初めて書き込みします。わたくしはもう41にもなる男です。
中原茂さん、というより、私の中ではショウ・ザマなのですが、やはり冨野作品を見返すと、ガンダムあたりはともかくとして、わたしはおそらく一生忘れられない台詞は、このダンバイン最終話の最後の台詞でした。
「俺は人を殺さない! その怨念をCENSORED!」
現在色々と執筆業に携わっているのですが、中原さんの透き通った青年の声、正義と悪、自己葛藤と数多くの欺瞞と悲しみを受けての中原さんの演技、そしてこの脚本・台詞の秀逸さは、今のわたしにとってもとてつもなく大きな存在になっています。
おそらく、他の声優さんでは、あの死生観を表現する事は出来なかったでしょう。 中原さんにとっては、単なる漫画作品、と思われていると思いますが、わたしの記憶の中には、中原さんの美しい声がいつも響き渡っています。
ダンバイン@埼玉
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No.2135 - 2012/01/07(Sat) 20:06:05
| ☆ ダンバイン@埼玉さん,ようこそ。 / 中原茂 | | | 「俺は人を殺さない! その怨念をCENSORED!」と言う「聖戦士ダンバイン」の,ショウのセリフを「一生忘れられないセリフ」と言っていただいて、とても嬉しいです。 それと同時にとても悲しいです。 僕は,あの作品を「単なる漫画作品」などと思った事は一度もありません。 あの「死生観」というものが,仰っていただいたように僕に表現する事が出来ていたのだとしたら、それは僕が、あの時に、ダンバインに乗って、ショウと共に翔ぶ事が出来ていたからだと思います。 ショウと共に,あの世界を生きる事が出来ていたからだと思います。 あの時代,僕の生活は「ダンバイン」を中心に回っていました。 「ダンバイン」しか「ショウ」の事しか頭にない位に,僕はあの世界で生きようとしていました。 一話の最後でショウがバイストンウェルの空を見ながら言う一言「一体ここはどこなんだ・・・」 それは,その時、声優として奔りはじめて2年目に突入していた僕自身の境遇とも深く重なり合っていました。
「ただがむしゃらに前に!」
それしかありませんでした。 あの時は,立ち止まる事など許される状況ではなく、後ろを振り返る余裕なども全くありませんでした。 ただただ「生きよう!」と強く思っていました。 今の僕の土台を創りあげた作品は,デビュ−作「魔境伝説アクロバンチ」ジュン役(主人公)と「聖戦士ダンバイン」ショウ役(主人公)です。 その内でも,ショウを生きられた事は、僕にとって、とてつもなく大きな大きな財産となりました。 勿論,僕にとっては、関わらせていただいた全ての作品、全ての「生命(いのち)」が、掛け替えのない「財産」となっているのですが。 皆,僕の中で、今は静かに眠っています。 しかし,いつでも立ち上がって来てくれるのです。 「ショウ」は,あの時のままの「ショウ」で・・・
ダンバイン@埼玉さんは執筆業に携われているとの事。 もしよろしければ,僕の書いた「直筆メッセ−ジ」や「エッセイ」「ショ−トエッセイ」などの感想もお聞かせいただければ嬉しいです。 そこには等身大の僕自身が色濃く投影されていると思いますので。 「そんな事まで書いてしまっていいんですか!?」 とファンの方達に心配される事も多かったりするのですが。(苦笑)
「聖戦士ダンバイン」は素晴らしい作品でした!
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No.2136 - 2012/01/08(Sun) 02:39:56 |
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