いのかなとも感じます。

 河童先生のお蔭で、この問題からいろんなことを気付くことが出来ました。本当にありがとうございます。

No.3394 - 2009/06/30(Tue) 01:44:43
(No Subject) / めい [東海] [浪人生]
こんにちは!2回目の質問になります。東京農工大学の類題です。
赤玉6個と青玉5個の並べ方を考える。
(1)これを横一列に並べる並べ方の総数を求めよ
(2)これを円形に並べる並べ方の総数を求めよ

(1)はできましたが(2)がわかりません。解答には(1)の答え
である462を11で割って42とだけありましたが同じものを円形に
並べる公式なのでしょうか?参考書を本屋さんでいくつか見ましたけど
そのような公式や同じような問題が見当たりません。場合わけなどを
すると大変そうなのですがお願いいたします。

No.3357 - 2009/06/26(Fri) 13:05:53

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
めいさん、こんにちは。河童です。

ちょっと実験してみましょう。
まず、ノートに大きめの円を描き、それを11等分しましょう。
そして、円周上に、11個の○を描き、適当に、6個の○を塗りつぶし、それを赤の球と考えましょう。

さて、めいさん、このノートを何回転させれば、元と同じ模様ができるでしょうか?
一応、時計と反対回りに回すことにしましょうか。
次の3つから選んでください。

?@:11分の1回転
?A:11分の3回転
?B:11分の11回転、すなわち一回転

3つから選ぶことができたら、今度は違う塗り方で実験してみましょう。
問題の意味が分からないかも知れませんので、ひとつ例を挙げます。
例えば、11個の球が全部赤い球ならば、11分の1回転させれば元の模様に戻りますね。
もうひとつ例を。
例えば、全部で12個の球があり、そのうち赤が6個で、青が6個とします。
このとき、もし、赤青赤青というように順序よく並んでいれば、12分の2回転で元の模様にもどります。
お分かりでしょうか?
さあ、やってみましょう。
出来れば、その理由も分かればいいのですが。

No.3359 - 2009/06/26(Fri) 13:38:13

Re: / めい [東海] [高校1年生]
河童先生返信ありがとうございます。いろいろとやってみましたが
どれも1回転すると同じ模様になるみたいです。理由はよくわかりませんが
5と6という数字の関係があるのでしょうか?6個と6個だったらまた
違う考え方が必要になる感じがします。異なるものが1個の場合は固定すると
できそうな気がします。

No.3364 - 2009/06/26(Fri) 20:18:52

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
めいさん、こんばんは。

> 異なるものが1個の場合は固定するとできそうな気がします

その通りですね。
でも、残念ながら本問では1個だけの個性的な球がありませんので、固定するのは諦めましょう。

さて、わたしが出した課題については、めいさんのおっしゃるとおり、?Bが正解です。
しかも、1回転しないと同じ模様にならないんですね。
何故でしょう?

わたしが挙げたふたつの例をよく見てください。
あっ、そうそう、その前に、ここで使う言葉を決めておきましょう。
いちいち1/11回転のように言うのは面倒ですので、カチッと1回回すと表現しましょう。
あれ? こっちの方が長いのかな^^
でも、イメージしやすいですよね。
ダイヤルを回すようなイメージを持ってくださいね。
本問の場合は、カチカチ……と11回回すと1回転するということですね。

さて、最初の例を見てください。
これは、カチッと1回回すと元に戻りますね。
当たり前ですね。全部同じ色なんですから。
でも、実はこれ、ヒントなんですよ。

次の例を見ましょう。
これは、カチカチッと2回回せば元に戻ります。
何故でしょう?
簡単ですね。赤青・赤青・赤青・赤青・赤青・赤青 と、2つずつペアになって並んでいるからです。
かっこよく言えば、周期2で並んでいるからです。お分かりですか?
もしこれが、赤青赤青赤赤青青青赤赤青 と並んでいたらどうでしょう?
実験すれば分かりますが、この場合は1回転させないと元に戻りません。
何故でしょう? 周期性がないからです。最初の赤から初めてどこで区切っても、周期性は現れませんね。
ここまではいいでしょうか?

さて、先程の例で、もし周期性があるとするなら、それは12の約数ですよね。
だって、赤青・赤青・赤青 というふうに周期的に並ぶとしたら(この場合は周期が2でしたね)、赤青 が6つ続いて12になるんですもん。

ところで、本問の場合は、球が全部で何個あるんでしたっけ?

No.3369 - 2009/06/27(Sat) 02:20:27

Re: / めい [東海] [浪人生]
河童先生返信ありがとうございます。赤玉6個と青玉5個を円形に
並べた場合周期性は1回転しないと同じ並べ方にならないから周期性が
ないので11で割る、という考え方でよろしいのでしょうか?
もっと簡単に赤玉2個と青玉3個を円形に並べる場合を考えると
1列に並べる場合は  5!/(2!3!)=10で10通り。
円形に並べる場合は実際に書き出してみると2通りでした。
2つとも1回転しないと同じ並べ方にならないので周期性がないので
10を5で割って2、つまり2通りという考え方で合ってるのでしょうか?

