僕が今迄に一番多く観た花火は「ディズニ−ランド」の花火で,これは季節に関係なく打ちあげられていた。 シンデレラ城のテラスから魔法使いの弟子姿のミッキ−マウスが現れてステッキを振り、レ−ザ−光線と音楽と花火の饗宴を楽しんだものだ。 と言ってもこれは10年以上前の事になるので,今は随分変わっているのだろうが。 考えてみると「花火大会」なるものには,そんなに行っていないのかもしれない。 近場で言うと,茅ヶ崎・江の島・鎌倉・横浜 少し離れて,熱海 熱海では少し高台にある旅館に家族で泊まり,部屋から目の前に咲く見事な花火を堪能していた。
  近年は,2年続けて、横浜の花火に足を運んでいる。 知り合いが「協賛者席」というベストポジションを提供してくれているのだが,ここがまた最高で、正面の少し沖が打ち上げ場所なのだ。 そしてそのチケットには,オマケとして、お菓子の袋とドリンク券が2枚付いている。 お菓子の袋は入場する際に渡され,ドリンクは各自、設営されているテントで引き換える。 振り向けば,燃えるような鮮やかな夕景 刻々と色を落としていく夏の宵の中、心地良い海風に吹かれながら、缶ビ−ルを傾ける。 ほろ酔い気分になる頃,花火が打ちあがり始めた。
  「やっぱり夏は花火だよなぁ」
  そんな事を思いながら「すっげ〜!」とか「凄い!」とか「わぁっ!」とか「え〜っ!」とか「キレイだ〜!」とか,訳の分らない単語を交えながら、最後まで声をあげ続けていた。 「明日もないかなぁ」 などと友人達と話しながら,人波を縫うように、知人宅を目指す。 今宵の花火を酒の肴に,朝方まで。
  「夏が来たな」
  今年も,僕の大好きな、短いけど、とびっきり暑い「夏」が、ゆるやかに走り始めた・・・
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 No.284 - 2007/08/03(Fri) 17:42:51 
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