皆さん如何お過ごしでしょうか!? いやぁ日本時間で昨日の午前中に行われたスーパーボウル,ライブで最後まで見ていました。 結果をご存知の方は既に多いと思われますが,まだ結果をしらないNFLファンの方にファイナルスコアの数字「43対8」を見せたら間違いなく100%の方が「あぁやっぱりブロンコスの、ペイトン・マニングのオフェンスが大爆発したんだね」と答えた事でしょう。 しかし現実は「43対8」で,NFLナンバーワンの超強力ディフェンスを誇る、シーホークスが圧勝したのです。 この結果は,全世界の誰も予想していなかったと思います。 まさか,まさか、あのNFLナンバーワンの超強力オフェンスを誇る、ブロンコスが、神がかり的な活躍でレギュラーシーズンの記録を数々塗り替えてきた、ペイトン・マニングが、ほぼ何も出来ず、タッチダウンを奪えたのは、第3クォーターの終了と同時の一つだけだったとは。 そしてラスト,第4クォーターでは又々突き放されて。 今までは,やはりディフェンス力が強力なチームが最後には栄冠を勝ち取るという構図が脈々と受け継がれてきてはいたのですが,今回のブロンコスの超強力オフェンスの布陣は、マニングの何かあの突き抜けたクォーターバッキングは、そんな概念を突き破るのではと多くの人が思っていたのは事実です。 僕も,マニングが、どうシーホークスディフェンスを切り裂くのかを楽しみにしていましたから。 それが・・・ 戦前の多くの方が予想した事とは全く別の形で勝敗が決する事となりました。 このガチンコ勝負は,どちらが勝つにしろ接戦が予想されていたんです。 シーホークスの攻撃では,新世代クォーターバックの現在トップを奔る、ラッセル・ウィルソンと、ビーストの異名を誇るランニングバック、マショーン・リンチ。 それに対するブロンコスのディフェンス陣も優れたユニットではあったんです。 そしてブロンコスディフェンス陣は,敵の一番要の攻撃であるリンチのランを封じていたんです。 ブロンコスの攻撃では,現役クォーターバックの中で現在NFLナンバーワンの呼び声高いペイトン・マニングと多彩なレシーバー陣。 それに対するシーホークスの誇る,変幻自在な、超攻撃的ディフエンス陣。 その中でも特に圧倒的な存在感を放つコーナーバック,シャーマン。 マニングがあれほど全く何も出来ず,余裕を無くし、ディフェンス陣の網に絡め取られていく姿を初めてみました。 自軍のディフェンス陣の頑張りも,オフェンスが全く機能しない状態では疲弊を余儀なくされ負のスパイラルにどんどん陥って行くのが目に見えるようでした。 この大一番,実は最初のワンプレーで勝敗が決していたのです。 ブロンコスの最初のオフェンス。 自陣深くすぐ後ろにエンドゾーンという,あまり良くないフィールドポジションからでした。 「最初にマニングはどんなプレーから入るのか」と固唾を飲んだ瞬間!有り得ない事がおこりました。 プレーの確認の為マニングがセンターに近づき周りに指示を出し始めたその時,何を勘違いしたのかセンターがボウルをスナップ,ボウルはマニングの横をすり抜けエンドゾーンへ。 それをもし相手が押さえていたら相手のタッチダウンになっていたんですが,何とか味方が押さえ込み、セーフティという形になり、自動的に相手に2点が入ったんです。 これはレギュラーシーズンにも見られない信じられない光景でした。 その後,ブロンコスの自陣深くからのパントとなり、攻撃権はシーホークスへ。 最初のオフェンスでシーホークスは,タッチダウンを奪うことは出来ずも、フィールドゴールで3点を追加、あっという間に5対0となったのです。 ただ,ここから挽回していくという事は良くある事で、誰もがブロンコスの反撃に期待していた事でしょう。 勿論僕もそうでした。 それが・・・ あれよあれよという間に,前半が終わった段階で22対0。 しかしここでもまだ,前半と後半で全く逆の展開になる事は往々にして本当に良く目にする事なので,ブロンコスの、マニングのオフェンス力に期待していたんです。 それが後半最初のプレーでビッグプレーが飛び出します。 シーホークスのリターナーがフィールドを一気に駆け抜け,リターンタッチダウンを鮮やかに決めてしまったんです。 このプレーでブロンコスは二度も出鼻を挫かれてしまいました・・・
勝負事に「たら・れば」はありませんが,今回の「スーパーボウル」色んな要素が絡み合ってこのようなゲームになったのでしょうが、もし、もし、最初のプレーを当たり前にする事が出来、普通に進める事が出来ていたら、このような結果にはなっていなかったかもしれません。 少なくとも,このような一方的な展開にはなっていなかったでしょう。 通常のゲームであれば,マニングは次のオフェンスから何事もなかったかのようにプレーを冷静に進めていたでしょう。 何時ものように相手のディフェンス体系の変化を読み切り,得意のオーディブルを矢継ぎ早に繰り出しながら、ノーハドルオフェンスで、相手ディフェンス陣を疲弊させながら、フィールドを支配していったでしょう。 でもそれをシーホークスディフェンス陣はさせなかった。 マニングの予測を超える数々の多彩なプレーをやり続け,プレッシャーを与え続ける事に成功したのです。 今回の「スーパーボウル」で痛感したのは「一発勝負」の怖さです。 これが例えばサッカーのように「ホーム&アウェー」であったのならば,次のゲームでは真逆の結果になったかもしれません。 「NHL」にしろ「NBA」にしろ「MLB」にしろ,対戦は複数回ある訳ですが「NFL」は一発勝負なので、そこに掛かる重圧や緊張感などは半端ではないと思われます。 それに「初対戦」という事もままあるわけで。(今のチーム同士という事で) 今回の場合は,シーホークスの練り上げてきた戦略等が面白いようにはまり、機能したという事が言えるかもしれません。
シーホークスに負けたとは言え「ブロンコス」の「ペイトン・マニング」の評価が下がる事はありません。 僕は来シーズンも変わらず応援を続けます。 来シーズンこそは,マニングに、ヴィンスロンバルディ・トロフィを宙に高々と掲げてもらいたいものです。 「ブロンコス」が負けたのは大変残念ですが,ある意味、とても有り得ない興味深いゲームを見られたんだなぁと思っています。 プレーしているのは皆んな「人間」なんですもんね。 来シーズンも「新世代クォーターバック達」にも期待です。 あっと言い忘れましたが,ラッセル・ウィルソンが、ここぞという時に的確にパスを決めていった事も大きかった要因の一つだったと思います。 何よりベテランのように落ち着いたクォーターバッキングには目を見張るものがありましたから。 シーホークスは勝つべくして勝ったんだなぁと今にして思います。 チームを何年も掛けて育ててきた,フロントやコーチ陣の尽力も、並々ならぬものだったのでしょう。 まるで戦国時代のような「群雄割拠」の「NFL」 しかし・・・しかし・・・ 来シーズンも・・・
「GO!GO!ブロンコス!!GO!GO!マニング!!!」
いやぁスポーツってやっぱり素晴らしい!
それでは又!!
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No.2634 - 2014/02/04(Tue) 15:04:22
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