No.3371 - 2009/06/27(Sat) 05:53:01

Re: / 河童 [中国] [塾講師]
めいさん、こんばんは。

そうですね。そのような理解でよろしいかと思います。

めいさんは、赤玉2個と青玉3個の場合を実際に書き出してみられたようですが、
そこで一歩踏み込んで、すべての並べ方つまり10通りを書き出せばより理解が深まると思います。
問題の(1)では、横1列に並べるとありますが、実際には、席順を考えて(席に番号が振ってあると考え)円形に並べる方法を問うているわけです。
めいさんの試行の例では、これが10通りあるわけです。
その10通りのうちのどれかを、カチッと一回回せば、残りの9通りのうちのどれかと一致するはずです。
もう一回カチッと回せば、残りの8通りのうちのどれかが現れます。
1回転させる間に、10通りのうちの5通りがダブっていることが分かると思います。
これが周期性の意味ですね。周期性がないとも言えますし、あるいは、周期が5だとも言えますね。
そして、10を5で割るのもそういう意味ですね。5つずつダブるから5で割るわけです。

No.3382 - 2009/06/29(Mon) 02:14:11
2次方程式の解とkの大小 / フキ [浪人生]
こんばんは。
宜しくお願いします。

(問題)
xの2次方程式x^2-2px+p+2=0について、3より小さい2解をもつとき、定数pの値の範囲をもとめよ

(解答)
α<3、β<3であるための条件は、次の?T、?U、?Vが成り立つことである。判別式をDとする

D/4=p^2-(p+2)
p^2-p-2≧・・・?T

(α-3)+(β-3)<0・・・?U

(α-3)(β-3)>0・・・?V



?Tについて質問なのですが、問題でも「2解をもつ」とあるように、2つの異なる解をもつことを前提としているわけですから、判別式は4/D>0だと思うのですが、どうでしょうか?

No.3352 - 2009/06/26(Fri) 00:42:50

Re: 2次方程式の解とkの大小 / 河童 [中国] [塾講師]
フキさん、こんばんは。河童です。

フキさんも何度か聞いたことがあると思うのですが、一般に、2次方程式が「2解を持つ」というときは、重解も2解と考える習慣があるからです。
ですから、フキさんが最後に、

> 問題でも「2解をもつ」とあるように、2つの異なる解をもつことを前提としているわけですから

と書かれているところは、実はそうではなく、実際には、

『重解も含めて』2解を持つ

ことを前提としているのです。
もし、異なる2解を持つことを前提としているならば、問題に、必ず『異なる2解』と明記されます。

とはいえ、実はわたしも、フキさんのお気持ちはよく分かります。
というのは、このような数学の業界の裏事情(笑)を入試の場に持ち出すのはどうかしていると思っているからです。
重解も含めるなら、きちんとそう書けよ、と思っちゃいますよね。
問題中でのこのような表現は、本来なら、出題者がもっと気を遣うべきものだと思います。
ただ、先に述べた習慣がある以上、はっきり『異なる2解』と明記していないときは、習慣に従った方がいいでしょう。

もし、フキさんが、問題文を読んだ際、重解も含めるのかどうか判断に迷う場面が出た場合は、
答案中に、『以下、重解も2解と考え解答する』とか、『以下、重解はひとつの解とする』とか、こんな一文を入れれば問題ないと思います。

No.3355 - 2009/06/26(Fri) 01:51:16

Re: 2次方程式の解とkの大小 / フキ [浪人生]
河童さん、こんばんは。
お返事が遅れてしまい、申し訳ないです。

> 『重解も含めて』2解を持つ
> ことを前提としているのです。

初めて知りました!(・・忘れていただけ?)
解答者に不親切ですねぇ・・。
とにかく、「異なる2解」と断りがない限り、2解(=重解も含めて2解)と覚えておくべきですね。


河童さん、回答ありがとうございます。

No.3376 - 2009/06/28(Sun) 00:31:21
(No Subject) / たろう [関東] [高校1年生]
こんばんは。初めて利用します。よろしくお願いします。

aは正の定数とし、f(x)=|x^2−2ax|とする。区間0≦x≦1における関数y=f(x)の最大値をMとおく。
問1 Mをaで表せ。
問2 Mを最小にするaの値を求めよ。

絶対値記号がついているので正負で場合分けするというのは分かるのですが、それ以降の解き方
がわかりません。
どのようにして解いていけばよいのでしょうか。

No.3325 - 2009/06/21(Sun) 23:24:43

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
新矢さん、ご指摘ありがとうございました。
編集で言葉をつけたさせて頂きました。失礼しました。

参考書の問題なのですが、解説がかなり短いものなので全く分かりません・・。
改めまして、ご指導よろしくお願いします。

No.3338 - 2009/06/23(Tue) 22:09:24

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。
すももと申します。
新矢先生から回答を引き継ぎますのでよろしくお願いします。

ではこの問題の解説に入る前にたろうさんに質問があります。
?@ |x^2−2ax|の絶対値を外すことはできますか?
?A もしf(x)=x^2−2axだったとしたらこの問題を解くことはできますか?

