★ 歌とシネマの懐かし動画に / タロスケ
ユーミンの「海を見ていた午後」を加えました。 「卒業写真」や「中央フリーウェイ」「雨のステイション」「冷たい雨」はハイファイセット・バージョンのほうがダンゼン人気もあり、歌唱もアレンジも完成度高いですが、この「海を見ていた午後」に関しては作者本人による歌唱もすごく評価高いです。 歌がヘタとよく言われるユーミンだけど、たまに”名唱”があって、この歌も、そんな奇跡の1曲。 つぶやくような、ささやくような感傷的な歌い方や、無理に高い声を出してる部分の”あやうさ”が(淡々と歌うハイファイ潤子さんバージョンより)せつなさを感じます(このころのユーミンは裏声=ファルセットがきれい)。
あとユーミン本人が歌う曲では「朝陽の中で微笑んで」もハイファイバージョンに負けないくらいいいです(ハイファイ=神秘的、ユーミン=内省的、という感じ)。
ユーミン本人の「卒業写真」は、先にハイファイセットの完璧な歌唱とアレンジで世に出てしまったため、後になって本人バージョンをアレンジするにあたり、できるだけハイファイ版とちがう感じをだしたかったとマンタ(松任谷正隆)さんが語ってました。 だから、本人バージョンは、わざと斜にかまえた変化球になってしまったわけです。 でも「海を見ていた午後」に関してはユーミン本人の歌唱もアレンジもすばらしいと思います。
画像はひとつ前のに添付しようと思ってた三船版「無法松の一生」ポスターです。
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No.1029 - 2009/11/08(Sun) 00:07:58