昨晩,毎週毎週楽しみにしていた「続・最後から二番目の恋」が最終回を迎えました。 最後までとても良質なドラマであり,良質な人達の息遣いを感じられた作品でした。 舞台などでも昔から「ストレートプレイ」が一番難しいというような事が言われてきていますが,現代のテレビドラマにもその言葉は当て嵌まるのではないでしょうか。 僕はこのドラマが,その「ストレートプレイ」の王道を極めたようなドラマだったのではないのかと思っていました。 「ナチュラル」さや「さりげなさ」等,言葉にすれば色々とあるのでしょうが、僕は僕個人としては、聴いていて、見ていて「当たり前」である事が重要な事なのかなぁ等と考えています。 まぁこれは人それぞれの考え方,感じ方だとは思うのですが。 このドラマが,ある意味「異質」だった事は確かだとは思うのですが。 そして今回の終わり方。 僕は今回の終わり方に,とても静かに感動していました。 「ドラマ」では映像やら音楽やら様々な手法を用いながら,それこそどのような事も可能にしてしまいます。 ただ「本」の場合ですと「文字」しかないので,終わらせ方は、中々難しい事なのではといつも活字を追いながら思っていました。 その中でも,といってもこれは僕が大ファンだからなのかもしれませんが「北方謙三」さんは、その物語の終わらせ方が「秀逸」な作家さんだと、殆どすべての作品を読んできている僕は思っています。 始まらせ方も同じく「秀逸」で。 本のタイトルの付け方や小見出しの付け方も。 今僕が密かに何をとても楽しみに待っているのかと言うと「水滸伝」(19巻)&「楊令伝」(15巻)&「岳飛伝」(16巻)の総50巻に及ぶ超大河ドラマ「北方・水滸」の大最終回なんです。 「水滸伝」のラストもとても素晴らしかったですし「楊令伝」のラストも粛々としたもので素晴らしかったです。(その事については以前エッセイでも触れていますが) そして現在絶賛刊行中の「岳飛伝」は第9巻が発刊されています。 なので,まだまだ物語はどのような転がり方を見せていくのか分からないのですが「楊令伝」を経て尚更広がりを見せているこの物語がどのような終焉を見せるのか、それが楽しみで仕方ありません。 「楊令伝」の時も「一体どのように終わりを迎えるのか」という事を最終巻の数巻前からドキドキしながらページを捲り続け,最後のページを捲り終わった時には、静かな感動に柔らかく包まれていました。 僕にとって「楊令伝」の終わり方は何故か「武王の門」を思い出させました。 全然違うのですがね。 話が大分脱線してしまいましたが,とにかく「続・最後から二番目の恋」はとても「秀逸」なドラマでした。 そしてやはり「真ん中」で気負いなく勝負出来る素晴らしい役者さんは改めて凄いと思いました。 いや,キチンと生きられる人は本当に凄いのだと。 だって「極楽寺」駅のホームに毎日・毎朝あの二人はいて「江ノ電」に乗ってるんだろうなぁと思ってしまいますもん。 また,あの二人に、あの皆さんに、絶対に再会出来る事を信じて、僕はこれからも「レザーブロンプトン」で長谷を「OKASHI0467」を目指し続けようと思っています。 時には山側「極楽寺」駅前を経て長谷へ下る道をチョイスしながら・・・
それでは又!!
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No.2703 - 2014/06/27(Fri) 23:22:38
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