この問題を解く上で上記2つの理解度の確認が必要になります。
たろうさんの状況をふまえた上で回答したいのでお返事をお待ちしていますね。

No.3339 - 2009/06/23(Tue) 23:03:20

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんにちは。
これからお世話になります。よろしくお願いします。

?@は、絶対値は外す際に正と負で場合分けをして考えるので、
   x^2−2axと−x^2+2axです。
?Aは、(1) x^2−2axを変形して(x−a)^2−a^2より軸はx=aで0≦x≦1なので、aを1/2との大小で場合分けします。よって、
   a<1/2のとき、x=1で最大値M=−2a+1
   a=1/2のとき、x=0、1で最大値M=0、−2a+1
   1/2<aのとき、x=0で最大値M=0
   となります。
   (2) (1)より最大値Mの最小値は0 よってMを最小にするaの値は1/2です。

   これでどうでしょうか?

No.3344 - 2009/06/24(Wed) 20:40:06

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。

早速いきましょう。
まず?@に関してです。
絶対値を外した結果は正解です。
…なんだか回りくどい言い方ですよね。
なぜこんな言い回しをするかというと、絶対値を外す場合は絶対値の中身の場合分けが重要だからです。
今回の場合はx^2−2axがどのような時に正となり、また負となるかがポイントになります。
つまりxの範囲によってf(x)はx^2−2axと−x^2+2axのどちらかを採用することになります。
それをふまえた上で元の問題の問1はy=|x^2−2ax|のグラフを書いて考えます。
もちろんaは変数ですから、aの位置については場合分けが必要になります。
この場合分けを確認したくて?Aの質問をしたわけです。

?Aに関してもほぼ正解です。
またもや回りくどいですね。
まず場合分けの2番目はaの値が決まっているのですから−2a+1ではなく代入した値、つまりM=0でよいわけです。
でも、じつは一番のポイントは?Aの問2、つまりMの最小値を求めるときにあります。
?Aの場合は最小値Mの最小値0までは決まるのですがaは値ではなく範囲で与えられるのです。
たろうさんは場合分けはきちんとできているので後はグラフを書いて考えていただければある程度理解できるのではないかとお見受けします。

そこでまず私の質問?Aの問2に関してご自分でグラフを書いてなぜ“aが値ではなく範囲で与えられる”のかを考えてみて下さい。
その後本来のご質問であるy=|x^2−2ax|のグラフを書いてください。
通常の二次関数とは多少形が違うものができますが、aの位置を動かしながら考えていくと問1の答えが見えてくるはずです。

問2に関しても先ほどの?Aと同様、aの範囲について注意して場合分けをした上でグラフを書いてみて下さい。

全体的に回りくどい回答になってしまいました。
たろうさんのレスをお待ちしています。

No.3345 - 2009/06/24(Wed) 23:18:40

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんにちは。

すもも先生の解説と参考書のこの問題の解説を照らし合わせて考えた結果、解き方が分かりました。合っている自信はあまり無いのですが。

参考書の解説の所にグラフが書いてあり、その形がx^2−2ax、−x^2+2axのそれぞれの正の部分を組み合わせた Wのような形で、一体何故正の部分のみなのかずっと疑問に思ってました。 そこで、すもも先生の解説と照らし合わせた結果、そのグラフはf(x)=|x^2−2ax|のxの範囲に対する最大値ではないかと思いました。xの範囲に対する最大値を示すグラフだから正の部分のみなんですよね?

それ以降は1とaと(1+√2)aの大小で場合分けをすればいいんですよね?
そこでまた疑問が生じました。
僕は1<a、a<1<(1+√2)a、(1+√2)a<1で場合分けをしたのですが参考書の解説では、僕が<と考えた所が≦になっていました。
≦では正しくないと思うのですが‥
どうなのでしょうか?

No.3347 - 2009/06/25(Thu) 19:04:27

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。

まず気になったことがあります。
もしかして、たろうさんはまだ2次不等式を履修されていないのではないでしょうか?
そうだとすると、今回の2次式の絶対値を外す外し方がわからないのは当然です。
まだ履修されていないと仮定して解説したいと思います。

文字が入っているとさらに考えにくいかと思うので一度y=|x^2−2x|で考えてみましょうか。
絶対値を外すときは絶対値の中身の符号がポイントとなります。
x^2−2x≧0のとき、|x^2−2x|=x^2−2x,x^2−2x<0のとき、|x^2−2x|=−x^2+2x です。
つまりy=|x^2−2x|のグラフはy=x^2−2xの一部とy=−x^2+2xの一部の組み合わせたものとなります。
では、どの部分を使えばよいのでしょうか?
これを求めるにはx^2−2x≧0とx^2−2x<0を解く必要があります。
2次関数のグラフを使って考えてみます。
y=x^2−2xのグラフを書いてそのグラフのy≧0になっているxの範囲とy<0となっているxの範囲を調べてみてください。
x≦0またはx≧2の部分ではy=x^2−2x≧0,0<x<2の部分ではy=x^2−2x<0となっていませんか。
このことから、y=|x^2−2x|のグラフはx≦0またはx≧2の部分はy=x^2−2xのグラフを、0<x<2の部分ではy=−x^2+2xのグラフを採用することになるわけです。
ここまでは大丈夫でしょうか?

