レイゴ兄さんジャジャ、皆さんシュラシュラ、こんばんはイ〜ン!
ウルトラの父降臨祭パーティーの買い出しに出かけたミライは、父の都合で約束のウルトラマンレストランに連れて行って貰えなかった少年、コウキと出会います。 そこへジャシュラインが現れ、メビウスは応戦しますが、歯が立たないばかりか、金に替えられてしまいました。 混乱の中、転落しそうになったコウキの元にお父さんが駆けつけ、和解した父子は避難先でウルトラの父の降臨を信じ、メビウスを見守ります。 金に変わらないカラータイマーを執拗に攻撃するジャシュライン。最後の一撃を止めたのは、正にウルトラの父でした! ジャシュラインの前に圧倒的な強さを見せる父はウルトラアレイでメビウスを甦らせ、メビウスはメビュームバーストでジャシュラインを仕留めました。
「同じだ、子供の時に見たのと…!」
お父さんのこの台詞は我々昭和世代全員の気持ちを代弁したものではないでしょうか。 細かい事を言えば、こんなに堂々と立派な父は初めてです。マントを纏い、スーツもひび割れだらけではない。 しかし、確かに「同じ」なのです。
私達の記憶に残るヒーロー達の姿は、必ずしも当時のスチル写真や資料の通りではありません。確かに大人になってデータを並べて見れば、ウルトラの父は長旅の疲れでバテたり、餅をついたり、サンタクロースになったり、それこそ「あちゃー」なキャラなのですが、そんな事は当時の子供には関係ありません。 ウルトラの父は父だから、立派で強いものなのです。 だから、この圧倒的に強い父は、我々が子供の頃から抱いていたイメージそのまま、「同じ」だったのではないでしょうか。 あるいは、まだ見る事のなかったウルトラの父の真の姿を見せてくれたとも言えるでしょう。それはコウキ君のお父さんも含めた姿なのです。
昔からの設定を無視してぶち壊すのは論外ですが、だからと言って、昔のデータ通りに作れば昔を再現できるものではありません。それはただの切り貼り。
では、今回何が同じだったのか、 宇宙警備隊大隊長としての威厳、そして地球の人々から受ける敬愛、その強さを投影するかのような地球人父子の絆…。それは、頼りになる強い背中への憧れ、つまり「心」なのです。
何度も言いますが、ウルトラマンを、光の国を理解して、消化して、愛して作れば、こういう作品になるのです。つまり、人間の身近な物語に。
どうか、この「背中」を見て下さい! |
No.10701 - 2009/07/08(Wed) 22:21:09
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