手術後、腹膜炎の菌が腹壁に感染し、長い間切開口から硫黄臭の膿状の液が出ていました。抜糸後も傷口の4分の1は開いたまま。退院時も、これふさがるのか??と思うくらいぱっくりと開いていました。 主治医いわく、お風呂だってどんどん入ってごしごし洗っちゃっていいです。消毒もいらないから。以前は、傷は保護して治すだったけど、今は自然治癒力を使った方が早いっていう考え方になってるんですよ。
元旦にはそのぱっくりを義父母にも見せて喜んでいたのに、昨日見てみたらお行儀よく閉じている!!
以前直美さんが読んで安心したという”椅子がこわい”を読んだ後だったので、なおさら、人間の自然治癒力に感動し、私の体にもちゃんと備わっているんだ!と変な喜びを感じてしまいました。
今まで、自分のすることはすべて自分に責任があり、いろいろな経験もわが行動の結果だと思って生きてきたけど、そうでもないんじゃないか? 自分の意思の届かない所で、見えないところで人生って動いているんじゃないか。治そうと考えなくても、体は私を守ろうと自然に働いて生かしてくれる。それは、心も同じことだと、椅子がこわいは教えてくれました。 自分の行動の結果だと思ってきたことも、縁や運や相性やその他もろもろの自分には測れない力のおかげだったのではないか。そんな風に変わってきました。
同じようなこと繰り返し言っては恥ずかしいですが、繰り返すたび、確信の度合いは増えているということだなあと自分で納得しています。これでいいのだ。と。
無意識にお手本ばかり探してきた私が今、生き方にお手本はないと思うようになりました。それがありのままの今の自分がいいということなのかな、と嬉しい新年です。
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No.886 - 2009/01/08(Thu) 15:12:08
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