No.3349 - 2009/06/25(Thu) 21:45:03

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんばんは。

すみません、2次不等式は既に履修しています。
ですが、参考書のセクションから2次不等式を使用しなければならないことが推測できませんでした、すみません。


はい、理解できます。大丈夫です。

No.3350 - 2009/06/25(Thu) 22:50:21

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。

私の老婆心でしたね(^^;
謝る必要はないですよ。
高校数学はさまざまな知識をいかに融合させて考えるかを問われてきます。
たろうさんはまだ1年生です。これから時間をかけて“考える力”をつければいいことです。

では本題に戻りましょう。
まずf(x)=|x^2−2ax|の絶対値の中身を場合分けします。

(?@)x^2−2ax≧0のとき  x(x−2a)≧0
  a>0よりx≦0またはx≧2aのとき
  |x^2−2ax|=x^2−2ax
(?A)x^2−2ax<0のとき  x(x−2a)<0
a>0より0<x<2aのとき
|x^2−2ax|=−x^2+2ax

ここで確認しておきたいことがあります。
今回は0と2aの大きさを比べる際にaが正の数という条件があったからx≦0またはx≧2aとなったわけです。
もしaが正という条件がなければa>0,a=0,a<0の場合分けがさらに必要になります。

これでグラフを書いて考えるのはたろうさんのお考えの通りです。
では、なぜ1<a、a<1<(1+√2)a、(1+√2)a<1の不等号にイコールがついてもよいかを説明しますね。
添付したグラフを見て下さい。
(?@)のグラフではx=1のときf(x)は最大値2a−1をとることがわかります。
ではもし、a=1となったとして考えてみて下さい。
そうなったとしても最大値はx=1=aで先ほどと変わらないですね。
同じことが(?A),(?B)でも言えませんか?
このようにもしイコールをつけても矛盾が生じない場合は≦,≧としても大丈夫です。
私が以前質問した問題を思い出してください。
あの問題の場合分けも、
>a=1/2のとき、x=0、1で最大値M=0,−2a+1=0
となり、これをa<1/2のときやa>1/2のときに加えて考えても矛盾は生じませんよね?
逆にイコールをつけないとすると、先ほどの場合分けに加えてa=1,a=1/2,a=√(2)−1の3パターンも加えなければなりません。
でも、それをしても手間がかかるだけであまり得るものはないですね。

すべてに等号をつけることに抵抗があるかも知れませんが入試では問題ありません。(勿論矛盾がなければ、ですよ)
が、学校の先生にはたまに抵抗感を示す方がいらっしゃいます(^^;
定期テストなどでは数学担当の先生に合わせたほうが無難かも知れません。

以上を考えると問1は
M=2a−1 (0<a≦√(2)−1,a≧1のとき)←グラフの(?@)と(?B)の場合に相当
M=a^2 (√(2)−1≦a≦1のとき) ←グラフ(?A)の場合に相当
となります。
問2は問1の結果をもとにMとaの関係を表すグラフを書いて考えます。

No.3353 - 2009/06/26(Fri) 01:16:31

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんにちは。

一つ腑に落ちない箇所があります。
すもも先生は、

M=2a−1(0<a≦√(2)−1、a≧1のとき)←グラフの(?@)と(?B)の場合に相当
M=a^2(√(2)−1≦a≦1のとき)←グラフの(?A)の場合に相当
となります。

としていますが、参考書の解答では、

M=−2a+1(0<a≦√(2)−1のとき)
M=a^2(√(2)−1≦a≦1のとき)
M=2a−1(1≦aのとき)

となっています。

(0<a≦√(2)−1)のときは、x^2−2axのグラフのxに1を代入するので−2a+1が正しいのではないでしょうか?

No.3362 - 2009/06/26(Fri) 18:01:28

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。

ご指摘の点ですが、私の計算ミスです。
ご迷惑をかけてすみません。
正しくは
M=−2a+1(0<a≦√(2)−1のとき)←グラフ(?B)の場合に相当
M=a^2(√(2)−1≦a≦1のとき)←グラフ(?A)の場合に相当
M=2a−1(a≧1のとき)←グラフ(?@)の場合に相当
です。

その他の点は大丈夫でしたか?

No.3363 - 2009/06/26(Fri) 20:16:34

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんばんは。

問2の、問1の結果をもとに書くグラフについてよく分からないので教えて下さい。
参考書にもグラフが書いてあるのですが、いまいちよくわかりません。

No.3365 - 2009/06/26(Fri) 22:09:53

Re: / すもも [北海道] [教育関係者]
たろうさん、こんばんは。

それでは問2について考えます。
まず問1のグラフについて考えてみましょう。
こちらのほうがなじみのあるxy平面のグラフですし、場合分けも少ないですからね。
まずy=x^2−2axとy=−x^2+2axのグラフを点線で書きます。
その上でそれぞれの定義域の部分のみ実線にすると問1のグラフになります。

これと同様に問2のグラフを書きます。
今度はxとyの関係式ではなくMとaの関係式なので座標軸はMとaでとります。
先ほどと同様にM=−2a+1,M=a^2,M=2a−1のグラフをそれぞれ点線で書きます。
その上でそれぞれの定義域の部分のみ実線にすると…
問2のグラフになりませんか?
このグラフからMの最小値とそれを与えるaの値がわかりますね。

No.3366 - 2009/06/26(Fri) 23:00:16

Re: / たろう [関東] [高校1年生]
すもも先生、こんばんは。

そういうことだったんですね。
よく分かりました。
ありがとうございます。

No.3374 - 2009/06/27(Sat) 22:19:25
りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。
親戚に不幸があったためバタバタしてまして、回答が遅れました。
ごめんなさいね。


> 私たちが証明したかったことは、輪の個数=攪乱順列の総数
> ということですねっ!

その通りです!
正確には、輪の作り方の総数ですが、りのあさんもその意味で書かれたものと信じます^^

さて、いまここに、任意の撹乱順列のひとつがあるとします。撹乱順列を作る要素の数も任意の自然数としましょう。
本問の場合は5人が登場しますので、要素の数は5なんですが、何人でも同じことですので、いっそのこと、一般の場合を証明しちゃいましょう。
ところで、この要素のうち、任意のひとつ( ここではAとしましょうか )から出た矢印を想像してください。
Aが誰かに自分の傘を渡すと考えてもよし、Aの席に誰かが座ると考えてもよし、どうぞ想像を逞しくして、りのあさんが分かりやすい場合を想定してください。
数学をやるときは、数式や記号で考えたり、分かりやすいものに置き換えてイメージしたり、臨機応変にやらなければいけません。
ただ、初学者は、間違ったイメージを作ってしまい、それに縛られて目標を見失うことがありがちですから、正しい本を読み、正しい指導者の教えを受けましょう。
幸いりのあさんには、学校の先生という指導者がついていらっしゃるのですからね。

また脱線しました(;^_^A
さて、撹乱順列である以上、Aさんから出た矢印は誰か別の人に入るはずですが、それを仮にBさんとしましょう。
今度はBさんから出た矢印が、Bさん以外の人に突き刺さる番ですが、それがAさんなら輪が作れて証明終わり。
もしAさん以外の人なら、その人を仮にCさんとしましょう。
そのCさんから出た矢印が、Aさんに突き刺さればそれで証明は終わり。
Aさん以外の人なら、それはBさんではあり得ません。
Bさんは既にAさんから受け取っていますからね。
従って、Cさんの矢印は、残りの人に突き刺さるのですが、残った人の数は『有限』ですね。
ですから、これを繰り返せば、いつかは必ず最初のAさんに戻ってきますね。
どうでしょう。これで証明できましたよね。

輪の作り方がひとつ決まれば、攪乱順列が『ただひとつ』決まり、しかも、異なる輪の作り方に対して異なる攪乱順列が定まり、
逆に、すべての攪乱順列に対応する輪の作り方が必ず存在する、それが証明されたわけです。
言い換えれば、ここが非常に大切なことなのですが、

攪乱順列と輪の作り方が一対一に対応

することになります。
つまり、攪乱順列の個数を数える代わりに、輪の作り方を数えればよい。
というわけで、わたしたちが最初に数えた44通りが大正解だったわけです。

りのあさん、いかがですか?

No.3169 - 2009/05/30(Sat) 01:30:16

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

分かりました!!!


> Cさんの矢印は、残りの人に突き刺さるのですが、残った人の数は『有限』ですね

この「有限」というのは、もし無限であれば、Aにたどり着かなくて、輪ができないからですよね?

No.3179 - 2009/05/30(Sat) 23:25:35

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

その通りです。
ただ、今回の場合は、無限ならどうなるかは問題ではなく、有限だと輪ができることが重要なんですね。
しかも、無限なら輪ができないからといって、有限であれば輪ができるということにはなりません。
お分かりですね?
でも、りのあさんの気持ちはよく分かり、おそらくご理解頂けただろうということで、その通りです、と書きました。

重要なのは、同じものにふたつ以上の矢印が入ってくることはない、ということです。

A→B→C→D→

となったとき、最後の矢印の先にBとCが突き刺さることはないわけです。

A→B→C→D→B

となることは絶対にないわけですね。
これだと、BがAとDふたりの傘を持って帰ることになりますからね。
ですから、最後の矢印の先には、B、C、D以外の文字がくるのですが、
B、C、D以外の文字の中に先頭のAが含まれますから、いつかは必ずAに到達するというわけです。
これが『有限』を持ち出した理由です。

さあ、これで本問については完全に解決しましたね。
ほんとはこんなことをしなくても、5人くらいなら全部書き出せばいいのかも知れません。
多分、チャートクラスの参考書ではそうしているでしょう。
もっとも書き出すといっても、文字の対等性を考えて、省略気味に書き出すんですよ。
一度、参考書でこのような問題にあたってみてください。
恐らく、参考書では、『完全順列』という題名で出ていると思います。
完全順列は、攪乱順列の別名です。

さて、あとは、りのあさんにその気があれば、例えば5人が6人に、6人が10人に増えたらどうなるか、その辺の研究ですね。
10人にもなると、書き出すのはたいへんそうですね。
どうしましょう?
頑張ってみますか?

No.3196 - 2009/06/02(Tue) 03:15:24

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

解いてみたいです!!
よろしくお願いします。

No.3200 - 2009/06/03(Wed) 00:31:45

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。
いつも返信が遅れてごめんなさいね。

では頑張ってみましょう。
数学の楽しさ、美しさを味わうつもりで、肩に力を入れないでゆっくりいきましょう。

その前に、6人の場合と7人の場合はどうなるか、それとついでに4人のときはどうなるか。
攪乱順列の総数を、それぞれ計算してみてください。
少し注意が必要な部分もあり、また、正しく数えることの練習にもなりますので。
ただし、無計画に数え上げるのではなく、最初に数え方の方針を立てた上で計算してみてください。
7人になると場合分けが多くなりますから、無計画にやると間違えますよ。

さあ、やってみましょう。

No.3207 - 2009/06/04(Thu) 01:24:41

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。解いてみます。

?@4人
A、B、C、Dとおくと、
?@.A→B→C→D→Aとなる場合が(4−1)!
?A.A→B、C→Dとなる場合がC(4,2)
よって、12通り。

?A6人
ABCDEFとおく
?@6人  :(6−1)!
?A4人2人:C(6,2)×(4−1)!
?B3人3人:C(6,3)×(3−1)!×(3−1)!
      ただし、組を区別しないので、2!で割る。
よって、250通り。

?B7人
?@7人  :(7−1)!
?A5,2人:C(7,2)×(5−1)!
?B4,3人:C(7,3)×(4−1)!×(3−1)!
よって1644人

> 7人になると場合分けが多くなりますから、無計画にやると間違えますよ。

というのが気になります…。
3つしか思いつきません。

よろしくお願いします。

No.3209 - 2009/06/04(Thu) 21:37:37

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

わたしの思い通りに間違ってくれましたね。しめしめ(笑)
気にしないでくださいね。
よくあるミスで、それをなくすために勉強するんですからね。

正解を記しておきますと、

4人のとき:9通り
6人のとき:265通り
7人のとき:1854通り

です。

さて、まず、ケアレスミスだと思われる部分から。
りのあさんは、3人3人のところで、組を区別しないので2!で割る、としてますね。
ところが、2人2人のところでは、それをやっていません。
4人の場合は、これで片付くはずです。

ところで、問題は、

>> 7人になると場合分けが多くなりますから、無計画にやると間違えますよ。

>  というのが気になります…。
>  3つしか思いつきません。

この部分ですね。
では、逆に、計画的に数えるとはどういうことか、わたしがやってみますね。

まず、『条件に合うように』数えるときのルールを決めてやります。
今回は、例えば3人4人の場合を ( 3,4 ) のようにカッコで書き出しましょう。


ルールその1:カッコの中に1は書かない
ルールその2:カッコの中の数の並びは、小さい順とし、同じ数があってもよい
ルールその3:合計が合えば、カッコの中に数字が何個あってもよい


これらのルールが、問題のどの条件に対応しているか分かりますね。
また、このルールで数えれば、『重複なく』『漏れなく』正しく数えられることも分かりますね。

では、7人の場合を少し書いてみます。

( 2,2,3 ) これがルールをすべて守った上での最初のものです

( 2,3,2 ) これは、ルール2に反しています。そのため、( 2,2,3 )とダブってしまいます。

( 2,4,1 ) これは、ルール1に反しています。また、ルール2にも反しています。

( 2,5 )   これが、ルールを守った2番目の並びです


もちろん、これ以外にもありますよ。
りのあさんがどこで間違ったか、これで分かりますね。

No.3220 - 2009/06/08(Mon) 00:39:03

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。
河童さんの解説でやり直してみます。

?@4人
A、B、C、Dとおくと、
?@.A→B→C→D→Aとなる場合が(4−1)!
?A.A→B、C→Dとなる場合がC(4,2)
  ※2!でわる。
∴6+3=9通り

?A6人
ABCDEFとおく
?@6人   :(6−1)!
?A4人2人 :C(6,2)×(4−1)!
?B3人3人 :C(6,3)×(3−1)!×(3−1)!
       ただし、組を区別しないので、2!で割る。
?C2,2,2:C(6,2)・C(4,2)÷3!
∴265通り


?B7人
?@7人   :(7−1)!
?A5,2人 :C(7,2)×(5−1)!
?B4,3人 :C(7,3)×(4−1)!×(3−1)!
?C2,2,3:C(7,2)・C(5,2)÷2!・(3−1)!
∴1854通り

合いました!!!

No.3223 - 2009/06/08(Mon) 22:00:59

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [高校1年生]
りのあさん、こんばんは。

頑張りましたね^^
素晴らしい!!

さて、ここからが本題なんですが、実は、『5人の攪乱順列から、6人の攪乱順列が作れる』んです。
ひとつ、例を挙げますね。

A→B→C→D→E→A

いま、上のような輪ができているとします。
想像してください。
仲良し5人組が輪を作っています。
そこへ、Fさんがやってきました。
さて、Fさんはどうすれば輪の中に入れるでしょうか?
そして、Fさんが入った輪は、攪乱順列をなしているでしょうか?

No.3233 - 2009/06/11(Thu) 02:31:38

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

A→B→C→D→E→A
 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
 F F F F F

このどこかの間に入ればいいとおもいます。
Fさんが入ったとしても、輪になっているので、
攪乱順列をなしているように思えます。

解説よろしくお願いします。

No.3240 - 2009/06/12(Fri) 00:46:19

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。おはようか^^

その通りです!!

この場合、Fさんの入る場所は、元の人数分、つまり5カ所ありますね。
この例の場合だけでなく、すべての輪の作り方(44ありましたね)に対して、5カ所ずつ入る場所があるわけですね。
しかも、すべての入り方に対して、異なった攪乱順列が作れる。
ということは、5人のときの攪乱順列 44通りに対して、

44×5=220 通り

の6人のときの攪乱順列が作れたわけです。
そこで、りのあさんが計算した、6人の攪乱順列の個数を見ると、
あれ?
おかしいですねえ。
45足りません。
何故でしょう?

ヒントは、逆に考えてみることです。
つまり、6人の輪の中から、Fさんに抜けてもらうんですね。
もし、Fさんが抜けたあとで、『5人の攪乱順列が作れているとすれば』、それは、5人の場合の44通りの中にあるはずです。
ところが、実際には、45足りない。
ということは、『Fさんが抜けたあとの形が、5人の攪乱順列にならない』ような6人の攪乱順列が45通りある、ということになりますが………

No.3244 - 2009/06/12(Fri) 04:44:54

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

6人から5人にする時、攪乱順列にならない場合は、

(2,2,2) 
(2,4)  の時ですよね。

2人から1人抜けたら攪乱順列は成立しませんから。

ただし、(2,4)の時、4人の方から抜く場合は考えないといけない
ように思われます。

(3,3)の場合は、どこでもOKですよね。

私が分かるのはこれくらいです。
説明よろしくお願いします。

No.3250 - 2009/06/12(Fri) 21:37:52

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。
よく考えましたね。
初めてりのあさんに回答してから、まだ一ヶ月も経っていませんが、りのあさんには日に日に考える力がついているような気がしますよ^^


> ただし、(2,4)の時、4人の方から抜く場合は考えないといけないように思われます

その通りで、これについては、5人のときの ( 2, 3 ) の 3人の輪の中にFさんが入ったケースに相当しますので、これは既に数えていますね。


> 2人から1人抜けたら攪乱順列は成立しませんから

その通りです。
つまり、足りなかった45通りというのは、

6人の攪乱順列の中で、2人だけの輪が存在する場合

で、しかも、

その2人だけの輪の中に、Fさんがいる場合

ということになりますね。
ということは、再び逆に考えれば、

( 1, □ )

という、攪乱順列になり損なったところへ、Fさんがやってきて、
はね子になっているひとりのともだちと手をつなげばいいんですね。
カッコの中の、1のところへFさんが入ればいいわけですが、残った□の部分は既に攪乱順列が出来上がっていなければいけません。
さあ、りのあさん、ゴールは間近ですよ。
上のカッコの中の□の部分は、何人の攪乱順列なのでしょうか?
そして、それは何通りあるのでしょうか?
そして、さらに、カッコの中のはね子、つまり1にあたるのは何通りでしょうか?
そして、そして、さらに、それらをすべて数え上げて、果たして望みの45という数字が得られるでしょうか?

No.3253 - 2009/06/12(Fri) 23:58:04

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。
返信が遅くなってすみません。

(1,2,2)のとき→ C(5,1)・C(4,2)÷2=15

(1,4)のとき → C(5,1)・(4−1)!=30

15+30=45

これでいいのでしょうか?
よろしくお願いします。

No.3276 - 2009/06/14(Sun) 23:41:29

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんにちは。

出来ましたね^^
カッコの1以外の部分は、既にりのあさんが計算済みでしたよね。
最初に4人の場合を求めてもらったでしょ?
ですから、5×9=45 と簡単にいきましょう。

さあ、これで、7人の場合も計算できますね。
簡単にですよ。
コンビネーションも何も使わないんですよ。
5人のときと6人のときの結果だけを使うんです。

No.3281 - 2009/06/15(Mon) 13:18:31

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。


> カッコの1以外の部分は、既にりのあさんが計算済みでしたよね。
> 最初に4人の場合を求めてもらったでしょ?
> ですから、5×9=45 と簡単にいきましょう。

ここの意味があまり分かりません。
力不足ですみません…。

6人の攪乱順列では、4人と5人の結果を使って、
7人の攪乱順列では、5人と6人の結果を使うということでしょうか?

説明よろしくお願いします。

No.3285 - 2009/06/15(Mon) 22:00:40

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

力不足だなんて、いえいえ、そんなことはありませんよ。
そもそも、いまやっているのは、高校1年の範囲を超えていますから。
とはいえ、円順列の知識さえあれば分かりますから、頑張りましょう。
前にも言いましたが、肩の力を抜いて、数学を楽しむつもりで。

> (1,2,2)のとき→ C(5,1)・C(4,2)÷2=15

> (1,4)のとき → C(5,1)・(4−1)!=30

この部分のカッコの中をよく見てください。

(1, 2, 2) と (1, 4) です。
このカッコの中の、1以外の部分は、4人のときの攪乱順列になっていませんか?

例えば、(1, 4) として、( E, A→B→C→D→A) を考えてみましょう。
これは、A,B,C,D の4人が輪になっているところへ Eがやってきて、はね子になってしまったことを表します。
これを、6人の攪乱順列にするためには、このあとFがやってきて、Eと手をつなげばいいですよね。
その結果、( E→F→E,A→B→C→D→A ) という6人の攪乱順列ができます。
つまり、( 2, 4 ) という攪乱順列です。

よおく考えてみてください。
焦ってはいけませんよ。
あくまで頭の体操のつもりでね。

No.3289 - 2009/06/15(Mon) 23:52:09

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

上の説明は理解できました!!とても分かりやすいです!!

それで、7人の場合を解いてみたのですが…。
答えが合いませんでした。

一応書いておきます。


265・6=1590

※(1,5)と(1,2,3)に一人入る時を考えると、
 6・(5−1)!+6・C(5,2)・(3−1)!
 =504

1590+504≠1854

※のところは、5の攪乱順列を計算していなかったので、
説明のやりかたと違います。
説明のやり方だと、
6×84
ですよね。


見直してもどこがいけなかったのか分かりません。
説明よろしくお願いします。

No.3293 - 2009/06/16(Tue) 21:24:46

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

>※(1,5)と(1,2,3)に一人入る時を考えると、
> 6・(5−1)!+6・C(5,2)・(3−1)!
> =504

あれ?
計算ミスですね。きちんと264になりますよ^^

> ※のところは、5の攪乱順列を計算していなかったので、
> 説明のやりかたと違います。

いいえ、しっかり、5の攪乱順列になってますよ^^

> 説明のやり方だと、
> 6×84
> ですよね。

6×44 ですね。
5人の攪乱順列は44個でしたよね。

どうです?
わざわざコンビネーションを持ち出す必要がないことが分かりましたか?

No.3298 - 2009/06/17(Wed) 02:16:15

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

すみません。計算ミスでした。きちんと合いました。

ええっと、今していることは、

簡単に大きい数になった時の攪乱順列を
その前と前の攪乱順列から求める

ということですよね??

No.3313 - 2009/06/19(Fri) 00:21:55

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

その通りです。
試しに、5人のときの攪乱順列が44通りであることを、3人と4人のそれを使って確認してみてください。
数学では今回のようなことがよくあります。
2年生になると具体例がたくさん出てきますので、そのときは、「ああ、あのときやったなあ」と思い出してくださいね。

No.3315 - 2009/06/20(Sat) 00:33:03

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。
5人の時計算してみます。

4・2+4・9=44通り

簡単に出ました!!!

No.3320 - 2009/06/20(Sat) 23:15:51

Re: りのあさんへ / 河童 [中国] [塾講師]
りのあさん、こんばんは。

上手く出ましたね^^
どうです?
楽しいでしょ?

もちろん、本問のように5人程度ならば、こんなことをいちいち証明するよりも直接出した方が早いですよね。
参考書などに載っているのは、たいてい5人の場合ですね。
4人だと少なすぎるし、6人では多すぎる。
というわけで、5人の場合の44通り程度が、数えるのに適当だからでしょうね。
いい加減に数えると間違えてしまいますからね。

りのあさんには、長い間お付き合い頂きました。
また分からないことがあったら来てくださいね。
勉強、頑張ってください。

No.3322 - 2009/06/21(Sun) 00:09:14

Re: りのあさんへ / りのあ [九州] [高校1年生]
こんばんは。

とても楽しく学べました!

長い間ありがとうございました。

また、是非よろしくお願いします!

No.3348 - 2009/06/25(Thu) 19:04:43
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